朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
誰しもが持ってるけれども口に出さない、
道徳的ではない欲望を、朝井リョウ氏は
どうしてこんなに解像度高く表現できるのか。
朝井氏の話としては、今後どのように生きるべきかが示されているので、明るい気持ちで読み終えることができた。自分の現在のポジションを変えたいなら積極的に動こう、そんなところだろうか。
私は長年の宝塚ファンですが、
ファンから見ても正確にファンクラブの裏側を描いていて素晴らしい。
ただ、会員の属性が多様なファンクラブにおいては、会への貢献度(チケットの購入枚数)に応じて序列(いい席のチケットが与えられる)をつけることで、他の会員も競ってチケットを買うようになるので、運営として -
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本と映画が好きだから、作り手の難しさはよく分かった。
人々の価値観は変容するし、多様化するし、昔ながらの権威もそのままの地位ではいられない。
自分も古典を美化しがちなところあるなと思った。
けど、古典で今もなお読まれている本は、確率的に良い本である確率が高いよね。海外の本でも、わざわざ翻訳されているんだから、海外の著者の本は質がいいことが多いはず。質がいいとか、基準が存在しないけど、いいと思う人が多い確率が高い、とここでは定義しておく。
人と比べることが無意味になる。なぜなら存在してるフィールドが違うから。現代ではフィールドは細分化し、増殖する。
だけど、本当にいいものは違うフィールドの人に -
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2025年 22
【正しい選択】なんてこの世にない。
「武道館ライブ」を合言葉に活動してきた女性アイドルグループ「NEXT YOU」。独自のスタイルで行う握手会や売上ランキングに入るための販売戦略、一曲につき二つのパターンがある振付などさまざまな手段で人気と知名度をあげ、一歩ずつ目標に近づいていく。
しかし、注目が集まるにしたがって、様々な種類の視線が彼女たちに向けられるようになる。そして、ある出来事がグループの存続さえも危うくしてしまい……。
「人って人の幸せな姿を見たいのか、不幸を見たいのかどっちなんだろう」「アイドルを応援してくれてる人って、多分どっちもあるんだろうね」
恋愛禁止、炎上、 -
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ネタバレ笑えるし泣けるしで面白かった。
男子だけでチアをやるっていうのも良いし、メンバー1人1人に個性があって魅力的。
面白い事をしたい、誰かのために何かがしたい、自分を変えたいなど動機はそれぞれだけどみんなで練習して目標に向かって努力している姿はカッコよかった。最初は楽しい雰囲気で和気藹々としていたけど、目標が高くなるにつれてメンバー同士の意見が合わなくなる感じもリアルで良かった。それでも最後までみんな辞めずに続けて、最高の演技が出来て良かった。感動した。
特に最後の儀式はめちゃくちゃ泣いた。今まで聞けなかったメンバーの本音や努力の軌跡が見えて本当に泣ける。最後の演技の途中にノートの話が挟まれてて余 -
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なんとなく読書熱が蘇ってきたタイミングでスラスラ読める著者を。勢いにのりたい。
大きな物語の消失からの現代を描く現代を生きる作家、という印象で、この作品もまんまのテーマ。「みんなが知ってる」という大きなスターが不在になってこれからどうなるやら、みたいなことを切り込んで書きたかったのだと思うし、目配せの効いたバランス感覚がいいなと思う。結論としてはきっとこれからクラスタ的なコミュニティがたくさんできるけど、いいものはそのクラスタを越境するよね。って。おおむね同意でありがとうって感じ。
ただ個人的には最近真とか美とか善とか、絶対的な基準があるのではないかと感じ始めているので、特に黄金比とか数学的 -
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ネタバレ「何者」のサイドストーリー集。
「何者」を拝読してからだいぶ時間が経っていたため内容を理解できるか不安だったけど、それぞれのお話が独立していて読みやすかった。
就職や面接、進路、新社会人など、いろんな面で悩む人の葛藤が描かれていた。
逆算のお話で沢渡さんが言っていた「きっかけとか覚悟とかって、多分、あとからついてくるんだよ」が忘れられない。
1歩踏み出してチャレンジする人を見るとその勇ましい姿にまぶしさを覚えるけれど、本人からしたら万全の覚悟なんてそうそうできていなくて、あとから振り返った時に「あれがきっかけだったんだな」って
思うのがざらなのかもしれない。 -