魚豊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ面白すぎる。
普段グロシーンのある作品は苦手で読むのを避けているのですが、この物語の根幹はグロでは無いので楽しく読めた。
冒頭の異端審問官が地獄のアンミカのようになっていた。
ノヴァクは知性と知識が次の命へ命へと繋がっていくところを異端審問官という立場で他の誰よりも間近で見届けまくっているのも面白い。彼は「家族友人の日々の“信仰”や“生活”を守るためならなんだってする」と言っていたが、大事な娘さんがこれから先、地動説側になったとしたらどうするのだろう。ラファウや今まで自分が拷問してきた異端者たちのことを思い出したりするのかな。今回のラファウの牢屋での行動で何かノヴァクの心にも動きがあったりするのかな。「どうしてそこまで?狂ってる…」と理解できなくて動揺することって、深く考え始めてしまうきっかけにもなりうるよね…。
夜偶然テレビをつけていて偶然アニメ『チ。』のオープニングが流れてきて曲が格好良すぎて興味を持ってよかった~。
ところで天文学を研究する頭の良い学者たちが次々地動説の可能性に気付いて異端者として火刑に処されているが、それでも大学に天文学の専攻があるのはどうしてだろう。「頭良い人間に天文学やらせたらなんか次々異端になってってヤバいから禁止しとこう」ってならない?
表紙よく見たらラファウ首吊られてるやんけ!!!!!
でもラファウ自身はアストロラーベの方しか見ていない。良すぎる… -
Posted by ブクログ
ネタバレアニメで。
これ以上に心を動かされるアニメには今後出会えないと思う。
宗教 VS 科学 のお話かと思ったら、、
信念、生き方の話になり
最後はパラレルワールドが出てきて哲学になりました。
全ての登場人物が愛しく、心を揺さぶってきます。
間違いは無駄ではない。
失敗は無駄ではない。
次へのバトン。
又吉さんの火花で、描かれていた芸人を目指す若者たちもそうだった。
一つの成功や真実には、数知れない、歴史に名も残さない無数の人の努力、積み重ねがある。
その奇跡。
そして、「ほどほどで、物わかりよく、事を荒立てないことが優秀」とされる社会で思考停止で生きていることを咎められる気持ちにもなります。
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Posted by ブクログ
ただの独り言。
「失敗は無意味を意味しない。」
12歳の大学進学が決まった神童、賢い少年が異端者から貰った言葉。
異端者は信仰 平穏に生きるよりも、真理を突き止めたいがために嘘をつき地動説の研究を続けた。それは火炙りにかけられる生命をかけた行為だった。
それに対し、世界はeasyだと孤児から神童と呼ばれるまでに上手く世間を渡り歩いてきた少年は「そんな説、真理かどうかもわからない。なんでそんな愚かな真似をしてるのか意味がないじゃないか」と問いかける。
異端者は「失敗は無意味を意味しない。」と返す。
結局少年は地動説にのめり込み真理を求めた。だがそれがバレて拷問にかけられることが決まる。
拷問をかける審問官が「君は賢いはずだ。その説を求めて人生を棒にふるのは正解か?信仰を捨てなければ救われるぞ」と問いかける。
少年は火炙りになった異端者と同じ答えをする。
「失敗は無意味を意味しない。」
私はこの無意味は無価値と同じ意味だと解釈した。
小さな頃から姉に「意味の無いことはないんだよ。」と言われてきた。
その言葉がバックボーンにあるから、潜在的に強く惹かれたのだろう。
その言葉に甘えてしまい、のほほんと失敗してもいいやと環境に甘えてきた事も事実で
だけど、自己を肯定して生きていくには救われる言葉だとも思う。
でも、このふたつの言葉は同じ意味なのか。。。
これから先、生きていって意味の無いことなんてないのだから や、失敗は無意味を意味しないって言葉を胸に 自分の事をよく振り返って考えたい。
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Posted by ブクログ
⚫︎感想
何のために、走るのか?
この問いは、イコール何のために生きるのか?
という生きる本質を問う作品だった。
生の醍醐味を掴むことの尊さを教えてくれる。
⚫︎本概要より
100mだけ誰よりも速ければ、どんな問題も解決する── ◇『チ。-地球の運動について-』の魚豊、“全力疾走”の連載デビュー作!! 「100m走」に魅せられた人間たちの、狂気と情熱の青春譚!!
自らの才能の劣化を感じ、陸上から遠ざかっていたトガシ。しかし高校で目の当たりにした理不尽を前に、再び走ることを決意する。”元全国1位”の仁神も陸上部に復帰し、迎えた部活動対抗リレー。アメフト部との戦いの行方は──!? そしてトガシは、インターハイで小宮との再会を果たす。しかし小宮はかつての面影を失い、あまりに”速くなりすぎ”ていた──。 -
Posted by ブクログ
なぜ、走るのか。主人公たちは誰かに追い越された時にそう感じてしまう。
たった100mという一瞬のために、人生のすべてを賭けるように自分を追い込み、限界まで身体を削っていく姿は、もはやスポーツ漫画というより「哲学」に感じた。
ギャグ要素のある作品かと思って読み始めたが、実際は終始シリアスで、走ることに本気で、泥臭くて、ひたすらに熱かった。
主人公は最初走ることにそこまで特別な思いを感じていなかったが、最後への心情の変化が素敵だと思った。
特に小宮の速くなりたい、負けたくないという、欲望に取り憑かれたように疲労骨折してまで走る姿が、とても魅力的だった。スポーツにはそういう子供の頃からのライバルの存在も必要不可欠だと思う。
しかし100mにすべてを懸ける生き方は、美しくもあり、同時にどこか自分を縛る“狂気”にも見えた。
私は、この登場人物たちの生き方を「すごい」と思う一方で、私だったら同じ道は選べないとも感じた。
私はひとつのことだけにすべてを注ぐより、自由にやりたいことをやりながら、その中でいくつかの「磨きたいもの」を並行して磨き続けていく人生を選んでいる。
この作品は、そんな自分の価値観を、良くも悪くもはっきりと浮かび上がらせてくれた一冊だった。 -
Posted by ブクログ
地動説が異端扱いされていた時代のお話。
歴史を学ぶときに、キリスト教イかれとる…と戦慄することが多々ある。
自分たちの地を宇宙の中心と信じさせるために、拷問や火刑などの見せしめが平然と行われるという、恐怖による支配が行われていた恐ろしい時代…。
そんななか、観測したことをもとに、地球の方が動いていると気づき、その研究をあくまでも追究しようとした人々がいたのだ。
神に背く考えとされた地動説を、どのように証明していくのか?
命の危機に瀕することもある研究をなぜ続けられたのか?
命よりも重いものを繋ぐ、感動というバトンの存在には心打たれた。
現在当たり前になっている地動説、そして合理的な考え方。誰かが始めなければ、知の波紋は広がらない。
地、血、知…いろいろな意味を込め、タイトルがチ。なんだと思うが、過去に研究し、時代を変えた人々に思いを馳せることができる。 -
Posted by ブクログ
映画観た後に台詞をちゃんと文字で見たくて購入。なるほど、ゆらいだ線画も原作から踏襲してたのか。
とがしの中にいるもう一人の自分が小宮くんと重なってるような、そんな存在も映画ではなかったような。アメフト部との対決は映画にはないけど、部員のみんなそれぞれに陸上部との向き合い方があって、胸熱でした。顧問の先生もね。浅草さんが映画よりも良いと思った。
高校時代、小宮もひどい仕打ちされてたんだね。
「浅く考えろ、世の中舐めろ、保身に走るな、勝っても攻めろ。」
財津の講演がかっこよすぎて笑う
海棠は最後にして強烈な名言残して、いちばんかっこいいとこ持ってくよな!海棠の言う現実逃避は、自分が現実には力を認められていないからこそ、そんな現実とは距離を置き自分だけは自分を認めて、自分を信じるのだ!という。めちゃくちゃかっこいい。
とがし、小宮、仁神、海棠そして財津、
何のために走るのか、それぞれの答えがある、そしてその答えはどんどん変化する
孤立しないため
現実逃避
記録のため
みんなのため
真剣(ガチ)になるため
意味とか価値とかあーだこーだあるけれど、つまりはただ走りたい想いが何よりも一番アツイ。 -
購入済み
気づいたら5回くらい読み返した
本当に8冊分で完結してるの?というくらい、それ以上のものを読んだような気になります。中身がある。初めてはアニメ公開記念かでマンガワンアプリで一気読みして「すごいものを読んでしまったぞ」とこちらで一気買い。審問官登場のたび読んでる自分もヒヤッとするほどに、登場人物たちに感情移入してしまいました。「地動説のために生き抜いたあなたたちの人生を、未来の私たちが無駄にはしないぞ」という気持ちにさえさせられます。紡がれる言葉もどれも魅力的で、あのセリフをもう一度読みたい、と気づいたら何度も読み返していました。チョレ〜、は?などいきなり現代っぽい言い回しが出るのもクスッとできて好きでした。オクジーくんのように素敵なレビューを書けなくて悔しいですが、とにかく感動しました。