朝井リョウのレビュー一覧
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一般的な日取りよりも遅い3月25日の卒業式。そしてその卒業式を最後に廃校になる進学校。そんな卒業式を含めた、その前後からの短い時間の流れの中での高校生たちそれぞれの生(LIFE)を連作短編で描いた群像劇です。
7つの短篇に共通する人物がいたりもするのですが、人それぞれ価値観や性格が違うように、7つの物語の主人公独自の世界が繰り広げられています。
大きな世界観に登場人物たちをくるんであげるようにして群像劇を編む方法もあると思うのです。それは「閉じた詩的な方法」としてのもので、ファンタジックな方法です。この作品でいえば、東西南北の棟によって成り立っている高校の造りというものがひとつの世界観的な -
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革命
残酷なまでに緻密な心理描写。
目を背けたくなるのは,誰しもその嫉妬心や傲慢さに,心当たりがあるから。
もがき苦しみながらも前進していく過程に逞しさを感じた。 -
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*それでは二人組を作ってください(朝井リョウ)
姉とルームシェアをする大学生のリカ。小さい頃から二人組を上手く作れず、今回姉が婚約者と同棲するために出ていくことになって、友達の智美をルームシェアに誘おうとするが…
きっと女性なら必ず感じる、「二人組を作る」イベント時に感じる不安を上手く表現されていた。後味はすっきりしない感。
*隣の空も青い(飛鳥井千砂)
同じ会社の男性先輩と急遽、韓国出張に行くことになった男性主人公。宿泊するホテルの部屋が手違いでダブルの部屋で。。
国問題も少し表現されていて、でも希望が見い出せる素敵なお話だった。個人的に飛鳥井さんのファンなので読めてよかった。
*ジ -
Posted by ブクログ
親に愛されないということ、早くに親を失うということががどれだけ子供にとって影響力をもつかを改めて考えた。
大人になる前の自分にとって、自分にとって両親は自分を守ってくれるものであり絶対的な信頼をできる大人だったことを思い出した。もしそうでなかったなら、どれだけ心細い思いをしたのだろう。
いじめという問題について、どれだけ努力してもいじめる側は変わらないという現実について描写されていたことが印象的だった。
純粋な大輔の佐緒里への思いはとても美しい。どんなに苦しい境遇の中でも、自分を支えてくれた人を失いたくない気持ち、自分がどんなことをしても夢を叶えてあげたいという強い思いは印象的だった。
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Posted by ブクログ
桐島や何者の朝井リョウさんとビブリアの三上さんに惹かれて購入。自分の中ではキャラ文芸と小説の間くらいを攻めているというイメージの新潮文庫nexってこともあって読んでみたけど、まさしく印象の通りだった。
小説というカテゴライズがしっくりくる話から、これはもはやラノベだろって言いたくなるような話まで盛りだくさん。どれもこれもきっと作者の個性がありありと出ているに違いない。最初から最後まで様々なメニューを楽しめるお店に入ったような感じでした。個人的には「それでは二人組を作ってください」「ジャンピングニー」「月の砂漠を」「冷やし中華にマヨネーズ」の4作がお気に入り。
こういうアンソロジー系って、作家さ