朝井リョウのレビュー一覧

  • わたしの名店

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    テーマごとにお気に入りの店ととっておきの一皿、それにまつわるエピソードがまとめられた1冊。
    大好きな作家の澤村伊智が寄稿しているというので読んだ。澤村伊智、なかなかエッセイなどは書かないので……。
    タイトルの通り、書き手がこよなく愛する料理のことを書いているのと、そうに至ったエピソードがあり、読んでいて楽しかったし料理の描写がおいしそう。お腹すく。
    前後で読んでいた本がわりと重めだったからいい息抜きになった

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    2026年04月29日
  • 世にも奇妙な君物語

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    短編5作でひとつひとつの作品は淡々と読み進められる。最後の作品ですべてが繋がるので5作目は一気に読んでしまった。
    なかでもコミュニケーションがテーマのリア充裁判は身近なトピックでSNSが当たり前の現代で他者との関係構築を考えさせられるきっかけになった。

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    2026年04月29日
  • スター

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    SNS時代における質と価値のあり方がテーマのお話。

    特別な才能があるわけではない人でも、日々の発信の積み重ねによって誰かにとってのスターになり得る。かつては限られた人だけがスターと呼ばれていたが、今はそれぞれのコミュニティの中で輝く存在が生まれる時代になり、閉じた空間の中であっても、そこに確かな価値を見出してくれる人がいれば、その人は紛れもなくスターなのであるということが書かれていました。

    本来比べられないものを同じ土俵に載せて、どっちが優れていて、こっちは劣っていると比べ続けていると許せないものが増えてきてしまう。
    誰かにとっての質や価値は、その人自身にしか判断できないものである。

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    2026年04月29日
  • 星やどりの声

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    亡き父の残した喫茶店「星やどり」を三男三女母ひとりで営む家族の物語。

    人や物音や気配の声によって、父に向けた寂しさや愛情・信頼が清らかに現れている。

    父が残したものは家族の輪。

    末っ子『真歩』、最後に長女『琴美』は涙なしでは読めなかった。

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    2026年04月28日
  • スター

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    面白くて一気読み。現代のコンテンツ産業で起きていることを洞察しつつ、コンテンツ産業に限らず仕事一般にも通じそうな話。

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    2026年04月27日
  • スター

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    ものづくりに携わる2人の葛藤を描く物語。心のざわざわに折り合いをつける美しさと、その中でも信念を持って取り組む姿勢は非常に素敵だった。ストーリーの魅力よりも、人の心情の機微の表現に重点を置く朝井作品の真骨頂だった。

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    2026年04月23日
  • スター

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    物事に対する向き合い方の違いが、人の心がよく現れる人間関係の距離感とともに描写されており、思考の成長とそれに伴う気持ちのぶつかり合いを味わうことができた。

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    2026年04月22日
  • 何様(新潮文庫)

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    就職したら「何者」かになれるのだろうか。
    「何者」かになろうと足掻く就活を描いた『何者』の続編。
    彼らは「何者」かになれたのだろうか。

    別の本(マンガ)のセリフ。
    たいていの学生はボールを入社に向かって投げる。だから、最高でも「届く」で、普通は届かずに手前で落ちる。
    正確な引用ではないけど、社会人になってこのセリフを読んだ時、あまりに的を射てドキッとした
    内定が出たら。入社式したら。そう思って、必死に足掻いたけど、そこがゴールではない。

    『何様』は、『何者』の彼らの存在は控えめではあるけど、ゴールだったはずの入社のその先を強く意識させる短編集。『何様』の各話に見え隠れする(堂々と主人公にな

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    2026年04月21日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    私たちが信じているものって一体なんだろう?

    今や世間に溶け込んだ『推し活』。
    彼らはどんな気持ちで活動しているんだろう、私たちが彼らのためにしていることは本当に届いているのだろうか?彼らを売り出している人は、本当に彼らのためを思って活動しているのだろうか?

    推し活を、【宗教】と感じることは少なからずあったかも知らないけれど、それを会社視点だったりで考えたことはなかったので、なんだか闇の部分を見てしまった気分。危険を孕んでいるかもしれないこの状況を、リアルに言葉にできるのがさすがだなと思った。

    ミステリーでもなくヒューマンでもなく、
    ノンフィクションに近い物語。
    『正欲』の時にも感じたけれ

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    2026年06月21日
  • もういちど生まれる

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    ひーちゃんは線香花火

    変わらない夏なんてないのだと。
    確実に毎年違ったことが起こる。人の気持ちは変わる、人間関係だってささいなことで変わってしまう。
    だから、たいしたことなんかじゃない。全部たいしたことじゃない、なんて言葉で終わらせられない。
    主人公の女は愛されすぎている、前世で何をしたのか気になる^_^

    全部読んだ!こういう短編が繋がってる本大好き!!

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    2026年04月25日
  • スペードの3

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    ある舞台女優と、彼女のファンクラブを取り仕切る女性の会員、そして新しく加わった会員。3人の女性の語るそれぞれの人生、悩み、苦しみ、そして悟り。自分にも少なからず心当たりがある人の心の嫌なところがむき出しになるので、うっとなるけれど、最後はそれぞれが自分の人生を取り戻せるような終わり方で良かった。

    3章の舞台女優のお話が特に好きだったし、共感できた。本来は羨ましがる要素などないのに、不幸なエピソードを持っていて、みんなから注目を集めることができる人、そこに強烈な物語と理由を生み出せる人をずるいと思ってしまう感情。どん底を知ってるからこそ人に優しくなれる、ってよく言うけど、じゃあどん底を知らない

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    2026年04月18日
  • 何者

    購入済み

    これぞ朝井リョウ

    朝井リョウ氏が、ある対談企画で「人間のことが好きか嫌いか」と問われ、少し困ったような表情を見せたあとに「大好きではないと思います」と答えたのが印象に残っています。
    本作は、その言葉の背景にある感覚の一端に触れられるような内容だと感じました。
    今のような“大冷笑時代”だからこそ、手に取ってほしい一冊です。

    #共感する #深い #タメになる

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    2026年04月17日
  • スター

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    「自分がいろんなカルチャーを好きな理由ってここにあるんだよな〜」と思えるようなフレーズが中盤くらいにあり、そのあたりから割とすらすら読み進められた。
    さまざまなコンテンツに触れるための媒体が多様化し、消費速度もみるみるうちに上がり続けていく現代で、作り手は何を大切にすればよいのか。日本でも有数の映画監督に弟子入りした尚吾と、YouTubeでの発信を行うことにした絋という二人の主人公の葛藤や学びを通して、受け手である我々にも疑問を投げかけてくる構成がとても良かった。
    めまぐるしくモノの価値基準が変わっていく世の中で最終的に信じられるのは自分の心だけ。自分がここまでの人生で触れてきたものすべてがこ

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    2026年04月17日
  • 少女は卒業しない

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     情景が目の前に浮かんでくるような描写で
     スラスラと読み進めた

     同じ時、同じ場所で
     色々な人のそれぞれの視点、良かった
     

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    2026年04月16日
  • どうしても生きてる

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    「健やかな論理」にやられた。
    直前まで健やかだった人々が自殺する突拍子もなさが、納得できるのだ。普通の構成だったら違和感しかないだろうな。この作品では、その唐突な行動を自然な流れとして描いている。
    ある日、急に死にたくなるのではない。意識の底でずっと流れていた希死念慮に気づいてしまった途端、その流れに乗るのが自然だと感じてしまうのだ。
    「もういいかなと思った」というセリフにはリアリティーが溢れていた。

    「そんなの痛いにきまっている」は、著者のメインテーマである性癖が描かれている。マジョリティーには見えない当たり前の壁。多くの人には見えず、素通りできてしまう空気の壁なのに、著者の描くキャラクタ

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    2026年04月16日
  • 星やどりの声

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    『星やどり』を経営する三男三女、母の物語。6章構成となっておりそれぞれの視点から亡くなった父や周辺の交友関係が描かれている。
    総括するとすごく心が温まる話だった。毎回言っているような気もするが朝井リョウは風景や感情を描くのが本当に上手い。思春期特有の感情だったり周りが内定をもらっている中自分は貰えていない焦燥感など、経験した感情が引き出されながら読んでいた。
    私は特に双子の話が好きだった。最後の『星やどり』に込められた思いも感動した。

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    2026年04月16日
  • スター

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    価値観の変化が目まぐるしく変わるこの時代に、
    自分はどういう判断基準を持つのか


    発信する側にも受信する側にも心があること

    紘のように受信する側の人間がどう捉えるのか、
    ということはずっと大事にして生きていきたい

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    2026年04月13日
  • イン・ザ・メガチャーチ

    ネタバレ 購入済み

    一気に読める!!

    朝井リョウさん、5冊目かな。相変わらず、サクサク読める展開。会話しながら、脳内思考が繰り広げられるところが、臨場感があって好き。私はユリちゃん側の熱量の低い人だから、推し活で楽しんでいる人が羨ましかったけど、やっぱりバランス良く推さないと人生詰むわな、、、。視野が狭くも広くもバランス大事。個人的には、アイドルプロデューサーが冷静すぎて、リアルに感じた。てか、最後の終わり方!!続き書いてーー!!バレるのかな。家族関係の再構築できるのかな。あー気になって寝られなくなっちゃった。これが、視野の狭くなる感覚かな。朝井リョウさんの自叙伝が個人的に一番面白いよ。

    #怖い #深い #ドロドロ

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    2026年04月12日
  • ままならないから私とあなた

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    3.9
    サクサク読み進められちゃうお話しでした。
    多くの人は大多数のほうの意見を正しいと思っちゃう的なフレーズ、ノートに書き写しておきました。
    でも最終的には二律背反。2じゃないんだろうけどね世の中は。

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    2026年04月09日
  • スター

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    現代をよく表してるなぁと感じた。昔は映画館にいって品質のいい映像を見て満足するというのが定番だったけど、ここのところは品質よりも無料で気軽に見られることに重きを置いているような気がする。その方が再生数は多いかもしれないけど、品質のいい映像を見たときのような高揚感とかは得られにくい気がする(そりゃ当たり前か)
    何が正しいのかをすごく問われる話だなぁと思った。

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    2026年04月08日