朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
本のタイトルが、全ての話に共通していることであり、ズシンと心に来る一文だなと思った。
どの話も終わり方はたいしてスッキリしないしハッピーエンドでもない。でもだからこそとてもリアルだと感じた。特に好転もしない、明らかな光が見えるわけでもない。不安も絶望も後ろめたさや後悔も、地続きでこれからも続いていく。でも、それでも。どうしても生きてる。
それぞれの主人公や登場人物に対して、どうしようもないな、共感できないな、クズだなとか思う場面も多かったが、でもなんとなく分かるような。そんなもの悲しさ。
最後の話の最後の二言が好き。私の立つ舞台。私の人生。
朝井リョウはとにかくリアルな話を書くし、衝撃的な事 -
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Posted by ブクログ
オタクになってから読み返すと、初めて読んだ時とは全く違う作品だった。
印象に残ったのは、「正しい選択」とは何かという問い。正しい選択とは、自分で選んだ道を信じ続けて、正しかったと思えるように生きること
絶対的センター碧や愛子の恋愛には共感する部分もあったが、オタクの立場からすると「それも全部承知の上でアイドルになったんじゃないの?」という気持ち
だからこそラストには違和感が残った。脱退して別の人生を選び、その選択を信じて歩んできたなら、それも一つの正しい選択のはず。それなのに、13年後に初期メンバーとして武道館のステージに立つ結末は、作品のテーマと少し矛盾しているように感じた。
もし自分が -
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Posted by ブクログ
さすが朝井さんの言語力という感じ…
クリエイティブな世界を諦めた自分には「本物」を追求し続ける尚吾のストイックさがリアルで気後れしてしまった。
とても丁寧な現代へのアンチテーゼだった。
尚吾の先輩の浅沼や、うまく現代で立ち回る泉の言葉がそれぞれの角度から、現代に流されてる自分にちくっと刺さる。
「なんか、本気の一作にちゃんと向き合うのって疲れません? 暇潰しくらいの感覚で二十四時間過ごしちゃいたいっていうか」
「なんか今って、あっちもこっちも色んな方向に目配りしてるみたいな話が多くない? バーンって突き進んでみれば意外とそれでいいかもしれないのに、全方向に対して〝大丈夫ですよ~あなたの生 -
Posted by ブクログ
海が見える街に住む一家が、「家族」を卒業するまでの物語です。一年前に父を亡くした六人兄弟それぞれの目線で、大好きだった父の死を乗り越えていきます。朝井リョウのわりと初期の作品。爽やか青春小説で、朝井氏作品の特徴であるドロドロした心の闇描写はないものの若者の事象表現の鮮やかさはこの頃から発揮されていたようです。
ライフステージが変わり実家を出る兄弟たち。家族を繋ぐ家族経営のカフェがなくなり、「家族を卒業」しても、家族の「輪」は繋がっているということを、父によるちょっとした「仕掛け」で実感します。
それがわかるタイミングにちょっとシラけてしまったけど朝井リョウ作品はこれからも追っていきたいです。