朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
朝井リョウ君、小説も面白いがエッセイも別の意味で面白かった。
私が学生のときは文化構想学部などという何を勉強するのか分からない学部はなかった。それ故に、どういう学部で、彼が何を学んだのか全く見当もつかないが、学生時代だからこそできる馬鹿馬鹿しい行いは昔も今も変わらないようだ。
それにしても、自動車で青函トンネルを通れると思っていたお馬鹿さ加減や、京都までの自転車旅行の滅茶苦茶な計画、はたまたピンク映画館初体験などは抱腹絶倒、大いに笑わせてもらった。
なかでも“100キロハイク”の面白さを改めて教えられた部分。
私はそのチャンスがあったにも拘らず「疲れるだけじゃん」と参加しなかった。
自分 -
Posted by ブクログ
ネタバレこの本を読み終わった時、一番に思い浮かべた感想は、「この物語を呼んでどんな感想を持つのが正解なのだろう」であった。これは大多数の意見から漏れることを恐れる、朝井リョウさんが作中で風刺したかった人物像そのものなのではないかと気付いて鳥肌が立った。なぜこのような感想を思い浮かべたのか考えた時、この作品に出てくる登場人物の誰かしらの意見に賛同したとすれば、その対極にいる人物のアイデンティティを傷つけてしまいかねないことに気付き、全ての人物に配慮した結果八方塞がりとなり、正解の感想を求めてしまったのではないかと思った。「配慮する」などという、大也サイドから非難されそうな上から目線の言葉を取っ払った私の
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Posted by ブクログ
ネタバレ施設で暮らす子どもたちが、それぞれの家庭の事情やクラスでのいじめなど困難に直面しつつも、互いを思いやり、支えあう様子を描いたストーリー。
同じ施設のお姉さん的な存在、佐緒里は家庭の事情で、高校卒業後、進学を諦め地元に戻って働くことになる。その前に佐緒里の夢を叶えようと、子どもたちは、学校でランタンを飛ばす計画を立てる。
施設を離れる子どもに対し、佐緒里が、
"私たちはまた私たちみたいな人に出会える"、"いじめられたら逃げればいい。笑われたら笑わない人を探しに行けばいい。逃げた先にも、同じだけの希望があるはずだもん"と語るが、最後に"そう思っ -
Posted by ブクログ
軽妙な語り口に反して理屈をこねくり回す思想の強い下半身らしからぬ下半身だな〜と思った。
本体の方も幼少期の経験は気の毒だが、異性愛者を一括りにしがちなあたり拗らせてるなあと。
個人的には人間の意義を図るのに生産性を持ち出すのは止めたほうが良いと思っている。際限がないからだ。生産性が絶対の世界で結婚して子供を設けたとしても、その子供が生産性に結び付かなかったらどうなるだろう。無駄だったねと心無く謗られるだろうか。そんな理論が罷り通るようになれば最終的には質を追い求めて究極的には自身や子孫が人類史に名を残さなければ価値なしになりかねない。そんな世界は誰も望みはしないだろう。結局人はよく知らないマ -
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Posted by ブクログ
19歳でこれを書いてしまうのかすごいな。
自分が19の時はこんなに"ひと"の事を見れていなかった。
こんなにも様々な、対極にいるような人間たちを描けるのか。
でもただの世間的な目で見た時の枠組みとして見ると「対極にいる」とか、「カーストの上下」とか
そういうのも実際本人達になってみないと分からないし、
人にはそれぞれ"その人の状況"によって生まれる悩みや葛藤があって
その反対に喜びや拠り所も人それぞれなのだと感じさせられた。
そんなことわかっていても結局周りと比べてしまう
自分の優れている場所を探し
自分の劣っている場所を探す
相手と比べ、世間