あらすじ
ミュージカル女優、つかさのファンクラブを束ねる美知代。小学校の同級生の出現によって美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。つかさにあこがれを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて人気を誇っていたが、最近ではオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。私の人生は私だけのもの。直木賞作家朝井リョウが、初めて社会人を主人公に描く野心作!
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面白かったな〜!
スペードの3、なるほどね、そう来たか。と唸ってしまった。
ハートの2。これはあんまり刺さらなかったな。もうちょっと先まで見たかったような。でもきっとこの終わり方が一番キレイ。何だか映像みたいだなと思いました。これは映画で観たら絶対面白いと思う。
ダイヤのエース、が一番共感できた気がする。羨ましいけど自分の持ってるものに自信は持てない。人って「本当にこれでいいの?」って疑う瞬間って山程あると思うんだよね。あと“持ってる”人への羨望。
朝井リョウは鬱屈していてて好きじゃない、と知人に言われたんだけど、わたしはやっぱりこの鬱屈して拗らせてる感じが好きなんだろうな。
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物語に引きずり込まれていく感覚になる作品。普段自覚しているのに、気づいていないふりをしている自身の弱さに向き合わされた。
朝井リョウの作品はいつも読みやすいし、"完成度"を強烈に感じさせられる。
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何故ハートの2なのかわからなくて、少し検索してスッキリした 相手の動きをみて自分の行動を決めてることを人に話した時に「卑怯ですね」と言われたことを思い出した
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香北つかさのファンクラブを束ねる美知代。
つかさに憧れを抱く地味で冴えないむつ美。
最近ではオファーが減った舞台女優のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差する。
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待ってすごい、すごいすごい何この展開!
第一章のラストには、びっくらたまげた!
そして、朝井リョウ氏は、少女なんですか?
なんでこんな少女時代のやりとりを鮮明に描けるの?
そして自分が幼い頃は言語化出来なかった気持ちを、
幼すぎて自覚さえしていなかった厭な気持ちを、
思い出させて再認識させられて、どうしてくれるの?
まあ私は学級委員でも優等生でもなかったけど。
某歌劇団を彷彿とさせるファン組織がリアル。
(NANAのブラストファンも思い出した懐かし)
結末が清々しくてとても良かった。勇気貰えた。
続く第二章は、私は青春小説として読みました。
先輩素敵!好き!思春期感満載!葛藤が眩しい!
始終文面がキラキラ輝いているように見えました。
コンプレックスを拗らせて、でも認められたくて。
登場人物全員に幸あれ〜て思いました。笑
第三章は、テーマは面白かったけど読みにくかった。
過去と現在と回想が若干ごちゃついた(読解力なし子)。
でも常に虚構の自分を演じてるところとか共感した。
また私はトップスターでもエースでもないけど。
劣等感や承認欲求、嫉妬心からの焦燥感で、
自分の存在価値にしがみつく切実な感情描写。
「革命は誰かが起こしてくれるものではなく、
自分で切り札を切って起こすしかない」
自分の人生を、自分のために選び直す物語だ。
(一度失敗を経て「選び直す」てとこがいいよね、
まあ私はその選び直しさえも失敗の連続…苦笑)
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私は!トランプの『大貧民』を!知りません!
なので大貧民をモチーフとしているこの作品、
そこの描写は基本スルーしています!!←
今更大貧民を学ぶ気もありません!!←
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朝井リョウって女だっけ?というくらいに
女の心の機微や嫌なところ、とりわけ好きな男の前では絶対に出さないであろう真っ黒な部分を書き表すのが最高にうますぎる。
3人の女性がそれぞれ主人公になる連作集。
出てくる女性たちそれぞれに、ああこういう人いるわ、私もこういうところあるわ、と共感する。
そして、一回全員を嫌いになる。
三者三様、悩みは違うけど、共通するのは他人軸で生きていること。
そして、他社と比較することで「あいつよりマシだな」とか「こいつ、ずるいわ」とか思いながら生きていた。
だけど、ある時から「あいつ」や「こいつ」によって、これまでうまくやってきた人生の歯車が狂いだす。
狂った結果は絶望?それとも?
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3つの視点からの物語
人間の汚さ、欲の深さと本人も無自覚な素の感情がそのまま出ていて、男の人がこんなに女性の汚い部分を描けるのかと凄く驚いた。
まだ言語化されていない感情を言語化してしまう朝井リョウに恐れ入った、、、
最後の歌劇団の女の人視点での、不幸話を売りにしないと評価して貰えない話が印象的だった、確かに現代では不幸から這い上がった人はとても評価されているが、不幸じゃないと努力をしても褒められないし評価されない、という立場からの考えにスポットが当たるのは珍しくて、印象的だった
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《その歪みは、きっと誰の中にもある》
書店で「朝井リョウの隠れた名作は推し活小説!?」という全面帯に惹かれて手に取った。
「インメガ」が本屋大賞を受賞したら読もうと思っていました✧*。
有名劇団のかつてのスターのファンクラブの幹部、彼女の元同級生、かつてのスター…一見キラキラしている彼女たちの過去や現在の歪み、一歩踏み出そうとする様を描いた連作短編集。
短編のタイトルがいろんな含みを持たせていそうで秀逸。
特に「スペードの3」が秀逸すぎてお気に入り。
読み始めてすぐ、うわ、この切れ味朝井リョウさんだ…!と思った。
(偉そうに言ってますが、朝井さん歴は浅いです。シャレ?)
人間の見たくない感情をまざまざと見せつけられる感じ…そして、「こんな人いるよ…!」というリアルさが怖い。
その気持ちが分からなくもないからこれがまた刺さるし、登場人物たちが抱えている感情はきっと誰しも少しは抱えているものだと感じた。
彼女たちはみんな本当は満たされていなかったり、現状に違和感があったり、変わりたい気持ちを持ったりしているのに自分の意思だけでは動き切れなくて、いつもの日常が続いていく。
出会い、憧れ、嫉妬、事件みたいな外側からの刺激が、前に進むきっかけになる。
綺麗な成長物語として描かれていないところがすごくリアルだし、人って案外そういう不格好な衝動で動き出す生き物なのかもしれない。
「インメガ」の原点ここにあり!
と思わず言ってしまうような文章もあって驚いて読後に見たのですが、こちら刊行されたのが2014年。
12年前かぁ…朝井さん、この頃から物語の功罪について考えていらしたのかなぁ( ˊ꒳ˋ ) ᐝ
特に大人の女性におすすめです✧*。
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「イン・ザ・メガチャーチ」の原石のような作品に感じた。2014年ということなので、朝井リョウさんの中には人生における「物語」というテーマが一貫してあるのかもしれない。主人公3人の危うさ、表に出したくない心の内側が巧みに表現されている。
連作のようでしっかり繋がっており、ミステリー要素、伏線回収、びっくり展開も用意されていてお得です。
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人間関係の複雑さを考えさせられた。本を通して外から見ている分には面白いけど、実社会では自分はどう映るのかを考えてしまった。自分だったらどんなカードになるだろうと。
スペードの3では、主人公は一生懸命な分憎めなかった。
ハートの2では、主人公の逆転劇を応援できた。ただ、ハートの2は誰に当てたものかよく分からなかった。(読解力なくてすみません)
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自分の感情の奥底にある、普段は見えない(見ないようにしている)部分まで言語化されていて、若干苦しくなるときもあった。でも、そういう気持ちを悪だと捉えて見ないようにする必要はなくて、自分の中で噛み砕いて、時に苦しくなりながらも前に進むことができるのだと感じることができる内容だった。
帯に書いてた「私は、私のためによくなりたい」というフレーズが刺さった。
Posted by ブクログ
ある舞台女優と、彼女のファンクラブを取り仕切る女性の会員、そして新しく加わった会員。3人の女性の語るそれぞれの人生、悩み、苦しみ、そして悟り。自分にも少なからず心当たりがある人の心の嫌なところがむき出しになるので、うっとなるけれど、最後はそれぞれが自分の人生を取り戻せるような終わり方で良かった。
3章の舞台女優のお話が特に好きだったし、共感できた。本来は羨ましがる要素などないのに、不幸なエピソードを持っていて、みんなから注目を集めることができる人、そこに強烈な物語と理由を生み出せる人をずるいと思ってしまう感情。どん底を知ってるからこそ人に優しくなれる、ってよく言うけど、じゃあどん底を知らない私は、浅い人間なのだろうか?優しくなれないのだろうか?
そこにうっかり本物の実力があった日には、もうその人には勝てないよね。
人はみな全ての事柄に常に特別な物語を求める。本当は物語なんてあってないようなもの。お涙頂戴な物語など取り除いて、まっさらな今だけ見つめて生きていきたいけど、やはりそうもいかないんだよな、現代社会。
あと、宝塚歌劇団をモチーフにしているが、音楽学校や新人公演、会の仕組みなど、よく調べてるなーと思った(当方宝塚ライトファン)。
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女同士の心の機微に、思い当たるような当たらないような感じが、ズキズキ響いた。
1章目をさらに深く描いてほしかったかも。「小学生の頃から何も変わってない」のは、私もそうかもって思ったし、彼女たちがどうなっていってしまうのか、怖くもあり、興味深くもあり。
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自分がどうしたいかというシンプルな考えを自分で理解することって案外難しいけどそこを踏まえた上で一歩踏み出してみたら?というメッセージを感じた。言葉にすると陳腐な感想になってしまったけど、大貧民とかけて展開されるストーリーは面白かった。朝井リョウの隠れた名作の帯は納得だった。
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朝井リョウさんて本当に人に見せたくない人間の嫌な部分だったり、自分でもわかっていない心理みたいものをとってもうまく描写されますよね。3人の登場人物の話をカードゲーム『大富豪』のカードの強さで表しているところもとても面白いと思いました。
その人の背景や、余白や、物語は、それ以上のものにはなり得ない。それ以上のものになり得るように見えるときもあるけれど、決して、なり得てはいない。そのときそのときに出会ったものを積み重ね、吐き出して生きている私たちにとって、そのときそのときに想像されたかもしれない物語なんてどうでもいいのだ。そこにあるのは、そのときのその人自身、それだけだ。
著者の最新作を読んだ後に読んだため、さらに興味深い発言だなぁと感じた。
Posted by ブクログ
人間の弱い部分とか、焦りとか不安とか、今考えてもどうすることも出来ないような、じれったいようなことを語彙にするのが朝井リョウ先生のすごいところだなぁと思う。
私は学級委員タイプではなかったが、クラスにこういう子いたし、五十嵐みたいな子もいた。
昔はあまり人と合わせることができず、それでも特に気にならなかったが、思春期に差し掛かった時にいきなり少人数でいることにたいして不安になった。
輪の中心にいた子達は、緻密に少人数派にならないように派閥を管理していたんだと今更ながら気づいた。
歳をとると、別に少人数派でも気にならなくなってしまったが、向き不向きというよりかは芯がないといけないんだなと思った。
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朝井氏得意の群像劇。端々の表現が読ませる。大富豪を踏まえた各タイトルも秀逸。各章(特に最終章)の終着は、朝井氏の最新作を読んだ後だと、また違った解釈も可能であり興味深い。
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綴られている言葉のそこここに胸の奥をグサリと刺す鋭さがありました。うーん。なぜ朝井リョウさんには人の奥に潜んでいる仄暗い部分が分かるのだろう?経験してきたのだろうか?経験させられてきたのだろうか?人は「ずるさ」を持って生き抜いている。それも平凡で誇れるモノを持たない人ほど。それを抉り出してみせる朝井リョウさん、怖しい!
イン・ザ・メガチャーチで俯瞰的に描いているものを、スペードの3では3人の内側から描いている。
どちらの視線も鋭くて怖しい。それがいい!
ドロドロ、というよりは人がみんなどっかで抱えている感情だと思いました。
なんだかんだ言っても、最終的に一歩踏み出す主人公たち。
読み終わた後はさわやかな気持ちになれます。
複雑な感情を抱える主人公たちはみんな女性ですが、ところどころに男のずるがしこいところや
何とも言えない不気味なノリが表現されていて、結果物語がよりリアルに感じました(笑)
革命
残酷なまでに緻密な心理描写。
目を背けたくなるのは,誰しもその嫉妬心や傲慢さに,心当たりがあるから。
もがき苦しみながらも前進していく過程に逞しさを感じた。
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推し活と推しと綺麗な女の話。諸々へのモチベが湧いた。
美智代は「ファミリア」もとい舞台俳優香北つかさのファンクラブのまとめ役。クラブの規律は美智代含むリーダー格メンバーが取り決めており、違反する者には会員からの冷たい視線が注がれる。自分の一挙手一投足に会員たちが注意を向け従うことに、美智代は確かな充足感を覚えている。ところが、小学校時代のクラスメイト「アキ」の入会により、ファンクラブ内の序列は様変わりしていくこととなり…
文と比喩がおもろかった。扱ってる内容が今はあまり興味の無いものだったので入り込めなかったのかもしれない。アキの中学校時代の話を読んで絵を描きたくなった。
Posted by ブクログ
・物語が背景にある人ってズルい。この気持ちすげえわかる。そして物語は物語以上のものにはならないことも。結局、平凡な物語しかない自分は、平凡な自分として戦っていくしかない。たまたま直前にインザメガチャーチを読んで、物語が持つ力の大きさ恐ろしさについて思いを馳せていたのに、何の因果かその後に読んだこの本では物語の無力さについて考えさせられるような対比構造になった。なんとなく積読していた本書を、話題になってるからとインザメガチャーチを読みきった勢いでそのまま読み進めただけなのに勝手に連作気分を見いだしてしまった。同じ作者の本を読むとこういう楽しみ方もあるのか?いや、多分違う。
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スペードの3の切なさね。
これはまた読み直したくなる。修学旅行のシーンを読むと胸が苦しくなるのはなぜだろう。
人間のドロっとした感情、嫉妬というか、何と言ったらよいかわからないどうしようもなさみたいな、そんなものを表現しているような気がする。
Posted by ブクログ
色んな登場人物の視点から描かれる、1つの世界の短編集。
わかりやすくて読みやすい。
自分が特別だと思ってたのに挫折した人や、自分が特別だと思えなくて挫折した人や。
Posted by ブクログ
「何者」から朝井リョウ沼の探索を始めましたが、これは印象に残らなかった。読めるんだけど、記憶に留められない。最後のつかさ様の視点は推される側からの複雑でいてシンプルな心情が吐露されていて、それはおもしろかったですが。1章目から女視点で「朝井さんは女の気持ちも描けるのか」と半信半疑。結果は、うーん、悪くはないけど毒に欠ける。たぶんもうちょっと女同士はドロドロと、屈折したものがあると思います。特に推しの世界ならなおさら。つまらなかったわけではないけれど、おもしろかったわけでもなく、静かな本でした。
Posted by ブクログ
どんな人にも見せるようの表と見せたくない裏の人生がある。
裏表ない人生の方が幸せそうな感じがするけど、そのギャップが大きいとつらい、小さいと楽しいとかいう訳でもない。
そして、表と裏があることが良いわけでも悪いわけでもない。
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今となっては小学生って赤ちゃんに近い存在だと思ってしまってるけど、わたしだってちょっとぞわぞわするような思考がかけめぐってたなあと思い出すなど
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特殊表紙がついていて、それに「朝井リョウの隠れた名作は推し活小説!?」と書かれていたのでその文言が気になって購入。
正直、推し活小説…?ではないよなという印象を持ちました。
話の本編としては3人の女性それぞれの人生のお話。
・推し活をしていてその推し活のコミニュティー内のカースト上位の地位画脅かされてる人
・カースト下位から上位にいこうと変わろうとした人
・近くの存在にライバル意識を持ちながらも絶対に勝てない相手に葛藤している人
それぞれの女性に物語があって、思惑があって、とっておきの切り札がある。
肝心の切り札を切ろうとする直前でお話は終わってしまうので、その先の展開がどうなったのかが気になりました。