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「チ。―地球の運動について―」
2024年10月~ NHK総合テレビ
声の出演:坂本真綾、津田健次郎、速水奨
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。
※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません
地動説は美しい、命をかけても惜しくないほどに。
皆さんは地動説:太陽を中心として地球など惑星が回っているという学説を当たり前に知っているかと思いますが、それが当たり前ではない時代がありました。
それまでは天動説:地球を中心に太陽などが回っている説が当たり前という認識でした。
天動説は宗教的にも正しいとされ、それ以外の考えは異端思想であり、最悪火炙りの刑に処されてしまうこともありました。
この作品はそんな時代に生まれながらも、地動説の美しさを信じ、時代に抗った人々の物語です。
この作品の一番の魅力は地動説を信じ、己の意志を貫こうとする登場人物たちであり、読んでいて胸にこみ上げてくるものがあります!
歴史や科学好きだけではなく、現在に生きるあなたにきっと刺さる作品です。どうぞお手にとって読んでみて下さい。
Posted by ブクログ
若い司教で異端審問官のアッシュはノヴァクの傷つける手法と同じ、異端審問をしていた。
ダミアン司教は、アッシュのやり方を批判する。
アッシュは、異端審問所を襲ったもの達がいて、本を持っていったことをダミアン司教に伝える。
その本には、「ポトツキに寄付しろ」と住所が書いてあった。
それを聞いたダミアン司教は、引退しているノヴァクに聞きにいけという。初めは、ノヴァクはダミアンを拒否していたが、「地動説」を憎んでいることでダミアンに協力する。
ヨレンタは、ドゥラカに、手に入れた本を燃やした理由を聞く。ドゥラカは、あの本を燃やさないと、本部に連れて行かれないからだ。あの本の先に何があるのか?そして印刷して、利益の2割ほしいという。
ヨレンタは、9歳の時に、幾何学に夢中。14歳で地動説にあい、20歳で初めて人を殺し、39歳でドゥラカと会った。つまり、30年で土星は9歳の時と同じ位置にいるという。ちなみに、太陽を一周するには、水星は、約88日。金星は、約225日。火星は約687日(約1年11カ月)。木星は約11.9年、土星は約29.5年であり、ヨレンタの言っていることは正しい。
ドゥラカの手に入れた本は、地動説のことが書いてあり、神の偉業が見えるとヨレンタはいう。それがなんの話かとドゥラカが聞くと、ヨレンタは「私の感動を必死に伝える」という。
ヨレンタは、ドゥラカになぜか稼ぎたいのかと聞くと、「私の信念だから」と言う。ヨレンタは「信念はすぐに呪いに化ける。それは、私の強さであって限界でもある。信念は迷いの中に倫理がある」
この迷いの中に倫理があるという意味が深い。既存の権威や教え、天動説に盲目的に従うのではなく、自分で思考し、葛藤することを重視する。絶対的な答えがない世界であり、迷うことは、自らの判断に責任を持つための思考プロセスであり、そのことによって真理が探求できるということだ。
ヨレンタは、ドゥラカの話したことで、本を完成させる。それで、ヨレンカは自分の目的が達成したようなそぶりを見せる。ヨレンカのしたいことは、そんなことだったのか?
隊長シュミットに、ドゥラカはなぜ異端解放をしているのか?と聞く。シュミットは、「死を受け入れるためだ」妹がいた。10歳で病に倒れた。妹は死ぬ間際に「私はなんのために生まれたの?」と聞いた。私は、「神のためだ。天国へ行くため」と思ったが、それを言う自信がなかった。妹に死を納得させる自信がなかった。そして、神の解釈で殺し合いが生じ、家族が殺された。人工の社会、人工の掟、人工の神、人つくるものなど醜い模造品でしかない。「人の作る模倣は、遊びのようなもので、真剣に従事することじゃない」とプラトンはいった。神の創造物だけが本物だ。私は人の知性を信じない。とシュミットはいう。
このシュミットの発言は、なぜか重みがある。
ドゥラカは、父親のスカーフと銅コインを大切に持ち、お金を稼ぐことを目標としていた。そして、ヨレンカの話を聞きながら、大きく変化する。銅コインを印刷の活字に使い、スカーフを与える。そして、ヨレンカのスカーフをもらい、自分に身につける。父の意志をつぐことから、ヨレンタの意志を継ぐのだった。
そして、ヨレンカは、異端審問官隊が異端解放戦線の印刷所に押し寄せた時に、自爆自殺する。異端審問官隊のの中に、ヨレンカの父親ノヴァクもいた。そこに、ヨレンカの腕がとんできて、ノヴァクは拾う。なんとも言えない、悲しい対面である。印刷所にいる異端解放戦線と印刷をする人は、逃走の決断を迫れ、ドゥラカは逃げた。さて、ドゥラカは、どうする。
Posted by ブクログ
権威の中で生じる思考停止は、何も宗教だけじゃなく、
学問って物の中でも起こるんじゃないですか?
悲しいことに、ある種それは必然で、
つまり何かを根拠(前提)にしないと論理を立てられない人間理性の本質的限界として、
思考すると常になんらかの権威(前提)が成り立ち、
誰もその枠組みからは出られないのかもしれない。
そういう状況下で駆動した情熱が、暴走とも言える軌跡を経て、
時には偉業(美しさ)を、時には悲劇(醜さ)を生む。
「自由の定義は?」
「そう問えること。」
「信念はすぐ呪いに化ける。それは私の強さであって限界でもある。」
「・・・でも、信念を忘れたら、人は迷う。」
「迷って。きっと迷いの中に倫理がある。
プラトン曰く、
「人の作る『模倣』は遊びのようなもので
真剣に従事することじゃない」
神の創造物だけが本物だ。
人がつけ上がり、自然を理解したなどと勘違いする為の技術など不要。
アリストテレスも
「技術は自然を模倣する」と言ってる。
でも、
「一方で技術は自然が成し遂げないことも成し遂げる」とも言ってる。
人は先人の発見を引き継ぐ。
それも、いつの間にか 勝手に自然に。
だから今を生きる人には過去のすべてが含まれてる。
何故、人は記憶に拘るのか。
何故、人は個別の事象を時系列で提えるのか。
何故、人は歴史を見いだすことを強制される認識構造をしているのか。
以上はネタバレでは無いですが、
第7集に出てくる、深い名言の数々です。
本書のシリーズは全8冊ですが
とても内容の濃い、現代人向けの実践的な哲学書
だと私は感じました。
個々の登場人物が、出自も考えかたも価値観も違うのに、
それぞれ相互の関係性を通して自問自答しながら
生きかたを模索し続けていく。
その姿に感銘を受けました。
まだ読んだことのないかた、
漫画でもアニメでも構いません(どちらも、それぞれのよさがあり素晴らしいです)、是非ご一読ください、、、!
Posted by ブクログ
9歳の人が39歳になってた。この短い巻数でこの歳月が経ってることから、物語の早さというか激動の流れは想像に難くない。
色んな人が混じり合い、結果的な行動が同じでもみんなそれぞれの思いや信念・思想を持ち、『そもそもこの活動をしている理由や契機はなんだ?』と初心に帰らされる内容が多かった。逆に、改めてそれぞれの立ち位置や行動の理由を明確にしていたとも捉えられる。
本作は明らかに話が進んでいて、物語のクライマックスに向かっている感じが強い。言葉の一つ一つに造詣があり、長年のそれぞれのキャラが考え抜いた言葉が紡がれていた。
それにしても、マジで絵が上手くなったな。絵の違和感がほぼほぼ全くないし、構図とか見せ方が上手くなりすぎてた。
というか次最終巻なのか。そしてすでに発売しているようだ。令和に出てきたトンデモナイ作品が終わってしまうのは悲しいがこれもマンガの宿命か。
相変わらずの重厚感
フィクションだとは分かっていても、中世の歴史を見ているかのようなリアル感と熱い哲学のような言葉に圧倒される。ヨランダの父との再会とすれ違いのドラマ部分も良かった。個人的には活版印刷作業の描写が非常に興味深かった。
「チ。―地球の運動について―」
2024年10月~ NHK総合テレビ
声の出演:坂本真綾、津田健次郎、速水奨
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少年・青年マンガ
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