魚豊のレビュー一覧
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知と血と地が重なるタイトルが秀逸。知の探求、その継承を、主人公達が命をかけ、苦難に立ち向かいながらも、希望をもって次に繋いでいくストーリー。これまで、地動説解明の物語をフィクションで描いてきたが、最終章では、これまでの物語が史実に繋がっている可能性も示唆しており、夢のあるストーリーに昇華されていると...続きを読むPosted by ブクログ
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前半は下層階級である2人の代闘士オグジーとグラスの会話。片方が火星が不規則な動きをしていることに気が付く。
二人はある日、ノヴァクの依頼で、異端者輸送の仕事を請け負う。輸送中、異端者は観測記録の入った石の箱のことを二人に伝える。二人は石箱に向かうが、ノヴァクに気づかれ戦闘になる。
辛くも追跡を振...続きを読むPosted by ブクログ -
セリフが哲学的で、文字が多くて、難しい。
しかもドゥカラが死んで、伝えてきた鎖が切れちゃった。
もう伝える人がいなくなっちゃった。
え、終わり?
最終回?
ノヴァクが悪役だったことに気が付いて良かった。
最後まで絵がキレイにならなかった。 -
最終巻まで読んだ。
地動説の美しさの表現の仕方が好き。
迫害されながら、正しいかもしれない世界の見方を追求する人たちがかっこいい。何度も途絶えそうになりながらも、語り手を変えて意思が継がれていくのが良かった。Posted by ブクログ -
「地動説」が異端とされていた時の話で、今となっては考えられないが、思想により死刑判決が下されることに驚いた。
その中でも、初めは嘘をついてまでずる賢く生きようとするラファウだったが、最後には、「死」よりも「感動」を優先したラファウの生き様に心を打たれた。Posted by ブクログ -
ノヴァクの人間性を初めて垣間見ることができたような気がする。
また、敵対する研究者たちの生き様が、死に様があまりに悲しく辛い。
作中では異端、すなわち悪とされる彼らの生き様は読み手も感動するほど素晴らしいが、信仰を理由に人に手を下す聖職者たちは悪人にさえ思える。
物事の善悪は立場が上の者が決め...続きを読む -
研究者たちが地動説の躍進を感じた頃、必ず現れるノヴァク。彼の行動原理は未だよくわからないが、言いようもない怖さを感じる。作品の視点が研究者たち側にあるのでどうしても彼には恐怖感・嫌悪感を感じてしまう。果たして彼の背景が語られる日は来るのだろうか。
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ヨレンタが自爆した際の、ノヴァクの一瞬の逡巡。火の灯りでヨレンタの顔が見えてしまったからなのか。それは読んだ限りではまだわからない。ヨレンタは父と相対した時にどうするのかを考えていたが、当の父親の方はどうだったのだろうか。
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おもしろ!!最終巻まで一気読み。
3-4巻あたりが好きなので感想はここに。
星空、朝日が見たくなる。
好奇心に突き動かされること、就職やら仕事やらに役立つとは思えないことでも知識を求めるのと、考えることの本質について、考えさせられる。
正解がないこと、疑うことなど。
Posted by ブクログ -
史実を織り交ぜたフィクション。
地動説を中心とした時代の変遷を短編でコンパクトに好奇心を刺激してくれた良書。
意志をのバトンリレー、最新技術(火薬/活版印刷/羅針盤は出てないが)の描写、、、しびれました。Posted by ブクログ -
最終巻までの感想
世の中はキリスト教の理念がすべて正しく、白い物でも黒だと言われれば黒になってしまうような世界。天動説が当たり前で、キリスト教の解釈に少しでも背く考えは、異端として処刑される。
そんななかで、天文学に魅せられた各時代の天才たちが、真理を、地動説の美しさを世の中に証明するため、命をか...続きを読むPosted by ブクログ -
作中はどんどん時間が進んでっちゃって、単行本のタイミングで追ってるのと私の記憶力がないのとも相まってキャラクターが全然覚えられなかったので一気読みがいいかも…?
でも、ここが繋がるんだ〜とか読み返すの楽しかったし、とてもいい作品でした!匿名 -
もう、次で終わっちゃうの…!?と、衝撃です。
登場人物たちの人生の疾走感がとてもすごくて作品自体も駆け抜けていく印象があります。
ちょうど、この辺の時代に興味あったので次の最終巻もすごく楽しみです。匿名 -
永久に未完成の海を漂い続けることになっても。間違いを正解と信じ込むよりマシでは? ――面白い、という表現が合っているかはわからない。価値観が変わる瞬間。それが凄くゾクゾクさせる。Posted by ブクログ