朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ養護施設に預けられた五人の子どもたち。
それぞれが辛い環境の中でも希望を見つけようとし、それをつかもうとするけれど
結局誰ひとり希望をつかむことができなかった。
東京にいけず、母親の暴力は治らず、友だちを得ることはできず、自分を受け入れようとしていた人が求めていたのは自分ではなくただ「そばにいてくれる人」だった。
それでも、次の希望に向けて、次の「私たち」に出会うために、それぞれが違う一歩を進もうとする。何かを諦めて。
どうして世の中はこんなにも残酷なのか
どうして小学4年生の小さい子に、頑張っても変わらないことを分からせないといけないのか
逃げることは悪いことではない。
5人に、それぞれ -
Posted by ブクログ
てっきり朝井リョウの小説かと。
でも読んでよかった。
冒頭の彼のエッセイはとても力強くて、なんだかこれまでの自分が歩んできた道を肯定してくれるような、味方でいてくれるような何かを感じました。
今の自分は、これまでの自分が選択し続けてきた自分なんだよなぁ。
迷い、悩んで、時に自暴自棄になりながら、私はずっと何かを選びとってここまで生きてきてる。
正解かどうかは全く自信が無いし、後悔していることも正直たくさんあるけれど、どこかでふと今の私で良かったと思える日が来るのかもしれないですね。
ここにでてくる18歳の少年少女のように、どんな大人になりたいか、もう一度考えてみたい。
私が当時想い描いていた -
購入済み
後味はよくない
オチはないので後味はよくないですね。ちょっと読んでいて辛かった。高校生の心情を淡々と書いているけど、自分の時(80年代)とは余りに違っていて、判るところもあれば、共感できないところもある。
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購入済み
全く面白くない
他の方の評価は、総じて高いのですが、私個人は全く面白くありませんでした。
単なる、就職活動でありがちな「自分を勘違いしている学生」の小説でしかありません。
自分は他人とは違う。
自分は特別な人間。
上記のようなことを思っている学生は、多数いると思います。
ただ、真面目に学業に励めば分かると思いますが、多くの場合「上には上がいる」ことを思い知らされ、現実を理解していく学生がほとんどだと思います。