朝井リョウのレビュー一覧
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ぞくぞく
最近朝井リョウにハマりつつある。小説家とは思えないほどの、インターネット出没率の高さからついついポッドキャストやYouTubeなどを見てしまう。そんな彼の本を取ったのは2度目。今回もとても満足させていただいた。
私は、ホラーが苦手である。作品の本家である番組も1度見た作品がとても怖かった思いがあり、2度と目にしてはない。そのためこれを読んだのは気まぐれだった。
いざ作品を読み始めると1話目からぞくぞく。こういう本かと覚悟。しかし、読み進めていくと不思議と物語の落とし方や構成の方が心に残っていった。
また朝井リョウという穴に近づいてしまった。
怖さと楽しさを味わえる本。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ生殖器視点のおはなしだから「生殖記」で
タイトルに納得でした(笑)
「今」にフォーカスしている部分(尚成の思考、行動に突っ込んでいるところ)は
テンポよく読めて面白かったです。
生物全体について?
哲学とか人類学的な(ここらへん詳しくはないです)
部分についての部分は見慣れない単語が多くて
ちょっと読みづらい部分もありました。
が、その通りだなぁと思うことばかり。
ほんと、朝井さんて掘り下げ方が上手いというか
大多数の人がなんとなーく感覚で、肌で感じていることを
言語化するのが上手ですよね。
マイノリティ側からも、マジョリティ側からも
世間を見れているというか。
自分も感覚的には尚成側 -
Posted by ブクログ
ネタバレ表題作もういちど生まれるかがかなり素敵。別作品ではとても魅力的な存在として描かれていた椿は、双子の妹、梢の視点からでは非常に空虚な存在として描かれているように感じた。けれども椿からすれば彼女なりの考え方や世界の見え方があるのだろう、これも椿視点からの世界を読んでみたい。梢の行動の後先顧みなさには驚いた、あの後どうなったんだろう。しかし監督・礼旺からすると最高のシーンが撮れたという点問題ないのだろう。礼旺だけが椿と梢の違いに気づくことができた。ナツ先輩からは酷評されていた礼旺だけど彼なりにレオン(どちらかというとマチルダ単体な気はするが)と椿に誠実に向き合った結果なのだろう。
ナツ先輩の絵をハル -
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今回は帯に誘われ手に取った。
帯には『オチにやられる本 ランキング1位』と書かれていた。
帯に偽りはなかった。
五つの物語から成る。
五つそれぞれの設定が、身近にあることなので入り込みやすい。
想像を超える結末が待っていた。
正直、ラストでゾクッとした物語もあれば、恐怖を感じない物語もあった。
第一話の『シェアハウスさない』はゾクッとしました。
主人公の浩子が、居酒屋で酔いつぶれて朝起きると知らない一軒家にいた。
そこは、浩子を介抱してくれた真須美の暮らすシェアハウスだった。
シェアハウスには男女四人が暮らしていた。
浩子の職業はライターで、シェアハウスの記事を書こうとしている時だった。
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ネタバレ語り手がまさかのモノで、設定の斬新さという点で掴みとしては素晴らしい。ただ、この語り手自体に重要な意味があるというよりは、ヒトという生き物を俯瞰的に、シニカルに語るための役割として設定されている。
主人公しょうせいは同性愛者であり、幼体から成体になるまで、共同体との疎外感を感じて生きてきた。共同体の一員として見られないだけで、動物本来の生存すらままならない。そのため、これまでマットに手を添えずみんなと同じ方向に運ぶような生き方をしてきたわけである。しかし、これは同性愛者のみに限った話ではない。主人公のように共同体が基準が異性愛者の人もいれば、健常者、男、女、大人など、全く異なるものを共同体の基 -
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『武道館』 朝井リョウさん
1.興味の原点と物語への入り口
普段アイドルにはまったく関心がない私が本書を手にしたのは、大好きな朝井リョウさんの作品だからだ。
家族の本棚から何気なく選んだ一冊だったが、読み進めるうちに「アイドル」という枠組みを超えた、人生の選択に関する切実な問いへと引き込まれていった。
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2. 「正しさ」ではなく「正しかった選択」へ
物語の中で主人公たちは、世間の目やファンの理想、自身の葛藤の間で激しく揺れ動く。
その中で強く心に残ったのが、「正しい選択なんてこの世にない。正しかった選択、しかないんだよ」という碧の言葉だ。私たちはつい最初から「正し -
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昔、就活なんてものを経験したことが無い頃に手に取ったことがあった。当時は全然、ESとか就活の難しさも、面接の大変さも分からなくて何一つ共感ができず断念した一冊だった。
それから数年経って何度も就活をして長く社会経験を積んできたことをきっかけに、今なら分かるかも?と思い再読。
これは…なんというか、ある程度人間関係で悩んだことがある人ならば、主人公の思っていることに共感が持てる部分が多いかもしれない。そしてそこからのどんでん返しがたまらない。
人間関係に就活という、学生ならではの見えない思い。若い考えの人と芯が定まっている人とのぶつかり合い。
学生時代の思い出が全て混ざりに混ざりあって、とんで -
Posted by ブクログ
ー使わない機能は淘汰されていく。
なにこれ、これって神の声??と読み始めて思って、やっぱりある意味で神の声だなと思いました。笑
正欲の時もそうでしたけど、朝井リョウさんの本は、自分の価値観を刺激してきて、そしてえぐられる感じがありますね。価値観の向こう側にいける気がします。
本の最初で、「親と違う個体な時点で有性生殖を成してるから生きてる意味は発生した瞬間に達成」って書いてあるのは、なるほど、進化の過程の理論から言うと、生物としてニンゲンの生きる意味は平等にあることが分かります。
でもニンゲンってそれじゃあ生きていけませんよ、というのがミソ。
「どんだけ健康であっても、金がなければ生きてい