朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレめちゃくちゃおもしろいんだけど、ひとに勧めづらい……。読むことで心えぐられる具体的なひとの顔がいっぱい浮かんでしまう。
テーマとしては非常に普遍的。「ひとはなぜ/どのように推し活にはまるのか?」なんだけど「推し活」の部分は、ギャンブルや恋愛や麻薬や愛国心や陰謀論や宗教と入れ替えても問題ない。理論として半世紀前にボードリヤールが完成させている。シチュエーションやディテールは現代を見事に切り取っているが、それゆえに5年後とか10年後に読むと「なんだこれ?」「固有名詞がぜんぜんわからない」「古っ!」となりそう。だからいますぐ読むべき。
カタルシスもなければハッピーエンドとは程遠い結末は真のラスボ -
Posted by ブクログ
ネタバレ何か創作活動をしている人には刺さることが多い作品なのではないかと思った。
自分はその中におらず、YouTubeや動画配信サイトを享受している側の人間だか、そういう人を見て、この人たちは一般人なんだよな、とか、これでお金をもらってるんだよな、という感情を持ったことがないわけではない。
その感情がいいものかと言われたらそうではない。羨望、妬み、軽蔑、、よくないどろっとしたような感情で、それを味わうのが嫌で、最近はYouTuberが配信する動画からは距離を置いていたこともある。
この本は、そういった感情との向き合い方について、自分なりに考え直すことができた気がする。
"騙されたい" -
Posted by ブクログ
朝井リョウさんは、女性のネチネチしたところを表現するのが上手すぎる。自分自身の捻くれた、嫌な部分を、物語を通して気付かされた感じがする。
卒なくそこそこ出来て生きてきた人間だから、人に語れるような人生なんてないし、今の自分を構成するものも何にもない。看護師を選んだ理由なんて何にもない。大きな病気をしたわけでも、入院して助けられたわけでも、いろんな人を救いたいなんていう理由も何もない。受験の時はエピソードをもって志望理由を話してる人たちがキラキラして見えて、恥ずかしかった。なんだかんだ働き始めてからも、そこそこ出来てやれてしまっている。不満もないし、このそこそこなことを続けていきたいし続けていく -
Posted by ブクログ
インザメガチャーチが面白くてデビュー作を。
タイトルは読書にハマる前から知っていた。
学生のときに読む本だろうと思って書店でこの本を見かけてはスルーしてを繰り返して、今回「今読みたいと思ったときが自分にとって最適なタイミングだろう」と突然感じてようやく購入。
出てくる学生は同じ高校で、物語のスポットライトに当たっている彼らはそれぞれ同じ空間にいながら全然違う価値観や世界線にいるみたいで
桐島が部活を辞めることが彼らを繋いでいるのかそうでないのか絶妙な因果があったりなかったりする。
当の桐島は本の中を通じて常に霧にかかってよく見えない。そんな感じ。
それぞれ性格も環境もスクールカーストの中での