朝井リョウのレビュー一覧

  • 世にも奇妙な君物語

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    短編集で読みやすい。
    えっ、そういうオチ!?となるところが本当の世にも奇妙な物語みたいで面白かった。

    朝井リョウさんは人間の嫌なところを書くのが上手だなと感じていて、そこがこの作家さんを好きな理由なのかも。

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    2026年09月16日
  • スター

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    ネタバレ

    質の良いものに触れることを大切にする尚吾と、
    良いと思うものは自分で見つける、という紘。
    大学卒業後、尚吾は憧れの監督の元で働き、
    紘はYouTubeの世界へ入っていく。

    「みんな重たいものは見たくないんですよ、
    時間を潰せる軽いものを欲してるんです」と泉は言う。
    作品を世に送り出すことが
    簡単にできるようになった現代で、
    何を基準に価値を決めるのか、
    そもそも価値って必要なのか、分からなくなった。

    鐘ヶ江監督が尚吾に向けて言った、
    「尊敬する人の言葉を信じるんじゃなくて、
    その言葉をきっかけに始まった自分の時間を
    信じなさい」という言葉が良かった。
    誰かを盲信するのは、場合によっては
    成長が止まってしまったり、思考停止に陥りかねない。
    でも、誰かを尊敬して積み重ねてきた行動や思考は
    消えることはない。

    監督を諦めたものの、
    自分に合った仕事を見つけた浅沼と
    自分には監督の才能がないから、と
    今の時代に合ったやり方にシフトした泉は
    道筋が似ている気がする。

    でも浅沼には好感が持てたけど、
    泉はあまり好きではないと感じた。
    単純にキャラの違いなのか、
    浅沼は尚吾に関して感じたことを
    ただ伝えているだけという気がして、
    泉は尚吾たちのことを古い人間だと
    見下しているような感じがしたからかもしれない。

    浅沼が尚吾の作ったお話について
    「多様性を一作品に詰め込むのっておかしい。
    本来、色んな人が色んな極端な作品を作り出すのが
    多様性なんじゃないか、
    私たちはそのひとつの極端にすぎない」
    というようなことを言っていて、
    時代的にウケそうな作品を作る人も必要だけど、
    尚吾はそういう人じゃないって理解して
    アドバイスしている感じがいいなあ、と思った。

    最後の会話で千紗が、尚吾や自分たちが今まで
    やってきたことを「星形」や「ピラミッドの頂点」に
    例えていたのが、分かりやすくて納得した。

    「最高の環境で、高品質の技術を学んだ自分たちは、
    大は小を兼ねるの"大"だと思っていた、
    だから自分より小さい人たちが認められて、
    自分の差し出したものが認められないと
    イライラしていた。

    でも実際の星は星形じゃないし、今は
    自分が見えた星の形を描いて、
    これが星ですって言っていく時代になった。

    私たちができるのは
    ただお手本の星形を描くことだけ、
    ピラミッドの頂点の一点を押さえられるだけで、
    全体を塗り潰せるわけじゃない、傲慢だった。」
    と反省する。

    その後、
    「でも、あの星形をきれいに描くことを
    頑張ってきた時間も、絶対に無駄じゃない」と、
    鐘ヶ江監督と似たことを尚吾に伝える。
    尊敬する人の言葉、信じてきた星形、
    それらが時代に取り残されそうでも
    積み重ねたものは、これから先、ちゃんと役に立つ。


    また二人で一緒に作品を作っていくのかな?と、
    良い意味で続きが気になる終わり方だった。

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    2026年09月15日
  • 風と共にゆとりぬ

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    ゆとり三部作、二作目。余興の話は脱帽レベルに人を喜ばせることが好きな朝井さん。そういう人柄だからこそこの様なエッセイを書き上げることが出来るんでしょうね。気が沈んだ時の心のお供に必要な一冊です。

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    2026年09月14日
  • そして誰もゆとらなくなった

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     ゆとり三部作の三作目。シリーズ通して一気読み必至。爆笑必至。朝井さんのおかげでエッセイに興味そそられまくりです。尚、公衆で本書を読むのはお控えすることを勧めます。なぜなら、爆笑してしまい周囲から怪しい目で見られるからです。自分は堪えて、電車内でにやけるだけで済みましたが、吹き出しそうになることもしばしば。

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    2026年09月14日
  • スター

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    今の時代、テレビ、ラジオ、映画、YouTube、ネトフリなど様々な媒体で発信ができるようになり、確かに万人が認める「スター」はいなくなってしまったような気がする。少し前までは、今やってるドラマや映画が誰にでもできる雑談の話題だったのに、今ではそういった共通の娯楽は少なくなってしまった。誰でも発信できるのは良いことでもあるが、それだけ受け手が自分が本当に良いと思うものを自分と相談しながら評価し、好きなものを見つける必要がある。いろんなものに対してアクセスするハードルは下がったが、それだけ選択肢が増えてしまい、正直疲れてしまうこともある。何を得られるかも重要だが、同じくらい何を捨てるか何が失われているかを意識するのが大事になってきている。私もやはり質の面で見れば映画のほうがYouTubeより優れていると感じてしまうが、おそらくそれはお金を払っているからであり、お金を払っているからそれなりのものなんだろうという先入観も入ってしまっている気がする。自分が好きなものに出逢おうとするとき、何を通じて出会うかというその媒体の違いは、その質の違いとは分けて考えなければいけない時がきていると思った。

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    2026年09月14日
  • 風と共にゆとりぬ

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    朝井リョウさんのコラムやエッセイなどの文章が面白いと噂を聞いて読んでみたら、死ぬほど面白くて車内や機内で笑いを堪えるのに必死でした。
    特に「結婚式バイト」の件は、涙出るほど笑った。
    既刊のシリーズも即読みます。

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    2026年09月14日
  • ままならないから私とあなた

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    自分の感じたことが真ん中にあっていいんだよな。
    ユッコと薫ちゃんの対比。どちらも悪くない、でも生きてるとこう言うことがどうしても起こってしまう。
    あの2人の子どもたちは素敵に育ったんだね。最後は希望だった。

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    2026年09月13日
  • スター

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    名作と呼ばれる作品でも10人が10人ともいいというわけではない。
    駄作と呼ばれる作品でも1人か2人はいいというかもしれない。
    結局大事なのは、自分がどう感じたかということ。

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    2026年09月13日
  • 世にも奇妙な君物語

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    ずっと気になっていたが後回しにしてしまっていた1冊。
    ようやく読み終えました。読み始めるとあっという間。読みやすくどんどんページがめくれました。

    1話ごとに散りばめられた伏線と奇妙なオチを感じられるまさに世にも奇妙な物語の世界を小説で感じる作品。

    個人的には
    「立て!金次郎」が印象的でした。
    金次郎の体育会系でまっすぐ熱血系の先生の奮闘劇として進んでいく中、どこかでどん底に突き落とされるのではないかとドキドキしながら読んでいましたが、まさかの結末。
    そう来たか、と思わずニヤッとしてしまいました。

    実写ドラマ化もされているようですね。

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    2026年09月13日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    ほんまに朝井リョウのエッセイがおもろすぎる。
    押したくてたまらないスタンプを押しても結局こんなもんか〜と思ったとしても、やはり押そうとする行動力はすごいし、結局人生楽しむにはそのマインドで生きるしかないよなと改めて思わされる。

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    2026年09月12日
  • 武道館

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    ネタバレ

    ラストシーンで泣いちゃった。
    また、って言葉がちゃんとその先に繋がってよかった。
    きっと愛子の選択が正解になったからこその涙だったんだろうなぁ。みんな何かを選びとってるね。

    朝井さんにしてはすごく直球ではないだろうか。夢中になって読んでしまった。

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    2026年09月12日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    おもしろかった。
    個人的な好みで言うと、3部作の2冊めが1番好きでした。3冊めはちょっと重め(内容は重くないはずなんだけど)で、読むのに時間がかかりました。
    そして、インザメガチャーチのかけらがあちらこちらに感じられて楽しかったです笑。

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    2026年09月11日
  • 正欲(新潮文庫)

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    異常性癖が原因でマイノリティに属している人達の物語と受け取った。

    彼らはいかなる日も自分をジャッジし、絶望しながら生きてきたのだろう。
    その息苦しさが痛いほど伝わってくる。
    「自殺の方法を一度も調べたことのない人の人生は、どんな季節で溢れているのだろう」という文はあまりにリアルすぎる。

    ラストの夏月の伝言は本作の希望そのものだ。

    逆に自分自身と向き合う機会のなかったマジョリティ側の人間の末路は悲惨なもので、実際にありそうな転落例だった。

    多様性という言葉には時に上から目線な空気が纏わりつく。
    実際、作中人物のように響かない人、煩わしいと思う人も少なくないだろう。
    多様性が魔法のワードでないことは留意したい。

    正欲がマジョリティ側の唱える「明日死なないこと」だけではなく、「気持ちを共有できる仲間との繋がり」でもあるのは本書を通して感じた事だ。
    ただ後者はどこかの誰かの都合や、犯罪行為によりいとも簡単に踏みにじられる。
    規制、言論統制へと舵を切った現代はひどくつまらなくなり、人の居場所を奪い続けている。

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    2026年10月06日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    相変わらずのリョウさま。

    承認欲求強めな人が出てきたり、
    己にがんじがらめになってもがく人が出てきたり。

    リョウさまは
    自分らしくとか生きずれーな!
    とか思っているのだろうか。

    リョウ様は
    時代を読むのが上手い。


    南水を軸にその周辺の人たちの人生を見ながら話が進んでいく中で、
    わかるわかると思いながら読み進めた。

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    2026年09月13日
  • どうしても生きてる

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    ネタバレ

     この作品は、ハッピーエンドでもなく、バッドエンドでもない、ただただ生きている人の様子を写したものである。
     他の朝井リョウの作品にある世間の空気感を切り取ったものでもなく、人を切り取ったものである。

     朝井リョウらしくはないし、衝撃も少ない。

     それでも、カッコ良くもなく、美しくもなく、誤りを起こし、現実から目を逸らし、反対に現実に目を向ける覚悟のある人々が描かれることによって、どこか寄り添ってくれる温かみのある作品に感じた。

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    2026年09月09日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    対立や競争は避け、ナンバーワンよりオンリーワンという風潮に社会の流れが変わっていく中で浮き上がった「生きがいとは何か?」という疑問について考えさせられる話。

    自分も受験勉強という競争を終えて、大学に入学したとき漠然と「このまま何もしなくていいのか?」という焦りや不安、空虚な感覚になったことがあったので、そして今でも時折そう感じることがあるので、共感できた。

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    2026年09月09日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    すっかり忘れてた高校生の頃の気持ちが蘇るくらい解像度高い心理描写が多かった。この映画といえば神木隆之介のイメージなんだけど、そりゃこのキャラクターがメインだわ。かすみちゃん、魅力的だね♡

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    2026年09月07日
  • 少女は卒業しない

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    ハマっている朝井リョウさんの短編集。卒業、学校の解体というタイムリミットの中で主人公の女子達の想いを描いた作品。全てのストーリーの感情に共感できる、俺男だけど。おじさんだけど。タイムリミットの中で想いを伝える、果たす行動ができることを羨ましく思った。いい歳のおっさん、頑張って一歩踏み出そう。

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    2026年09月07日
  • チア男子!!

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    ネタバレ

    少年漫画を読み切った後のような清涼感。
    最終章は少し目が潤んでしまった。
    何かに熱中してはじめて本当の自分が見える。
    その細やかな状況を言葉だけで表現できるのは感動。

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    2026年09月06日
  • スター

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    どう見られるかではなく、どう生きたいか。
    価値観が多様化してる現代において、価値基準も十人十色だからこそ自分らしく。
    自分らしさが何かは分からないが評価や比較の考えからは早く脱したい。と思った
    現代社会で起こりがちな葛藤を描いていてどこか考えさせられる作品でした。

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    2026年09月06日