朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
若者たちがそれぞれの生き方を模索しながら、それまでに積み上げてきた経験、培ってきた性格、未来への想い、友人との確執や 時に嫉妬。
そんなものをとても巧みに操って、一人一人の生き方を描きだしている。地下鉄で語り合うみずきとタクトの様子は、東京の地下鉄の情景と、二人の思い、会話を巧みに混ぜ合わせていて、その風景が浮かぶ。うまいなあ、思わずつぶやいた。
就活という一斉に飛び出して、まるで玉入れ競うような勢いと共に、だんだん方向が変わっていき、時に大きく息を吸ったり、吐いたりしながら、SNSやパソコン、携帯の上だけで、自分を隠すように飾る。友人との溝、本音を言えないままに、離れていく心と心ーひりつくような感覚がわかる。
私は私との対話の中で、自分を丸ごと受け止めて、飾ることなく、自分のことを丸のまま受け止めて生きたい。とふと思った。
途中まで読んで感想書いてたら、どんでん返しが。
観察者たくと、ではなくて、自分のカッコ悪さわかつていても、そのまま、自分は自分でいるしかないと、必死な、りかの言葉に、私は言葉を失う。観察者である限り、当事者としての苦労も成長もできない。他人の物差しではなく、自分の自分による自分の物差しで、考え、行動し、そして、生きていくことが大切なのだと思わされた。
何者を読んで、みずきのように、静かに自分を見つめながら、地に足をつけながら、目の前の流れにきちんと乗っていきたい。りかのように、自分軸を忘れて、他人のキラキラした物差しばかりを追うのはやめよう。
何者になるための、何か。あがきはみせたくない。見透かされているようで、心がざわざわする。想像力使って考えなよ、と自分につぶやいた。 -
購入済み
朝井さんってあんなに賞をたくさんとってていかにも文学って感じなのにこんなテイストの本を書かれることにびっくりしたし、
何より面白過ぎて絶対に人前では読めないなと思いました。 -
購入済み
なんかすごく切なかったなあ!部活を辞める桐島と直接関係あるバレー部の人から、クラスメイトから、同学年の人から、友達の彼女まで。中高生特有のちょっとドロドロした感じとか、ダサいかダサくないかで人を振り分けたりとか。でもそういう感じの人が周りにいる中流されないように踏ん張ってるところとか。すっごく若い~~!あとミカの話はさすがに切なすぎ、あのあとちゃんと母と向き合えたのかな。
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Posted by ブクログ
ネタバレ・そう思ったとき、ノック三回分のシャーペンの芯がぽきりと折れた。
・キャラメル味の太陽が太陽に食べられていく。
・しかし、翔の短刀ほうがもっと直入だった。
・どうしてだろう、こういうときって、その人が話したいことよりも、話したくないことの方が伝わってくる。
・「これでいいんだ、これでいいんだ」そう呟き続ける晴希から少し離れたところで、一馬が世界一美しい形で土下座をしていた。
・序盤の、一馬の部屋に初見の溝口と三人でチアの話を始めるところで、もうちょっとだけ泣きそうになった。もうすでに、未来が見えてしまったからだろうか。青春って恐ろしい。朝井リョウって恐ろしい。 -
購入済み
独特な目線から話してるなあ、人間のことを「ヒト」と読んだり〇個体とカウントしたり、、、新鮮で面白くて次々読んでいったらいつの間にか最後のページに。フレンドリーな口調が読みやすかったのかも。
人間は成長とか変化しないことを恐れていて絶対今にとどまろうとしないし、後戻りなんてもってのほか、、、ほんとそうだよねぇ、と思いながら読んだ。脳が発展していて身の回りがある程度満たされているから、暇なときに「生きてる意味ってなんだろう」みたいなことを考え始めるの、すっごく人間らしいよねぇ、とも。
ある事象に対する人々の見方や風潮の変化についての描写が興味深かった。 -
Posted by ブクログ
これ凄い好き。
私なんか全然本読んでないなーって思った。
若林さんがそもそも繋がっている、なんなら飲み仲間作家さんとの鼎談から始まって。初めましての作家さんも登壇してくるんだけどこんな会話繋がって凄いなー掘り下げてるなー面白いなーってのが連続するんだから。
タイムリーにみたかったなー。もっと対談して欲しい作家さんいるなー。私が好きな作家さんの本がお勧めされてて嬉しいなー。
もう紹介されてる本片っ端から全部読みたいっ!!すべての回でその時話題に上がったテーマでお勧めの本を作家さんが紹介するんだが、これが垂涎なんです。紹介の仕方にも唸る、だってどれもこれもすっごく読みたくなる。
沢山の本の中からキラっと光る物を探し当てた気分。 -
Posted by ブクログ
すごいものを読んだ。そう思った。
堀北雄介。
一話目に登場する彼に対する印象は最終話を迎える頃には180°違うものになっているだろう。
読んでいると心に刺さってくる言葉の多さに驚く。
雄介が言った「俺は、死ぬまでの時間に役割が欲しいだけなんだよ。死ぬまでの時間を、生きていていい時間にしたいだけなんだ。」という言葉には 昔やり場の無い漠然とした不安を抱えていた頃の自分が思い出された。
雄介のキャラクターは強烈で 嫌悪感を抱いたけれど 一方で強い共感もあった。
ただそれは自分の隠したい部分であって雄介のように わかりやすく行動に移したりはしない。
そしてその雄介のわかりやすい行動こそが嫌悪の対象になるんだろうと思う。
最後 あれから智也は目覚めることができたのだろうか? そして雄介はどんな行動をとったのだろうか?
知りたい… 。
違うまま、脱落できない世界の中で対立と対話を繰り返し いつか〝違い〟こそが、実は大きな繋がりをもたらすのだという実感が持てる時が来るのだろうか?