朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ物語の語り手及び主人公の尚成のパーソナリティが明かされるまで
少し戸惑いつつも読み進めたのですがまさにタイトル通りの
生殖器?もしくは生殖本能?による語りで斬新な語り口でありました。
また、生物学的な見地で語られるヒトの行動原理や社会性に関する話など
学術的な話をストーリーに絡ませているところは本当に上手いなと思いました。
マットを運ぶときに手を添えているだけという表現も
他では言い表せない感じが上手く出ていてこの表現力に恐れ入りました。
一方で尚成が同性愛者として生まれながらにして社会から虐げられ
擬態することで生き延びてきたことにより、
結果異性愛個体の考えを基本とする社会を憎むようにな -
Posted by ブクログ
日本の最近の小説を読んでみようキャンペーン中。BUTTER、コンビニ人間に続いて。
なんか、最近の日本の流行っている小説のテーマって全部こんななの?生きづらい現代社会みたいな。
読み終わって最初に思ったことは、ずるいなってこと。差別とかマイノリティとか、そういうものに対してこういう書き方をされると誰も反論できないし言い訳できないなと思う。多様性を突き詰めると、「多様性を認めない人を認める多様性」という自己矛盾に陥るのと似ていると思う。自分に都合のいい線引きをしてそれを多様性とかインクルージョンって呼んでるだけ、本当にそうだと思うよ。そしてそれで何が悪いのって思うよ。それは自分がマイノリティ -
Posted by ブクログ
ネタバレ私が中学生の時に話題になり、題名だけは知っていて、ようやく読めました。
桐島が主人公かと思いきや、一度も登場しないまま終わっていった。。
青春を沸々と思い出させる表現力に圧倒されました。
大人になった今では、気にする機会もないけど、
学生にとっては、クラスの中で自分が「上」なのか「下」なのかで世界が決まるような、学校が世界の全てのような、そんな感覚だったなぁと思い出しました。
その中で、叶っている恋もあれば、眺めるだけの恋も交錯していて甘酸っぱい気持ちになりました。
最後、宏樹がいろんなことにイライラしているのは、
自分が「上」の立場にいると自覚しながらも、そんなことは全くの無意味で、「 -
Posted by ブクログ
朝井さんの経歴についてあまりよく知らないまま、「ずいぶん”若い”感じがするなー」と思って読んだら、なんとデビュー後1作目の作品だった。
ちょっといろいろできすぎてるかも、という感じはどうしても否めないが、この作品を書いたことでその後の朝井リョウが作られたのだ、という吉田伸子さんの解説には唸らされた。
自分は早稲田の「SHOCKERS」を知っていたので、男子だけのチームがどれほど珍しいのかあまり実感がなかったが、男子ならではの魅力(パワーで押していける)や難しさ(混合チームなら体重の軽い女子がトップを務めるが、それも男子がやらないといけない)など、なるほどなと思うところが多かった。そもそも大会で