【感想・ネタバレ】スペードの3のレビュー

あらすじ

ミュージカル女優、つかさのファンクラブを束ねる美知代。小学校の同級生の出現によって美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。つかさにあこがれを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて人気を誇っていたが、最近ではオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。私の人生は私だけのもの。直木賞作家朝井リョウが、初めて社会人を主人公に描く野心作!

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Posted by ブクログ

面白かったな〜!
スペードの3、なるほどね、そう来たか。と唸ってしまった。
ハートの2。これはあんまり刺さらなかったな。もうちょっと先まで見たかったような。でもきっとこの終わり方が一番キレイ。何だか映像みたいだなと思いました。これは映画で観たら絶対面白いと思う。
ダイヤのエース、が一番共感できた気がする。羨ましいけど自分の持ってるものに自信は持てない。人って「本当にこれでいいの?」って疑う瞬間って山程あると思うんだよね。あと“持ってる”人への羨望。

朝井リョウは鬱屈していてて好きじゃない、と知人に言われたんだけど、わたしはやっぱりこの鬱屈して拗らせてる感じが好きなんだろうな。

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2026年05月03日

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物語に引きずり込まれていく感覚になる作品。普段自覚しているのに、気づいていないふりをしている自身の弱さに向き合わされた。
朝井リョウの作品はいつも読みやすいし、"完成度"を強烈に感じさせられる。

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2026年04月27日

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ネタバレ

リアルな人間の心理描写。なぜこんなにリアルなんだ…
みちよパートのラストで、精神的な成長を表した描写が割と好き

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2026年02月25日

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恩田陸の『チョコレートコスモス』の次に、何度も何度も読んでる本。これもまた、演劇界の話。
女子達のあるある話を、どうしてこんなに書けるんだろうこの人は、と思う。
特に冲乃原円のキャラ。絶妙にあざとくて、でも本物感もちらほら見える。そしてこういうキャラってほんとにいたりするし、周りの女子だけをイライラさせたりもする。
全体の構成も、他の登場人物も全部が魅力的でリアル。
私はしばらくしたらまたこれを読んでしまうだろう。

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2026年02月10日

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自分の中で渦巻いていたものが言語化されたと思いました。途中まで主人公の腹黒さを自分が嫌いな人に重ねていましたが、途中からは自分自身の姿かもしれないと思いました。何回も読み返したいです。

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2026年02月19日

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人の内面のドロドロした部分を書くのがうまいなと朝井リョウ作品を読むたびに思います。
読んでてドキッとする場面が多かったです。

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2026年05月08日

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ネタバレ

人間関係の複雑さを考えさせられた。本を通して外から見ている分には面白いけど、実社会では自分はどう映るのかを考えてしまった。自分だったらどんなカードになるだろうと。
スペードの3では、主人公は一生懸命な分憎めなかった。
ハートの2では、主人公の逆転劇を応援できた。ただ、ハートの2は誰に当てたものかよく分からなかった。(読解力なくてすみません)

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2026年05月04日

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自分の感情の奥底にある、普段は見えない(見ないようにしている)部分まで言語化されていて、若干苦しくなるときもあった。でも、そういう気持ちを悪だと捉えて見ないようにする必要はなくて、自分の中で噛み砕いて、時に苦しくなりながらも前に進むことができるのだと感じることができる内容だった。
帯に書いてた「私は、私のためによくなりたい」というフレーズが刺さった。

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2026年05月03日

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ある舞台女優と、彼女のファンクラブを取り仕切る女性の会員、そして新しく加わった会員。3人の女性の語るそれぞれの人生、悩み、苦しみ、そして悟り。自分にも少なからず心当たりがある人の心の嫌なところがむき出しになるので、うっとなるけれど、最後はそれぞれが自分の人生を取り戻せるような終わり方で良かった。

3章の舞台女優のお話が特に好きだったし、共感できた。本来は羨ましがる要素などないのに、不幸なエピソードを持っていて、みんなから注目を集めることができる人、そこに強烈な物語と理由を生み出せる人をずるいと思ってしまう感情。どん底を知ってるからこそ人に優しくなれる、ってよく言うけど、じゃあどん底を知らない私は、浅い人間なのだろうか?優しくなれないのだろうか?
そこにうっかり本物の実力があった日には、もうその人には勝てないよね。
人はみな全ての事柄に常に特別な物語を求める。本当は物語なんてあってないようなもの。お涙頂戴な物語など取り除いて、まっさらな今だけ見つめて生きていきたいけど、やはりそうもいかないんだよな、現代社会。

あと、宝塚歌劇団をモチーフにしているが、音楽学校や新人公演、会の仕組みなど、よく調べてるなーと思った(当方宝塚ライトファン)。

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2026年04月18日

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ネタバレ

女同士の心の機微に、思い当たるような当たらないような感じが、ズキズキ響いた。

1章目をさらに深く描いてほしかったかも。「小学生の頃から何も変わってない」のは、私もそうかもって思ったし、彼女たちがどうなっていってしまうのか、怖くもあり、興味深くもあり。

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2026年04月03日

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自分がどうしたいかというシンプルな考えを自分で理解することって案外難しいけどそこを踏まえた上で一歩踏み出してみたら?というメッセージを感じた。言葉にすると陳腐な感想になってしまったけど、大貧民とかけて展開されるストーリーは面白かった。朝井リョウの隠れた名作の帯は納得だった。

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2026年03月23日

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朝井リョウさんて本当に人に見せたくない人間の嫌な部分だったり、自分でもわかっていない心理みたいものをとってもうまく描写されますよね。3人の登場人物の話をカードゲーム『大富豪』のカードの強さで表しているところもとても面白いと思いました。


その人の背景や、余白や、物語は、それ以上のものにはなり得ない。それ以上のものになり得るように見えるときもあるけれど、決して、なり得てはいない。そのときそのときに出会ったものを積み重ね、吐き出して生きている私たちにとって、そのときそのときに想像されたかもしれない物語なんてどうでもいいのだ。そこにあるのは、そのときのその人自身、それだけだ。

著者の最新作を読んだ後に読んだため、さらに興味深い発言だなぁと感じた。

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2026年03月17日

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人間の弱い部分とか、焦りとか不安とか、今考えてもどうすることも出来ないような、じれったいようなことを語彙にするのが朝井リョウ先生のすごいところだなぁと思う。
私は学級委員タイプではなかったが、クラスにこういう子いたし、五十嵐みたいな子もいた。

昔はあまり人と合わせることができず、それでも特に気にならなかったが、思春期に差し掛かった時にいきなり少人数でいることにたいして不安になった。
輪の中心にいた子達は、緻密に少人数派にならないように派閥を管理していたんだと今更ながら気づいた。

歳をとると、別に少人数派でも気にならなくなってしまったが、向き不向きというよりかは芯がないといけないんだなと思った。

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2026年03月16日

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朝井氏得意の群像劇。端々の表現が読ませる。大富豪を踏まえた各タイトルも秀逸。各章(特に最終章)の終着は、朝井氏の最新作を読んだ後だと、また違った解釈も可能であり興味深い。

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2026年03月11日

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綴られている言葉のそこここに胸の奥をグサリと刺す鋭さがありました。うーん。なぜ朝井リョウさんには人の奥に潜んでいる仄暗い部分が分かるのだろう?経験してきたのだろうか?経験させられてきたのだろうか?人は「ずるさ」を持って生き抜いている。それも平凡で誇れるモノを持たない人ほど。それを抉り出してみせる朝井リョウさん、怖しい!

イン・ザ・メガチャーチで俯瞰的に描いているものを、スペードの3では3人の内側から描いている。
どちらの視線も鋭くて怖しい。それがいい!

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2026年03月10日

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朝井リョウさんは、女性のネチネチしたところを表現するのが上手すぎる。自分自身の捻くれた、嫌な部分を、物語を通して気付かされた感じがする。
卒なくそこそこ出来て生きてきた人間だから、人に語れるような人生なんてないし、今の自分を構成するものも何にもない。看護師を選んだ理由なんて何にもない。大きな病気をしたわけでも、入院して助けられたわけでも、いろんな人を救いたいなんていう理由も何もない。受験の時はエピソードをもって志望理由を話してる人たちがキラキラして見えて、恥ずかしかった。なんだかんだ働き始めてからも、そこそこ出来てやれてしまっている。不満もないし、このそこそこなことを続けていきたいし続けていくんだろうなと思う。
時々自分を見つめ直すと、平和ボケしてるなって思う。でも、そんな自分でも生きていこうってなんとなく思った。

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2026年03月03日

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最後のお話にすごく共感できた。
本当なら羨ましいはずがない、他の人の過去あった辛いエピソードに対して「ずるい」と感じてしまう気持ちがリアルで怖かった。

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2026年02月27日

購入済み

ドロドロ、というよりは人がみんなどっかで抱えている感情だと思いました。
なんだかんだ言っても、最終的に一歩踏み出す主人公たち。
読み終わた後はさわやかな気持ちになれます。
複雑な感情を抱える主人公たちはみんな女性ですが、ところどころに男のずるがしこいところや
何とも言えない不気味なノリが表現されていて、結果物語がよりリアルに感じました(笑)

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2022年04月19日

購入済み

革命

残酷なまでに緻密な心理描写。
目を背けたくなるのは,誰しもその嫉妬心や傲慢さに,心当たりがあるから。
もがき苦しみながらも前進していく過程に逞しさを感じた。

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2021年04月12日

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女子として生きてきて、これまで経験してきた言葉にしがたい感覚を、ほら、こういうことでしょ?と言われてるかのような感覚。
この作者の、ひとつの出来事に対してそれぞれの視点からなる物語の作り方が昔から好き。

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2026年02月04日

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スペードの3の切なさね。
これはまた読み直したくなる。修学旅行のシーンを読むと胸が苦しくなるのはなぜだろう。
人間のドロっとした感情、嫉妬というか、何と言ったらよいかわからないどうしようもなさみたいな、そんなものを表現しているような気がする。

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2026年05月07日

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3人の女性のストーリーだが自分には少し難しかった。人生はいつでも自分次第で変えられる。そんな気持ちになりました。

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2026年05月04日

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色んな登場人物の視点から描かれる、1つの世界の短編集。
わかりやすくて読みやすい。
自分が特別だと思ってたのに挫折した人や、自分が特別だと思えなくて挫折した人や。

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2026年04月28日

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ネタバレ

「何者」から朝井リョウ沼の探索を始めましたが、これは印象に残らなかった。読めるんだけど、記憶に留められない。最後のつかさ様の視点は推される側からの複雑でいてシンプルな心情が吐露されていて、それはおもしろかったですが。1章目から女視点で「朝井さんは女の気持ちも描けるのか」と半信半疑。結果は、うーん、悪くはないけど毒に欠ける。たぶんもうちょっと女同士はドロドロと、屈折したものがあると思います。特に推しの世界ならなおさら。つまらなかったわけではないけれど、おもしろかったわけでもなく、静かな本でした。

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2026年04月26日

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どんな人にも見せるようの表と見せたくない裏の人生がある。
裏表ない人生の方が幸せそうな感じがするけど、そのギャップが大きいとつらい、小さいと楽しいとかいう訳でもない。
そして、表と裏があることが良いわけでも悪いわけでもない。

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2026年04月18日

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今となっては小学生って赤ちゃんに近い存在だと思ってしまってるけど、わたしだってちょっとぞわぞわするような思考がかけめぐってたなあと思い出すなど

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2026年04月18日

Posted by ブクログ

特殊表紙がついていて、それに「朝井リョウの隠れた名作は推し活小説!?」と書かれていたのでその文言が気になって購入。
正直、推し活小説…?ではないよなという印象を持ちました。


話の本編としては3人の女性それぞれの人生のお話。
・推し活をしていてその推し活のコミニュティー内のカースト上位の地位画脅かされてる人
・カースト下位から上位にいこうと変わろうとした人
・近くの存在にライバル意識を持ちながらも絶対に勝てない相手に葛藤している人

それぞれの女性に物語があって、思惑があって、とっておきの切り札がある。
肝心の切り札を切ろうとする直前でお話は終わってしまうので、その先の展開がどうなったのかが気になりました。

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2026年03月23日

Posted by ブクログ

「どれだけ待っても、革命なんて起きない」(P.150)

現状を打ち破るためには、自分から動かないと何も始まらない

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2026年03月14日

Posted by ブクログ

この中なら1番、ハートの2が共感できた気がする。
ずるいやり方かもしれないけど、表に立つ勇気はないけど、誰かのためといいかながら、自分が得意なことをアピールしたい気持ちはわかる。

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2026年03月06日

Posted by ブクログ

誰しもがあるだろう心の中のbadな感情が感じられた。最初の学級委員長の心情は私と似てた笑ひっそりと共感

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2026年02月24日

Posted by ブクログ

ネタバレ

舞台女優のファンクラブ幹部の女性、その女性の小学校時代の同級生、舞台女優。三人それぞれのお話。
いずれも面白かったけれど、彼女たちはこれからどうなっていくのだろう…と気になったりはしない。想像する余白は十分にあるはずなのに、どうなろうがまったくもってどうでもいいな、と思う。
このような読後感になるのは、とても物語的であった幹部の女性とその同級生のお話すら、舞台女優(のお話)が無化してしまったからなのかもしれない。彼女のやったことは、彼女のやったことを語るお話は、彼女自身だけでなく他人の人生の物語をも無化してしまう力を持っているのかもしれない。それならば、物語を無化する物語だと言えよう。
この舞台女優の“私にはなんにもない”は自分にはじゅうぶん物語的であるように思えるのだが、彼女は物語というものを全てdeleteしてしまった。この先彼女の人生には劇的なこと、あるいは物語の卵みたいなものが生まれるかもしれないが、彼女“自身”はそれを物語にしないのだろうか。

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2026年01月19日

Posted by ブクログ

 小学生時代の過去に知らず知らずとらわれていた女性、過去を克服した女性、物語になるような過去がないと自覚している女性、三者三様の人生。ストーリーの展開など、少々わざとらしく感じる部分もあったが、面白かった。

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2025年12月07日

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