朝井リョウのレビュー一覧

  • どうしても生きてる

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    ネタバレ

    社会のやるせなさというか、ハッピーエンドにはならないよねという短編集。東海オンエア見るのやめよ。バカみたいなことをやって生きられのは男だけ?嘘をつかなければいいの?

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    2025年08月05日
  • 少女は卒業しない

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    朝井リョウさんの繊細で瑞々しい感性に
    ひたすら感動してしまった。
    美しい比喩を書き残してしまいたくなるほど。
    廃校になる高校の卒業式。
    「3月と4月は色が違う」
    特に18歳の3月と4月の残酷なほど
    違う色合いを思い出した。
    今は別れも出会いも全部まぜこぜになって
    ほろ苦さしか残っていないけど。
    朝井リョウさんの文章に魅せられた一冊。

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    2025年08月05日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    読み終えると、冒頭のシーンの解釈が全く変わってくるのがすごい。
    過激なものを排除した結果、放任された世代はどのようにして生きがい(自分が生きている価値)を見出していくのか。
    私たちは、辛い時にも踏ん張って生きようと思う「生きがい」を探しているのではなく、死ぬ間際に、自分は価値のある人生を送った人間だったと信じられる「死にがい」を求めて生きているのではないか。

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    2025年08月01日
  • もういちど生まれる

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     自分の中の自分を模索する、自分が自分である振りをする。少し背伸びをして。
     自分を求めても自分はみつからないのに、そこに、みな、躍起になる。大勢の中で、自分の居場所が欲しい。しかもできれば良い位置で。それを与えくれる何かが、外から何か降ってきて、自分の世界をひっくり返してくれるんではないかという期待。大学生、それは独特な時間を指すのかもしれない。

    これぞ、青春というやつか。という世界観に、どこか疑問を持ちながら、青春なんてちょっとと、斜に構えるところ。そして、それもまた、青春と言えるのもしれないところ。作者らしさが出ている。

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    2025年07月31日
  • 何様(新潮文庫)

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    劇団の話が1番印象に残った。
    誰かの希望になりたいなどという言葉は、ただの綺麗事に聞こえるてしまう。主人公の彼女の家は貧乏で苦労していた。彼は思ってだろう耳触りのいいことを言いやがってと。彼女の現状はすぐには変わらないだろう。何かを体験したときの感想は人それぞれである。ギンジはそのことを周りとワイワイ話しながらも明日を生きる糧にして欲しいと。何を与えたいか。少しマーケティング的な考え方と似ている気がする。心に響くものがあるがあった。

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    2025年07月30日
  • どうしても生きてる

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    読んでて、すんごいしんどくて重くなってしまうけど読みたくなる

    なんでこんなに人の嫌な部分とか相手に対するモヤッとした思いを言語化するのが上手なんだろ

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    2025年07月30日
  • GOAT Summer 2025

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    GOAT第2号。因みにわたしは2号を最初に買いました。1号も在庫があったので、そっちも後から買い、順を追って読みました。

    いやー、本当今回も読み応えがある!!
    とはいえ、読書の世界や、文芸誌というものはほぼ初めましてなのですが、SNSでこの文芸誌を買ってる人が多くて気になったって所なのですが、著者のお名前だけだと全然分からないような触れるの初めてのわたしでも、読書って楽しいな。文芸誌ってこんなにわくわくするんだ。やっぱり紙って大好きって思わせてもらいました。

    連載とかではないので、どこから読んでも楽しめるのもいいですよね。
    色んな方のその本のテーマにそった物語が詰まってて、この人の他の作品

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    2025年07月28日
  • もういちど生まれる

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    人の表裏を短編小説の主人公を切り替えながら表現。話の登場人物だった彼女、彼が次は主人公で心の内が表現される。

    他人から認識されている人格と自認している人格の差

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    2025年07月27日
  • スター

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    全クリエイターにおすすめ!
    古今東西のクリエイティブな人が必ずぶつかる壁をこんなにも上手く言語化できたのは本邦初なんじゃないかな?
    「本物」を届けたいと思うクリエイター
    「なんであんな紛いものがウケてるんだ」とか思ったことあるクリエイター
    要するに最低限の深い考えができるクリエイターは読んだ方がいい!

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    2025年07月27日
  • ままならないから私とあなた

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    浅井リョウさんの作品は初めて拝読しました。
    気持ちの表し方がとても丁寧でゆっこちゃんのその時その時の気持ちが手に取るように伝わってきました。
    人間のままならない思いや、人生について私はどっちかな、どっちもだな、等考えながらも読みやすい作品でした。
    結末のドラマ仕立てな作風も好きでした。

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    2025年07月26日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    生きがいとは?
    ちょっと嘘みたいだけどずっと生々しかった
    螺旋プロジェクトの伊坂さんの本、辻村さんも勧めてた気がするから読んでみたいな

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    2025年07月24日
  • スター

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    ピラミッド的な共通の価値観は崩壊していって細分化されたコンテンツがそれぞれ盛り上がり、湧き出てはすぐ消えてくイメージはなんとなく理解できている。

    拘っても評価されないけどそうしないと自分の仕事に満足できないことってあると思うし、どこまで追求するかも毎日苦悩し続けていくこともやめられないだろうし、

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    2025年07月21日
  • GOAT Summer 2025

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    この時代にこのような文芸誌を出版されることにとても幸福を感じ小学館の文芸に対する姿勢が見えてとてもいい。
    芦沢央
    武田砂鉄
    良かった。

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    2025年07月20日
  • ままならないから私とあなた

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    やっぱり朝井リョウさんの作品は癖になる。

    多くの人があえて触れないよう、臭いものには蓋をするようにしてきたことに対して、容赦なく言及するので、毎回はっとさせられます。

    雪子の「人間らしさを大切にしたり、無駄に思えることや曖昧なことにこそ価値がある」考えと、薫の「合理性や効率性を重視し、変化や進化を好む」考えは、自分と他人の”違い”としての視点で描かれていて、実際この2つの考えの違いで、人間関係が上手くいかないことが多いのが、現代社会だと思う。
    また、この対極の考えは自分の中にも併存していて、日頃から都合のいいようにそれぞれ使い分けていたなと再認識させられ、何とも言えない気持ちになった。

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    2025年07月19日
  • GOAT Summer 2025

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    特集では「悪」をテーマにした小説を収録している。極悪非道というより、読み終わった後に、「たしかにこれは悪だよね」と後で“悪”を堪能するような作品が多かった。前号の「愛」特集よりも「悪」の方が、バラエティに富んでいる感じがして、人間は悪の方が好きなのだろうかと勘繰ってしまう。他には、茶ヤギさんが黒ヤギさんに宛てた手紙をそのまま作品した「出せなかった手紙」がちょうどよい面白さ。童謡を思い出す人がいるだろうが、茶ヤギさんの苦悩を手紙に盛り込んで黒ヤギさんに伝えようとする。その苦悩ぶりがちょうどよいギリギリ感が出ていて面白い。

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    2025年07月16日
  • 世にも奇妙な君物語

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    個人的に1話と4話が刺さった。
    1話はゾッとする奇妙さがあったし、4話は子供サイコパスやん!て思った。
    最終話もみんな集結してて楽しめた

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    2025年07月12日
  • 星やどりの声

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    それぞれの兄弟の物語が、一つ家族の形となっていく。
    きれいな展開が良かった。
    死を前にした父の姿がちょっとずるいくらいに凄すぎて、共感できないところはあったけど、理想としたい。
    もう少し一人一人の深いところまで知りたいところもあったな。
    また読み返したい一冊。

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    2025年07月05日
  • もういちど生まれる

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    入り込んで読めた。今まで自分が見てきた風景が綺麗で切なく、美しく表現されていて良かった。
    その人にはその人なりの地獄があり、皆葛藤しながら生きているんだなと改めて感じた。

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    2025年07月04日
  • どうしても生きてる

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    ネタバレ

    読み終わったあと何とも言えない複雑な気分になる
    でも読む手が止まらない

    生きるってこんな感じだよね

    最後の短編は、ちょっと前向きになれた最後向きの短編

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    2025年07月03日
  • 何様(新潮文庫)

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    ネタバレ

    光太郎の話が1番好きでした。光太郎と夕子のなんともいえない、言葉で表すことが難しい関係性がすごくリアルでした。高校生に戻って人生やり直せたらもっと夢について深く考えていたのかなとか、あの時こうしておけばよかったとか、今思っても仕方がないけどすごく過去に戻ってやり直したくなるようなお話でした。とても純粋で青い作品。短編ではなく長編で読みたくなりました。

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    2025年07月02日