朝井リョウのレビュー一覧

  • 風と共にゆとりぬ

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    主に電車で読んでいたが、思わず笑ってしまう文章が多く、困った。面白いことに全力を投じる生活、なかなかできないが非常に楽しそうだと思う。
    会社員時代の話もあり、会社員として生活する今、共感できる部分も多くあった。

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    2025年11月09日
  • 世にも奇妙な君物語

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    短編集かと思いきや繋がってるあの感じ、めちゃくちゃすき!程よいゾクゾク感。テレビのほん怖を想像して怯えながら読んだら、ホラー要素はなくて、安心して読めた。

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    2025年11月09日
  • スペードの3

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    ヅカのOG会の代表、そのOG会に入ってきた代表の小学校の同級生、そしてOGの短編連作集。
    共感できる人はいないんだけど、こういう人たちいるよね、とこういう人たちが作り上げてるコミュニティというなんか妙な納得感。
    実際はもっとさっぱりしてそうだが。

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    2025年11月07日
  • どうしても生きてる

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    記述にリアリティがあって、そのリアルさから読んでいてしんどくなってくるが、そうした想像力を読者にもたらすことは、小説の良さだろう。

    「どうしても生きてる」ってこういうことだよね、あるいはこういうことでもあるんだな、って思う。

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    2025年11月07日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    各登場人物の視点での物語進行のなかで、時々現れる海族山族という物語が不穏さを感じさせる。それもそのはず、この作品は「螺旋プロジェクト」という海族山族の対立の物語を8人の作家が描いた競作であり、この朝井リョウさんは対立という構図が表面上は消失した平成という時代を表現している。

    学校では成績を提示したり、運動会での順位付けが行なわれなくなったゆとり教育が主流となり、テレビではSMAPが「ナンバーワンよりオンリーワン」と唄っていた時代、そのような競争や対立が失われていく状況を憂う一人の主人公として堀北雄介が登場する。彼はスポーツ万能で成績も良くクラスの人気者であったが、やりがい・生きがいを求めるこ

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    2025年11月05日
  • 武道館

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    ネタバレ

    巻末のつんくの感想は、やはりプロデューサー視点だなという感じで、実際に作ってきた人の書評だった。

    読み始めは、幼馴染と最後武道館で剣道かアイドルのコンサートどちらが行われるか、みたいな話しの流れになるかと思いきや、異なる終わり方だった。

    印刷の発注の下請け会社の人の話しとか、ちょっとなんでこれ話しに入れたのか、振り返ってもあんまりわかってない。

    アイドル同士がグループ内でたこ焼きパーティするような仲って、実際にあり得るのかなという疑問は読み進めながらあった。

    背負わされすぎる足枷の多さに対して、夢を売る仕事だから。というのは、やはり酷なことに感じられる。一挙手一投足見られて、そこまでス

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    2025年11月04日
  • 風と共にゆとりぬ

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    さくらももこ大先生のエッセイを読んで育った身として、さくらももこマインドを持つ朝井リョウさんのエッセイにハマらないわけがなかった。
    後半なんて特に、肛門の話しかないのについつい読み進めてしまう、くだらないからこそ何も考えずに脳みそ空っぽの状態で読んで楽しめる。
    この感覚がたまらないです。
    プロムナード掲載分からの肛門記の高低差もお気に入り。

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    2025年11月04日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    う◯この話がメインです!ここまでくると、本当に大変だなァと思い、自分の強いお腹に感謝。
    二冊目の風と共に‥は笑うばかりでしたけど、今回はところどころで著者の気付きとか学んだこととかに結構納得。それにしてもなんだかんだアクティブですごい。ダンススタジオの件は居た堪れない気持ちに‥ 木こり

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    2025年11月04日
  • どうしても生きてる

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    好きな一節を抜粋

    痛いときに痛いって大きな声で言えることが、気持ちいいんだよ
    (中略)
    心のままに泣いても喚いても叫んでも驚かない人がひとりでもいれば、人は、生きていけるのかもしれない

    ---

    自分が子どもと関わる仕事を選んだ理由ってコレだなぁ。コレをする子どもの姿を見ると、羨ましさも混じりつつスカッとする感じが好きなんだな〜

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    2025年11月03日
  • どうしても生きてる

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     生きていれば自分ではどうにもできないことに陥ることがある。それは、はずれくじのように起こることも少なくないからやるせないし、辛くて救いようがない。自分では間違っているとわかっていても、簡単には抗えない大きな存在に従い、飲まざるを得ないことまである。
     この短編の物語のような状況のみならず、もっと様々な八方塞がりなケースが存在していて、それには誰もが陥る可能性があるが、人によって本当にあらゆる受け止め方があるのだろう。ただ、人が苦しさをあまり感じずに生きていくには、呼吸をするように素直に本音を吐き出すことができるような存在がそばにいてくれることが必要なのではないだろうか。それを見つけられない私

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    2025年11月01日
  • チア男子!!

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    笑顔の真剣勝負。
    息子が大学で男女混合チアリーディングをやっているので読んでみた。
    朝井リョウ初挑戦。チアリーディングに励む男子たちの青春ストーリー。誰かを応援するためにそれぞれ心に傷のある男子の心が次第にシンクロしていく。
    2分30秒に込められた思い、最終章は圧巻。

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    2025年11月01日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    禁読期間を終えて一冊目に選ばれたのがこちら。
    今回はクスッでした。
    〜1ヶ月後〜
    合格発表後にまた読みましたが、あれ?爆笑(笑)やっぱり読むときの精神状態で変わりますね。良い精神状態のときに読みたいものです。

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    2025年11月29日
  • 風と共にゆとりぬ

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    第一作であまりに衝撃を受けたので、最後の「肛門記」もすんなりと読めたが、やはり只者ではない作家である。
    ただただのんびりするのが好きな出不精と言うのに、なぜ過酷な部活まがいのバレボールに走るのか?
    留学までしてしまうのか?
    それもこの作家なりの理由付けがあるのだか、その言い訳を考えるのが彼の趣味なのだろうか?
    次作が楽しみである

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    2025年10月31日
  • 風と共にゆとりぬ

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    前作に引き続き、電車の中で読むものじゃないシリーズ。笑

    全部面白いですがホームステイの話しが好きですねぇ。シーンが浮かぶというか、笑っちゃいます。

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    2025年10月30日
  • GOAT Summer 2025

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    短編小説がたくさん読める幸せ。
    紙やデザインもお洒落でなんと税込510円は破格。
    『車止め』と『あの子にしか行けない天国』が好みです。
    この重さと厚さでは自宅で読む一択になりましたが
    書見台が欲しくなりました。
    あと4段構えになった作品は少々目にきつかった(苦笑

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    2025年10月28日
  • 風と共にゆとりぬ

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    面白い。ヒーッヒッヒッヒと笑いながら読んでたら子供になんで笑ってるのか聞かれたから、おもしろかった部分をかいつまんで話したら、全然おもしろくなくなった。
    やはり書き方が上手いのだ。

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    2025年10月26日
  • GOAT Summer 2025

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    悪というテーマで様々な作家さんが書いているが、切り口や題材がそれぞれ違って面白い。私は特に三浦透子さんが書いている「悪と友だち」が心に残った。

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    2025年10月26日
  • 星やどりの声

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    家族の物語。六人兄弟姉妹のそれぞれの視点から、見た一夏が亡き父が残していったモノやコトバを拾い集めながら喫茶店「星やどり」を中心に描かれてる。最初は誰が誰だかわからないまま進んでいったけど最後は登場人物の人なりがわかってきて、そこはこいつがそーゆよなーって場面が増えて面白かった。ただ、誰に感情移入すれば良いか分からない、それが正しいのかもしれないけど。ラスト、店を子供達だけで回す所、それを見て、もういいよねってなる母はすごい良かったな。家族って良い。

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    2025年10月25日
  • もういちど生まれる

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    何者かになりたいと考え出す時期である大学生あたりの若者を中心に物語を描く作品。
    大人と子供の狭間、モラトリアムな時期をよりリアルに描いており、あの頃特有の少しぐちゃぐちゃとした内面を各キャラクターごとに表現できていて、面白い。

    また各章の人間関係の連鎖も見てみて非常に興味深かった。

    ⭐︎4.2

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    2025年10月24日
  • 世界地図の下書き

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    ネタバレ

    様々な理由で親と暮らせない子どもが集まる施設での物語。家族の都合で大学受験を諦めることになった子のために、小学生だけで密かな作戦を決行する。
    朝井リョウはどうしてこんなに小学生が感じるものを書くのが上手いのか。なんとなく感じる年上の気持ちや大人の事情だったり、小学生の交友関係がリアル。
    『密かな作戦』にはそれを達成できたら、というそれぞれの子どもの思惑が最後に回収されたのがよかった。

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    2025年10月23日