魚豊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
考えてみてください。
歴史上、この考えが弾圧された前例を聞いたことがありますか?
果たして この説は本当に異端的なのですか?
僕らは気付いたらこの時代にいた。
別の時代でもよかったのにこの時代だった。
それは ただの偶然で無意味で適当なことで、
つまり奇跡的で運命的なことだ。
僕は同じ思想に生まれるよりも、
同じ時代に生まれることのほうがよっぽど“近い”と思う。
だから、絶対そんな訳ないと思いつつも、
感情と理屈に拒絶されようとも、こう信じたい。
今、たまたま ここに生きた全員は、たとえ殺し合う程憎んでも、同じ時代を作った仲間な気がする。
好気心は人を飲む。研究なんていずれ自己目的化して暴 -
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権威の中で生じる思考停止は、何も宗教だけじゃなく、
学問って物の中でも起こるんじゃないですか?
悲しいことに、ある種それは必然で、
つまり何かを根拠(前提)にしないと論理を立てられない人間理性の本質的限界として、
思考すると常になんらかの権威(前提)が成り立ち、
誰もその枠組みからは出られないのかもしれない。
そういう状況下で駆動した情熱が、暴走とも言える軌跡を経て、
時には偉業(美しさ)を、時には悲劇(醜さ)を生む。
「自由の定義は?」
「そう問えること。」
「信念はすぐ呪いに化ける。それは私の強さであって限界でもある。」
「・・・でも、信念を忘れたら、人は迷う。」
「迷って。きっと迷 -
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神は理性の外、 自然にこそ宿る。
そもそも人は獣と然して変わらん。
知性を適切に扱う実力などないのだ。
半端な知性からは勘違いが生まれ、
勘違いからは悲劇が生まれる!
“自然な悲劇”は受け入れるが、
人が引き起こす“不自然な悲劇”は
あってはならない。
確かに 数が増える程 競争は激化するが、
その分 格差も酷くなる。
そしてそれは争いを生む。
この発想には弱者を救済する仕組みがない。
倫理を失った自由は混沌だ。
集団を動かす際は 常にそれを気にかけねばならん。
君は今から神に気を遣わなくていい。
寧ろ神に奪わせるな。感情の主導権も、生きる意味も。
“私は一生・・・ このままここで終わ -
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死ぬ怖さなんて、この世を肯定する怖さと比べたら軽いものだ!
本当は、君はもっと大きな”理念”で動いている。
いや 動かされている。
君が、心の底で憧れ、求めたものがある。
それに気付きたまえ。
「自由なんて聞こえはいいが、規範がないなら
獣と変わらないじゃないか。」
「・・・ええ、そうなのかもしれませんが、
今ある規範を疑えないなら、
それも獣と大して変わらない。」
「さっきの話ですが、上手くいく可能性ってどれくらいなんです?」
「非常に低い。」
「それは素晴らしい。
最期に期待のしがいがある。」
以上はネタバレでは無いですが、
第5集に出てくる、深い名言の数々です。
本書のシリ -
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なんというか 夢っていうのがあると、
とりあえず一週間くらいは悲劇に耐えられる気がします
『自らが間違ってる可能性』を背定する姿勢が、
学術とか研究には大切なんじゃないかってことです。
第三者による反論が許されないなら
それは ーーーーー 信仰だ。
信仰の尊さは理論や理屈を超えたところにあると思いますが、
それは研究とは棲み分けられるべきでは?
そういう他者が引き起こす捩れが、
現状を前に向かわせる希望なのかもしれない。
「その姿勢を研究に採用してしまうと、我々は目指すべき絶対真理を放棄することになる。
そして学者は永久に未完成の海を漂い続ける。
その悲劇を、我々に受け入れろと?」
「そ -
Posted by ブクログ
才能も発展も人生も、いざって時に退いたら終わりだ。
この世は、 最低と言うには魅力的すぎる。
「不思議だ。ずっと前と同じモノを見てるのに、
少し前から まるで違く見える。」
「だろうな。」
「え?」
「きっと、それが何かを知るということだ。」
「もし・・・積み重ねた研究を一瞬で否定する力があって、
個人の都合や信念を軽く超えて、究極に無慈悲で、それ故に平等な、
そんなものがあるとしたら、それをなんと言うと思いますか?」
「それは・・・真理だ。」
文字は、まるで奇跡ですよ。
200年前の情報に涙が流れることも、
1000年前の噂話で笑うこともある。
そんなの信じられますか?
私達の人生 -
Posted by ブクログ
その場しのぎの慰めなんか現実を変えやしない。
だが、
芯から湧き出た苦悩は、
煮詰められた挫折は、
或いは 君の絶望は、希望に転化し得るのだ。
一生快適な自己否定に留まるか、
全てを捨てて自己肯定に賭けて出るか、
どちらを選ぶも自由だ。
君の言うように、この世は喪失で溢れている。
それに、人は いつか死んでここを去る。
でも、私が死んでも この世界は続く。
だったら そこに何かを託せる。
それが 喪失まみれのこの世界から生まれた
ある種の、希望だ。
君は まだ天国へ行くべきじゃない。
君の顔は まだ、死を恐れてるからだ。
以上はネタバレでは無いですが、
第2集に出てくる、深い名言 -
Posted by ブクログ
ネタバレバイアス(偏見や先入観、偏り)は、かならずある。
だからこそ、他者との違いがあることを理解して
対話しなければならない。
このマンガほんと気づきを与えてくれる。
直接的でないからこそ、暗喩的に、読み手の差配によって様々な事象を投影させる。
p52
(ノヴァク)
しかし…審問の時 正直に「証拠は燃やしたから無い」と言って、
相手に信じてもらえるんでしょうか?
無いことは証明できない。
だから拷問は続く。
その場合どうすれば
(バデーニ)
簡単だ。
その悪夢みたいな状況を受け入れるしかない。
P77
(バデーニ)
12歳でもなきゃ
世界を動かそうとなんかしない。