朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ登場人物みんなを応援したくなる。
そして、応援しているこちらも力をもらえた。
自分のミスでチームの仲間を怪我させてしまうかもしれない危険があって特殊なスポーツだけれど、
だからこそお互いの絆や信頼関係の上に成り立っていて、唯一無二の素敵な競技だなと知ることができた。
特に後半は涙なしには読めなかった。
名言好きの溝口が1番好き。
ノートに毎回書いていたのは偉人の名言ではなく、溝口本人の名言だったのも良かったし、
誰にも弱音を吐くことがなかったのもすごく健気で、これからはたまにはチームのメンバーに本音を吐き出してほしいなと思う。
読後に、朝井リョウさんがこの作品を描くために取材したという、 -
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Posted by ブクログ
やーこれは大変ブッ刺さりましたね。
とても好みな作品というか、朝井リョウらしいユーモアといいますか、朝井リョウのこのユーモアほんとにツボというか、僕が個人的に大事にしとることなんで、すごく好きでしたね。
朝井リョウっぽいなーっ思いながら読みよったけど、これ朝井リョウの2作目やけきっと今の朝井リョウの原点となったような作品なんでしょうね。だから何て言うの、2作目にしてけっこうできあがっとるってことなんでしょうかね。
なんか偉そうやな俺、ごめん。
まあとにかくこの、みんなで何かを作り上げて、周りの人を笑顔にする系のことが私大好きなので、とても刺さりましたね。嵐になりたいってまだ思っとるけな俺。聞い -
Posted by ブクログ
絶望の煮凝りみたいな物語だ。
誇張も救済もなく、ただ現実に貼りついた感情だけが描かれている。その生々しさこそが、朝井リョウの感性であり、この作品の誠実さでもある。
登場人物たちは総じて立派ではない。小さな優越感に縋り、他者を値踏みし、どうしようもない苛立ちを抱えながら日々をやり過ごしている。しかし、その卑小さやくだらなさは否定されることなく、むしろ「それでも生きている」証として並べられていく。
物語の多くはしんどい。それでも読み手は、他人の人生の歪みや弱さを覗き込むことで、奇妙な安堵を得る。人は人によってしか自分の感情の居場所を確認できない。登場人物たちのあまりに正直な現実を目にすること -
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Posted by ブクログ
やっぱり朝井リョウは裏切らない。
嫉妬や独占欲、承認欲求などの感情の変化を言語化するのが上手すぎる。女性の感情や機微な人間関係を、なぜ朝井リョウはこんなにも的確にそして面白く書けるのだろう。
すべての注目をかっさらってその場の主人公になっちゃう目障りな人っているよね〜、誰かのためっていうフリをしながら実際は全部自分のために行動してるってこと結構あるよね〜、と共感しっぱなし。
そして登場人物たちに共感している自分の性格の悪さを突っつかれているようにも感じた。
朝井リョウの小説を読んでいると、毎度自分の腹黒さや性格の悪さなどを指摘されているようで、「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝罪と反省の言葉ば -
Posted by ブクログ
「世界地図の下書き」という素敵なタイトルに惹かれて読み始めたが、この小説に「世界地図」は出てこない。児童養護施設「青葉おひさまの家」で暮らす子供たちの話である。
両親が交通事故で亡くなったあと、預けられた親戚の家で虐待を受けて「おひさまの家」に来た大輔。同じく両親がもういない淳也と麻莉の兄妹。母親の虐待を受けている美保子。両親がおらず、弟が入院していて、遠方の親戚から経済的援助を受けている高校生の佐緒里。この5人が同じ1班として、「おひさまの家」で一つの部屋を共有している。自分を守ってくれるはずの親を亡くしていたり、親に傷つけられたりと心に傷を負った子供たちだが、施設の中では互いに心配しあ