朝井リョウのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
チア男子!!
著者:朝井リョウ
---
**あらすじ**
人を応援することで、主役になる。
道場の長男として、幼い頃から柔道を続けてきた大学1年の晴希。怪我をきっかけに柔道をやめ、親友の一馬とともに男子チアチームの結成をめざすことに…!
笑いと汗と涙の感動ストーリー。
---
**感想**
大学生男子の青春物語。
朝井リョウさんらしい、男子特有のおバカなところと、まっすぐで熱くなるところが、チアリーディングという題材を通じて丁寧に描かれています。作中にも出てきますが、「ウォーターボーイズ」のチアリーディング版のようなイメージで、笑えて泣けて、爽やかな読後感が魅力の一冊です。
この年代 -
Posted by ブクログ
クリエイターになったことないから、めちゃくちゃ共感出来る!とはならなかったけれど、表現が多種多様になっていることには、共感しました。
YouTubeを含めたSNSで誰もが簡単に動画や文章をあげれる時代に、映画監督とか小説家が戸惑うのも理解出来ました。YouTubeも好きだし、映画も小説も好きな私としては、どちらも別物だと思うし、別の楽しみ方だと思う。
YouTubeはもっと気軽に見れる感じ、なんならなにか作業しながらでも見れる。映画はよし見るぞって決意して、時間がある時にしか観れない。でもYouTubeで得られる情報も有益なものがあるし癒されるし、映画でも得られるものがたくさんあるし考えさ -
Posted by ブクログ
現代に多くある「生きているだけで偉い」という風潮に切り込む作品。
ナンバーワンよりオンリーワンを重視されているけれども、自分のいわば上位互換がこの世界には存在していることに、目を背けることはできない。オンリーワンを目指す世界も、実質的には他人との差別化が意識される。そういう意味では、世界はまだ違う個性を比べて、より役に立つ個性を選ぶというナンバーワンの世界と何ら変わっていないのかもしれない。
生きているだけでいいと、他人と比べなくていいと言うが、何を目指して生きていけばよいかわからない。生き方について考えさせてくれる作品。なぜ作者は「生きがい」ではなく「死にがい」というタイトルを選んだのか -
-
Posted by ブクログ
なんかすごい文芸誌が出たらしいと、文芸誌読んだこともないのに見たくなって買ってしまった。
たしかに本としても頑丈で紙も色々使われていて通勤時に毎日3週間くらい持って行っていたが、鞄が本当に重くなった(笑)
そして今回の特集は「悪」だったために、その内容はおかしい笑えるハッピーとは少し違った暗い、不幸せ、理不尽…などといったいわゆる比較的ダークサイドのお話がやっぱり多くて、帰りがけに読みながら快適な気持ちにはあんまりなりづらかった(笑)
「全身政治家」は割と面白く、「サンクトペテルブルクの鍋」に至っては、闇鍋のようなお話であって途中からうまく追えなくなってしまった。しかし短編の間に挟まれてい