朝井リョウのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ雄介が言う人間は3種類いるという話が印象に残った。とりあえず働くのは、三つ目の人間に堕ちたくないから。自分はたまたま家族がいるので、雄介のいう一つ目の人間に当てはまるのかもしれない。でも、三つ目の人間とも言えるような気がする。というか、三つ目の人間になりたくないと思いながらなってしまっているような感覚になり、焦燥感に駆られることがある。今後子供が巣立ってしまったら、自分に何もない気がする。この辺りの雄介に共感したが、それも何だか自分でショックだった。自分は雄介と同じなんだと思った。自分が見たくない部分を書かれて、何だか処理しきれずぼんやりしてしまう。朝井さんの本は大体こういう衝撃を受ける。
朝 -
Posted by ブクログ
ネタバレうわーー
就活において、成功する秘訣とは冷笑を止めること、と聞いていたけどその通りだと思った
自分の中にある、直視したくないような汚くて醜くて意地の悪い感情や行動がそのまま描かれていて、苦しくなった
読んでいる時から疑問なのは、光太郎はかなり空気の読めるタイプであり、拓人と同じように若干は理香と理香の彼氏のことを馬鹿にしていたとは思うのだが、なぜ彼は人生がうまくいくのだろう??ピエロになれる能力があるから?たとえ心の中で馬鹿にしていたとしても、拓人とは違い行動に移すことができるから?←自分の語彙力がないせいで、うまく伝えられなくて悔しい
とにかく、がむしゃらに努力できる素直な人間が一番魅力的 -
Posted by ブクログ
あるYouTuberの方が、ハマっている、と動画で紹介しており、朝井さんの本を購入し読んでみた。今回2冊目。
本を読んで声を出して笑ってしまう、という普段なかなか無い経験をした。電車の中で読んだ際は、吹き出しそうになるのを堪え、ニヤニヤしながら読み進めた。あそこまで素直に自分をネタにするなんて、すごい。
トイレネタにいたっては、誰しも一度は催してトイレを探す、という経験はしたことあると思うが、朝井さんのあそこまでの経験だと、気の毒になり、途中からなぜか、「負けるな!」と応援してしまっている自分がいた。朝井さんの本、継続して読んでみよう。 -
Posted by ブクログ
あー面白かった!!
インザメガチャーチを読んでガッチリ心を掴まれ
すぐに購入に至ったエッセイ本。
11年前、朝井リョウが大学生の時に書いた
『他人のどうでも良い思い出話』でしかないのに
その文章力や比喩の絶妙さで
ゴロゴロしながら笑い転げさせてもらった。
突然吹き出すことになったりするので
電車では読まないほうがいいかもしれない。
【学生時代にやらなくてもいい20のこと】改題。
とのことだけど、改題成功。
若い時にしか味わえない青春が詰まっていて
羨ましい経験ばかり!やった方がいい!!
特に東京から自転車で京都を目指す旅は
真似できないだけに大いに擬似体験させてもらった。
黒ペンの話はグッ -
Posted by ブクログ
『何者』のサイドストーリー。とはいっても、6つの話に分かれており、薄ら繋がりが見えるような感じで、どこでどう繋がってゆくのかな、と思わされるフリースタイルみたいな展開。
人間は不器用で、人間を取り巻くものは複雑で白黒つけられる単純なものではない。このことを受け入れた上で単純に生きてもいい、と思えた。どこまでいっても単純に生きることは出来ないから。
解説も良かった。自分の気持ちを忘れないようにここにメモしてるけど、解説を見てほしい。
解説にあるように、自分の人生が進めば本から受け取るものも変わるだろう。
自分がどう変わっていくのか、この本を時折読みながら確かめてみたい。エネルギーがいるだろうけど