朝井リョウのレビュー一覧

  • 死にがいを求めて生きているの

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    転職して、仕事に慣れなくて、家族ともうまくいってなくて。
    そんな今の自分が読むべき本だったと思う。

    人からの評価が得られないフィールドに移り、自分自身の価値は何なのか、そもそも自分のやりたいことって何かとか、そんなもんあったのかなとか、自分にできることと、生きてくこと(稼ぐとか、最低限の人とのつながりと)のバランスに目を背けたり。そういう今の自分の危うさと物語の人物たちを重ね合わせて読んだ。

    物語のなかの登場人物たちは答えは提示してくれず。いやそもそも、人から与えられた答えに納得できる性質なら今の危うさに至ってないし、答えは与えられるものじゃないのはわかってる。これからも情けない自分と向き合いながら生きてくしかないんだなと改めて認識した。

    表立っては、誰も私を評価しない。私自身も他人とは比べない。他人は他人でしかないから、比べることに意味がないし、そんな発想にすらならない。
    私自身が、日々自分への絶望を深めていって、この先どうやって生きるのか、どんな人になるのかわからない。目標設定がないんだもの。

    この空気感を言い当てられ。つまりはそういう人がたくさんいるってことだな、よくある悩みなんだなと思えたのが、よい収穫なのかも。

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    2026年08月24日
  • 風と共にゆとりぬ

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    安定の面白さだった。いくつかのエピソードは声を出して笑ってしまった。私は本を読み声を出して笑うことはかなり少ないので、よっぽど面白かったということだ。
    ハワイとホームステイの話が特に面白かった。肛門記の話を面白く書けるのは凄いと思う。読んでいると、自分も同じ病気に掛かったような気分になった。特に尿道カテーテルの時は何故かヒュンッとなった。

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    2026年08月24日
  • もういちど生まれる

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    五つぐらいの短編集で、それぞれの人が別の短編集で登場してきて、そーゆー気持ちやったんやってなったりした。
    自分の似てる部分がある人がいたりもしてなかなか良かった。

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    2026年08月24日
  • スター

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    映画とYouTubeを比較して
    質が高いとは何かを考える
    朝井リョウの白黒ハッキリしない話
    やっぱり好き

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    2026年08月23日
  • スペードの3

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    自分が持っていないもの。誰かが持っているもの。
    他人が持っていない何かを持っていると、優越感を覚えるし、自分が持っていないものを誰かが持っていると羨望や嫉妬を覚える。

    「モテる」「モテない」の対立構造の中でわたしたちは「モテる」側に立とうと、意識の中で自分を正当化したり他者を貶めたりしてしまう。
    社会の中で自己を位置付けるのは生存に不可欠だからこそ、わたしたちは他者よりも優位に立とうとする。

    でも、ほんの一側面しか知らない他人と、(自身ですら理解できているとか限らない)自分の比較なんて、本当に意味に乏しい思考なんだろうなあ。

    わたしたちは自分のためにしか生きることができない。
    だから自分で自分の生き方を選ぶしかない。そんな勇気がほしい人に。

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    2026年08月22日
  • 風と共にゆとりぬ

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    いや、もう肛門記のインパクトよ!!!
    感想が全部持ってかれた!!!
    途中仕事と小説の両立とか色々あったのに。

    肛門に爆弾を抱えるのってこんなに辛いのか。
    いやー、真に迫ってきたから私も眉毛下げながら読んでました。
    わたしは肛門が健康でラッキーなんだ(?)

    次ラストー!楽しみ!

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    2026年08月22日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    ネタバレ

    桐島、
    出てこなかった。

    「本気でやってできないことがバレるのがこわい」
    刺さりました。

    これを19歳で書いたのか。
    どんな気持ち、視点で朝井リョウは高校時代を過ごしたんだ。
    高校生じゃなさすぎる。

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    2026年08月22日
  • GOAT Summer 2025

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    GOAT第2弾の「悪」。

    今回もちまちま楽しんで読んだ。
    今回は好きな話と、よく分からなかった話と半々くらいだったな〜

    個人的に好きだったのは 木爾チレンさん、小川哲さん、モモコグミカンパニーさん、染井為人さん、市街地ギャオさん、芦沢央さんの作品。
    失礼だけど、市街地さんって誰やねんだったし、モモコグミカンパニーさんも何となく今までスルーしてきたけど、面白かったので他の作品も読んでみたくなった。

    文芸誌は続かない事が多いけど、GOATは読み切りなのがいいな♪
    対談とかも 面白かった!
    第4弾の「食」も購入済〜♪(*^^*)

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    2026年08月22日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    死にがい。生きがい。死にがい。生きがい。

    第1章の見え方が読み進めるうちに180度変わる。
    死にがい、私は何を甲斐にしているんだろう。

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    2026年08月20日
  • 世にも奇妙な君物語

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    ネタバレ

    朝井リョウさんの作品初めて読んだのですが、虜になりました。
    短編集なのですが、最後まで読むと繋がっていて…
    最後の章の物語には驚かされました。
    主人公とは、脇役がいるから成り立つというか、自分は主人公でもあり誰かにとっては脇役なのだと、ハッとさせられました。

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    2026年08月20日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    エッ!?と途中で最初を読み返してしまった、こういう本でえすき

    雄介みたいな人間まじで嫌すぎる
    でもお父さんの職場の体験はキツかった

    だったら今日が、何かが変わる前日なのかもしれないって、思おうよ
    ⬆️好きだな〜と思ったのにクソむかつく

    人生人に期待しなくなってからすごく楽だし生きやすいけど、生きがいがなくなると毎日が本当ただの消化試合になる。生き甲斐がなくてもどころかない方が生きやすいけど、自分の為に生きるために自分を追求することを続けていける根性がないと生き辛くなるのかな。


    以下好きだったところ

    絶対と唱えた願いが叶わなければ立ち直れなくなるほどショックを受けたかったし、祈りが実れば我を忘れて喜びたかった

    十四歳という季節は、毎日毎日、どうしてどうして、が積み重なっていく

    争いは集団になることによって核がわからなくなる

    人間本来の生きる意味なんて普通の暮らしの中で見つけられるのに。命の使い方なんて、生きがいなんて、どこにいたって感じられるはずなのに

    どうせ、担ぐっていう選択肢しかないんだから
    女は選べる。男は選べない

    結局、人と比べなくていいよ、自分だけの生き方を、なんて言われても、人はどうしたって色んなものと自分を比較してしまうんだと思います

    勝手に比較が始まる。誰の口からも出ていない言葉が自分を締め付ける。心が滅んでいく

    生きてるだけでいいんだよとか言ってる奴は、その状態には絶対ならねえんだよ

    違いは、あらゆる対立の原因となる

    そういうものだから、でいろいろ片付けちゃうの、やめないとなって思った、今

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    2026年08月18日
  • チア男子!!

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    晴希、一馬と少々アクの強い愉快な仲間達で送る男子チアの青春群像劇。代表作『何者』や『イン•ザ•メガチャーチ』とは打て変わって、自分たちの演技を誰かに見て貰いたいや出来なかったことが出来るようになりたいという登場人物たちの正の感情をエネルギーに前へ進んでいく物語です。仲間内で懇意にしている定食屋があったり、メンバーそれぞれが活動に求める意義やレベルに食い違いがあったりなど大学の部活動あるあるも随所で描かれており、朝井リョウならではの学生生活に対する解像度の高さは本作でも健在でした。個人的には無尽蔵の箴言で場をいなしつつも、たまには本当に良いことを言う溝口のキャラクターが好きすぎます。
    運動経験やモチベーションもバラバラ、当初は勢いと寄せ集めで始まったBREAKERSでしたが、練習や最後の儀式を通じて互いの過去や背負う想いが解き放たれ、終には全国大会という一つの舞台で結実するという締め方はスポーツもの、群像劇両面で王道と言え、爽やかな読後感が味わえます。

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    2026年08月17日
  • スター

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    朝井リョウさんのさ作品はやっぱり好きだなあ。このなんとも言えない、言葉では本当に説明ができない…
    ずーっと思考を巡らせている感じ?正解も間違いもない世界を漂っている感じ、個人的には大好物です。
    スターは親友2人が同じようで違う道を進んでいく過程を表現している作品。最後の方で再会した時グッとくるものがありましたね。

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    2026年08月17日
  • もういちど生まれる

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    2015/11/23
    1回目 ★★★⭐︎⭐︎

    2026/8/15
    2回目 ★★★★⭐︎


    自分は特別な何かを持っていると、
    自分だけは違うと思っていたあの頃。

    何にでもなれると思っていた遠い遠い将来は、
    思ったよりもずっと近くにあって。

    それは線香花火のように、
    最後の力を振り絞ってもがき輝く。

    若さという輝き、それ自体がなんなのかわからぬままもがき苦しみながら、別の光を見つけて、大人になっていく。

    あの一瞬、一瞬を切り取って、
    言葉にしていく。

    初めて読んだ時は、痛くて苦しかったのに。
    大人になったいま、美しく輝いて見えた。

    朝井リョウは天才だ。

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    2026年08月16日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    「生きがい」にまつわる話。
    雄介と智也は結構極端なキャラ設定だったけど、冒頭の病院のやりとりからは想像もできない関係性と背景があり、大変面白かった。

    印象的だったのは与志樹から暴走するめぐみに伝えた言葉で「大きな社会問題に立ち向かいとか、そういう姿を誰かに見せつけたいからとかではなくて、目の前にいるめぐみの隈を消したい。それじゃダメなのかな」
    ここは一番共感できたな、、
    何かに取り組む時って社会的な場面ほど、かつ年齢を重ねるほど何か大きな意味を持たせなきゃいけないという切迫感があるけど、別に目の前の個に関することでも十分なんだと思う。

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    2026年08月16日
  • スペードの3

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    ある歌劇団出身の舞台俳優と周辺の女性3人の物語
    各話それぞれの主人公視点で展開していき、別の物語の主人公の影響を受けたり受けなかったりと繋がりもあって面白い

    表題のスペードの3はまさに小学校の女子というか女性の集団あるあるだった

    どの話も主人公の考えに共感できるところが多く、物語に引き込まれた

    全話、主人公が自分の物語を始められた、という終わり方だったので嫌な感じは全く残らなかった

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    2026年08月16日
  • 星やどりの声

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    爽やかで優しい。先日正欲を読んだところだったので
    、こんなに爽やかな朝井リョウの作品もあるのだなと思った。
    6人兄弟姉妹一人一人の視点から描かれる、それぞれの苦悩や感じ方、どれも違っているのにどれも自分1人でしっくりくる感情・感覚の表現になっていてすごい。
    最後の丸め方や父親像はロマンチックに綺麗になりすぎていて小恥ずかしいような気もしたが、それぞれの想いが詰まった素敵な物語だったと感じる。

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    2026年08月15日
  • スター

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    朝井リョウの書く本には根っからの良い人は出てこなくて、そういう人はみんな内面では保身的なのがリアルに書かれてる。現実もそうなのかなと思ってしまう。
    人の描かれ方にすごく説得力があるけれど、別の人視点で急にひっくり返されそうな感じもあり(実際よくひっくり返される)、疑って読んでしまう。
    普段実用書を読む人も読む小説なのかもしれない。
    解説がなんかちょっと欲しい解説と違う。本のテーマ的に、解説書く人が文芸寄りじゃなく、今どきの人、になるからかな。

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    2026年08月15日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    ネタバレ

    学生団体RAVERSの章で、留学生が「おままごとはおしまい」と発言した場面にドキッとさせられた。

    誰かと競いたいわけではないのに、
    自分が安心したいがために誰よりも努力し、
    優れた人間になりたがる 、「私は有能な人間ですよ!」と思っていないと、その場にいることができない。

    それは、
    他人と比べて劣っている自分を直視できない、許すことができないからなんだなぁと読みながら感じた。

    恥ずかしいことに自分にも当てはまっていて、日々の生きづらさが可視化された小説だった。

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    2026年08月15日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    タイトルに惹かれて読みました。
    人と比べない、順位をつけないという時代が急に訪れ、オンリーワンでいいという言葉が流行った時代。その言葉に心打たれ、それでいいんだと頭では分かっていても、自分の中での他者との比較は終わらず、他人と何か違うものをしなければ、自分が輝ける場所を探さなければと長年自分も苦しんできた、そして苦しんでいるなと気付かされました。そして、自分の人生を振り返り、これからどんな生き方をしていきたいか見つめ直すことができました。モヤモヤする気持ちや自分で見てみぬふりをしていた気持ちが言語化されていて、目を塞ぎたくなるような感覚と同時に、スッと心に入ってくる感覚がありました。

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    2026年08月15日