朝井リョウのレビュー一覧

  • スペードの3

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    誰もが誰かを羨んでいる。
    まさに現代人の承認欲求や、生きることの息苦しさを上手く描いた物語だと思いました。
    作中に登場する女性たちはみな、他者への強烈な嫉妬や見栄に囚われていますが、不思議と彼女たちそれぞれが抱く「羨望」の念には共感を覚えます。
    読み終わった後にタイトルの「スペードの3」なるほどと思いました!

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    2026年06月25日
  • スター

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    朝井リョウさんはやっぱり好きです。考えさせられるポイントだらけ。最後に千紗が尚吾に話するところが結構好きです。
    「ある欲求はある欲求より小さいわけでも、ましてや下にあるわけでもない。全部別の種類のもの」
    「欲求に大小や上下があるんじゃなくて、ぜーんぶ小分けされて横並びになる」
    「自分がいない空間に対して指摘する資格は誰にもない。あるジャンルの頂点を知っていたとして本当に頂点だとしても、頂点の場所にある一つの点だけを知ってるにすぎない」
    なんか、どれもなるほどと思ってしまった。

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    2026年06月24日
  • もういちど生まれる

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    最近YouTubeで朝井さんをよく見るので、読み始めの頃は何故か朝井さんの声で脳内再生されて入り込めなかった。
    読み進めるうちに物語の繋がりがある事に気づいてからはその人とその人がそういう関係性だったのか。と面白く読めた。
    それぞれの年代の人の解像度が高くて、高校生の時、大学生の時こんな気持ちだったなぁと思わず振り返ってしまった。
    ダンサーの子が苦手な所を人前では練習しないと言う描写がピアノを習っていた頃の自分とすごーく重なった。なんでこんなに色んな立場の人の気持ちがわか?んだろう!すごい!

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    2026年06月22日
  • 何様(新潮文庫)

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    ネタバレ

    1%の誠実も誠実のうちでそこから拡張すると言う考え方はとてもいいと思った。
    人間のリアルな悩みが見れて面白かった。

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    2026年06月22日
  • 星やどりの声

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    正直青春小説はあまり好きではないのだけれど、久々に挑戦、時間はかかったもののいいラストだった。
    父が生きていた軌跡が詰まった喫茶星やどり、それに纏わる6人兄弟の青春の日々。琴美と母の負担はどれだけ大きかっただろう。最後の章は泣けてしまった。

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    2026年06月22日
  • ご本、出しときますね?

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    言葉を扱うプロたちのトークはおもしろく、
    意外な一面や交友関係が知れたのも読んでいて楽しかった。
    作家さんたちがお勧めしている本がどれも本屋さんで入手するのが難しそうなものばかりで思わずにやにや。いつか出会いたいと思いながら読みたいリストに書き連ねた

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    2026年06月20日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    ネタバレ

    物語で最も俯瞰的に高校生活を見ている宏樹によって各登場人物の物語における役割がよく見えてくる。

    映画部の前田が自らを「下」と心得て、目立たず生きる自分に劣等感すら感じない過ごし方を全うする一方で、スポーツ万能で何事も器用にこなす「上」であるはずの宏樹はそんな彼らに「ひかり」を見出して羨む描写が印象的である。

    100人には100人の生き方があり、見えている他人の姿だけでその生き方をわかったつもりになってはならない。また、自身の何気ない行動が実は誰かにとってのなりたい姿なのかもしれない。

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    2026年06月18日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    若い頃は、「何のために生きているんだろう」とか、「自分にはどんな価値があるんだろう」と考えることがあった。

    でも大人になって、大切なものができて、目の前のことで精一杯になり、生きがいなんてあまり考えずに過ごしてきた気がする。

    ただ、読んでいて「死にがい」という言葉には不思議と引っかかるものがあった。

    私にとっての死にがいは、何かを成し遂げることではなく、最後まで自分の軸を持って生きることなのかもしれない。

    こうありたいと思う自分を見失わずに生きられたら、それが私の思う「死にがい」なのかなと思った。

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    2026年06月18日
  • 少女は卒業しない

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    卒業式というテーマで、同じ学校内なのに7作も書けるんですね。感動しました。大人になってから考えると、これまでの人生の中で数々あった出来ごとの一つに過ぎないのに、何にも代え難くて、それだけが世界の全てだと思い込むほど、高校生にしか感じられないことが詰め込まれていました。朝井リョウさんって現役の女子高生?

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    2026年06月16日
  • GOAT Summer 2025

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    話題の文芸誌の二冊目をやっと手にした。最初から最後まで素晴らしい文章で埋め尽くされていた。読みづらいコンテンツもあったが総じて興味深く面白かった。
    芦沢央先生「車止め」、逸木祐先生「着発式」が面白かった。

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    2026年06月16日
  • 武道館

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    偶像崇拝、アイドルとは誰かの理想や夢を投影されてその通りに動くべき存在だと思う。アイドルとして活動している間はファンの期待に応えるような態度を求められるのは当たり前、ましてや1人の人間として恋愛に傾倒してはいけない。「ただの人間なんだから当然だろ」という態度が出てしまうとすっごく冷める。私の中で、そういう価値観が意識しないところであったんだなと感じた。

    平成のトップアイドルグループ、特にジャニーズなどの大手アイドルグループではバラエティのチャレンジ企画なども成功させてるイメージが強い。失敗することもあるけど、失敗しても次は成功させてくる印象があり、「できるか」「できないか」ではなく「やるか」

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    2026年06月16日
  • スター

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    ネタバレ

    『スター』は、創作と評価について真正面から向き合った作品だった。

    映画監督を目指す尚吾と、動画配信の世界で活躍する紘。対照的な二人の姿を通して、「良い作品とは何か」「評価されることにどんな意味があるのか」を考えさせられた。

    SNSや動画配信が当たり前になった現代ならではのテーマを扱いながらも、単なる時事ネタに終わらず、創作に情熱を注ぐ人々の葛藤や成長が丁寧に描かれているのが印象的だった。再生回数や数字では測れない価値がある一方で、多くの人に届くことにも確かな意味がある。そのどちらも否定せずに描いているところに好感が持てた。

    何かを作ったことがある人なら、登場人物たちの悩みや焦りに共感せず

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    2026年06月15日
  • ままならないから私とあなた

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    昨今の効率化、AIを活用した自己完結化、IT化に疑問を感じ、便利さは利用しながらも、スマホのなかった時代に子ども時代を過ごせてよかったとか、これから歳をとって社会についていけるのだろうかと不安を感じる方の人間です。薫の意見により、自分の価値観を客観的に説明された気がします。辛辣だけど、なるほどなと思った。でもやはり、雪子の語ることに強く共感した。

    正反対の価値観を持ちながら、ずっとお互いをかけがえない存在として疎遠にならずに歳を重ねたのは、お互いがそれぞれにとって魅力的だったからだろうし、わかる。ただ、薫の雪子に対する執着が強めに感じた。私が読み取れていないだけだろうか?

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    2026年06月15日
  • スペードの3

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    何故ハートの2なのかわからなくて、少し検索してスッキリした 相手の動きをみて自分の行動を決めてることを人に話した時に「卑怯ですね」と言われたことを思い出した

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    2026年06月14日
  • イン・ザ・メガチャーチ

    ネタバレ 購入済み

    苦しくなった

    自分の仕事に活かせるのではないかと読み進めましたが、どちらかというと「オタク」側に寄り添ってしまって苦しくなってしまいました。

    孤独を自覚することの辛さ、それを何かで埋めて自分を使い切る、そうさせるための物語…
    世の中はそれらで満たされているってことなんですかね。

    #共感する #切ない

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    2026年06月14日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    どのように表現をしたら良いのか難しい

    生きがいは実は死にがいなのか

    人生に目的を持つ意味や生き方を考えさせられる本だった

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    2026年06月12日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    ようやく読むことができました。


    朝井氏が『何者』で直木賞受賞後、第一作目となるこちらの本『世界地図の下書き』は、児童養護施設「青葉おひさまの家」で暮らすことになった子ども達を描いた作品です。



    すごく読むのに勇気が要りました。

    だって、様々な事情を抱えて親と離れて暮らす子ども達を直視できるのか不安で……。

    やはり途中で何度も読むのをやめました。

    そして、辛くなっては朝井氏の『風と共にゆとりぬ』を読み、正気を保たせました。(推奨)



    どうしてそこまでしてこの本を読もうと思ったのかと言いますと、知り合いの子が児童養護施設に一時保護されたからです。

    朝井さんならきっと子どもの気持

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    2026年06月09日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    朝井リョウさんって、オチをつけるというよりも、社会をものすごく鋭い目で観察する過程を書いてくれるから、そこがずっと好き。自分の醜い部分を思い出させてくれる。

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    2026年06月08日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    伏線回収も多くて、また最初から読み直したいと感じられた。
    読後がすっきりしない。内容がよくわからない、というよりは、それぞれの登場人物の生き方や考え方に共感できるところが多くて、自分の軸が定まらなくて、すっきりしない。
    その点で、現代に生きる私たちの価値観がよく描かれているように感じた。
    私は智也の生き方に近いと思っていて、生きがいとなる軸がずっとあったが、育った環境が違えば雄介のようになったとも思うし、同じ環境だったとしても誰かを傷つける側に回った可能性もあったなと感じていた。だから、雄介や智也が自分の人生を振り返る過程で、共感してしまう点が多かった。
    ナンバーワンよりオンリーワンの思想にな

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    2026年06月08日
  • 武道館

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    選択、心や環境の変化、立場ではなく個人としてのあり方などを考えさせられる内容で、それまでの内容がしっかり後の感情に繋がる感じもとても読みやすいなと思った。
    アイドル側のお話だけど、自分にも推している人がいるのでファンとしてのあり方なども考えさせられた。

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    2026年06月08日