朝井リョウのレビュー一覧

  • 死にがいを求めて生きているの

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    人の細かな機微や言葉にまとまらない感情を言語化するのが、とてつもなく上手だなと感じました。初めは素敵だとまで感じた雄介と智也の関係性が、人物像がハッキリしていくにしたがって、ものすごくいびつであったことに気づきます。平成以降の対立をさせない教育方針に対する問題提起のようなテーマも含んでおり、個人の個性を伸ばしているようで、対立が見えにくく陰湿になったとも捉えることができるのではとも思いました。

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    2026年01月23日
  • 少女は卒業しない

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    朝井リョウさんは、学生たちの心情を書くのが本当に上手いなと思いました。男子だけではなく女子の心情も丸わかりな感じがします。

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    2026年01月23日
  • 何者

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    宅飲みの場面から、「この人たち、何のために一緒にいるの?」って違和感がずっと消えない。
    一人では寂しいから?
    「好き」でも「信頼」でもなく、安心材料としての集合なのか。

    読んでいて気持ちのいい場面はほとんどなかった。
    きれいに成長する物語ではなく、「結局、簡単には変われない」という現実を淡々と置いていく。

    読み終えたあと、自分は何者か、なんて問いが空しく感じられる。
    たぶんそれでいい。
    何者でもないまま生きている、その事実を直視させる小説だった。

    朝井リョウ氏の作品は苦手だ。
    手を差し伸べようとした瞬間に、登場人物も語り手もすっと距離を取る。
    問題提起は鋭い。けれど、こちらが一歩近づこう

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    2026年01月23日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    あの頃の窮屈さや、薄っぺらさがどっときた。
    宮部実果の抱えているものが、他の子たちとはまるで違っていて苦しくなった。

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    2026年01月23日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    平成1桁世代はめちゃくちゃ懐かしくなれる固有名詞が盛りだくさんの作品。ストーリーはもちろん、登場人物のちょっとした発言、ファッションで一気に高校時代に浸れる。高校生の浅はかとも初々しいとも感じるあの感じ。友達とか部活とかだけが全てで、箸が転んでもおかしいあの頃が恋しくなった。

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    2026年01月22日
  • 何者

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     就職活動を控えた大学生たちの姿を描いた直木賞受賞作品。

     私自身、昭和の人間なため「今の子たちってしんどいなぁ」と俯瞰して読んでいた。
     人間の自己顕示欲を満たすため、インスタや、当時のツィッターなどで他者へ向けて発信していくうちに、本当の自分が何者なのか、自分は何者になりたいのか見失っていく。
     SNSのない昭和にもそういう部分はあったと思うが、発信ツールの多い現代は複雑で、私が今、大学生だったら完全に混乱していただろうなぁ。
     ただ、「自分は自分でしかない。ダサい自分をさらけ出して、理想の自分へ向かって進んでいく」
     これは今の私にも響いた。

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    2026年01月22日
  • 風と共にゆとりぬ

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    出勤しながらaudibleで聴いていたけど
    面白すぎて笑わないようにするのが大変だった

    日常生活をこんなに面白く描けるのって
    本当に天才

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    2026年01月21日
  • 何様(新潮文庫)

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    何者のアナザーストーリー。朝井リョウさんの作品は登場人物が魅力的だから何者の登場人物をもっと知れるという点でとても有り難い。

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    2026年01月21日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    作品名に惹かれて買った。ちょっと長かった。途中で少し飽きてしまったけど智也の顛末を知りたかったため最後まで読んだ。
    他作品とキャラクターや発言がリンクするなと思う節が何個かあった。

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    2026年01月21日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    みずみずしく繊細な表現で、高校生という青春時代の影の部分に光を当てて描いた作品。

    自分の高校の頃を思うと、こんなに感傷的じゃなかったよなぁ、なんて思ったりもするが、この小説のように深く内面を掘り下げて見せられると、その文章の先にあの頃の自分の欠片を見つける気がした。

    同じ高校の7人の生徒がそれぞれの章の主人公として語る構成で、別の話なのにお互いが少しずつかすっているのが面白い。その中で、宮部実果の章が、彼女の抱えているものが少しほかの主人公と違っていて個人的に印象的だった。

    最後の章が希望を感じさせる終わり方をしているのも、清々しくてよかった。

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    2026年01月20日
  • スペードの3

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    ネタバレ

    舞台女優のファンクラブ幹部の女性、その女性の小学校時代の同級生、舞台女優。三人それぞれのお話。
    いずれも面白かったけれど、彼女たちはこれからどうなっていくのだろう…と気になったりはしない。想像する余白は十分にあるはずなのに、どうなろうがまったくもってどうでもいいな、と思う。
    このような読後感になるのは、とても物語的であった幹部の女性とその同級生のお話すら、舞台女優(のお話)が無化してしまったからなのかもしれない。彼女のやったことは、彼女のやったことを語るお話は、彼女自身だけでなく他人の人生の物語をも無化してしまう力を持っているのかもしれない。それならば、物語を無化する物語だと言えよう。
    この舞

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    2026年01月19日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    もう10年くらい前の高校生活なのに、当時の情景が浮かんでくるような細かさ。オムニバス形式なのも相まって、段々と高校生活が立体的になっていってなんかエモかった。

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    2026年01月18日
  • わたしの名店

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    様々な著者一押しの名店紹介。
    居酒屋からカフェまで幅広く、
    食には皆さんこだわりを持っているもんなんだなぁ、と思いました。

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    2026年01月18日
  • 武道館

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    ネタバレ

    ・サイリウムを映した綺麗な表紙と「武道館」の文字に惹かれて購入
    ・朝井リョウさんは『何者』から入って『桐島』『正欲』『インザメガチャーチ』など何冊か読んでいるが、テーマの切り取り方が痛みを感じる程鋭いが、比較的マイルドな作品という印象を受けた
    ・売れ始めのアイドルグループが、夫々の思いを抱えながら、学校生活、ファン、スタッフなどと向き合いながら武道館ライブを目指す
    ・主人公以外のメンバーにも焦点を当て彼女らの関係性を絶妙な粒度で描きつつ、学友、ファン、スタッフ、印刷業者などの周辺関係者にまでふれていて、コンパクトにアイドルの世界を俯瞰した様な気持ちになる
    ・なぜ朝井リョウさんは、こんなに登場人

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    2026年01月17日
  • GOAT Summer 2025

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    初めて文芸誌を買った!
    このボリュームで510円はお得。

    「特集:キトヴォラの今」朝井リョウ
    キトヴォラって何?けみさゆろって何?って思って調べてしまった。きっとこれらに当てはまるのは読者それぞれの解釈なんだなぁと思った。すごく短いお話だったけど、朝井リョウ味があって考えさせられた。

    「落ち着いて」小川哲
    すごいリアルだと感じた。
    『優しさは冷たさでもある。「君に文句を言わないよ」という温かいルールの裏には、「だから僕にも文句を言わないでね」という冷たいルールが存在する。誰かに対して怒ってしまうのは、誰かのことを期待して信じているからで、怒るのをやめるためには、他人に期待しないように生きな

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    2026年01月16日
  • 桐島、部活やめるってよ

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     名前は聞いたことのある、でもこれまで読んだことなかった〜系の作品。とある高校の5人の高校生にメインスポットが当てられ、違いがありながらも部分的に関連するそれぞれの生活が、鮮明かつ繊細に描かれる。
     ついこの間まで高校生(現在大1)として生きていた者としては、本作の随所でノスタルジー、共感、リアリティを感じざるを得なかった。同時に、色々な立場・境遇にある子が題材になっているため、自分の知らない高校生の姿をたくさん知ることができた。

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    2026年01月16日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    トリビュートの中には哲学的で難しい話もありましたが、宇宙飛行士の野口聡一さんとの対談が、実際に宇宙空間を経験した人にしかわからない孤独や常に死と隣り合わせだったということが感じられてとても興味深かったです。

    朝井リョウさんの小説は読み始め、なんのことを言ってるのか頭の中が「?」でしたが読み進めていくうちに『チ。』の世界観の現代・未来版のようで着眼点が素晴らしいと思いました

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    2026年01月15日
  • スター

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    比べる必要のないものを比べて、というワードが印象に残った。
    こだわる先にある葛藤とか、そもそもこだわるときによく考えなきゃならない前提みたいなものに目を向けててすごく面白いなぁと思った。
    配信サービスの動画とか、単館映画とか要素が今どきのものを入れつつオシャレ感あり、なかなかよかったな。これも映像化されそう

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    2026年01月14日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    各所で話題の朝井リョウさんの爆笑エッセイ。
    上司の送別会の日、うんこを漏らしそうになりながら銀座の街をひた走る話には腹筋崩壊しました。自分もお腹が弱いのでトイレを探すのに必死な筆者には共感&同情。
    他にも、結婚式の余興に人体交換マジックを行うことになる話、読者の手紙をアーカイブ化して挑むサイン会、催眠術のセミナーに行く話など…とにかく笑える話が多く、とても楽しめました。
    なんとしても人を楽しませたいというサービス精神、入念すぎる準備、ほとばしる自意識、弱すぎるお腹…朝井さんご自身が面白すぎます。
    朝井さんは頭をからっぽにして読んでほしいとおっしゃってますが、アイドルオーディションの話は『イン・

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    2026年01月14日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    中高生の頃に読んでたら☆5だった可能性すらあるけど、今はもう全然響かなくなってしまった〜〜
    そういう時期ある。上とか下とか下らないから、早く学校とかいう囲われた空間から自由になるといいさ!でも学校でも素晴らしい友達に出会える可能性は十分あるから、目を光らせておくべきさ!

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    2026年01月12日