朝井リョウのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ少女は卒業しないは、読み終わったあとにじんわりと温かい余韻が残る、とても素敵な青春小説だった。
物語は卒業を控えた短い時間を描いているだけなのに、その中に詰まっている感情の量がとても豊かで、自然と引き込まれる。大きな事件が起こるわけではないけれど、だからこそ一つひとつの気持ちが丁寧に伝わってきて、「ああ、こういう時間あったな」と自分の記憶と重なる瞬間が何度もあった。
登場する少女たちもそれぞれに魅力があって、誰か一人に強く寄り添うというより、「いろんな気持ちがあるよね」と優しく受け止められる感じが心地いい。恋や友情にきちんと答えが出るわけではないけれど、その曖昧さも含めてリアルで、逆にそれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ短編集
最後の何様を読んで
やっぱり誠実かなあ
嘘をつかない若者と仕事がしたい。
訳のわからない理由で勝手に辞めないでほしい。
数回の面接ではわからない?
社会人になり長年たくさんの人たちと関わることになると、なんとなくその人の人となりがわかる気がします。
人事部の人は、採用時と採用後の人事考課を長年見ていると、人を見る眼の型が作られるのかもしれません
初めての面接官であれば、自分を何様と思わず、誠実に、誠実な人は誰かを考えるとよかったのではないかと思いました。それが先輩からの期待だったのでしょう
多様な人材を採用する現在の会社では、誠実さをどの程度重視しているのだろうか?評価の一 -
Posted by ブクログ
ネタバレ直木賞受賞作の「何者」の登場人物の過去や未来について、6人のエピソードが書かれた物語。
事前情報が薄い中で読んでいたので気づかなかったが、読み進めていく途中で、これが前作の「何者」の登場人物に潜む謎を明かす物語だと判明する。
何者で、軽音サークルに所属し、就活のタイミングでは上手く思考を切り替えて内定をもらった光太郎の初恋の話や、留学やイベント運営など履歴書は優等生ながらプライドが高くどこか不器用で就活が上手くいかなかった理香と、同棲するちょっと厨二病風な彼氏の隆良との出会いなど、短編の物語が6作品綴られている。
特段、作品間で繋がりがあるわけでは無かったので、あくまで短編小説として読む -
-
Posted by ブクログ
就職したら「何者」かになれるのだろうか。
「何者」かになろうと足掻く就活を描いた『何者』の続編。
彼らは「何者」かになれたのだろうか。
別の本(マンガ)のセリフ。
たいていの学生はボールを入社に向かって投げる。だから、最高でも「届く」で、普通は届かずに手前で落ちる。
正確な引用ではないけど、社会人になってこのセリフを読んだ時、あまりに的を射てドキッとした
内定が出たら。入社式したら。そう思って、必死に足掻いたけど、そこがゴールではない。
『何様』は、『何者』の彼らの存在は控えめではあるけど、ゴールだったはずの入社のその先を強く意識させる短編集。『何様』の各話に見え隠れする(堂々と主人公にな