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ミュージカル女優、つかさのファンクラブを束ねる美知代。小学校の同級生の出現によって美知代の立場は危うくなっていく。美知代を脅かす彼女には、ある目的があった。つかさにあこがれを抱く、地味で冴えないむつ美。かつて人気を誇っていたが、最近ではオファーが減る一方のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差し、動き出す。私の人生は私だけのもの。直木賞作家朝井リョウが、初めて社会人を主人公に描く野心作!
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Posted by ブクログ
今年、業務量のあまりの多さに、押し潰されそうな日々を送っています。頼んでくれた人のため、社会のため、と思って倒れそうになりながら奮闘していますが、、、本書の「ハートの2」を読んで、なんと自分は偽善的でカッコつけだったのだろうと、なんだか笑いたくなりました。むつ美が「誰かのため、という前提で行っていた...続きを読む物事は全て、自分のため」と気づき、生きるのが楽になったシーン。私もすごくスッキリしました。頑張ってる業務は人のため、ではなく褒められたいという自己承認欲求を満たすため、迷惑かけないため、というより怒られたくないため。まぁ、自分でも気づいてはいたのですが、それが言語化された本を読んで、それでいっか!となんだかホッとしました。自分のために、エゴに、仕事頑張ります。
僕の好きな朝井リョウが詰まっていた。 とくに、情景を伝える時の例えが秀逸な点と人間の捻くれた部分の解像度の高さに魅力を感じた。 文章を読むだけで朝井リョウさんの本だと分かるくらい色が出ていた。 スペードの3の意味は理解出来たけど、ハートの2とダイヤのエースの意味もあるのか気になった。
やっぱり朝井リョウは裏切らない。 嫉妬や独占欲、承認欲求などの感情の変化を言語化するのが上手すぎる。女性の感情や機微な人間関係を、なぜ朝井リョウはこんなにも的確にそして面白く書けるのだろう。 すべての注目をかっさらってその場の主人公になっちゃう目障りな人っているよね〜、誰かのためっていうフリをしなが...続きを読むら実際は全部自分のために行動してるってこと結構あるよね〜、と共感しっぱなし。 そして登場人物たちに共感している自分の性格の悪さを突っつかれているようにも感じた。 朝井リョウの小説を読んでいると、毎度自分の腹黒さや性格の悪さなどを指摘されているようで、「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝罪と反省の言葉ばかり頭に浮かぶけれど、でもそんな読書体験がクセになってむしろ快くも感じられて、もう朝井リョウの世界から抜け出せないんだな、これが。
ヅカのOG会の代表、そのOG会に入ってきた代表の小学校の同級生、そしてOGの短編連作集。 共感できる人はいないんだけど、こういう人たちいるよね、とこういう人たちが作り上げてるコミュニティというなんか妙な納得感。 実際はもっとさっぱりしてそうだが。
フィクションなのに本当に人の心を覗いて書いているのではないか、と思う程丁寧な心理描写は見事。 前に踏み出せない心理、自身の行動理由を後付けだと自覚し、自分がなりたい自分になろうとする心理、特別ではない自分自身を受け入れる勇気、どれも共感できる部分があった。
誰しもが持ってるけれども口に出さない、 道徳的ではない欲望を、朝井リョウ氏は どうしてこんなに解像度高く表現できるのか。 朝井氏の話としては、今後どのように生きるべきかが示されているので、明るい気持ちで読み終えることができた。自分の現在のポジションを変えたいなら積極的に動こう、そんなところだろうか...続きを読む。 私は長年の宝塚ファンですが、 ファンから見ても正確にファンクラブの裏側を描いていて素晴らしい。 ただ、会員の属性が多様なファンクラブにおいては、会への貢献度(チケットの購入枚数)に応じて序列(いい席のチケットが与えられる)をつけることで、他の会員も競ってチケットを買うようになるので、運営としては合理的なのかも。もちろんこの話で書かれているように、そんなことができる時間的・経済的余裕のない会員からの不満は高まりますが。
一つの物語に3つの視点。それぞれ背景や思いがあっておもしろい。第二章ではあだ名が同じだけど途中までどっちかわからなくて惑わされて意外性があっておもしろかった!!
この作者はひとの心理描写が本当にスゴいと思う。特に女性の。 ストーリーに起伏がものすごくあるわけではないが、心理描写だけで面白く感じさせる。
朝井リョウ独特の、人間の醜いけど誰しもが心当たりのある感情みたいなものを表現する、というのが全面に出ている感じがした。自分がありたい姿と、そうはなれないと諦めて他の何かに原因を押しつけてしまう心が、自分にも少なからず思い当たる節があって、共感しつつ、ここには共感したくなかった…と悔しくなる部分もあっ...続きを読むた。
宝塚の追っかけってこういう感じなんだということを知らなかったので、興味深く読みました。 それぞれが不幸を抱えつつも、嘘を抱えつつ、そこに限界を感じつつも毎日を生きていこうとしていて、人間らしい話でよかったです。面白かった。
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