朝井リョウのレビュー一覧

  • スペードの3

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    やっぱり朝井リョウは裏切らない。
    嫉妬や独占欲、承認欲求などの感情の変化を言語化するのが上手すぎる。女性の感情や機微な人間関係を、なぜ朝井リョウはこんなにも的確にそして面白く書けるのだろう。
    すべての注目をかっさらってその場の主人公になっちゃう目障りな人っているよね〜、誰かのためっていうフリをしながら実際は全部自分のために行動してるってこと結構あるよね〜、と共感しっぱなし。
    そして登場人物たちに共感している自分の性格の悪さを突っつかれているようにも感じた。
    朝井リョウの小説を読んでいると、毎度自分の腹黒さや性格の悪さなどを指摘されているようで、「ごめんなさい、ごめんなさい」と謝罪と反省の言葉ば

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    2024年11月02日
  • 世界地図の下書き

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     「世界地図の下書き」という素敵なタイトルに惹かれて読み始めたが、この小説に「世界地図」は出てこない。児童養護施設「青葉おひさまの家」で暮らす子供たちの話である。
     両親が交通事故で亡くなったあと、預けられた親戚の家で虐待を受けて「おひさまの家」に来た大輔。同じく両親がもういない淳也と麻莉の兄妹。母親の虐待を受けている美保子。両親がおらず、弟が入院していて、遠方の親戚から経済的援助を受けている高校生の佐緒里。この5人が同じ1班として、「おひさまの家」で一つの部屋を共有している。自分を守ってくれるはずの親を亡くしていたり、親に傷つけられたりと心に傷を負った子供たちだが、施設の中では互いに心配しあ

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    2024年10月26日
  • 正欲(新潮文庫)

    QM

    購入済み

    SNSで話題になっていたので読んでみた。
    それぞれの人にとっての正欲とはなにか、考えさせられる。
    多様性とは何か、についても。
    もう時間空きすぎてほぼ忘れてるからまた読みたい。

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    2024年09月25日
  • 世界地図の下書き

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    ちょっと涙拭くから待って…
    児童養護施設で暮らす、子どもたちの一生懸命な物語。交通遺児、児童虐待、イジメなど、読むのがしんどくなるような内容がたくさんありましたが、「実際にこういうことが世の中にあるし、もしかしたらもっともっとひどいこともあるんだろうな」と思いながらモヤモヤしながら読みました。
    自分たちだけではどうしようもない現実に置かれながらも、一生懸命に向き合い、なんとか希望を描きながら前に進んでいく子どもたちの姿に心打たれました。みほちゃんとまりちゃんの強さには本当に涙。
    逃げたっていい。きっと素晴らしい人との出会いが待っている。そう思わせてもらいました。
    子どもたちにも読んでほしいな。

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    2024年09月22日
  • 世界地図の下書き

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    小学生の日々の小さな事がすごく鮮明に描かれていて、7年前の小学生の頃を思い出した。
    「世界地図の下書き」っていうタイトルから、なんか複雑で理屈っぽいイメージだったけど、暖かくて素敵なお話。こういう小説大好き。

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    2024年09月08日
  • チア男子!!

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    娘がチアをやっているのもありタイトルに惹かれて手に取った一冊。
    元々青春モノ、それもだんだん仲間が集まり衝突しながらも何かをやり遂げるタイプの話が好きなのだが、こちらも大のお気に入りとなった。

    最初から大学生らしい軽快なテンポではあるが、実はそれぞれ挫折や葛藤を抱えていたり、それをチームメイトに支えられ、少しずつ成長していく姿に胸が熱くなった。
    全国大会の演技ではまるで自分も観客席にいるかのように『がんばれ…!がんばれ…!』と祈りながら読んでいた。

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    2024年08月16日
  • 何様(新潮文庫)

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    ネタバレ

    やっぱり朝井リョウさんの作品が好きだなあと改めて感じました。
    文章の緩急が滑らかで、さりげなく物語の山場へと導いていく手腕が本当に見事だと思います。

    『水曜日の南階段はきれい』

    当事者にとっては何でもない光景なのかもしれないけれど、第三者から見ると二人があまりにも輝いていて、最高でした。読んでいて心が潤いました。

    『それでは二人組を作ってください』

    理香の姿は、ただ「かわいそう」と片付けられない複雑さがありました。
    人間らしさが滲み出ていて、嫌いではないけれど…何とも言えない後味が残る作品でした。

    『逆算』

    沢渡さんとぜひお近づきになりたい…。

    『きみだけの絶対』

    自分が大切に

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    2025年01月31日
  • 学生時代にやらなくてもいい20のこと

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    愛すべきキャラクターという感じで、お腹が弱いところはかなり共感し一気に仲間意識を持ちました。お腹が弱い者はお腹に支配される人生だと思う。
    思わずブフッと笑ってしまうようなエピソードが詰まっています。
    ありのまま、ざっくばらんに軽い語り口で、気取らず(誇張はしてるかも?笑)おもしろエピソードを書いてくれているので、読むとストレス発散になる気がします。

    著者の作品は初めて読んだのですが、他の作品も読んでみたいです。

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    2024年08月03日
  • わたしの名店

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    読んで、めちゃくちゃ敷居が高いけど、銀座の久兵衛で江戸前鮨を食べてみたくなった。
    もうカウンターで食べても許される歳ではある(笑)

    佐賀には行ったことがないけれど、あの餃子食べてみたい!ゴローさんも食べたかな。

    澤村伊智さんが、コロナが明けたら真っ先に行きたいと言っていたお店、イラストの下に小さく閉店文字があって切なくなった。

    藤岡陽子さんのおばあちゃんとお姑さんの、キッチンゴンに出前を頼む時の言葉には、昼休みなのに涙がじんわり出てしまったよ。

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    2024年07月23日
  • 正欲(新潮文庫)

    cnm

    購入済み

    多様性という言葉は、魔法のように全てを見通すことのできる美しい言葉ではない。けして交わることができない他者がすぐ隣にいるという絶望を突きつけるための、恐ろしい言葉だ。

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    2024年07月18日
  • チア男子!!

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    最高によかったです。タイトルからなんとなく想像できるとおりのストーリーですが、思いっきり打ち抜かれました。最終章は最初から最後まで感動しっぱなしでした。

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    2024年07月08日
  • わたしの名店

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    色んなエピソードと共に語られるそれぞれのわたしにとっての名店。読んでるだけでお腹が空いちゃう一編から、切なくて目頭が熱くなる一編、一緒に居心地の良い空間でくつろいでいる気持ちになれる一編…このページ数でここまで心を揺さぶってくるのはきっとわたしにも素敵なお店と出会った経験があるから。わたしにとってのいちばんの名店探しの旅はまだ続きそうです。

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    2024年07月04日
  • ご本、出しときますね?

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    出てくる作家さんが、すごく豪華!
    性格の悪さもさらしていて、楽しかった。
    最後の光浦靖子と尾崎世界観との鼎談が一番笑った。

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    2024年06月18日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    ちょうど今の自分に刺さる内容だった。
    夢中になれることを探すのってすごく難しい。そういうのって探せば探すほどわからなくなるものだと思う。
    周りが、何かに夢中になっていたり、意味のあることをやっていると、なんとなく焦ってしまう。
    同級生と数字で比べない世界になっても、逆に突出した人が目立つことが多くなり、自分との差にがっかりしてしまうこともある。
    そういうのって、いくつになってもある。むしろ、大人になってからの方が、自分の限界が見えてきている分現実的にのしかかってくるようにも思う。

    結局、自分の軸で、自分が満足できるものを探すしかない。
    けど、生きがいというほど大それてないくていい。自分が心地

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    2025年08月18日
  • 正欲(新潮文庫)

    購入済み

    正しさについて

    自分の中で正しいと思っていたことが
    周りから見てそうではないこともある。
    過去の自分と重なる部分があり時間を忘れて読んでいました。

    #ダーク #共感する

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    2024年05月02日
  • 学生時代にやらなくてもいい20のこと

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    最初はタイトル的に少しお堅い内容かと思って読んだら、180度真逆だった。そして何より読みやすすぎて、本当に頭空っぽになって笑えた。

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    2024年03月21日
  • 学生時代にやらなくてもいい20のこと

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    とても良い。久しぶりに本を読んで声を出して笑った。しんどい時でも人は笑わせてくれたこの本のユーモアさは間違いない。心底感謝している、

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    2024年03月18日
  • 正欲(新潮文庫)

    購入済み

    想像していた以上に面白かった。
    個人的には八重子が一番好きでした。
    彼女の視点があるのとないのとでは大違いだと思います。

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    2023年12月18日
  • 何様(新潮文庫)

    購入済み

    『何者』を読んでから、読んでみると
    他人からどう見えていても、人それぞれ葛藤があるものだよなと納得させられる。
    納得させるほど人の醜い部分や温かい部分を描き切る朝井リョウさんはやっぱりすごいなと。

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    2023年12月08日
  • ご本、出しときますね?

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    本の内容はもちろん面白かった。
    それ以上に読んだことがない作家さんをたくさん知ることができたし、紹介されており本の中に読んでみたいものもたくさんあった。

    たまには意識的に新しい作家さんを開拓しないと読むものが偏っちゃうから。

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    2023年11月19日