朝井リョウのレビュー一覧

  • スペードの3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    やっぱこういうテーマで書くの上手いなーーって思って面白かったけどアキってお前かい!!ってなったのがピークすぎて3章目が相対的にのっぺりした感じに思えてしまった。1章目が衝撃すぎて、そこから引っ張ってる黄色いストールのことを考えすぎていたからかもしれない......。

    0
    2025年08月17日
  • 世にも奇妙な君物語

    Posted by ブクログ

    シュールで、くすりと笑えて、ゾッとする。
    5話とも感情が揺さぶられ、読んでいてとても忙しかったです。
    ……それにしても、どれも絶対に経験したくないですね(笑)。

    他人の身に起こる“物語”だからこそ笑えるし冷静でいられますが、もし自分に降りかかったら間違いなくパニックです。

    「シェアハウスさない」

    一番経験したくないストーリー。ホラー要素が多めで背筋が凍りました。

    「リア充裁判」

    コミュ障の私には、こういうストーリーは妙にツボ。
    「コミュ障でも勝てる!」がテーマかと思いきや、まさかの結末。
    上げて上げて、最後に突き落とす……この展開の巧さに唸りました。

    「立て!金次郎」

    えげつな…

    0
    2025年08月17日
  • 世にも奇妙な君物語

    Posted by ブクログ

    夏休みの旅行移動中で読むのに最適。短編5つの物語でサクッと読める。オチの内容、着眼点、表現と、作者のセンスを感じる本。

    0
    2025年08月16日
  • 少女は卒業しない

    Posted by ブクログ

    Audibleにて。
    こんな作品があったんだと、旅行の道中で見つけて移動時間で聴いてみました。
    オムニバス形式の作品それぞれに主人公がいて、青春どストレートだったり、そこにまた淡い感じがあったりと毎回キュンx2させてくる系。出てくる高校生たちも当時私が高校生だった頃に近い年代だったから、感覚が当時に少しタイムスリップした。
    私が今まで読んできた朝井リョウ作品は、毎回どこかしらに刺々しさや鋭い針のような文節や表現が沢山あって、でもって読者への問いかけが激しかったんだけど、これはサラサラいける。捻くれていない。中学生から高校生になるだけで、身体も心もとんでもなく大人になるんだなぁ(自分はどうだった

    0
    2025年08月16日
  • どうしても生きてる

    Posted by ブクログ

    衣食住に困るわけでも生死の危険があるわけでも無い日本。それなのに苦しみを感じるリアルで繊細な心理描写に、自分の心が影響を受けてしまった。
    少し気持ちが落ちている時に読んでしまったのが良くなかったかもしれない。
    劇的な展開や明るい希望が感じられるわけではない。それでも生きていく登場人物達の静かな強さが感じられた。特に最後に「くじ」を入れたのは作者の優しさというのか願いのようなものが感じられた。

    0
    2025年08月14日
  • 武道館

    Posted by ブクログ

    最初はアイドルの話かと、半ば冷めた目で読んでいたけど、主人公愛子の「アイドルの自分」と「本当の自分」の葛藤が面白くて熱くなっていく。
    歌って踊ることが好きと、幼なじみと過ごすことが好きは、アイドル前からあったことで決して矛盾しない。
    でも、アイドルとして生きていくためには、選択をしなくてはいけない。それが、その時代の流れで時代のルールなのだ。十年後、二十年後は変わっているかもしれないけど。
    「正しい選択なんてこの世にない。たぶん、正しかった選択、しか、ないんだよ」
    「何かを選んで選んで選び続けて、それを一個ずつ、正しかった選択にしていくしかないんだよ」
    愛子の選択、杏佳の選択に幸あれ。そう祈っ

    0
    2025年08月12日
  • ままならないから私とあなた

    Posted by ブクログ

    生成AIが進歩してる中だからこそ、勉強して知識を身につけようと私が考えてる理由がまさに言語化されてて、今読めて良かった

    0
    2025年08月11日
  • どうしても生きてる

    Posted by ブクログ

    どうしようもなく生きるしかない。
    逃げることもできない。そんな時の気持ちがドバッと押し寄せてくる。
    しょうがないと言っている側、言われた側どちらも言い分はある。
    だけど、言われた側はその相手の気持ちまで抱えなきゃいけない。
    言えたら楽なこと、そんなことはわかっている。
    だけど、言えない。どうしても言えない。時がある。

    0
    2025年08月10日
  • GOAT Summer 2025

    Posted by ブクログ

    面白いけど短編がやっぱり苦手なんだよなぁ…
    これで500円は破格すぎて、もっと短編を楽しめるようになりたい

    0
    2025年08月09日
  • スペードの3

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    3人の女性が主人公。
    つかさ様ファンクラブを取り仕切る女性、くるくる天パのアキちゃん、つかさ様。
    一章のアキちゃんとむっちゃんの叙述トリックがおもろかった、そこで種明かししちゃうんだ的な。普通の本なら最後に明かす種な仕掛けを中盤で明かしていた。
    最終章のつかさ様から円への感情が人間らしくてよかった。ほどの良い悲劇があることで、演技の背景に深みが生まれる、私には何もない(悪い意味でこれで順調すぎた)

    ファミリア内のいざこざやアキちゃんからみちよへの制裁なども、つかさ様からは何も見えていないけど、それぞれで悩みや葛藤をもちつつ、自分のコンプレックスや黒歴史と奮闘している様がおもろかった。

    0
    2025年08月05日
  • どうしても生きてる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    社会のやるせなさというか、ハッピーエンドにはならないよねという短編集。東海オンエア見るのやめよ。バカみたいなことをやって生きられのは男だけ?嘘をつかなければいいの?

    0
    2025年08月05日
  • 少女は卒業しない

    Posted by ブクログ

    朝井リョウさんの繊細で瑞々しい感性に
    ひたすら感動してしまった。
    美しい比喩を書き残してしまいたくなるほど。
    廃校になる高校の卒業式。
    「3月と4月は色が違う」
    特に18歳の3月と4月の残酷なほど
    違う色合いを思い出した。
    今は別れも出会いも全部まぜこぜになって
    ほろ苦さしか残っていないけど。
    朝井リョウさんの文章に魅せられた一冊。

    0
    2025年08月05日
  • もういちど生まれる

    Posted by ブクログ

     自分の中の自分を模索する、自分が自分である振りをする。少し背伸びをして。
     自分を求めても自分はみつからないのに、そこに、みな、躍起になる。大勢の中で、自分の居場所が欲しい。しかもできれば良い位置で。それを与えくれる何かが、外から何か降ってきて、自分の世界をひっくり返してくれるんではないかという期待。大学生、それは独特な時間を指すのかもしれない。

    これぞ、青春というやつか。という世界観に、どこか疑問を持ちながら、青春なんてちょっとと、斜に構えるところ。そして、それもまた、青春と言えるのもしれないところ。作者らしさが出ている。

    0
    2025年07月31日
  • 何様(新潮文庫)

    Posted by ブクログ

    劇団の話が1番印象に残った。
    誰かの希望になりたいなどという言葉は、ただの綺麗事に聞こえるてしまう。主人公の彼女の家は貧乏で苦労していた。彼は思ってだろう耳触りのいいことを言いやがってと。彼女の現状はすぐには変わらないだろう。何かを体験したときの感想は人それぞれである。ギンジはそのことを周りとワイワイ話しながらも明日を生きる糧にして欲しいと。何を与えたいか。少しマーケティング的な考え方と似ている気がする。心に響くものがあるがあった。

    0
    2025年07月30日
  • どうしても生きてる

    Posted by ブクログ

    読んでて、すんごいしんどくて重くなってしまうけど読みたくなる

    なんでこんなに人の嫌な部分とか相手に対するモヤッとした思いを言語化するのが上手なんだろ

    0
    2025年07月30日
  • GOAT Summer 2025

    Posted by ブクログ

    GOAT第2号。因みにわたしは2号を最初に買いました。1号も在庫があったので、そっちも後から買い、順を追って読みました。

    いやー、本当今回も読み応えがある!!
    とはいえ、読書の世界や、文芸誌というものはほぼ初めましてなのですが、SNSでこの文芸誌を買ってる人が多くて気になったって所なのですが、著者のお名前だけだと全然分からないような触れるの初めてのわたしでも、読書って楽しいな。文芸誌ってこんなにわくわくするんだ。やっぱり紙って大好きって思わせてもらいました。

    連載とかではないので、どこから読んでも楽しめるのもいいですよね。
    色んな方のその本のテーマにそった物語が詰まってて、この人の他の作品

    0
    2025年07月28日
  • もういちど生まれる

    Posted by ブクログ

    人の表裏を短編小説の主人公を切り替えながら表現。話の登場人物だった彼女、彼が次は主人公で心の内が表現される。

    他人から認識されている人格と自認している人格の差

    0
    2025年07月27日
  • スター

    Posted by ブクログ

    全クリエイターにおすすめ!
    古今東西のクリエイティブな人が必ずぶつかる壁をこんなにも上手く言語化できたのは本邦初なんじゃないかな?
    「本物」を届けたいと思うクリエイター
    「なんであんな紛いものがウケてるんだ」とか思ったことあるクリエイター
    要するに最低限の深い考えができるクリエイターは読んだ方がいい!

    0
    2025年07月27日
  • ままならないから私とあなた

    Posted by ブクログ

    浅井リョウさんの作品は初めて拝読しました。
    気持ちの表し方がとても丁寧でゆっこちゃんのその時その時の気持ちが手に取るように伝わってきました。
    人間のままならない思いや、人生について私はどっちかな、どっちもだな、等考えながらも読みやすい作品でした。
    結末のドラマ仕立てな作風も好きでした。

    0
    2025年07月26日
  • スター

    Posted by ブクログ

    ピラミッド的な共通の価値観は崩壊していって細分化されたコンテンツがそれぞれ盛り上がり、湧き出てはすぐ消えてくイメージはなんとなく理解できている。

    拘っても評価されないけどそうしないと自分の仕事に満足できないことってあると思うし、どこまで追求するかも毎日苦悩し続けていくこともやめられないだろうし、

    0
    2025年07月21日