魚豊のレビュー一覧
-
読んでいて、辛いというか悲しいというな恥ずかしいというかそんな色んな感情がごちゃ混ぜになった2巻でした。
同じ日本人でも、同じ都市や街に住んでいても、教育格差や周りの環境や人間、産まれおちた状況によって、こんなにも人間には差ができてしまうのか…と渡辺と飯山さんを見て感じてしまった。
結局、この後...続きを読むPosted by ブクログ -
地動説、今では当たり前にわかっているものだけど、時代が違うと異端者扱い。その時代の価値観や物の見方によって、人の人生に大きく影響するということを思い知った。Posted by ブクログ
-
TBS Podcastのぶくぶくラジオ(2024年2月23日)にて紹介され、読みました。
魚豊さんの作品は『チ。』『ひゃくえむ。』など好きな作品ばかりで、今回のも期待どおり面白かったです✨
チ。は、真理を命懸けで追い求める物語でしたが、今回のは真理とは真逆の陰謀論にハマってしまう、振り回されてし...続きを読むPosted by ブクログ -
ずっと気になってた「チ。」を全巻読みきれた。
地動説や天動説なんてなんの理解もなかったし天文学すら興味があるというレベルのものでしかなかったのにすごく楽しめた。
なにより人間が生まれる意味や存在している意味、成すべきことや自分という存在の在り方を考えさせられた。
私はずっと死ぬだけの人間がこの世界に...続きを読むPosted by ブクログ -
知的好奇心に命を賭けれる人たちの物語。
自分が知りたいことを知ってはいけない時代があったのだと思うとゾッとした。が、後半になるとわかるのだが、自分の狭い世界で生きているとそれが世界の全てのように感じる。弾圧してたのは主人公たちの街だけだったというところがこの世の全てを物語っていて、皮肉っていて最高...続きを読むPosted by ブクログ -
好奇心と心理の追求。託され繋がっていく奇跡。壮大さに打ちひしがれながら読みました。子供にはちょっと過激な表現や絵もあるかもしれないけれど、それでも幅広い世代に知ってほしい傑作。アニメ化も決定されてるそうで楽しみすぎる!
作品とタイアップした amazarashiの「1.0」「カシオピア係留所」は作品...続きを読むPosted by ブクログ -
人生で最良の漫画と言える。確実に。
もしかしたら本当にあったのかもしれない。
もしかしたら本当はこんな弾圧は存在しなかったかもしれない。文字で知れることはやはりたかが知れているけれど、それは高貴であると信じている人がここにはいた。
とにかくあつい。
人間の自由への欲があつい。
こんなあつい人間...続きを読む -
「―地球の運動について―」という副題から「チ。」とは地動説の「地」のことだと思いこんでいた。しかしここまで読み進めていって、真実を知りたいという「知」であり、真実を表す「智」であり、代償としての「血」であるということに気づき、慄然とさせられた。
-
お話はなかなか難しいし、辛くて理不尽な描写が多いのに読むのを止められなくて一気でした。
どんな着地になるんだろう?と思っていたら1巻のラストが衝撃過ぎて…この後どうやって地動説が確立していくのか、気になりすぎます。 -
新しい発想への異端者扱い、女性と言うだけで魔女率アップ、そしてそれらに
対する拷問のえげつなさ・・・この時代には生まれたくない。
でもこんな時代の中で純粋に真理を知りたかった者、星に魅せられた者、名を残したかった者、
人生を証明したかった者、功績をあげたかった者などたくさんの人たちによって少しずつ...続きを読む匿名 -
現在では当たり前のように学んでいる地動説が定説になるまでに
こんなに残忍で残酷な犠牲が多数あったことがすごい怖いです。
選ばれた少数の人しか行けない大学に天文学というコースがあるのに
地動説のような新しい意見を唱えると即拷問って、何のための天文学だ?匿名