朝井リョウのレビュー一覧
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偶像崇拝、アイドルとは誰かの理想や夢を投影されてその通りに動くべき存在だと思う。アイドルとして活動している間はファンの期待に応えるような態度を求められるのは当たり前、ましてや1人の人間として恋愛に傾倒してはいけない。「ただの人間なんだから当然だろ」という態度が出てしまうとすっごく冷める。私の中で、そういう価値観が意識しないところであったんだなと感じた。
平成のトップアイドルグループ、特にジャニーズなどの大手アイドルグループではバラエティのチャレンジ企画なども成功させてるイメージが強い。失敗することもあるけど、失敗しても次は成功させてくる印象があり、「できるか」「できないか」ではなく「やるか」「やらないか」だと感じる。
本作は女性アイドルグループの話だが、女性アイドルは男性よりも活動できる期間が短くある程度の年齢になると卒業という選択肢が出てくる。主人公の心情を通して、アイドル側の感じ方がすごくリアリティがあり「華の十七歳」の時期を偶像崇拝される側になって過ごすと普通の十七歳では感じられないような体験を小説を通して擬似体験させられるような、そんな気がした。 -
Posted by ブクログ
昨今の効率化、AIを活用した自己完結化、IT化に疑問を感じ、便利さは利用しながらも、スマホのなかった時代に子ども時代を過ごせてよかったとか、これから歳をとって社会についていけるのだろうかと不安を感じる方の人間です。薫の意見により、自分の価値観を客観的に説明された気がします。辛辣だけど、なるほどなと思った。でもやはり、雪子の語ることに強く共感した。
正反対の価値観を持ちながら、ずっとお互いをかけがえない存在として疎遠にならずに歳を重ねたのは、お互いがそれぞれにとって魅力的だったからだろうし、わかる。ただ、薫の雪子に対する執着が強めに感じた。私が読み取れていないだけだろうか? -
Posted by ブクログ
ようやく読むことができました。
朝井氏が『何者』で直木賞受賞後、第一作目となるこちらの本『世界地図の下書き』は、児童養護施設「青葉おひさまの家」で暮らすことになった子ども達を描いた作品です。
すごく読むのに勇気が要りました。
だって、様々な事情を抱えて親と離れて暮らす子ども達を直視できるのか不安で……。
やはり途中で何度も読むのをやめました。
そして、辛くなっては朝井氏の『風と共にゆとりぬ』を読み、正気を保たせました。(推奨)
どうしてそこまでしてこの本を読もうと思ったのかと言いますと、知り合いの子が児童養護施設に一時保護されたからです。
朝井さんならきっと子どもの気持ちを真っ直ぐに伝えてくれるような気がして。
そしてそれは当たってました。
「ぼくな、教室で、ユーレイみたいなんよ」
「机もみんなから離されとるし、誰もぼくに近寄ってこん。話しかけてこん。守ってくれる大輔くんがおらんくなって、もう二年もずっとそのままや。ユーレイでおることがもう、普通になってしまった」
「だからな、わかっとった。泉ちゃんもきっと変わらんってこと。ぼくらが全校分のランタン作ったとしても、人をいじめるやつはいじめ続ける。約束とかそんなん、あいつらには関係ないんや」
「でも、自分たちでこんなにもすごいことができるって、自分たちだけは変われるんやって、そうも思いたかったんや」
すごくすごく辛い描写もあるけれど、最後はこの子達みんながまっすぐに希望を持つ。
それが救いだった。
この作品は私が求めていたお話ではなかったけれど、子ども達の置かれた境遇や、施設での暮らし方、様々な大人達との関わり、そしてそこで暮らす子ども達の素直な気持ちの言葉のやり取りなど、子ども達側に立って体感できたお話でした。
知り合いの子の様な立場の子はいなかった。
ここには。
そりゃさ、物語にはさ、救いがあるわさ。
でもさ、現実は厳しいよね。
本当に色んな立場の子、親、が居る。
私には何が出来るんだろう?
ひとまず、自分の子ども達には寄り添ってあげてたい。何があっても。
そう思った。
何もしてあげられないかも知れない、けど、何かできるかも知れない。寄り添う心を忘れずに。
その子と、その子のママの為に。
さて、週末は息子の小学校の運動会がありました。
そして、実家の田植えのお手伝いにも行きました。(腰が死んだ)
だもんで、しばらく皆さんのレビューを放置してました。
ごめんくさいm(__)m
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Posted by ブクログ
19歳から20歳にかけての、子供とも大人ともいえない年齢でもどかしさを感じている人たち。
作品に出てくる人物たちと同じく、自分もそれくらいの年齢のときは、このままでいいのかなとか、他の人とは違う特別な何かが欲しいとか、漠然とした不安や焦りを抱えていたなーと懐かしくなったり、当時の苦い気持ちも蘇ってきたり。
私は大学には行かずに10代のうちから早々に社会に出て働き始めたので、大学生ってキラキラした青春のど真ん中を生きていて楽しいことしかなさそうに見えていたけど、それは外から見えている一部でしかなく、大人になりきれない年齢のもどかしさを感じているのはみんな同じだったんだ、といい大人になって今さらわかった。
この若い感性をそのまま文章に閉じ込められる朝井リョウはすごい。
サラッと読める文章なのに心にしっかり残るものがある。
解説の西加奈子さんが言葉が私が思ったことを全部的確に書かれていて、作家さんの言語化のすごさを改めて感じました。 -
Posted by ブクログ
多分ジャケ買いした。
2編収録されている。
1つ目は、あけすけに書かれた体育会系ホモソーシャルがリアルで(リアルなのか知らないが)、すっっっごく気持ち悪かった。
こんなに知ってるなんて作者が体育会なのか?と思いながら読み進めるうちに、嫌いが故に詳しいのか…?と感じはじめ…
2つめは、読み終えてもどちらが正しいのか判断しそこねた。
しばらく考えたが、右派と左派のように、ポジショニングするのでなくその場で自分にとってより良い選択を重ねていくものだと思う。
だから他人の選択に干渉すると言う点では、勝手に“作ってあげた”ものを否定されて怒りだすのがおかしいのかもしれない。
しかし、むしろ朝井リョウ的には、どちらが正しいと判断させないのが狙いなんじゃないかと考えたり。
朝井リョウ好きかも…他のも買う。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本当にみんな幸せに生きてほしい、、
心からそう思った、、!
人にはそれぞれの幸せがあるけど、やっぱり恋愛っていいね
愛する人、愛してくれる人がいるってすばらしい
自分が推しているアイドルグループも、メンバーの一人がちょうど武道館ライブ前に熱愛スクープされて、その子は武道館のステージには立ってくれたけど、それを最後に脱退してしまって
ちょうどその子のカラーを担当する新メンバーのオーディションをしている最中だったから
この話や設定が全くフィクションとは思えなかった
現代のドロドロ、嫌な部分と、その中でひたむきに生きる人たちの姿を描くのが本当に上手、、
あったかい小説を読んだ後とはまた違った類の、今目の前にある小さな幸せを噛み締めて生きようという気持ちになる
まあでも、こう思うのは愛子と大地が幼馴染だったからで、また違った出会い方、相手だったら感想は違ったと思う、、、 -
Posted by ブクログ
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香北つかさのファンクラブを束ねる美知代。
つかさに憧れを抱く地味で冴えないむつ美。
最近ではオファーが減った舞台女優のつかさ。それぞれに不満を抱えた三人の人生が交差する。
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待ってすごい、すごいすごい何この展開!
第一章のラストには、びっくらたまげた!
そして、朝井リョウ氏は、少女なんですか?
なんでこんな少女時代のやりとりを鮮明に描けるの?
そして自分が幼い頃は言語化出来なかった気持ちを、
幼すぎて自覚さえしていなかった厭な気持ちを、
思い出させて再認識させられて、どうしてくれるの?
まあ私は学級委員でも優等生でもなかったけど。
某歌劇団を彷彿とさせるファン組織がリアル。
(NANAのブラストファンも思い出した懐かし)
結末が清々しくてとても良かった。勇気貰えた。
続く第二章は、私は青春小説として読みました。
先輩素敵!好き!思春期感満載!葛藤が眩しい!
始終文面がキラキラ輝いているように見えました。
コンプレックスを拗らせて、でも認められたくて。
登場人物全員に幸あれ〜て思いました。笑
第三章は、テーマは面白かったけど読みにくかった。
過去と現在と回想が若干ごちゃついた(読解力なし子)。
でも常に虚構の自分を演じてるところとか共感した。
また私はトップスターでもエースでもないけど。
劣等感や承認欲求、嫉妬心からの焦燥感で、
自分の存在価値にしがみつく切実な感情描写。
「革命は誰かが起こしてくれるものではなく、
自分で切り札を切って起こすしかない」
自分の人生を、自分のために選び直す物語だ。
(一度失敗を経て「選び直す」てとこがいいよね、
まあ私はその選び直しさえも失敗の連続…苦笑)
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私は!トランプの『大貧民』を!知りません!
なので大貧民をモチーフとしているこの作品、
そこの描写は基本スルーしています!!←
今更大貧民を学ぶ気もありません!!←
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