あらすじ
【坪田譲治文学賞受賞作】両親を事故で亡くした小学生の太輔は「青葉おひさまの家」で暮らしはじめる。心を閉ざしていた太輔だが、仲間たちとの日々で、次第に心を開いてゆく。中でも高校生の佐緒里は、みんなのお姉さんのような存在。卒業とともに施設を出る彼女のため、子どもたちはある計画を立てる……。子どもたちが立ち向かうそれぞれの現実と、その先にある一握りの希望を新たな形で描き出した渾身の長編小説。
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Posted by ブクログ
児童文学というジャンルと知った上で読んでほしいです。
出てくるのは全部子供、解説まで読んで納得する物語でした。
最近の作品も読んでいますが、少し味が違うきがします。
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自分よりも幼い主人公たちが、向き合わなければいけない現実と闘いながら、新たな生き方を見つけていく姿に心打たれました。過去や現在に縛られてしまいがちな私にとって、新たな価値に気づかせてくれて、未来にささやかでも希望が持てるよう、そんな可能性を信じ続けられるようそっと寄り添ってくれるような作品でした。今、この本に出会えてよかったです。
あと、タイトルが好きです。
初めて読んだ時のときの感動はもう二度と味わえないかもしれないけど、この本に出会えたように、この本と同じくらい感動する本に、きっとまた出会えるよね。
と思わせてくれました。ぜひ大切にしていきたい。
Posted by ブクログ
私が朝井リョウさんの作品の中で、変わらず1番大好きであり、おすすめしたいベスト小説♫
(朝井リョウさんらしくない方の作風です)
子ども時代のある一点において、大人には理解できないようなことに自らを犠牲にして(たいていはお小遣いと睡眠時間だけど)なりふり構わずに全力を注ぐことあったなぁーって感情に再会させてくれるのが本作!
「希望は減らない」んだから、
登場人物のみんなが常に高い理想を持ち続けて、本当に幸せになってほしいと心から願い、そして応援したい気持ちになれますよ
読後に装丁を見返して、ほっこり♡
Posted by ブクログ
子供視点で話が進むので?読みやすかったです!
辛いシーンがいくつもあるんだけど、力強くて、素敵な仲間がいるってところで、自分は救われました。
乾燥描かなきゃと思って色々かんがえていたら、生きてく上では読んだ方が良い内容なんじゃないかと思ってきた。登場人物たちと比べると自分の悩み事は小さいことだけど、この先どうしたら良いかを考える上では必要なこと。
未来はわからないから、きっと大丈夫。って思わないと人は進んでいけない。
視野が狭くなると今あるところがこの世の全てだって思いがちだけどそんなことはなくて、一歩踏み出すことで変わる。
何かに近づくし何かに遠ざかる、遠かったら近づけば良い。当たり前のことだけど、これが難しいときってある。そのときにこの本が拠り所にナルカモ。
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ただ重いだけの話じゃなくて希望が見える素敵なお話
最後に太輔くんがみんなに行かないでって言えたことが、ずっと本心を黙っていた太輔くんにとって大きな成長だと思った。よかったね
Posted by ブクログ
児童施設にいる5人の子供達が、それぞれ抱えている悩みや厳しい現実を乗り越えようとする姿に感動した。逃げる事は負けじゃない。必ず、また新しい出会いがあるという言葉に、主人公と一緒に泣いてしまった。結局、最後まで子供達の悩みは変わらず、それぞれ自分で壁を乗り越えるしかない。でも5人で見たランタンの記憶が、ずっと励ましてくれると思う。子供だから流れに逆らう事ができない、そんな息苦しさと、流された先でも希望は必ずみつかると、信じる強さを感じた作品。良かったです。
Posted by ブクログ
児童文学とは知らずに読みました
表紙の絵や挿絵にイメージが引っ張られすぎて最初は想像の邪魔になって嫌だなあ、と思いましたがそのイメージで読むと決めちゃってからは読みやすかった
児童文学とのことで少しでもイメージしやすくするための配慮だったのかな
お行儀がよく清潔感がある作品なので人におすすめしやすいと感じた
若い人が読んで朝井リョウの伝えたいメッセージが伝わる事を願う
Posted by ブクログ
朝井リョウさんて小学生なんですか?
と思うくらい小学生のあの頃しか見えない景色、会話の温度、大人の怖さ、大人の優しさ、夜の静けさ、期待と不安、どうにもならないこと、、が絶妙に表現されていて
多分この本に出会わなければ思い出さなかったであろうあの時のあの感じが沸々と湧き上がりました。
Posted by ブクログ
自分が何不自由なく暮らし誰かの逃げ場を奪っていないか。
自分が誰にも話せないことがあるように、周りの人も話せない悩みは少なからずあって、心の中では怯えている・助けを求めている・辛く逃げ場を求めている・求めることすらできなくなっている人が周りにいないか。
いつも接する人の本当の思いに踏み込んだりはしないけど、少し想像力を持って接しないと、辛い思いをさせてしまうかもしれない。
Posted by ブクログ
朝井さんのエッセイを読んで久しぶりに小説を読んでみたくなった。
登場する子どもたちの現実はそれぞれ重い。最後にそれが報われるわけではないけど、そこがいいと思った。
Posted by ブクログ
子供たちの案外大人びているところや、やっぱり子供っぽいところがリアルに描写してある気がする。解説を読んで朝井リョウが23 歳の時の作品だと知って驚いた。
子供の頃の繋がりは大きくなるにつれていつのまにかなくなっていたり意外とまだつながっていたりするけれど、作中の子供たちはゆるくてもいいから繋がっていられたらいいなぁと思った。
児童文学のようでもあり、でも大人も十分楽しめる&読みやすい小説だった。
Posted by ブクログ
児童養護施設というと、なんだか暗いイメージを彷彿させるが、本作はそんなことを感じさせない前向きな子どもたちや純粋無垢なひた向きさに心を洗われました。
Posted by ブクログ
この本に登場する子達は、様々な困難を抱えている。両親が亡くなって引き取られた先から虐待された過去があったり、退所して大学進学する希望が大人の事情で破れたり。子ども時代から順風満帆ではない、挫折がある人生だけど、彼らが彼ら自身と一緒に暮らす子ども達を否定することはない。その姿そのものが希望だと思ったし「失敗してもやり直せば良いし、困難から逃げても良い」と言うメッセージが優しく寄り添っていて素敵だと思った。
Posted by ブクログ
様々な理由で親と暮らせない子どもが集まる施設での物語。家族の都合で大学受験を諦めることになった子のために、小学生だけで密かな作戦を決行する。
朝井リョウはどうしてこんなに小学生が感じるものを書くのが上手いのか。なんとなく感じる年上の気持ちや大人の事情だったり、小学生の交友関係がリアル。
『密かな作戦』にはそれを達成できたら、というそれぞれの子どもの思惑が最後に回収されたのがよかった。
Posted by ブクログ
・逃げない。逃げても良い。
・部活の顧問にパワハラされて自殺しちゃった子のニュースを見て、「何で逃げなかったのか?」「逃げる選択肢は幼少期に培われる」って考えた朝井さんスゴ
・家族がいることで「どこにも行けない」こともある
Posted by ブクログ
子どもたちは残酷だ。平気で友だちをいじめる。いや、いじめるのは大人も同じ。大人も残酷だ。子どもたち一人一人は弱い存在でもいい仲間がいれば強くなれる。成長すれば強くなる。大人ではあきらめてしまうようなこともやり遂げてしまう一途さ。大人を動かし、大人を驚かせる。逃げる強さを得た子どもたちは最強。大人だって逃げる強さを持ちたい。いろいろ考えさせられた深い話。
Posted by ブクログ
地方の児童養護施設で暮らす子どもたちが主人公の長編小説。
中学生がいじめで自殺したといった報道を見聞きして「(20代前半の)僕たちの世代と同じような生きづらさを感じているのではないか」と思ったのがきっかけとなり描かれた作品だそうで、感受性の塊。
小中学生のときの、小さな世界のことが全てのように感じる逃げ場のない気持ちが上手く表現されていて胸がぎゅっとなりました。
母としてのいまの自分と、かつて子どもだった自分の気持ち、どちらも刺激される作品でした。
Posted by ブクログ
第29回坪田譲治文学賞
全く朝井リョウっぽくない作品で驚いた。
様々な事情で施設に暮らす子どもたちの単純なほっこりストーリーというわけではなく、それぞれが自分の試練と向き合い、いづれは施設から旅立っていく厳しさも描かれている。
安心して暮らせたり、仲間ができたりしても、結局は別れて個人で生きていかなくてはいけない。
だけど彼らが学んでいるのは、どんな境遇になっても、希望の量や、仲間にで会える可能性の量は変わらないということ。
Posted by ブクログ
世間の理不尽さに打ちひしがれながらも、お互いを見守り合い力強く進もうとする子ども達の姿に何度も涙が溢れた。
努力しても、他人や環境を変えることはとても難しいことが多い。
次の場所を選択することでしか解決できないこともあるが、それは一般的に「諦め」や「逃げ」と捉えられネガティブな印象を与えがちだ。
しかし、一歩踏み出す怖さを乗り越えてしまえば、その先にあるかもしれない幸せを掴む可能性もあること、また上手くいかなくても挑戦と可能性は無限なのだと本書は教えてくれる。
みんな何かと闘いながら、何度も選択を繰り返し人は歩んでいくのだと。
優しい言葉で読みやすく学びもありました。
Posted by ブクログ
施設で暮らす子どもたちが、それぞれの家庭の事情やクラスでのいじめなど困難に直面しつつも、互いを思いやり、支えあう様子を描いたストーリー。
同じ施設のお姉さん的な存在、佐緒里は家庭の事情で、高校卒業後、進学を諦め地元に戻って働くことになる。その前に佐緒里の夢を叶えようと、子どもたちは、学校でランタンを飛ばす計画を立てる。
施設を離れる子どもに対し、佐緒里が、
"私たちはまた私たちみたいな人に出会える"、"いじめられたら逃げればいい。笑われたら笑わない人を探しに行けばいい。逃げた先にも、同じだけの希望があるはずだもん"と語るが、最後に"そう思ってないと負けそう"との本音を洩らすところは、泣けてきた。
Posted by ブクログ
リアルな小説だった。
ハッピーエンドではないけれどバッドエンドでもない。やるせない気持ちが残る。
何事も上手くはいかないし、人間の難しさを感じる。
Posted by ブクログ
身寄りを無くした太輔にとって、養護施設の同じ班の仲間達は同士であり家族なのだと思いました。亡くなった母の面影を年上でしっかりした優しい佐緒里に重ねてしまう、太輔の心細い気持ちが切ないです。そんな佐緒里に見せようとしたランタン飛ばしは、班のみんなそれぞれの希望が詰まった感動的なものでした。子供たちの未来が、たくさんの大切に思える人との出会いに満ちたものであってほしいと願います。
Posted by ブクログ
児童養護施設が舞台の児童文学。小学生が主人公の作品を読んだのはいつ振りだろうか。
子供特有のまっすぐさや残酷さ。世界の不条理さ。"おとな"という存在に対する解像度の低さ。施設に入っている彼らは、"おとな"によってフラットな状態からひとつバランスを崩されて今を生きている。
正しさの一つ先へ踏み出した彼はとても強い。良いとか悪いとかはあとでちゃんとついて来させれば良い。
彼らが少しでも明るい未来を歩めるといいな。逃げてもいい。その先に希望があるのなら。
Posted by ブクログ
両親を事故で亡くしてしまった太輔を中心とした、施設の仲間たちの話。
佐緒里の大学進学の話が無くなり、せめて夢を叶えさせたいと蛍祭のランタン飛ばし復活を子供達だけでがむしゃらにやり遂げようとする。まだまだ希望は形にならず、現実は厳しい状況に終始モヤモヤしてましたが児童文学という事知って少し納得しました!
2025年9月23日
Posted by ブクログ
悲しい別れの中で希望を持ち直す子供たち。この子供たちが本当にまた自分を大切にしてくれる友達や家族と出会うことができるのだろか。主人公たちと同じように祈ることしかできない。
朝井リョウさんの作風はいろいろなものがあるんですね。個人的には正欲や死にがいを求めて〜よように、淡々と人の渦巻いた感情の裏側を書き起こす作風が好きなので、★3にしました。