魚豊のレビュー一覧
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ネタバレ
読んでよかった
秀吉のうんこが、めぐりめぐって今の私たちの命につながっているというようなことを語っていた学者がいて、つまりうんこは土の中で分解され、やがて誰かの栄養となり生命は連鎖しているということなのだそうだ。本作を読んで、ふとこのエピソードを思い出してしまった。
「チ。」の中では様々な人物が、志半ばで死ぬ。思いを遂げられずに死んだりする。
しかし彼らの”思い”は、彼ら自身がそうと知ることはなくとも、何かしらの形で別の誰かに引き継がれ、つながっていく。
引き継いだ側の人間は、志なかばで死んだ人間のことなど知る由もない。時には受け継いだという意識すらない。
今自分が生きているこの世界はまさに、ずっ -
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チ
ノヴァクの最後のセリフが印象的でメタ的に見えて会話として成立しているところに感動します。
託すことで、ある意味ぶつ切り的に繋がっていく物語の中で縦軸として存在し、途中からは家族を含めて巻き込まれていく様はまさに裏の主役でした。
故に彼の退場後の話はエピローグでしか無かったですが作者の『知』に対する論理的解釈を見させてもらいました。
また次回作期待しています。 -
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情熱を捧げる、とは。
地動説を唱えるもの、それについて勉強するものは、
体罰が。2回目は死刑。冒頭から手厳しいシーンがあり
意外な程に内容の濃さに惹かれていきます。
ラファウは基本地頭が良く飛び級で大学へ行ける段階に
なったところである地学者と出会います。世の中イージーモードで
軽く見ていたラファウは地学者の天文に対する情熱に
どんどん引っ張られていきます。私はこの時点でラファウが
この本の主軸になる人だと読んでいたのに
あっさりと裏切られてしまいます。
そしてラファウ自身が12歳にして気づくんです。
あることに情熱を捧げるということは命を懸けて研究することだと。
最初の地学者から受け取ったバ -
チ。
新しい説を唱えることが、どれだけ大変だったのか…厳しい拷問にも屈しない人々が居たから、今があるんだなと考えさせられました。拷問シーンはキツいのですが、とても面白い。この先、どういう展開で地動説が正しいということになったのか興味をそそられます。
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何がなにやら
1巻のドキドキを抱えたままこちらを拝読。命のバトンが繋がれていくと同時に好奇心の呪縛にかけられる。どうも表現できないこの感覚。読んで欲しい。沢山の人に。
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ドキドキが止まらない
話題になってる漫画だーアニメ化するんだっなーと軽い気持ちで読み始めたところ、初っ端からグロッキーなシーン。あらすじすら知らなかった私プチパニック。読み進めれば進むほど予想外の展開にドキドキ。主人公だと思った男の子あっさり死亡。それでも好奇心は死なない。
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現代にも通ずる
現代でも地動説と同様なことは存在しており、歴史は繰り返すことを、本作は想起させる。社会風刺として、秀逸な作品と評す。作者に感謝したい。
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Posted by ブクログ
9歳の人が39歳になってた。この短い巻数でこの歳月が経ってることから、物語の早さというか激動の流れは想像に難くない。
色んな人が混じり合い、結果的な行動が同じでもみんなそれぞれの思いや信念・思想を持ち、『そもそもこの活動をしている理由や契機はなんだ?』と初心に帰らされる内容が多かった。逆に、改めてそれぞれの立ち位置や行動の理由を明確にしていたとも捉えられる。
本作は明らかに話が進んでいて、物語のクライマックスに向かっている感じが強い。言葉の一つ一つに造詣があり、長年のそれぞれのキャラが考え抜いた言葉が紡がれていた。
それにしても、マジで絵が上手くなったな。絵の違和感がほぼほぼ全くないし、 -
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地動説
地動説の解釈が実に良い。「美しい」とは、一つの秩序に統合されたもの。
一人の秀才が地動説(真実)に触れ、死をも恐れなくなる。そして物語は新たな展開へ。次巻が読みたくなる。