あらすじ
文庫書き下ろしエッセイ2本収録!
腹痛との戦いに10年ぶりのダンスレッスン……
『時をかけるゆとり』『風と共にゆとりぬ』に続く、抱腹絶倒エッセイシリーズ完結編!
単行本 2022年8月 文藝春秋刊
文庫版 2025年7月 文春文庫刊
この電子書籍は文春文庫版を底本としています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
もう本当にお下品笑
ほぼ下ネタ、でも本当に面白い。冒頭の肛門科医のオチでがっくり来て抱腹絶倒。こんな作者、愛せないわけがない。
しまいには私も大好きなララランドのAnoter Day Of Sunを聴くと、朝井リョウさんを思い出してしまうパブロフの犬状態。どうしてくれよう。
本当に面白いが、誰にでもおすすめできる本ではないです。私は父だけにこっそりおすすめしました。
Posted by ブクログ
朝井リョウさんのエッセイ。
エッセイだと知らずに読み始めた。
誰しもが日常を過ごす中で経験した恥ずかしい出来事があると思うが、著者の日常は輪をかけて面白く、そして汚い(排泄的な意味で)。
ただ、それでも何か非日常な機会があれば、とりあえず何も考えずにやる、というスタンスは誰にでも真似できるものではなく、著者のユーモアはそういった経験の積み重ねなんだろうなと思った。
本を読みながら思わず吹き出してしまったのは初めてかもしれない。
疲れている時こそ読みたい一冊である。
Posted by ブクログ
本当に何も考えずに読める。いい意味で何も教訓がないし、何も考えさせられない。どんな人がどんなタイミングで読んでも楽しめるのではなかろうか。そういった意味ではすごく純粋なエンターテイメントなエッセイだった。何かに行き詰まっている時、日々の生活に楽しみがなくなりそうな時に読むと頭の中をリセットして、わくわくへの感受性を高めてくれそう。
Posted by ブクログ
木こり?笑
このエッセイを読み始めて、読者が一番最初にクスッと呟いてしまう言葉ではないでしょうか。
本作も前二作品と同様に、大変面白いエッセイでした。
お気に入りのエピソードは
「空回り戦記〜説明会編〜」
「精神的スタンプラリーin北米」
二つとも声を出して笑ってしまいました。
自分の目の前で、その出来事が起きていて、それを体験しているかのような没入感がありました。
朝井さんは、スタンプラリー感覚で自分が人生の中で経験しておきたいと思うことにチャレンジする圧倒的な行動力の持ち主だと思いました。
「人生に一度は!」と思いつき、南米や北米に行ったり、催眠術師の会に行ったり、ホールケーキを19日間で5つ食べたり、etc。
大人になるとリスクヘッジに長けてきて、平穏な選択しかしなくなります。
人生観を広げたいなら、朝井さんみたいに人間としての旨みを出すには、色々なことにチャレンジしないとですね。
さくらももこさんへの敬愛を感じるエッセイ集でした。
私も小学生の頃に初めてさくらももこさんのエッセイを読み、その衝撃は未だに覚えています。
そして、朝井さんのゆとり三部作も大人になった私に衝撃を与えてくれた、これからも大切にしたいと思う本になりました。
Posted by ブクログ
大好きリョウアサイ!!!
ゆとり3部作の2作目まで文庫で購入してしまっていたため、文庫での発売を待ちに待っていました!
これは絶対面白いと分かっていていて読むのに、その期待を超えて笑かしにきます笑
通勤中も仕事の休憩中もニヤニヤ読ませていただきました。
私にとって文章で声が出るくらい笑うという初めての経験をくれたシリーズです!
疲れて物語が読めないとき、何も考えたくないとき、そんな時でも読めて、笑えて、元気が出る本です。
ずっと本棚に置いておきます!笑
浅井さんは凄いスペックをお持ちなのに、そう感じさせない振る舞いなのも、けっこう大変な体質をお持ちなのに色々な事に挑戦されるのも、凄いなぁ
Posted by ブクログ
本当に面白い。なんでこんな引き込まれるんだろ、通勤中に呼んでたらマスクの下ずっとニヤけてしまいます。
途中ちょっと関心のない話があったりで、物足りなさはあったものの面白いと感じるエピソードが爆発的に面白いため星5をつけさせていただきました。
ゆとりシリーズ第一弾、第二弾読んだことなかったので呼んでみます。
Posted by ブクログ
めちゃめちゃ面白かった!
寝る前に1章ずつ読んでいたけど、寝る前なのにプルプルするくらい笑ってしまい覚醒してしまうくらいだった。
自分を俯瞰視している点と語彙力と独特の表現力が絶妙すぎて本当に好きになった♡
エッセイであっても、こんなに★マークを乱立する人初めて見た。笑
Posted by ブクログ
ここまでだと思っていなかったため電車やクリニックの待合で読んで爆笑してしまい冷ややかな目で見られました。
クリニックの受付で「どんな本読んでたんですか?」と声をかけていただいたのは人生初です。
笑いすぎてて気になって下さったのかも…!
Posted by ブクログ
あるYouTuberの方が、ハマっている、と動画で紹介しており、朝井さんの本を購入し読んでみた。
本を読んで声を出して笑ってしまう、という普段なかなか無い経験をした。電車の中で読んだ際は、吹き出しそうになるのを堪え、ニヤニヤしながら読み進めた。あそこまで素直に自分をネタにするなんて、すごい。
トイレネタにいたっては、誰しも一度は催してトイレを探す、という経験はしたことあると思うが、朝井さんのあそこまでの経験だと、気の毒になり、途中からなぜか、「負けるな!」と応援してしまっている自分がいた。朝井さんの本、継続して読んでみよう。
Posted by ブクログ
小説と小説の読書の箸休め(^^)
(朝井リョウさんごめんなさいm(_ _)m)
頭の中空っぽで読んだんで………………
爆笑(^O^)で最後まで読めましたね。
ホッコリはしませんが(好き嫌いあるかも?)
俺は最上級にお勧めエッセイですね♪♪♪♪♪
人生でのスタンプラリー!(分かり過ぎる!)
やりたい事は即行動!!!!!!!!!!!!だな
Posted by ブクログ
三部作の三作目!さすがにお腹ゆるゆるすぎてもはやかわいそうが勝っちゃって、ちょっと笑えないというか切なくなる。笑
でもさすが面白い。ケーキ買いに行ったらオレンジのアウターの人探しちゃいそうです。
エッセイ苦手意識ありましたが楽しませてもらいました。この流れでさくらももこさんいっちゃいますか!
Posted by ブクログ
「ただ、たとえば今回のような肩透かしを経験するたび私は、人生をバラ色に塗り替えてくれるような、何かを劇的に一変させてくれるような出来事というのはこの世界に存在しないのだと感じ入る。『あのとき、あれさえしておけば』のあれやこれも、そのとき叶えてみていればきっと、数多ある『こんなものか~』の列の最後尾に並ぶのだと思う」
Posted by ブクログ
今回も安定の面白さで、読みながら何度も笑ってしまいました。やっぱり言葉のチョイスが最高です。
ワガママ・アーサイ氏とかほんとよく思いつくなぁと笑いながら感心してしまいました。
ただ、お医者さんにも治せない朝井さんのお腹だけが心配です…
Posted by ブクログ
朝井リョウさんの新作だ、と思ってついつい買ってしまった。ん?エッセイ?聞いてないよー
でもおもしろかった。う○ことスイーツのエッセイだけど嫌いじゃない。笑った。
エッセイ1作目と2作目も読もうかな。
Posted by ブクログ
個性出まくり朝井リョウさんのエッセイ。1つひとつのエピソードの面白さだけでなく、ちょいちょい文中に挟まれる小ネタも好き。オチが見えているのにふふっと笑えるのはやはり文章の力だと思う。ゆとりシリーズ1、2未読でも楽しめました。
Posted by ブクログ
1~3冊目まで続けて読み、日々このエッセイと共に過ごしてきたので、読み終えてしまった今は非常に寂しい限り。最後を締めくくる本作も、どれをとっても面白さにぬかりない。挿絵なんかもあったりして、更に笑いが増し、ツボって抜け出せなくなったこともしばしば…。マンガではなくエッセイでこんなに笑ったのは人生初。ふざけているわけではなく、いたって一生懸命。そんな姿がユーモアたっぷりに描かれ、作者の文才には脱帽…
とにかくこの”ゆとり3部作”は人を選ばず勧めたくなる。きっとそんな人が多いんじゃないかと思う。
いつかまた新たなシリーズが出るといいなぁ。
Posted by ブクログ
う◯この話がメインです!ここまでくると、本当に大変だなァと思い、自分の強いお腹に感謝。
二冊目の風と共に‥は笑うばかりでしたけど、今回はところどころで著者の気付きとか学んだこととかに結構納得。それにしてもなんだかんだアクティブですごい。ダンススタジオの件は居た堪れない気持ちに‥ 木こり
Posted by ブクログ
audibleにて。朝井さんの著書は何冊か読んだことがあるが、本質を捉えた鋭い表現で現代の人間を描くと思う。ブッ刺さる表現が毎度心地よくて癖になる。
本書は朝井さんの日常の失敗談、恥ずかしい話など等身大の姿を見れるエッセー集。面白い、本当に面白い。どの話も情景が浮かんで引き込まれるし、自虐ネタが盛りだくさんでニヤニヤしながら聞き入った。自身も経験したことがあるような、あるあるな状況が多く、すごく共感できる。それをユーモアある表現で、笑い話としても昇華できるところは素敵だなと思えた。
audibleでは特に声優の渡辺 紘さんのナレーションによって臨場感がさらに増し漫談を聞いているような気分で楽しめた。
Posted by ブクログ
禁読期間を終えて一冊目に選ばれたのがこちら。
今回はクスッでした。
〜1ヶ月後〜
合格発表後にまた読みましたが、あれ?爆笑(笑)やっぱり読むときの精神状態で変わりますね。良い精神状態のときに読みたいものです。
Posted by ブクログ
会話のテンポがよくてめちゃくちゃ読みやすい。
登場人物の心の声とかズレた会話がリアルで笑えるし、気づいたらニヤニヤしてました。
深く考えなくても楽しめるし、ちょっと疲れた日に読むのにもぴったり。
Posted by ブクログ
―笑いながら、少しだけ寂しくなる。
“ゆとり世代”が、大人になる瞬間を見た。
この本を読み終えてまず思ったのは、「ゆとり」は終わった、という静かな確信だった。かつて“ゆとり”という言葉に振り回され、自虐し、笑い飛ばしてきた世代が、もう“ゆとり”を名乗らなくても生きていけるようになっていた。それは敗北ではなく、成熟のかたちだと思う。
『時をかけるゆとり』と比べると、語りのトーンは明らかに落ち着いている。朝井リョウの筆致には、もう若者特有の「焦り」や「自己嫌悪」よりも、“これまでを見渡す余裕”がある。笑いの中に、年齢を重ねた温度が滲むのだ。特に「腹と修羅」や「ホールケーキの乱」には、かつての勢いそのままの笑いがありながら、「それでも人生って続いていくんだよな」という淡い諦観が混じっていて、どこか切ない。
印象に残るエピソードはいくつもある。「肛門科医とのその後」では、くだらなさの中に“人間の恥と誠実さ”があり、「精神的スタンプラリー in 南米」では、旅先の混乱と孤独を笑い飛ばしながらも、“自分の生き方はこれでいいのか”という問いがひそかに潜んでいる。バカみたいな話をしているようで、その裏にはいつも“ちゃんと生きたい”という真面目さがある。
読者は笑いながらも、どこか胸の奥を掴まれてしまうのだ。
タイトルの『そして誰もゆとらなくなった』は、単なる自虐ネタではない。「ゆとりを失う=大人になる」という皮肉が込められている。けれど、それは社会に押し潰されたという意味ではない。むしろ、“もうゆとりを言い訳にしなくていい”という覚悟の表明に感じた。ゆとり世代の旗を静かに下ろし、それぞれの場所で自分の生き方を見つけていく。そんな変化が、軽妙なユーモアの奥に確かに息づいている。
朝井リョウは今回、笑いながらも“人生を引き受ける”というテーマを描いた。それは説教でも自己啓発でもなく、ただ「バカなことも、痛いことも全部ひっくるめて生きていく」姿の肯定だ。笑いの文体のまま、大人の現実を描ける作家になったのだと思う。
“ゆとり”を笑いに変え、“焦り”を物語に変えた作家の到達点。この本を読み終えるころには、きっと誰もが思うだろう。「もう、ゆとりじゃなくていい」――それでも、笑って生きていけるから。
Posted by ブクログ
ゆとりシリーズ3作目。
実は、前作より先にこちらを購入していて、途中まで先に読んでいたんだが、
方々探して前作をゲットしたので、しばらく中断していた。
私にとってはゆとりシリーズの中で、著者の日常が1番垣間見える作品だった。
なんというかここに来て、
小手先の小細工なし!な、エッセイの王道っていう感じ。
「時をかけるゆとり」も
「風と共にゆとりぬ」もエピソードひとつひとつが面白かったけど、
それぞれの作品を内容以上に印象付ける構成に惹かれる部分があった。
たとえば年表だったり、
読んでしまえばそれしか残らなくなりそうな「肛門記」の存在だったり。
今回のエピソードは、前作を受けて…というものも多かったけど、それでも単体でひとつひとつが印象に残った。
ひとつひとつ取り上げると、備忘録と言えどもキリがないけど、「似合わない店に行こう」は、笑いよりもちょっとした恐怖が残ったな。
全体的にふんわり狂気に満ちていて、短編小説みたいだった。
普段の自分の中にミクロ的に湧き起こる感情、それによる行動原理を、マクロな視点で、しかも卓抜したで文章書き起こすそのセンスに脱帽する。
自分の行動やその結果を具体から抽象に引き上げて、巧みな文章で表現できるその才能…めちゃくちゃ羨ましい。
そして、こういうエッセイは、
それこそさくらももこさん以来久しく読んでいなかったので認知していなかったけど、私、だいぶ笑いのハードルが低いんだな、ということがわかった。
…というか、文章を読んで受け取る感受性が高いのか?
なんか良さげな自己認識に繋がったが、裏を返せば外で読める本が減るということなので、この高い感受性が読んでいる時外に漏れないように気をつけよう、
とりあえずこのシリーズを読み返す時は家でだな、と改めて思った。