朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
難しい内容。生殖医療などすぐに頭に入ってこないテーマも多かったけど、なんとなくは理解できた。
買ってから半年以上経ったけど読み進められなかったのはこういう理由かも。生殖器が主人公っていうのもなかなかすごいし笑
尚成の日々の過ごし方が、時間を費やすものを好む。それは何も考えなくて済むから。分からなくもない。けどお菓子を作ってそのカロリー分消費するために運動するっていうストイックさは普通に尊敬する。だって運動辛いじゃん。
論点はズレたけど尚成は人口子宮などといった生殖医療が進んでいき、異性愛個体のみが共同体として拡大していくことができるっていう世の中を覆すこれからの未来に幸福感を覚えており、ただ時 -
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自分が実際に生身の人間を推しとして消費しているオタクなので身に覚えがありすぎる内容が多すぎてもうやめて刺さないでと思いながら読み進めていた。朝井先生はハロプロのオタクらしいので解像度が高い理由はそこにあるだろうと思う。
登場人物は3人ともそれぞれ立場や状況は違えど向き合わなきゃいけない問題や不安や孤独を抱えている。「推し活」は希望や癒しになるが度が過ぎると生活を越えていく。対象と自分の境目が溶けてどんどんファンとしての行動が狂気を交えて逸脱していく。自分の状態や感情を神聖視している人間に投影して物語に没入していく様子と、対象者(推し)は自分とは違うレイヤーで生きている現実を容赦なく描き、その -
Posted by ブクログ
ネタバレ同性愛者についた生殖器の化身が、宿主の思想/思考を記録している物語。
楓のカミングアウトとNPO法人運営への招待のシーンは、「なぜ行かないんだ」と心の中でツッコミがでた。
ただ、そのような判断をする背景も丁寧に描かれていたので、納得感はあった。
無意識的な共同体の拡大・発展・成長に向けた空気があるという点は、読んでいるなかで、確かに似た感覚があると気づかされた。
人は人とと、相手に敬意を持って接していきたいと思った。
個人的には、仕事などが「無意識的な共同体の拡大・発展・成長」という見方を得たことは、自分にとってマイナスでした。
色んな人の意見や仕事に対して、冷めた物の見方だと感じて -
Posted by ブクログ
ネタバレ刺さりそうで刺さらなかった本。
現在就活しているということもあり共感できるかと思い読んでみた。
成果が出た段階ではなくその過程を見せることで何者になろうかとする人を嫌う性格は自分にも持ち合わせているが、その理由などにはあまり共感できなかった。また、自分はSNSへの投稿は一切しないタイプなので、思ったこと全部をSNSに投稿する登場人物にもあまり感情移入できない。
自分は登場人物たちよりも自分は何者にもなれないちっぽけな存在であるということを理解し、小人として足掻く覚悟を持っているつもりである。
これも、自分のほうが視座が高いと思い、登場人物たちを冷笑することで何者かになろうとしているのかもしれ