スペードの3

スペードの3

748円 (税込)

3pt

ミュージカル女優、つかさのファンクラブを束ねる美知代。小学校の同級生の出現によって美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。つかさにあこがれを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて人気を誇っていたが、最近ではオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。私の人生は私だけのもの。直木賞作家朝井リョウが、初めて社会人を主人公に描く野心作!

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スペードの3 のユーザーレビュー

3.8
Rated 3.8 stars out of 5
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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    やっぱり朝井リョウは裏切らない。
    嫉妬や独占欲、承認欲求などの感情の変化を言語化するのが上手すぎる。女性の感情や機微な人間関係を、なぜ朝井リョウはこんなにも的確にそして面白く書けるのだろう。
    すべての注目をかっさらってその場の主人公になっちゃう目障りな人っているよね〜、誰かのためっていうフリをしなが

    0
    2024年11月02日

    Posted by ブクログ

    朝井リョウの文章は、あぁ、こういう感覚って言語化するとこうなるんだ、と気づかされる。そんな文章がたくさん散りばめられている。

    ポジションに縋る優等生、環境と共に自分も変えてやるという実は強い意志を持った地味な少女、人生に何も物語がなく主人公にはなれないとライバルに引け目を感じる舞台女優。
    こんなに

    0
    2023年09月13日

    Posted by ブクログ

    朝井リョウさんの女子視点の話は女の私よりも女子のドロドロとした感情を良く捉えて描写されていると思う。今回の話もよかった。
    今回は3つの連作短編集。
    ・スペードの3
    学級委員、ファンクラブのリーダー。集団を率いて、時に人の嫌がることを率先してやることにより自分は集団を動かせるほどのすごい人間だと思い込

    0
    2023年02月08日

    Posted by ブクログ

    朝井リョウ独特の、人間の醜いけど誰しもが心当たりのある感情みたいなものを表現する、というのが全面に出ている感じがした。自分がありたい姿と、そうはなれないと諦めて他の何かに原因を押しつけてしまう心が、自分にも少なからず思い当たる節があって、共感しつつ、ここには共感したくなかった…と悔しくなる部分もあっ

    0
    2025年01月05日

    Posted by ブクログ

    宝塚の追っかけってこういう感じなんだということを知らなかったので、興味深く読みました。
    それぞれが不幸を抱えつつも、嘘を抱えつつ、そこに限界を感じつつも毎日を生きていこうとしていて、人間らしい話でよかったです。面白かった。

    0
    2024年12月29日

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