朝井リョウのレビュー一覧

  • どうしても生きてる

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     朝井リョウの作品はかなり好きでいくつか読んでるが、今作もやっぱり好き。
     朝井リョウって、複数人から成る小説家軍団なんじゃない?って思う。1人の人間がなんでここまで色んな角度からものが見られるの?
     それぞれに苦しい現実があっても、私から他の人の苦しみは見えない。何が救いになるかも、またそれぞれに違う。正しさのなかで溺れそうになる人がいること、正しさだけじゃ掬い上げられないものがあることを、ここに書いてくれている。私が掬われたわけじゃないのに、掬ってくれてありがとうって言いたくなる。
     

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    2025年08月30日
  • 何様(新潮文庫)

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    「何者」のスピンオフ的な作品だが、独立した短編集としても面白く読めた。特に、最初の話と最後の話が個人的には好み。
    なお、作品には全く責任がないが、「何者」と「六人の嘘つきな大学生」の記憶がやや混在してしまうのは私だけではないはずで、その点からは本作を読む上で少し戸惑う。

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    2025年08月29日
  • どうしても生きてる

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    うわあやっぱり男性作家だなあ〜と思う部分が多々あったりしたけど、どこに出てくる登場人物も近くにいそうだし、何より最後のみのりの章が女の目を通しているとしか思えない人生だった。

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    2025年08月29日
  • スター

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    表現する側ではなくとも、いち視聴者として刺さる部分はたくさんあった。
    サブスクで作品を観ると、「もっともっと」と欲が加速する感覚も覚えがあるし、だからといってその監督の作るスピードにも限界があるから、同じような雰囲気の作品がないかTikTokのおすすめばっかり漁っちゃうし。
    そうやって人によって見たいものが細分化されること、それでも、そのコミュニティの枠を越境した不動の名作が出てくること、どちらも思わず唸るほど納得できる。
    なんでこの人は、こんなにも人々の心の動きや社会の変動を、正確に読み取れるのだろう。
    あと、朝井リョウ特有の「あ、これ読者の自分にも矢が降ってくるぞ…!」っていう自意識を突き

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    2025年08月27日
  • ままならないから私とあなた

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    効率と非効率が分かりやすく循環したオチ。曖昧を楽しめるのは、余裕があるから、ってなってもつまらない。最近とみに小説を面白く感じているのは、AIの反動かしらん。オーディブルのおかげもあるけど。

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    2025年08月26日
  • スター

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    学生映画祭でGPを受賞したサークル仲間の2人。「どちらが先に有名監督になるか勝負だな」と言って別れた2人は映画とYouTubeで異なる道を歩む。「細部は神に宿る」と"伝統"が重んじられ"本物"の作品が求められる世界と、大量生産・大量消費が繰り返されるが誰もが作品をリリースできる世界どちらが正しいのか。互いの世界で突き進み葛藤する2人が辿り着く答えとは。
    芸術に縁のない自分の人生と思ってたけど、仕事の成果物を作品と捉えると学べることが沢山あった気がする。自分が生み出す物には責任と誇りを持っていけるようになりたい。読んでよかった一冊です。

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    2025年08月25日
  • ままならないから私とあなた

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    合理的で効率的な無駄をとことんはぶいて生きて行く薫、ままならなさを感じながらも、不効率から生まれる人間らしさや、努力して得た達成感を大切にするユッコ。極端だけど、効率がよすぎるIT化で子供を産む時期なども全て効率的には違和感。でも全て自分の思うよーにコントロールできるのは羨ましいかな?少し考えさせられたぁ〜。

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    2025年08月24日
  • スペードの3

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    ネタバレ

    やっぱこういうテーマで書くの上手いなーーって思って面白かったけどアキってお前かい!!ってなったのがピークすぎて3章目が相対的にのっぺりした感じに思えてしまった。1章目が衝撃すぎて、そこから引っ張ってる黄色いストールのことを考えすぎていたからかもしれない......。

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    2025年08月17日
  • 少女は卒業しない

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    Audibleにて。
    こんな作品があったんだと、旅行の道中で見つけて移動時間で聴いてみました。
    オムニバス形式の作品それぞれに主人公がいて、青春どストレートだったり、そこにまた淡い感じがあったりと毎回キュンx2させてくる系。出てくる高校生たちも当時私が高校生だった頃に近い年代だったから、感覚が当時に少しタイムスリップした。
    私が今まで読んできた朝井リョウ作品は、毎回どこかしらに刺々しさや鋭い針のような文節や表現が沢山あって、でもって読者への問いかけが激しかったんだけど、これはサラサラいける。捻くれていない。中学生から高校生になるだけで、身体も心もとんでもなく大人になるんだなぁ(自分はどうだった

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    2025年08月16日
  • どうしても生きてる

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    衣食住に困るわけでも生死の危険があるわけでも無い日本。それなのに苦しみを感じるリアルで繊細な心理描写に、自分の心が影響を受けてしまった。
    少し気持ちが落ちている時に読んでしまったのが良くなかったかもしれない。
    劇的な展開や明るい希望が感じられるわけではない。それでも生きていく登場人物達の静かな強さが感じられた。特に最後に「くじ」を入れたのは作者の優しさというのか願いのようなものが感じられた。

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    2025年08月14日
  • 武道館

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    最初はアイドルの話かと、半ば冷めた目で読んでいたけど、主人公愛子の「アイドルの自分」と「本当の自分」の葛藤が面白くて熱くなっていく。
    歌って踊ることが好きと、幼なじみと過ごすことが好きは、アイドル前からあったことで決して矛盾しない。
    でも、アイドルとして生きていくためには、選択をしなくてはいけない。それが、その時代の流れで時代のルールなのだ。十年後、二十年後は変わっているかもしれないけど。
    「正しい選択なんてこの世にない。たぶん、正しかった選択、しか、ないんだよ」
    「何かを選んで選んで選び続けて、それを一個ずつ、正しかった選択にしていくしかないんだよ」
    愛子の選択、杏佳の選択に幸あれ。そう祈っ

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    2025年08月12日
  • ままならないから私とあなた

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    生成AIが進歩してる中だからこそ、勉強して知識を身につけようと私が考えてる理由がまさに言語化されてて、今読めて良かった

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    2025年08月11日
  • どうしても生きてる

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    どうしようもなく生きるしかない。
    逃げることもできない。そんな時の気持ちがドバッと押し寄せてくる。
    しょうがないと言っている側、言われた側どちらも言い分はある。
    だけど、言われた側はその相手の気持ちまで抱えなきゃいけない。
    言えたら楽なこと、そんなことはわかっている。
    だけど、言えない。どうしても言えない。時がある。

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    2025年08月10日
  • GOAT Summer 2025

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    面白いけど短編がやっぱり苦手なんだよなぁ…
    これで500円は破格すぎて、もっと短編を楽しめるようになりたい

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    2025年08月09日
  • スペードの3

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    ネタバレ

    3人の女性が主人公。
    つかさ様ファンクラブを取り仕切る女性、くるくる天パのアキちゃん、つかさ様。
    一章のアキちゃんとむっちゃんの叙述トリックがおもろかった、そこで種明かししちゃうんだ的な。普通の本なら最後に明かす種な仕掛けを中盤で明かしていた。
    最終章のつかさ様から円への感情が人間らしくてよかった。ほどの良い悲劇があることで、演技の背景に深みが生まれる、私には何もない(悪い意味でこれで順調すぎた)

    ファミリア内のいざこざやアキちゃんからみちよへの制裁なども、つかさ様からは何も見えていないけど、それぞれで悩みや葛藤をもちつつ、自分のコンプレックスや黒歴史と奮闘している様がおもろかった。

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    2025年08月05日
  • 少女は卒業しない

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    朝井リョウさんの繊細で瑞々しい感性に
    ひたすら感動してしまった。
    美しい比喩を書き残してしまいたくなるほど。
    廃校になる高校の卒業式。
    「3月と4月は色が違う」
    特に18歳の3月と4月の残酷なほど
    違う色合いを思い出した。
    今は別れも出会いも全部まぜこぜになって
    ほろ苦さしか残っていないけど。
    朝井リョウさんの文章に魅せられた一冊。

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    2025年08月05日
  • もういちど生まれる

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     自分の中の自分を模索する、自分が自分である振りをする。少し背伸びをして。
     自分を求めても自分はみつからないのに、そこに、みな、躍起になる。大勢の中で、自分の居場所が欲しい。しかもできれば良い位置で。それを与えくれる何かが、外から何か降ってきて、自分の世界をひっくり返してくれるんではないかという期待。大学生、それは独特な時間を指すのかもしれない。

    これぞ、青春というやつか。という世界観に、どこか疑問を持ちながら、青春なんてちょっとと、斜に構えるところ。そして、それもまた、青春と言えるのもしれないところ。作者らしさが出ている。

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    2025年07月31日
  • 何様(新潮文庫)

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    劇団の話が1番印象に残った。
    誰かの希望になりたいなどという言葉は、ただの綺麗事に聞こえるてしまう。主人公の彼女の家は貧乏で苦労していた。彼は思ってだろう耳触りのいいことを言いやがってと。彼女の現状はすぐには変わらないだろう。何かを体験したときの感想は人それぞれである。ギンジはそのことを周りとワイワイ話しながらも明日を生きる糧にして欲しいと。何を与えたいか。少しマーケティング的な考え方と似ている気がする。心に響くものがあるがあった。

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    2025年07月30日
  • GOAT Summer 2025

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    GOAT第2号。因みにわたしは2号を最初に買いました。1号も在庫があったので、そっちも後から買い、順を追って読みました。

    いやー、本当今回も読み応えがある!!
    とはいえ、読書の世界や、文芸誌というものはほぼ初めましてなのですが、SNSでこの文芸誌を買ってる人が多くて気になったって所なのですが、著者のお名前だけだと全然分からないような触れるの初めてのわたしでも、読書って楽しいな。文芸誌ってこんなにわくわくするんだ。やっぱり紙って大好きって思わせてもらいました。

    連載とかではないので、どこから読んでも楽しめるのもいいですよね。
    色んな方のその本のテーマにそった物語が詰まってて、この人の他の作品

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    2025年07月28日
  • もういちど生まれる

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    人の表裏を短編小説の主人公を切り替えながら表現。話の登場人物だった彼女、彼が次は主人公で心の内が表現される。

    他人から認識されている人格と自認している人格の差

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    2025年07月27日