魚豊の作品一覧
「魚豊」の「チ。―地球の運動について―」「ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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命にかえても
冒頭から拷問で口が裂けている人が出てきます。
12歳で大学への入学が認められたラファウ、大学では神学を学ぶと言いますが、ある異端者・フベルトに出逢います。
天動説はあまり美しくはないだろ?という発言もあり、ラファウは6等星まで観測できる視力の持ち主です。この辺から地動説の話が出てきて、ラファウも直感的にこれが正しいのでは?と感じます。
フベルトが箱に入れていた資料、あとオリオン座の三連星をモチーフにしたペンダントがこの作品のキーアイテムです。
フベルトも、そしてラファウも命に替えてでも自分たちの感じた感動を後世に残そうとしていましたが、異端審問官で元傭兵のノヴァックは仕事として当然のように異端
Posted by ブクログ
アントニ司教に「勘違い」と言われた時のノヴァクの
絶望…
ラファウの最期に痛みを感じたが、それを無視したと
いうノヴァク。自分のその感情に問いかけることなく
考えることを拒否した結果だとは言え、勘違いという
一言で片付けられては堪らない。
たった一人の人間(司教)の考えで、教えに反するこ
とかどうかが決まるというのは恐ろしい。
でも最後にヨレンタに”会えた”のは良かった。
突然、舞台がポーランドに移った時は驚いたけど、そ
れまでの話は、よく聞くようにパラレル世界なのかも
しれないし、こういう事があったかもしれないという
フィクションかな。
まぁ アルベルトの若い頃のことは知られてないような
Posted by ブクログ
地動説から
プロテスタンティズムの倫理と資本主義の精神まで。
信じることと疑うことの矛盾ができるのが人間。
語りたいことは山ほどあるが。
最後にラファウ自体も相対化されているのがいいし、これがおそらく、現代の様々なものを繋げて探究してしまう、陰謀論を書こうと思ったキッカケにもなっているのかも。
神が死んだ時に、
大学でまなびたくない、という自分の希望をねじまげて、倒立させて、その思想に染まる、ルサンチマンは良くない。
神が死んだ時、信念を持てるか。そして次世代に贈与することが自分の死に繋がったとしても良いか。それはつまり、生き甲斐を、神、信仰、死後の世界なしで見いだせたということ。