魚豊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんというか 夢っていうのがあると、
とりあえず一週間くらいは悲劇に耐えられる気がします
『自らが間違ってる可能性』を背定する姿勢が、
学術とか研究には大切なんじゃないかってことです。
第三者による反論が許されないなら
それは ーーーーー 信仰だ。
信仰の尊さは理論や理屈を超えたところにあると思いますが、
それは研究とは棲み分けられるべきでは?
そういう他者が引き起こす捩れが、
現状を前に向かわせる希望なのかもしれない。
「その姿勢を研究に採用してしまうと、我々は目指すべき絶対真理を放棄することになる。
そして学者は永久に未完成の海を漂い続ける。
その悲劇を、我々に受け入れろと?」
「そ -
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才能も発展も人生も、いざって時に退いたら終わりだ。
この世は、 最低と言うには魅力的すぎる。
「不思議だ。ずっと前と同じモノを見てるのに、
少し前から まるで違く見える。」
「だろうな。」
「え?」
「きっと、それが何かを知るということだ。」
「もし・・・積み重ねた研究を一瞬で否定する力があって、
個人の都合や信念を軽く超えて、究極に無慈悲で、それ故に平等な、
そんなものがあるとしたら、それをなんと言うと思いますか?」
「それは・・・真理だ。」
文字は、まるで奇跡ですよ。
200年前の情報に涙が流れることも、
1000年前の噂話で笑うこともある。
そんなの信じられますか?
私達の人生 -
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その場しのぎの慰めなんか現実を変えやしない。
だが、
芯から湧き出た苦悩は、
煮詰められた挫折は、
或いは 君の絶望は、希望に転化し得るのだ。
一生快適な自己否定に留まるか、
全てを捨てて自己肯定に賭けて出るか、
どちらを選ぶも自由だ。
君の言うように、この世は喪失で溢れている。
それに、人は いつか死んでここを去る。
でも、私が死んでも この世界は続く。
だったら そこに何かを託せる。
それが 喪失まみれのこの世界から生まれた
ある種の、希望だ。
君は まだ天国へ行くべきじゃない。
君の顔は まだ、死を恐れてるからだ。
以上はネタバレでは無いですが、
第2集に出てくる、深い名言 -
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合理的なものは、常に美しいのだ。
私は 美しくない宇宙に 生きたくない。
不正解は無意味を意味しない。
怖くない人生など その本質を欠く
ソクラテス曰く、
「誰も死を味わってないのに、誰もが最大の悪であるかのように決めつける」
エピクロス曰く、
「我々のある所に死はない 死のある所に我々はない」
セネカ曰く、
「生は適切に活用すれば十分に長い」
以上はネタバレでは無いですが、
第1集に出てくる、深い名言の数々です。
本書のシリーズは全8冊ですが
とても内容の濃い、現代人向けの実践的な哲学書
だと私は感じました。
個々の登場人物が、出自も考えかたも価値観も違うのに、
それぞれ相互 -
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ネタバレバイアス(偏見や先入観、偏り)は、かならずある。
だからこそ、他者との違いがあることを理解して
対話しなければならない。
このマンガほんと気づきを与えてくれる。
直接的でないからこそ、暗喩的に、読み手の差配によって様々な事象を投影させる。
p52
(ノヴァク)
しかし…審問の時 正直に「証拠は燃やしたから無い」と言って、
相手に信じてもらえるんでしょうか?
無いことは証明できない。
だから拷問は続く。
その場合どうすれば
(バデーニ)
簡単だ。
その悪夢みたいな状況を受け入れるしかない。
P77
(バデーニ)
12歳でもなきゃ
世界を動かそうとなんかしない。
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匿名
ネタバレ 無料版購入済み地球と運動について
過去の歴史を紐解くと、地動説の証明には至るまで、とても大変だったという表面的な情報しか読み取れません。この時代における信仰と地動説の証明の、衝突でどれだけの犠牲が払われたのかがよく分かる内容でした。
ですが、教科書を読むだけよりこの漫画も合わせて読むことでこの時代の雰囲気がわかる気がします。