朝井リョウのレビュー一覧

  • 星やどりの声

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    終始、爽やかな海の風を感じました
    その中に人間の生活音や、会話、眼差しが紛れて見聞きしているような感覚

    朝井リョウはドロっとした人間の隠したい感情を時に鋭利すぎる言葉で綴るような本を先に読んできたので、
    それらと比べると刺激が足りないような、キレイすぎるように感じましたが、
    この初期の頃から、登場人物がいる景色や匂いまで思い浮かんでくる描写力があったんだなぁと、その才能を改めて感じました。

    朝井リョウは時代と当時の自分の感情をうまく作品化してきたんだな、と思います。出版する度に、成長して、脱皮している感じで、読み飽きないですね。

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    2026年03月14日
  • 世界地図の下書き

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    ネタバレ

    施設で暮らす子どもたちが、それぞれの家庭の事情やクラスでのいじめなど困難に直面しつつも、互いを思いやり、支えあう様子を描いたストーリー。

    同じ施設のお姉さん的な存在、佐緒里は家庭の事情で、高校卒業後、進学を諦め地元に戻って働くことになる。その前に佐緒里の夢を叶えようと、子どもたちは、学校でランタンを飛ばす計画を立てる。

    施設を離れる子どもに対し、佐緒里が、
    "私たちはまた私たちみたいな人に出会える"、"いじめられたら逃げればいい。笑われたら笑わない人を探しに行けばいい。逃げた先にも、同じだけの希望があるはずだもん"と語るが、最後に"そう思ってないと負けそう"との本音を洩らすところは、泣けてきた。

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    2026年03月14日
  • わたしの名店

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    読んでいる度に食べたいなっと思いました☺️♡
    ひとつひとつの作品を読んでその後にごはんの絵が書いてあって、もっと食べたくなりました!
    読み応えがあってとても面白かったです!

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    2026年03月11日
  • チア男子!!

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    朝井さんの経歴についてあまりよく知らないまま、「ずいぶん”若い”感じがするなー」と思って読んだら、なんとデビュー後1作目の作品だった。
    ちょっといろいろできすぎてるかも、という感じはどうしても否めないが、この作品を書いたことでその後の朝井リョウが作られたのだ、という吉田伸子さんの解説には唸らされた。
    自分は早稲田の「SHOCKERS」を知っていたので、男子だけのチームがどれほど珍しいのかあまり実感がなかったが、男子ならではの魅力(パワーで押していける)や難しさ(混合チームなら体重の軽い女子がトップを務めるが、それも男子がやらないといけない)など、なるほどなと思うところが多かった。そもそも大会では男子/女子/混合の区別がない(?)というのも初めて知った。
    そして何より、ダブルダッチをしていた自分にとっては、大会当日の高揚感や体が疼く感じはとてもわかる〜〜となった。いくら取材を重ねたってこの感覚は書けないだろう?!と思ったら、朝井さんは学生時代にバレーボールや応援団やダンスをしていたとのこと。まったく作家さんらしくない作家さんだなと思うが、それが強みであるのは確かだろう。
    各キャラクターの設定はちょっと盛り盛りすぎるかも。主要キャラの春希と一馬を中心にバランスを取っていたが、チーム全員に愛着が湧くようなところまではいかなかった。
    そして余談だが、装丁の感じが単行本のそれは文庫らしく、文庫のそれは単行本らしいような気がした。人物が大きく、裏表紙にはスコーピオンも描かれている単行本版のほうが自分は好みかも。

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    2026年03月02日
  • 世界地図の下書き

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    リアルな小説だった。
    ハッピーエンドではないけれどバッドエンドでもない。やるせない気持ちが残る。
    何事も上手くはいかないし、人間の難しさを感じる。

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    2026年03月02日
  • わたしの名店

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    出先でちょっと読み物が欲しくて電子書籍で読みました。行ってみたいお店を探ししたいわけじゃなくて、美味しいものとそれにまつわるお話を読みたくて。
    藤岡陽子さんのコラム、胸がきゅーっとなったな。
    読んでみたいな、小説。
    美味しい思い出って素敵だな!

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    2026年02月17日
  • 世界地図の下書き

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    いいお話だった
    自分の力ではどうしようもないことに出会った時、
    それでも立ち向かうことができるような勇気を貰える本

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    2026年02月15日
  • ままならないから私とあなた

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    ネタバレ

    3.5

    p80
    あれは、面白かったというよりも、実はほんのちょっとだけ怖かったから、笑っていたんだと思う。

    p238
    性格とか価値観って、あとからでも変えられるじゃない。だから、まずはどうしたって変わらないところを許せるかどうかだなって思ったけどね。

    p258
    今までやってきた方法っていうのは、ただ今までそれでやってきたってだけなんだよ。別に、それが一番正しい方法なわけじゃない。

    p264
    意味とかがなくたって、単純に楽しい、楽しいだけ、それ以外何の意味もないみたいなことが、意味のあるすべてのものを一気に飛び越えていく瞬間ってあるんだよ。そういう瞬間こそが、どれだけ意味のあるものよりも気持ちを明るくしてくれたりするんだよ。

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    2026年05月15日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    ここ数年、SNSでずっと見てきたことそのまんまが描かれていた感じ。私自身推しグループはいるものの、CDも積まないし、たまにライブに行けたらいいなというだけ。作中に出てきたようなオタクにはなりたくないという気持ちがどこかにある一方、溺れ切れない自分にもどかしくも感じる時がある。側から見るとオタクは幸せそうに見えるから。

    本を読みながら、久しぶりに会ったママ友が自然派になってネットワークビジネスを始めていたことを思い出していた。彼女には彼女の心地よいコミュニティを見つけたのだろう。けどやっぱり私はそこには行きたくないと思う。

    本の最後に、久保田が視野を狭めて物語に呑まれて行動した先に悟って、願ったこと。正義も悪もないこの世の中で、何かを信じることで救われる人がいること。それは宗教でなくても、ある意味形を変えた宗教みたいなものかもしれない。何にも呑まれずにこの先人生で幸せを感じることができるかな。あれ、幸せって何だっけと時々問いながら日常に戻る。

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    2026年10月08日
  • 学生時代にやらなくてもいい20のこと

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    人気作家でもある著者のエッセイ集です。
    個人的には、学生の頃は、「あんなことしなければ良かった」とか、「ばかばかしかった」とか、「ふざけ過ぎた」とか、そんな経験は山ほどした方がいいと思っています。
    若いうちは多くを失敗した方がいいと思うし、後に笑い話になるし、やったことで後悔することはほとんどないともうからです。
    著者もやらなくてもいいと言いながら、その経験のおかげで一冊の本が生まれたわけですからね。
    内容は「学生の悪ふざけ」です。

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    2026年02月02日
  • 星やどりの声

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    ある家族の日常を、柔らかなタッチで描いていました。
    朝井リョウさんはメディアでお見かけした事はありましたが、小説は初めて読みました。
    朝井さんの優しそうなお人柄が感じられる一冊でした。
    読み終わると、あったかい気持ちになって、大切な人に会いたくなるような本でした。


    大切な人が亡くなった後も、日常は続いていきます。
    様々な手続きはあるし、学校も仕事も待ってはくれません。

    だけどいつもの日常に戻ったつもりでも、なにか違う気がするんですよね。
    【いつもの日常】と【自分だけの日常】の2つができてしまったみたいな。
    ふと、自分だけなんだか止まってるな、と思ったりします。

    大切な人を失った悲しさや、恐怖など
    ぽっかり空いてしまった心の穴。

    普段は上手に隠せても、なくなるわけではありません。
    このお話のように、辛いけれど、それぞれが自分と向き合い、少しずつでも前に進んで行くしかないのかなと思います。

    誰かとぶつかったり、上手くいかない事もあります。
    そんな時は、ゆっくり向き合って話してみるといいのかもしれません。

    たとえ家族であっても、話さないと伝わらない事はたくさんある。あの時もっと話しておけば何か違ったのかもしれないと後悔しないようにしたいです。

    明日からもなんとか頑張ろうと思える一冊でした。
    また朝井さんの他の小説も読んでみたいと思います。

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    2026年02月02日
  • 少女は卒業しない

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    朝井リョウさんは、学生たちの心情を書くのが本当に上手いなと思いました。男子だけではなく女子の心情も丸わかりな感じがします。

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    2026年01月23日
  • わたしの名店

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    様々な著者一押しの名店紹介。
    居酒屋からカフェまで幅広く、
    食には皆さんこだわりを持っているもんなんだなぁ、と思いました。

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    2026年01月18日
  • GOAT Summer 2025

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    初めて文芸誌を買った!
    このボリュームで510円はお得。

    「特集:キトヴォラの今」朝井リョウ
    キトヴォラって何?けみさゆろって何?って思って調べてしまった。きっとこれらに当てはまるのは読者それぞれの解釈なんだなぁと思った。すごく短いお話だったけど、朝井リョウ味があって考えさせられた。

    「落ち着いて」小川哲
    すごいリアルだと感じた。
    『優しさは冷たさでもある。「君に文句を言わないよ」という温かいルールの裏には、「だから僕にも文句を言わないでね」という冷たいルールが存在する。誰かに対して怒ってしまうのは、誰かのことを期待して信じているからで、怒るのをやめるためには、他人に期待しないように生きなければならない。私にはそれができない。だから私は優しくなれない。』という文章が印象に残った。

    「あの子にしか行けない天国」木爾チレン
    寿命は短くなるけれど18歳の姿のまま生き続けられる選択があるという設定が面白くて、私だったらどうするかなぁと没入できた。外見至上主義な友達の気持ちもわからなくはない。おばあちゃんとの関係がホッとした。

    「みんなのこうえん」カツセマサヒコ
    排除ベンチと言われてしまうものが作られた理由も分かるから、折り合いをつけるのは難しいと思った。

    「MARIA」モモコグミカンパニー
    主人公の周りがとにかく最悪。過去のことだからと割り切れないくらい心に負った深い傷って救いようがないのかもしれないと思った。

    「願えば叶う」染井為人
    自分よりも絶対に友達を幸せにさせないという腹黒い気持ちは怖いし、そんなの友達じゃないけど結局ありがちだよねって思った。

    「車止め」芦沢央
    闇バイトって気づかずに闇バイトに加担しているとはよく聞くけど、こんなに巧妙に引っかかってしまうのかと怖くなった。人の役に立てていると思っていた主人公が不憫でちょっとトラウマもの。

    「IN a FloP」市街地ギャオ
    MBTIの中に主人公って項目があるのはどうなのっていう気持ちは少し共感。今まで何者にもなれなかったけど、地下では自分の存在が認められて、それを俯瞰している主人公。純文学って感じだった。

    「クレジット」丸山春乃
    退屈で真面目な日々に少しのスリリングを求めて、やってやったぞっていう気持ちになるのわかるなぁと思った。

    「サンクトペテルブルクの鍋」坂崎かおる
    面白かったんだけど途中から難しくなって辞めちゃった。いつか読み直す。

    「夜の底」夏夜米子
    「世の中の大半がきっと同じように、自分の欲求を満たす為だけに他人の人生を侵害している。」という文章が心に残った。

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    2026年01月16日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    トリビュートの中には哲学的で難しい話もありましたが、宇宙飛行士の野口聡一さんとの対談が、実際に宇宙空間を経験した人にしかわからない孤独や常に死と隣り合わせだったということが感じられてとても興味深かったです。

    朝井リョウさんの小説は読み始め、なんのことを言ってるのか頭の中が「?」でしたが読み進めていくうちに『チ。』の世界観の現代・未来版のようで着眼点が素晴らしいと思いました

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    2026年01月15日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    ネタバレ

    「そう思ってないと、負けそう」。
    最後の佐緒里の言った一言が心に刺さった。
    自分もそう思うことがあるから。

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    2026年01月11日
  • 学生時代にやらなくてもいい20のこと

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    他のエッセイ集は読んだ事があったけど初めてのエッセイ集だけ読んだ事がなくて読んでみた。安定の面白さで今回も声を出して笑ってしまった。本当に外で読んだらダメな本だと思う笑

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    2026年01月06日
  • チア男子!!

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    2026年再読。
    青春時代の、部活動のキラキラをギュッと凝縮したような小説でした。
    登場人物が多いため、それぞれの動きを頭の中で整理するのが大変でしたが、内面が丁寧に描かれていて、キャラクターの個性が出ていました。チアのことは全く詳しくありませんでしたが、1つのことに向かって全力に進むキャラクター達の姿に、自分の過去を思い出しつつ、元気をもらいました。

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    2026年01月04日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    ネタバレ


    最後まで子供の綺麗事が美しくて良かった。

    それなりに生きれる道を見つけて、それなりに不平不満抱えながら、それなりに幸せ感じながら、
    いつかこの時間を思い出して、あの時ほど特別素敵な人間関係は築けないだろうって懐古厨になりそう。
    でもまあそれで良いもんなのかな

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    2026年01月03日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    色気ってのは腹が据わった覚悟の有る人間が醸し出すもんだ 知る事の、大切さも無意味さも素晴らしさも恐ろしさも全てこの作品が描いています。 娘ヨレンタがノヴァクの感情の部分に触れる唯一の存在であるのにも関わらず 以降は信念というよりは最早執着 それこそ「アポリア」(相反する二つの見解が等しく成立する場合、解決の糸口を見出せない難問)だと思うんですけど。 ある意味、完全オリジナルを作るという欲望は幻想だったり。もう流石にこの世界には蓄積が有り過ぎるから、どういう組み合わせで更に新しい事があるかなって事を皆探求していると思います。 文化は大きな川の流れであるという事を良く言っているんですけど、文章、文節ってその流れの一部でしかないですよね。 何かにグッと偏ってる 僕には山口さんの世代が、個人と世界を接続する「社会」という中間項を成立させていたように見えるんですよ。 社会性を持つには自分自身のオリジナルな状態を維持しないといけないっていう 人間は結局、回顧主義だから未来のものを懐かしく感じて、過去のものを新しく感じるようなサイクルがずっと続いていく気がする。 地動説への強い憎悪を露わにするノヴァク 自分が『チ。』の物語の悪役だったと気付くところもメタフィクション(フィクションの中のフィクション)的で面白いですよね 『バッハの旋律を夜に聴いたせいです。』という曲を作った時は、サブカルチャーとハイカルチャーを融合させて、日本の詩吟とダンスミュージックとクラシックの三角関係を曲にしようと考えたんだけど、純粋にメロディを作ったり歌詞を書いてる時は、ほぼ「無」でやっていたかも。 尖っている個性の手前にある普遍性をどれだけ腑に落とせているかで その行為を「考古学のようで楽しい」と表現していました 僕の二十代の屈辱が疼くのを感じた 感動させる作品には個々の挫折や劣等感と繋がる瞬間がある気がする 今後の僕等には『チ。』が有る。彼等は僕等が前進する意志と共に戦ってくれる。 今でも多くの国が、天体を国旗のシンボルとして採用し続けているのは、その名残だ。 宗教が信徒に求めるのは教義への「信」だが、科学に必要なのは「信」では無い。寧ろ逆である。科学が求めるのは「疑い」だ。だから『チ。』は「信念」の物語であると同時に、いや、寧ろそれ以上に、「疑念」の大切さについての物語でもある。 叶う方法を探せば道筋は立てられる 昨日礼賛されていた言葉が今日は禁句になっているような毎日なのに 私が変化したという事実からあなたは今何かを受け取ったんです γはその紙資料を所定の位置に戻すと 教会が説く善に従う事は、私達自身の生を断念し、道徳的命令に従う「畜群」として生きる事を暗に意味するからである。 重罰になる可能性をも考慮にいれて 「何故人を殺してはいけないのか」という問いに対して、それを予め封印するような動きを見せる「僧侶」達が私達の周りには今も尚存在しているからである。『チ。』は、フィクションの形をとりながら、現代人がどのような〈嘘〉に隷従を強いられているかを私達に改めて問いただすのだ。 時には手厳しい論駁等も珍しく無かった 〈真理〉は、誤りを無慈悲に宣告する。〈真理〉の正しさは、思いや努力等の人間的な事情とは関係ないところにあるからだ。 朽ちる事の無い静かな衝動を指す事を暗示している 迷いは、変化の兆しがそこにある事を意味している。

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    2026年01月03日