朝井リョウのレビュー一覧

  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    原作の解像度がすごい上がります。ファンなら必読必須です!山口一郎さんやn-bunaさん、野口総一さん等とのインタビューは新しいことも知れてとても読んでて楽しかったです。この世界は最低と言うには魅力的すぎるッ!!

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    2025年05月09日
  • 星やどりの声

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    「正欲」、「生殖器」を読んだ後だったので、意外さに驚いた。
    純粋に家族の温かみを感じる話。
    父の言葉が子どもたちの生きる力・道標になるのか、或いは足枷・プレッシャーになるのか。

    自分が将来父になったときに子供へかける言葉について考えさせられた。

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    2025年05月09日
  • わたしの名店

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    大好きな作者さんの想い出の名店たち。
    私の世界にいなかった新たな作者さんとの出会いもあり!
    まだ知らない名店が知れたのと作者さんたちの人となりが分かるエピソード満載。Wでお得感満載(笑)。

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    2025年05月09日
  • 武道館

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    ネタバレ

    アイドルグループ「NEXT YOU」のメンバー愛子には幼なじみの大地がいる。グループ内にいつもクールな碧がいる。
    この2人が念願の武道館公演の直前、恋愛発覚で脱退する。
    アイドル事情に疎く、そうなのか…と、思うような裏事情が満載。グループ内の関係性までは想像できても、ファンの望むアイドルであり続けることは厳しい事がわかる。つんくのあとがきにもなるほどと思うこと多し。
    愛子のお母さんのエピソードと、愛子と碧が脱退したのに、記念ライブで現行メンバーと和気あいあいなのは少し消化不良。
    でも文章が上手いのでさらさら楽しく読めた。

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    2025年05月07日
  • 武道館

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    ネタバレ

    村山由佳さんの「星屑」に続いてのアイドルもの
    こちらはデビュー後のグループアイドルが成長し、形を変えていく姿を描いている
    読みやすくてするする読めるが、ちゃんと大事な言葉が残る感じ
    一昔前よりはアイドルの熱愛や結婚に多少は寛容になっているかもしれないが、SNSの普及で話がややこしくなってる現状に対し、彼女らはアイドルだけど一人一人ちゃんと人間であることを肯定するような、味方をするような視線が温かく優しい

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    2025年05月03日
  • ままならないから私とあなた

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    Audibleにて拝聴。

    いや、本当にままならない。
    効率的、非効率的で物事を判断しがちなカオルと、真逆な考え方・生き方をするユキコ。カオルは、そんなユキコとずっと仲良くしている事、ユキコの夢を叶えであげたいと突き進んでいる事に、「意味」を見出していたのかなぁ…?

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    2025年05月01日
  • 武道館

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    アイドルが「女の子」や「幻想」を売る時代は終わり、確かな技術があるものが売れる時代に変わった。それらは、本人が自ら考えて選択したものでないと本物にはなれなくて、選ぶための信念がある者が残っていく時代でもある。
    それがパーフォーマーとして正しい評価のされ方たし、るりかが作中で言っていたように、女の子が表舞台に立つには「女の子」を売るアイドルとしてのシステムが必要だった、という時代に比べると、はるかに正しい。10年前に書かれた未来に今なっているということがとても驚く。

    だが、それゆえにまやかしが効かない、本当に技術のあるものが残る時代なんだとも思う。
    その技術は歌や踊りでもあるし、もはや「可愛い

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    2025年04月30日
  • スター

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    「待つ それだけのことが、俺たちはどんどん下手になっている」
    この一文は、現代社会を非常に高い解像度で切り取っている。

    物と情報が氾濫した現代で、すべてのものがインスタントに消費され、生まれては消えていく。
    「ないものをあるようにみせる」人間が跋扈し、小さなコミュニティが乱立する。
    無駄に多忙な生活のなかで、本当に大切な「あるものがないように」生きている。
    でもそれでいいのだと思う。
    なぜなら、騙す人よりも「今はそれに騙されていたい」という人の方が多いからだ。

    「酔っていたい」という自分の内側の声に気づけている場合はまだマシだが、多くの場合はその声があることにすら気づけていない。
    いってみ

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    2025年04月30日
  • チア男子!!

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    ネタバレ

    1つの物語でチームメンバー16人もの性格や内面を表に出すのは、アニメや漫画ならともかく小説ではなかなかイメージしにくい。
    だから学祭後の新規メンバー紹介のときは、この後のストーリーが雑になりそうでかなり不安だった(実際金はともかく銀、銅はめっちゃ雑w)けど、新規メンバーが初期メンバーの成長の糧になっていてよかった!
    最後のみんなのノートの内容はちょっと泣いた。特に弦の気持ちには同情しちゃった。

    朝井先生は青春モノの心情描写が上手で大好き!

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    2025年04月26日
  • 星やどりの声

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    いつもの朝井リョウさんの社会への風刺やある種の残酷感・現実感とはまた違った、兄弟の心が温かくなる物語で、とても新鮮でした。

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    2025年04月20日
  • もういちど生まれる

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    魔法使いにみえる魔法使いなんて、本当はこの世にいない というフレーズがすごく心に残った
    誰かの視点では羨望の眼差しを受けていても、別の視点ではその人も何か悩みを抱えていたり、マイナスの感情を抱かれていたり。全てのパートが少しずつ繋がっていることで、そういう視点による見え方の違いみたいなものも描かれていて好きだった。
    あとはやっぱり朝井リョウさんの文章が好き

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    2025年04月15日
  • 武道館

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    最終盤はグッと来るものがあった。
    「私、アイドルになりたいの」
    そんな夢を幼い頃から持ちながら、血の滲むような努力を積み重ねてきたのに、大人たちが勝手に決めたルールによって、その夢が打ち砕かれてしまう。
    彼女たちがいつか、自分の意思で自分の人生を決めることができるような世になりますように。

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    2025年04月14日
  • もういちど生まれる

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    20歳を迎える5人の男女を描いた短編集。

    かつて夢見た大人像と今の自分とのズレに違和感を覚える時期は、誰しもが通る道だと思う。また、その後も常に抱え続ける課題だ。20歳をとっくに過ぎた今も、私はその感覚を持ち続けている。
    そういう意味で本作は、若者だけの物語ではない。

    それぞれの短編がゆるやかな繋がりを持ち、登場人物たちは都度別の視点で語られる。誰かにとっての憧れの人物も、大きな劣等感を抱えていること、他人が羨むような立場の者であっても一人の人間であることが的確に語られているのが見事だった。
    短編集という語り口ではあるが、没入力の高い一作だ。

    LINEはあるが音楽配信サービスがないという

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    2025年04月14日
  • 少女は卒業しない

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    甘酸っぱい、というよりは儚くて切ない気持ちで満たされる。ひとつひとつの思い出が繋がって、学校という世界は存在した。
    エンドロールが始まる、は個人的に好みすぎました。

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    2025年04月13日
  • ご本、出しときますね?

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    番組Pの佐久間宣之の『おわりに』が印象的だった。作家さん達の考え方の違いが面白く、文字だけで伝わる人柄みたいなものに押されて何冊か本をポチった。

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    2025年04月12日
  • 武道館

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    思春期の微妙な気持ちの移り変わりや雰囲気を、当事者でもないのに、どうしてこんなに鮮明に描けるんだろうか。朝井リョウ先生すごい。

    アイドルになるっていっても、色々な理由が目指すものがあって、ただ歌とダンスが好きなだけだったり、注目を集めたいたまけだったり、誰かを元気にしたいだけだったり。

    最後の終わり方もすごくよくて、別世界だったアイドルとおっかけの世界も、ちょっとだけ身近に感じられる気がする。

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    2025年04月11日
  • スペードの3

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    この作者はひとの心理描写が本当にスゴいと思う。特に女性の。
    ストーリーに起伏がものすごくあるわけではないが、心理描写だけで面白く感じさせる。

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    2025年04月03日
  • 少女は卒業しない

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    浅井リョウさんの表現力に感動した。卒業式当日のたった1日に7人の心情が詰め込まれており、時間を忘れて読み耽ることができた。物語の視点が変わっても、再度客観視されることによって、登場人物を思い出させる効果や、主観と客観の相違点を発見する効果があり読んでいて楽しむことができた。最後の章は、三角関係が生々しく描写されており、読んでて非常に楽しかった。

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    2025年04月01日
  • 少女は卒業しない

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    暗喩が綺麗。高校生の青春は尊く儚いとも感じた。ずっと続くと思っていても、ずっとは続かなくて、終わりがあり二度と戻れないものだからこそ、キラキラしているのかも。

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    2025年03月27日
  • 星やどりの声

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    父を癌で亡くした6人兄弟の家族の物。
    それぞれの視点で描かれる物語は最後に全ての像を結び、本当の家族の物語になった。
    それぞれが優しさを持って家族に接しているところが胸がじんと熱くなった。

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    2025年03月25日