魚豊のレビュー一覧

  • チ。―地球の運動について― 3
    真理を求めることはつまり、人生をかけた自らの研究を自ら否定することになる。それは研究者にとって、最大のよろこびであり最大の挫折であるのだろうか。
    託した者の気持ちを思うたび目頭が熱くなり、続巻が楽しみになった。
  • ひゃくえむ。(3)

    挫折からの復帰

    部長もトガシと似たような苦しみを抱えて挫折していたが、泥臭く復帰。リレーの展開は少し劇的すぎる嫌いはあるが、爽快感あり。全国大会でのトガシと小宮との再会が楽しみ。
  • ひゃくえむ。(2)

    心えぐられる

    陸上に限らずここまでトップレベルの環境で物事に打ち込んだことはないが、主人公や周囲の登場人物の恐怖や葛藤は痛いほど伝わってくる。
  • ひゃくえむ。(1)

    半端ない緊張感

    絵に気持ちというか魂というかがこもっているシーンがいくつかあり、綺麗事だけでない強い欲望や恐怖をえぐるようなセリフまわしも緊張感を増している。漫画を読んでいるだけなのに、息を止めているような感覚になった。
  • チ。―地球の運動について― 3

    傑作中の傑作

    個人的にはこれまでで1番面白い巻でした。立場は違えど、登場人物それぞれが真理を追求する姿勢に熱くなってしまいました。
  • チ。 ―地球の運動について―【単話】 4

    エッッ

    面白かった。そんなに早くに......
  • ひゃくえむ。(4)

    付属読切りを読もう

    ページの都合で巻末に読切り作品が2作品載っています。これがまた面白い。1つ目は、読み始めた後、ストーリーの中心が分かったときに1つ意外性がありその視点が面白いです。2つ目は、この方の作品で初めてふっと笑ってしまった作品です。是非読んでください。
  • ひゃくえむ。(3)

    仁神

    陸上選手の父親を持ち、周囲そして父親からの期待の中走ってきた仁神。しかし記録が伸びなくなり期待が重圧に。他人の才能がさらなるプレッシャーを招きついに押し潰されてしまった。そんな男が再起するお話。
  • ひゃくえむ。(5)

    完結

    ひゃくえむ。100m走。約10秒ちょっと、速いか遅いかだけで勝敗が決まるシンプルな闘いに人生を捧げた男達の物語。その情熱に思わず熱くさせられました。ありがとうございました。
  • ひゃくえむ。(1)

    流石の構成

    チ。で話題の魚豊先生の前作。印象的なカットの構成が上手く、登場人物の情動を表現するのが上手い。開始3ページで引き付けられる凄さ。
  • ひゃくえむ。(2)

    トガシ目覚める

    トガシ高校生編の始まり。腐りかけていたトガシがアメフト部とのいざこざをきっかけに再出発する。がんばれ、トガシ。
  • チ。―地球の運動について― 1

    興味深い

    そんな馬鹿な!?って思う内容ですぐ処刑されたりする漫画のような世界ですが、一昔前は本当にこんな世界だったんだなと思うと、とても感慨深いです。
    何か新しいことを始める人、人とは違うことを言う人…こういう人は現在でも世間から異端としてみなされますが、この時代に生きて成し遂げた人は本当に素晴らしいと思い...続きを読む
  • チ。―地球の運動について― 2
    ただの地学に終わらない。
    穢れた地球から美しい宇宙を見上げるなんて愚だ、との信仰に寄りかかり真理に目を向けない者達が空を邪魔する目に。視覚的な表現力に圧倒された。
  • チ。―地球の運動について― 1

    知識への渇望

    今なおアメリカでは進化論を否定する人たちもいるくらいですから、その当時のヨーロッパでの科学に対する宗教の弾圧や、葛藤は容易く想像できます。けれども歴史的な弾圧の事実を知っているのと、きっとあったであろう研究者たちの物語を読むのとでは、また思いを新たにさせられます。続きがとても楽しみです。
  • チ。―地球の運動について― 1

    地動説をめぐる壮大な物語

    中世の宗教観に支配された環境で、真理を求める心と宗教弾劾に怯える主人公の葛藤が痛々しい。一方で現代人のような言葉使いやちょっとしたギャグ要素が話の重さを軽減して読みやすいものにしている。主人公が本巻の最後に死んでしまうのだが、彼の意志が別の人間に受け継がれていくようで思った以上にスケールが大きい話で...続きを読む
  • チ。―地球の運動について― 3
    pp.173-177
    のくだり全文書き下して共有したい
    ネタバレになるから自重するけど
    素敵やん
    その勢いのままガリレイ『星界の報告』を読むともう
    素敵やん
  • チ。―地球の運動について― 1

    素晴らしい

    未来へと続く希望と感動の両方詰まってる作品です。
  • チ。―地球の運動について― 1

    知性

    地動説を証明するために命をかける人間の話。
    C教が広く信仰され権力を持っていた時代、地球は宇宙の中心であるという天動説が正しいとされていた。
    たとえ将来の成功を失ったとしても、拷問をされたとしても、美しいものや知的好奇心に勝るものはないのだと示してくれる。
    自分が証明できないとしても、次の人へ繋ぐこ...続きを読む
  • チ。―地球の運動について― 2

    チ。

    1巻から10年ほど時間が経過しているのだろうか。
    相変わらず異端思想扱いではあるが、地動説証明のための資料は脈々と引き継がれていた。
    文字もまとも読めない下層階級の男にその叡智が託されることで、また一歩世界が動き出す。
    学がなくとも、宇宙は人を惹きつけてやまない。
  • チ。―地球の運動について― 3

    チ。

    1巻毎に主役が代替わりするのかと思ったがそうではないようだ。
    社会に抑圧されている聡明な女性によって、地動説の証明にまた一歩近づく。
    地動説を証明することは、社会の構造をひっくり返すことに繋がる。