あらすじ
東京ではない海の見える町で、亡くなった父の遺した喫茶店を営むある一家に降りそそぐ奇蹟。若き直木賞受賞作家が、学生時代最後の夏に書き綴った、ある家族が「家族」を卒業する物語。
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本当に心に染み入る物語。
家族の大切さを改めて思い起こされます。家族に良い思い出が無い人も、大切な誰かを思い起こすと思います。あの時お母さんがあんなことしてたのはこんな理由があったのかもしれない、そんなふうに思いながら読んでいました。
ずっと変わらないようでいて、友達も恋人も親族も、全部変わっていく。だから大切にしないといけないことがその時々であるんだなと思いました。
頑張り続ける人も、疲れた人も、悩みなんて無さそうだよねって言われる人も、登場人物の誰かには共感を抱けるはず。
ほっこり染み渡る物語。
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思いがけずすごい好きな作品に出会ってしまった。
6人兄弟がそれぞれいいキャラで、それもこれもお父さんを失ってしまって、それぞれが乗り切るために色んなことを諦めたり悩んだりして今に至っていると伝わる描写が多かった。
真歩の話が好きだった。
お父さんとの思い出がたくさんある上の兄弟達も、それぞれ葛藤や寂しさがあると思うが、その中でもあまりに思い出が少ない真歩は真歩なりに、みんなの寂しさも感じ取ってしまうんだなと思った。
いつもの朝井リョウ先生の作品と少しテイストが違かったが、安直に「それから」が書かれてないところが、心の中でみんなの幸せを祈れるから好きだなと思った。
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家族の大切さや素晴らしさを感じさせてくれるような作品であると思いますが、僕は特に真歩とるりのパートに出てくるサブキャラのハヤシとユリカの存在がいい味出してるなって思います。特にハヤシみたいな素直で元気なやつを見ると、子供だなと思うと同時に、大人になるにつれて忘れていってしまっている何かを感じます。こういう真っ直ぐなやつが心を動かす。最後に終始ませた感じの真歩がメニュー本に絶対にハヤシの写真を使いたくて譲らなかった描写はまさにそれを体現していて、素敵だなって。
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朝井リョウさんの過去作を読んでみたくなり、この作品を読みましたが、まさに大満足でした。
表題の「星やどり」という名前の喫茶店を舞台に、6人兄弟姉妹の視点で物語が進んでいきます。
家族であり、長い時間をともに過ごしているからこそ他者には、言えない気持ちを抱えている。
物語が進むにつれ様々なきっかけにより気持ちが爆発してしまう。そんな場面の表現が素晴らしいので、ぜひ読んで欲しいです。
映画での映像でも見てみたい作品でした
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今年1番泣きました。
最初から最後まで涙が止まらない小説なんて、
何年ぶりに出会っただろう。
長女、二女、三女、長男、次男、三男。
それぞれの立場で一人一人がリアルに書かれてて…。
兄弟間や友達との会話も違和感ない作品。
男の子ってほんとアホって笑えたり、
女の子って難しいって複雑な感情を抱いたり。
最後には、家族の温かさに気が付くことのできる良作品でした。
この本を読んだあと、いつもより少しだけ家族に優しくなれた気がしました。
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エッセイから入ったけど…小説もいいじゃないかー!朝井リョウ!!好きな作家の一人になりました。
皆の得意なことが店を守るのに繋がったり、「星やどり」に込められたお父さんの想いに鳥肌!
最後の方、いっぱい泣きました。
<2020.4.16再読>
東京ではない海の見える町。三男三女母ひとりの早坂家は、純喫茶「星やどり」を営んでいた。家族それぞれが悩みや葛藤を抱えながらも、穏やかな毎日を過ごしていたが…。
朝井さんの人物描写はほんとすごい!
リアルなんだよな~。
星則→律子→琴美→光彦→小春→るり→凌馬→真歩→星則……
お父さんから名前がしりとりになって、またお父さんに戻って、家族が輪になる。
お父さんからお母さんもしりとりになってるのすごいよね。
自分が居なくなることを知って、店の名前を「星やどり」にして輪を繋げた。
最初に読んだ時の衝撃はすごかったけど、再読してもやっぱりすごい。
<2025.7.10再再読>
冒頭の一文からいいよね。
“まっしろな牛乳は糸を引くように体の中を巡る。寝返りをうつたびにばらばらになってしまった体内のパーツを正しい位置に戻しながら、指先にまで冷たい白は染みわたっていく。”
他にも好きな表現がたくさん。
“見えない冷たいてのひらが自分の体を撫でては離れ、撫でては離れていく。夏の電車の冷房は、長時間乗るには温度が低すぎる。”
“花びらで作った色水のようにゆらめく夏の夕空を見て、真歩は背筋をぴんと伸ばした。”
“海が、波を揺らしながら夕陽を溶かしていく。この町のオレンジが溶けきった海は、夜になるまでの短い時間を堂々とゆらめく。”
“からっぽのグラスは朝陽を吸いこんで、この世に悲しいことなど何もないというような顔をしている。”
“星型の天窓。切り取られた小さな空。小春は、本当はあそこに色を塗りたかった。夜の一番深いところを絞った濃紺に、光が生まれる根元のような輝く金色をまぶす。”
琴姉が夢で見たことが翌日現実になり、皆の困りごとに気づく。
妊娠している時に不思議なことが起こる人はけっこういるらしい。
“「子どもがいるってわかったとき、お腹の子があの夢を見せてくれてたんだろうなって思った。この子が、私たち家族がバランスを保てるように助けてくれていたんだなって」”
家族の名前がしりとりになってて、それが輪になっているって素敵。
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正直青春小説はあまり好きではないのだけれど、久々に挑戦、時間はかかったもののいいラストだった。
父が生きていた軌跡が詰まった喫茶星やどり、それに纏わる6人兄弟の青春の日々。琴美と母の負担はどれだけ大きかっただろう。最後の章は泣けてしまった。
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海沿いの街の家族の話なんだけど、末っ子真歩の話しが好きだった。良かった。
ハヤシくんの無邪気さに救われたけど、ハヤシくんのそれにも理由があったと思うと切ない。
真歩があまり笑わない理由も、写真を撮るようになった理由も切ない。
大人びてるけど小学生だもんな…と思う。
最後の長女琴音の話はちょっと泣いてしまった。
まだ十分に子どもだった琴音に、最後にあんな風に託したお父さんはズルいと思うし、酷だとも思う。
個人的に、いちばん好きだった登場人物は松浦さんでした。
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亡き父の残した喫茶店「星やどり」を三男三女母ひとりで営む家族の物語。
人や物音や気配の声によって、父に向けた寂しさや愛情・信頼が清らかに現れている。
父が残したものは家族の輪。
末っ子『真歩』、最後に長女『琴美』は涙なしでは読めなかった。
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『星やどり』を経営する三男三女、母の物語。6章構成となっておりそれぞれの視点から亡くなった父や周辺の交友関係が描かれている。
総括するとすごく心が温まる話だった。毎回言っているような気もするが朝井リョウは風景や感情を描くのが本当に上手い。思春期特有の感情だったり周りが内定をもらっている中自分は貰えていない焦燥感など、経験した感情が引き出されながら読んでいた。
私は特に双子の話が好きだった。最後の『星やどり』に込められた思いも感動した。
Posted by ブクログ
心温まるストーリーでした。
6章に分かれており章ごとに6人の兄弟それぞれの視点で物語が進んでいく。登場する6人の兄弟の気持ちに共感し感情移入することができた。
ハヤシくんがすごいいいキャラだったな、、
年頃の男の子を書くのがやっぱりうまい笑
朝井リョウにしてはキレイすぎる物語だったと思うが、たまにはこんなのも良い!って思える作品でした。
Posted by ブクログ
家族や友達におすすめしたくなるようなお気に入りの一冊になりました。きょうだいそれぞれの想いが詳細に描かれていてどれも涙が出てきそうなくらいまっすぐで純粋でした。
Posted by ブクログ
めっちゃ泣いた、、、
お父さんが寝てる子供に向かって語りかけるシーン、ここで泣くのは鉄板だけど、
店を締める決断をするシーンも泣けた
人が死ぬとかじゃなくて、泣けるのはいいよね!
確かに派手さはないけど、各章じわぁっときたよ
それぞれの成長に心が温まる
いい小説だった!
ただ素直に1点だけ父親目線で気になったのが、笑
子供6人もいて病気になった
で残された時間で自営の飲食店の改造なんかして、
過労になるほど妻に負担かけるなんて
結構父親のエゴじゃん
自分だったらもっと家族の助けになるような実用的なことするな、って少し冷めた、笑
って自分は理論とか合理とかで、ドライに行動し過ぎなんだよねー
人を動かすのはこーゆー感情だよね
そんなことも沁みた素敵な小説でした!
Posted by ブクログ
父を亡くした6人兄弟のそれぞれの視点から語られる物語。
優しく、でもつよがりな母と愛情深い父。
兄弟それぞれの学校でのエピソードなどは高校生の自分にはすごく想像できるし、共感できることが多かった。
長女の琴美には1番感情移入できた。
琴美に対して父が囁いた、琴美が生まれてきた日のことは忘れない、琴美が私たちを家族にしてくれた。という言葉を見た時、私も長女だからそう思ってもらえたのかなって思った。文章でこんなにも泣きそうになるなんて思わなかった。いないはずの父の声が記されていて、その言葉ひとつひとつが温かくて、優しかった。
著者が書いた年と同い年だったこともあってリアルを感じた。
Posted by ブクログ
朝井リョウさんの過去作。
こんな家族愛ストーリーを描いていたなんて…。王道でありながら仕掛けがあり、しっかり楽しませてくれる朝井リョウさんさすがです。
父を失った家族と父が家族に残していったもの。このバランスが最高。登場人物それぞれの一人称視点で描かれる作風がなんといっても朝井リョウさんらしい!この構成が大好きで、それぞれをもっと見たいと思う絶妙なタイミングで次の視点に変わるからまたのめり込んでしまう!
ただ、夢の超常現象みたいなくだりは個人的にいらなかった。家族物語で大満足!
Posted by ブクログ
家族の物語。六人兄弟姉妹のそれぞれの視点から、見た一夏が亡き父が残していったモノやコトバを拾い集めながら喫茶店「星やどり」を中心に描かれてる。最初は誰が誰だかわからないまま進んでいったけど最後は登場人物の人なりがわかってきて、そこはこいつがそーゆよなーって場面が増えて面白かった。ただ、誰に感情移入すれば良いか分からない、それが正しいのかもしれないけど。ラスト、店を子供達だけで回す所、それを見て、もういいよねってなる母はすごい良かったな。家族って良い。
Posted by ブクログ
海が見える街に住む一家が、「家族」を卒業するまでの物語です。一年前に父を亡くした六人兄弟それぞれの目線で、大好きだった父の死を乗り越えていきます。朝井リョウのわりと初期の作品。爽やか青春小説で、朝井氏作品の特徴であるドロドロした心の闇描写はないものの若者の事象表現の鮮やかさはこの頃から発揮されていたようです。
ライフステージが変わり実家を出る兄弟たち。家族を繋ぐ家族経営のカフェがなくなり、「家族を卒業」しても、家族の「輪」は繋がっているということを、父によるちょっとした「仕掛け」で実感します。
それがわかるタイミングにちょっとシラけてしまったけど朝井リョウ作品はこれからも追っていきたいです。
Posted by ブクログ
最愛のお父さんを亡くした家族の物語だった。
現実にあるような無いような不思議なことが
あって最後にそう言うことかとわかった。
兄弟それぞれの章が分かれてて連作短編集のような
感じだった。
兄弟が沢山いるって心強くていいなと思った。
Posted by ブクログ
鎌倉市の市電がはしり、海が綺麗な街の、住む、海が見える喫茶店経営の母と四人の兄弟の学生時代の日常の風景の心温まる小説。
雨から身を守ることを【雨やどり】っていうだろう。だから、今にも落ちてきそうな星の光を受け止めるための【星やどり】。
浜電、アジサイ、海、ここは鎌倉か?
三男三女母ひとり、早坂家、ハヤサカ
母、律子、純喫茶「星やどり」経営者、亡くなった父、星則
長男 光彦 、大学四年生、就活中、家庭教師、生徒あおい
三男 真歩 、小学六年生
二女 小春 、はる姉、彼氏あり
二男 凌馬 、高校一年生
三女 るり 、「るり姉」高校生、小春と双子、部活無し、喫茶手伝
長女 琴美、家の女帝、百貨店で販売員、
夫孝史、警察官交番勤務
遠藤、吉田あおい、凌馬の同級生
1.「長男 光彦 」
「そういえば! 小春!」 のりトーストが二枚載った皿を光彦に渡しながら、琴美が小春を睨んだ。
小春は、琴美の夫である孝史のことをくん付けで呼ぶ。るりはさん付けで呼ぶ。
宝石店で働くしっかり者の二十六歳、琴美。大学四年生で彼女なし、俺光彦。いつでもどこでもうるさい高三、双子の姉の小春。姉とは対照的にいつも落ち着いている高三、双子の妹のるり。童貞爆発の高一、凌馬。首からカメラをぶら下げている大人びた小六、真歩。そして、純喫茶「星やどり」をほとんど一人で切り盛りしている母、律子。
部活をしていないるりは、放課後はたいていこの店を手伝っている。彼氏と遊びにばかり行っている小春とは大違いだ。
喫茶「星やどり」の常連さんはブラウンおじいちゃんと史郎伯父さん
あおいは、るりや小春と同じ高校だ。つまり、凌馬の同級生でもある。
2.「三男 真歩 、小学六年生」
「ごめん、ハヤシくん、もう授業始まるからどいてくれない?」
ここ一応私の席なんだよね、と、隣の席の冨田唯が言った。
授業が終わると、文集委員は校門に集合した。 「ふう。そろったわね」 冨田とシホチャンは同じ色のピン留めを同じ位置にしている。
連ヶ浜駅すぐの商店街、かつら屋の右隣の「プリントショップカワセ」は、真歩が生まれたときからこの場所にある。
そのカメラマンは大和と名乗った。名字なのか名前なのか分からなかったが、真歩もハヤシも「大和さん」と呼ぶことにしたようだ。
3.二女 小春
舞と千草にはバイトのことを相談しなかった。何カッコ悪いことしてんの小春ー、って、楽しそうに笑う二人が想像できるから。
高校のふたつ先輩だった佑介は、今は都内にある私立の音大の二年生だ。
十二月十二日。父の命日。父が死んだのは、小春が中学二年生のときだった。あの夜は、雪の白と病院の白が重なって、世界がふりだしに戻ったように見えた。
4.二男 凌馬
「陸上部。高体連県予選百メートル二位、松浦ユリカ」
5.三女 るり
「星やどりって店名、雨やどりにかけてんのか。そんで、こっから星を見られるわけね、すごいすごい、こんなのデートスポットじゃん」
6.長女 琴美
「あの!」小春が立ち上がる。「そのミュージシャンの名前、教えてもらってもいいですか?」 そこで初めて、女性客二人の声が重なった。 「【ユウスケ】です」
母、律子から時計回りに、琴美、光彦、小春、るり、凌馬、真歩。父、星則が繫ぎたかった家族の輪。自分がいなくなってしまう前に結びたかった、世界でたったひとつの輪。
「もう、【星やどり】の役目も、終わりにしていいよね」
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東京ではない海の見える町で、亡くなった父の遺した喫茶店を営むある一家に降りそそぐ奇蹟。若き直木賞受賞作家が、学生時代最後の夏に書き綴った、ある家族が「家族」を卒業する物語。
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いちいち、比喩的表現が、出てくるのだが、何故だか、言葉が上滑りして、心に響いてこなかった。
なんでしょう、やはり村上春樹さんの小気味良い、比喩表現のようなものは、特別な才能がいるのでしょうね。
六人兄弟の家族のお話で、それぞれの悩みなんかを織り交ぜながら、話は進むのだけど、共感もしなかったし、面白くもなかった。青春時代に読めば、それなりに響いたのかもしれない。
とはいえ、ラストはいい終わり方だった。
温かい気持ちになれた。
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推し作家の朝井リョウさん初期作品。
近年は社会風刺を描くことが多い朝井さんだけど、初期は青春小説を書くことが多く、
この小説も青春×家族のストーリー。
各兄弟を主人公とした連作短編だけど、それぞれ抱えてる悩みや不満、焦りなど心理描写も繊細に描かれてて、この頃から人の心情を表現するのが上手だったんだなぁと。
兄弟の名前がバラバラだったのが気になったけど、最後の章で意味がわかってすっきりした〜
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父親を癌で亡くした6人兄弟の物語。
それぞれの兄弟の視点で父が亡くなってから5年後の姿が描かれている。
末っ子が、父親が亡くなった時まだ小学1年生で、親戚から慰められた言葉が「毎日元気で笑顔で過ごしてたらお父さんは必ずまた会いに来てくれる」だったため、全く笑わない子供になってしまう。
何故ならまたお父さんが会いにくるということはまたお別れがくるということだから。もう二度と家族みんながあんなに悲しむ姿を見たくないと。
それぞれの視点で父の死後どう過ごしてきたかがわかる。
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終始、爽やかな海の風を感じました
その中に人間の生活音や、会話、眼差しが紛れて見聞きしているような感覚
朝井リョウはドロっとした人間の隠したい感情を時に鋭利すぎる言葉で綴るような本を先に読んできたので、
それらと比べると刺激が足りないような、キレイすぎるように感じましたが、
この初期の頃から、登場人物がいる景色や匂いまで思い浮かんでくる描写力があったんだなぁと、その才能を改めて感じました。
朝井リョウは時代と当時の自分の感情をうまく作品化してきたんだな、と思います。出版する度に、成長して、脱皮している感じで、読み飽きないですね。
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ある家族の日常を、柔らかなタッチで描いていました。
朝井リョウさんはメディアでお見かけした事はありましたが、小説は初めて読みました。
朝井さんの優しそうなお人柄が感じられる一冊でした。
読み終わると、あったかい気持ちになって、大切な人に会いたくなるような本でした。
大切な人が亡くなった後も、日常は続いていきます。
様々な手続きはあるし、学校も仕事も待ってはくれません。
だけどいつもの日常に戻ったつもりでも、なにか違う気がするんですよね。
【いつもの日常】と【自分だけの日常】の2つができてしまったみたいな。
ふと、自分だけなんだか止まってるな、と思ったりします。
大切な人を失った悲しさや、恐怖など
ぽっかり空いてしまった心の穴。
普段は上手に隠せても、なくなるわけではありません。
このお話のように、辛いけれど、それぞれが自分と向き合い、少しずつでも前に進んで行くしかないのかなと思います。
誰かとぶつかったり、上手くいかない事もあります。
そんな時は、ゆっくり向き合って話してみるといいのかもしれません。
たとえ家族であっても、話さないと伝わらない事はたくさんある。あの時もっと話しておけば何か違ったのかもしれないと後悔しないようにしたいです。
明日からもなんとか頑張ろうと思える一冊でした。
また朝井さんの他の小説も読んでみたいと思います。
Posted by ブクログ
純喫茶『星やどり』を営む家族のお話し。
父親が亡くなった後の、三男三女の兄弟と母親が物語の中心。兄弟それぞれの目線で一章ずつ描かれ、全部で六章。
父親や家族、『星やどり』へのそれぞれの思いが描かれていて、とても温かい作品でした。
双子の姉妹のお話しが特に好きです。
Posted by ブクログ
父を亡くした兄妹の物語。
桐島、もういちど生まれると比較すると、ぐちゃぐちゃとした内情の描写よりは、爽やかさが作品全体に顕著に表れていた印象。
⭐︎3.5
Posted by ブクログ
正直、朝井リョウの作品ではないように感じた。もちろんいい意味で。調べたら2011年に発売された本だった。特に最近は生きることが苦しくて苦しくてたまらないみたいな本が多いけどこの本に関しては全く違った。こうゆう温かくなる本もまた書いてみて欲しいと思った。
内容の感想は家族の愛って素敵だなって思った。みんながみんな問題を抱えながら生きている。その中で長女の琴美が夢で見たことを頼りに兄弟を導いてきた。でもその琴美は誰を頼ればいいのか。1番鈍感そうな光彦が琴美に対してもう十分頑張ったよって言ったシーンは感動したな。家族1人1人が家族のことをちゃんと見てるんだって思った。ただ琴美の夢で未来が見えるみたいなのは流石にリアリティがなさすぎかなって思ってしまった。
Posted by ブクログ
情景描写が夏らしい爽やかな感じで良かった。みんなそれぞれの青春を送っていて、きょうだい愛もあって、慕われていたお父さんを想うみんなが素敵だった。