朝井リョウのレビュー一覧
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「何者」でもない大学生の立場と可能性の多さゆえに一言でまとめられない…
コロナ期の大学時代にこのようなコミュニティすら持っていなくこじらせてしまっていたので主人公に羨ましさも芽生えた。
ただ、共感する部分もあったし、勝手に批判されているようにも感じた(笑)
でも大学生が自分の将来に向き合ってコミュニティを作ってシュウカツに取り組んでることには変わりないのだから立派だ
私は、海外に行くと在学中に決めてお金を貯めはじめた。卒業後半年後に海外へゆき、一年半滞在し、今は帰国して2ヶ月目だ。
だから新卒チケットなんてのは捨ててしまっていた。
後悔はしてないけど、本を読んで
私は「何者」かになること -
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就職したら「何者」かになれるのだろうか。
「何者」かになろうと足掻く就活を描いた『何者』の続編。
彼らは「何者」かになれたのだろうか。
別の本(マンガ)のセリフ。
たいていの学生はボールを入社に向かって投げる。だから、最高でも「届く」で、普通は届かずに手前で落ちる。
正確な引用ではないけど、社会人になってこのセリフを読んだ時、あまりに的を射てドキッとした
内定が出たら。入社式したら。そう思って、必死に足掻いたけど、そこがゴールではない。
『何様』は、『何者』の彼らの存在は控えめではあるけど、ゴールだったはずの入社のその先を強く意識させる短編集。『何様』の各話に見え隠れする(堂々と主人公にな -
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ある舞台女優と、彼女のファンクラブを取り仕切る女性の会員、そして新しく加わった会員。3人の女性の語るそれぞれの人生、悩み、苦しみ、そして悟り。自分にも少なからず心当たりがある人の心の嫌なところがむき出しになるので、うっとなるけれど、最後はそれぞれが自分の人生を取り戻せるような終わり方で良かった。
3章の舞台女優のお話が特に好きだったし、共感できた。本来は羨ましがる要素などないのに、不幸なエピソードを持っていて、みんなから注目を集めることができる人、そこに強烈な物語と理由を生み出せる人をずるいと思ってしまう感情。どん底を知ってるからこそ人に優しくなれる、ってよく言うけど、じゃあどん底を知らない -
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「自分がいろんなカルチャーを好きな理由ってここにあるんだよな〜」と思えるようなフレーズが中盤くらいにあり、そのあたりから割とすらすら読み進められた。
さまざまなコンテンツに触れるための媒体が多様化し、消費速度もみるみるうちに上がり続けていく現代で、作り手は何を大切にすればよいのか。日本でも有数の映画監督に弟子入りした尚吾と、YouTubeでの発信を行うことにした絋という二人の主人公の葛藤や学びを通して、受け手である我々にも疑問を投げかけてくる構成がとても良かった。
めまぐるしくモノの価値基準が変わっていく世の中で最終的に信じられるのは自分の心だけ。自分がここまでの人生で触れてきたものすべてがこ -
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「健やかな論理」にやられた。
直前まで健やかだった人々が自殺する突拍子もなさが、納得できるのだ。普通の構成だったら違和感しかないだろうな。この作品では、その唐突な行動を自然な流れとして描いている。
ある日、急に死にたくなるのではない。意識の底でずっと流れていた希死念慮に気づいてしまった途端、その流れに乗るのが自然だと感じてしまうのだ。
「もういいかなと思った」というセリフにはリアリティーが溢れていた。
「そんなの痛いにきまっている」は、著者のメインテーマである性癖が描かれている。マジョリティーには見えない当たり前の壁。多くの人には見えず、素通りできてしまう空気の壁なのに、著者の描くキャラクタ