魚豊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
社会的弱者と定義されるような男性の心情の変化を描いた作品。
チ。と共通して感じたのは
受け入れ難い不幸せに直面した時に人間は、
その事象を受け入れるための理由を求める。
やがて全ての事象には理由があり、それは神や見えざる手によるものだと信じることに繋がる。
ただそれ自体が悪いわけではなく、信じて救われるなら良い。
それでも、自分で見たこと、起きたことを歪めて解釈せず、思考することが大事だよって言いたいのかな。
良くSNSで見かける陰謀論とはなにか?良く見かけるデモはなにか?
"ヤバい人たち"と括って関わらず、深く考えないようにしていたことに対して、当事者目線で進むス -
ネタバレ 購入済み
22年この漫画が凄い
2022この漫画が凄いに選ばれた作品。当時は2巻の途中で挫折してしまい、しばらく読んでませんでした。絵が好みじゃなかったのが大きな理由かなあ。
アニメ化され、やっぱり凄いドラマだと気づきまた読み始めました。見づらかった画面がアニメ化によって頭の中で整理され、ドラマが素直に頭に入り、キャラクターに感情移入しました。
哲学的な部分が多々ありますが、その時代の人間の信念だったり欲望だったりが、歴史に翻弄されながら生きたり死んだりしていく様が、凄いスケールで描かれています。
歴史は現在に続いていて、ドゥラカの、暴走した文明に歯止めをかけ、異常な技術も乗りこなせる知性になる、というセリフの通りになれば -
Posted by ブクログ
岡田斗司夫さんがYouTubeで紹介していたので一読。
「バカは搾取される」
「自分は賢いと思っている奴が1番バカ」
そう感じた一冊。
自分の周りでも、長年一緒に働いてた経営者が急に陰謀論を信じ始め身も蓋もないことを言い続けていたのを鮮明に覚えている。
未熟だった僕はその経営者のことを信じ切っていたので当然その陰謀論も信じ切っていた。
でも結局世の中にはそんなもの存在しなかった。
その経営者は一貫して陰謀論を信じ切っていたので、「日本は終わってるから明日から中国に行くぞ」など僕や仲間を振り回した結果周りに誰もいなくなり組織も崩壊した。
今思えばその経営者も僕も「バカ」だったんだな -
Posted by ブクログ
小学校向けではありませんが、中高は大丈夫そうだし…なにより素晴らしいマンガだったので登録します。
感想
・人生を捧げられるくらい夢中になれるものを見つけた人は幸せなのかも
・あらゆることに対して「これは長い年月、たくさんの偶然、とんでもない数の人々が関わった結果うまれたものなのかも…」そんな想像力が持てる
・表紙のデザイン、なんでWikipedia?と最初思っていたけど、市井の人々の集合知を表しているのかな?
人々が集まって知は形成される…何世紀も前の話でなく、現代も変わらないぞっていう…
うまくまとめられないので箇条書きです。
本当に素晴らしいマンガをありがとうございました。