朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なるほど…
そう言う事か…
タイトルと装丁からもっと文学的な重たい話しを想像していたので、砕けたラフな文調にびっくりしました。
まさかの目線からの語りから始まる物語は、戸惑いから最初は中々入り込んでいけませんでしたが笑
とても読みやすい文体で最後まであっという間に読むことができました。
フラットな語り口で明るくユーモアを交えて書かれているのですが、内容的にはとても考えさせられるものです。
きっと当事者の方々はそれぞれ、こう言った形を変えた苦悩を抱えているんだろうな、と考えさせられました。
隣にいるかもしれない苦悩を抱えた誰かに、想像力を働かせ「手を添えて力は込めず」寄り添える自分でありたいと思 -
Posted by ブクログ
ネタバレ高校卒業したとき?に初めて読んだきり、あんまりしっくりこんくてなかなか手を出してこなかった朝井リョウさん。22年の本屋大賞か。この表紙はよう見てましたよ本屋では。
ほんまはさ、桐島買うつもりやったのに、まさかの本屋に置いてないからどーしようと思って手に取ったのが今回の『正欲』
久しぶりによむ朝井リョウでちょっとビビってたけど、これは読みやすい。テーマは重かったけれど。
最近のご時世でみんなが良かれと思ってつかっている「多様性」。それってそんなに便利な言葉か?
正直そこまで考えを巡らせられてなかったなと思い知らされた。
ヨーロッパに留学してた経験から、LGBTQとか、ヴィーガン、ぺスカトリアンと -
Posted by ブクログ
前作『時をかけるゆとり』は文章が少し読みにくいところがあったけど、今作はぐっと読みやすくなっていて驚いた。
冒頭の眼科医との再会シーンは胸が熱くなる展開で、一気に引き込まれた。
それから、あの“肛門記?”は笑いも緊張感もあって、思わず吹き出してしまうほど。
ただ、2部は正直あまり刺さらなくて、個人的には少し物足りなかった。
読んでいて気づいたのは、私はもしかしたらエッセイ自体があまり得意じゃないのかも、ということ。
物語の世界に浸るほうが好きだからか、面白い部分もあるのに「早く読み終わりたい」と思ってしまう瞬間があった。
それでも次の『そして誰もゆとらなくなった』も買ってあるし、最後までし