朝井リョウのレビュー一覧
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ネタバレ●感想
著者自らも、その仕組みの一部であることを引き受けながら、ものづくりと評価の関係を真っ向から描く、朝井リョウの書き手として、構造を俯瞰した態度が好きだ。
細分化された価値観を持つ受け取り手である大衆と、作り手はどういった思いで作品作りをし、向き合うか。自分と、自分の創作物を切り離して眺めることができるかどうか。
千紗のセリフがタイトルを説明している。昔はみんなが同じ「⭐︎」を思い描き、ある程度共通した価値観があり、正当な成功があった。しかしYouTube、様々なSNS、オンラインサロンの登場で価値観が細分化された今、個々のもつ「⭐︎」の形は様々になった。自分の価値観に基づいて、大切に -
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ネタバレ読みづらかったけど面白かった。
その読みづらさは拓人の観察者面からくるものだとラストでわかった。
ずっと拓人視点のみだったから、ほかの人がしている努力や活動が拓人が知らなければこちらも知れない様になっていて、印象操作じゃないけど、拓人が思っていることと自分の思っていることがどんどんリンクしていってこちら側の読者という立場も相まって、自分が知らず知らずのうちに観察者になろうとしているのが分かってすごかった。
「何者」による人間観察報告はちょっと飲み込みづらかったけどなぜか情景や心情はとても想像しやすかった。読みづらいと思っているのに。
流石朝井リョウさんだと思った。 -
Posted by ブクログ
今どきの言葉で「冷笑」という言葉がある。
自分がなりたい姿になるために頑張っている人、周りに馴染もうと頑張っている人、周りを巻き込んで何かを達成するために頑張っている人 など、自己実現のために努力している人に対して「何そんなに頑張っちゃってんのw」と嘲笑うことを「冷笑」という。
冷笑することで、自分は「人がすごいと思うこと」をつまらないと思える「感性の優れた人間」なんだ、という優越感に浸ることができる。
自分も正直この感覚はわかる。
この作品はそんな「冷笑」という行為に対して、就活という切り口で物申している作品だ。
何者かになるために本当に必要なことは、冷笑ではなく、なりたい自分のために泥 -
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ネタバレ同性愛固体であることとそれによって今まで経験してきたことから、尚成は社会の成長や発展に関与することなく、働いて暮らしていきたいと思っている。これは、私も同じように考えていて、お金さえ稼げて何不自由なく暮らすことができたらいいと思っている。仕事で主体性を求められず言われたとおりにやっておけばいい、それの方が何より楽である。私も元から主体性や自分から何がやりたいのかっていう意思があまりなく、それを考えるのがすごく大変に思ってしまう。もちろん、自分で考えて動いたり仕事したほうがやりがいは上がるし、幸福度も上がるだろう。それは分かっているけど、どうしても社会の発展を心の底から願っている人と同じように考
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【健やかな論理】
別にもういっか、といきなり風が吹いたみたいになる瞬間。そんな時ですら、1足す1の答えとして真っ先に2を選ぶ瞬間の輝きをもっていたい。
【そんなの痛いに決まっている】
心のままに泣いても喚いても叫んでも驚かない人がひとりでもいれば、人は生きていけるのかもしれない。それが、誰にとっても誰でもない存在としてでしか向き合えない人であっても。それでも。
【籤】
ー悪いおみくじでも、あそこに結んじゃえば大丈夫になるから。ー
私、ひとつだけではうまく結べなかったけど、全部を繋げられるような気がしてきたよ。自分で籤を書き換えられるかもしれないなんて思えるほどの希望はないけど、それで