魚豊のレビュー一覧

  • チ。―地球の運動について― 8
    知と血と地が重なるタイトルが秀逸。知の探求、その継承を、主人公達が命をかけ、苦難に立ち向かいながらも、希望をもって次に繋いでいくストーリー。これまで、地動説解明の物語をフィクションで描いてきたが、最終章では、これまでの物語が史実に繋がっている可能性も示唆しており、夢のあるストーリーに昇華されていると...続きを読む
  • チ。―地球の運動について― 2
    前半は下層階級である2人の代闘士オグジーとグラスの会話。片方が火星が不規則な動きをしていることに気が付く。

    二人はある日、ノヴァクの依頼で、異端者輸送の仕事を請け負う。輸送中、異端者は観測記録の入った石の箱のことを二人に伝える。二人は石箱に向かうが、ノヴァクに気づかれ戦闘になる。

    辛くも追跡を振...続きを読む
  • チ。―地球の運動について― 8

    ムズカシ〜!

    セリフが哲学的で、文字が多くて、難しい。
    しかもドゥカラが死んで、伝えてきた鎖が切れちゃった。
    もう伝える人がいなくなっちゃった。
    え、終わり?
    最終回?
    ノヴァクが悪役だったことに気が付いて良かった。
    最後まで絵がキレイにならなかった。
  • チ。―地球の運動について― 1
    最終巻まで読んだ。
    地動説の美しさの表現の仕方が好き。
    迫害されながら、正しいかもしれない世界の見方を追求する人たちがかっこいい。何度も途絶えそうになりながらも、語り手を変えて意思が継がれていくのが良かった。
  • チ。―地球の運動について― 1
    「地動説」が異端とされていた時の話で、今となっては考えられないが、思想により死刑判決が下されることに驚いた。
    その中でも、初めは嘘をついてまでずる賢く生きようとするラファウだったが、最後には、「死」よりも「感動」を優先したラファウの生き様に心を打たれた。
  • チ。―地球の運動について― 8
    「血」、「知」、「地」…

    今生きているすべての人たちは、それまで生きてきた人たちの「チ」を、何らかの形で引き継いでいる。
  • チ。―地球の運動について― 8
    地。知。血。
    これは…良いものだ…オクジー好きだぜ…。
    ラストは考察サイト見てすっきり。
    いや、すごい漫画ですわ。。
  • チ。―地球の運動について― 5

    悪とは。異端とは。

    ノヴァクの人間性を初めて垣間見ることができたような気がする。

    また、敵対する研究者たちの生き様が、死に様があまりに悲しく辛い。

    作中では異端、すなわち悪とされる彼らの生き様は読み手も感動するほど素晴らしいが、信仰を理由に人に手を下す聖職者たちは悪人にさえ思える。

    物事の善悪は立場が上の者が決め...続きを読む
  • チ。―地球の運動について― 4

    ノヴァク

    研究者たちが地動説の躍進を感じた頃、必ず現れるノヴァク。彼の行動原理は未だよくわからないが、言いようもない怖さを感じる。作品の視点が研究者たち側にあるのでどうしても彼には恐怖感・嫌悪感を感じてしまう。果たして彼の背景が語られる日は来るのだろうか。
  • チ。―地球の運動について― 7

    彼は知らないのか

    ヨレンタが自爆した際の、ノヴァクの一瞬の逡巡。火の灯りでヨレンタの顔が見えてしまったからなのか。それは読んだ限りではまだわからない。ヨレンタは父と相対した時にどうするのかを考えていたが、当の父親の方はどうだったのだろうか。
  • チ。―地球の運動について― 3
    おもしろ!!最終巻まで一気読み。
    3-4巻あたりが好きなので感想はここに。
    星空、朝日が見たくなる。
    好奇心に突き動かされること、就職やら仕事やらに役立つとは思えないことでも知識を求めるのと、考えることの本質について、考えさせられる。
    正解がないこと、疑うことなど。
  • チ。―地球の運動について― 8
    史実を織り交ぜたフィクション。
    地動説を中心とした時代の変遷を短編でコンパクトに好奇心を刺激してくれた良書。
    意志をのバトンリレー、最新技術(火薬/活版印刷/羅針盤は出てないが)の描写、、、しびれました。
  • チ。―地球の運動について― 8

    読んでよかった

    思わぬ人の死に泣いてしまった。
    途中で???となるところもあったけど、この物語を最後まで読めてよかったと思った。
  • チ。―地球の運動について― 1
    最終巻までの感想

    世の中はキリスト教の理念がすべて正しく、白い物でも黒だと言われれば黒になってしまうような世界。天動説が当たり前で、キリスト教の解釈に少しでも背く考えは、異端として処刑される。
    そんななかで、天文学に魅せられた各時代の天才たちが、真理を、地動説の美しさを世の中に証明するため、命をか...続きを読む
  • チ。―地球の運動について― 8
    作中はどんどん時間が進んでっちゃって、単行本のタイミングで追ってるのと私の記憶力がないのとも相まってキャラクターが全然覚えられなかったので一気読みがいいかも…?
    でも、ここが繋がるんだ〜とか読み返すの楽しかったし、とてもいい作品でした!
  • チ。―地球の運動について― 7
    もう、次で終わっちゃうの…!?と、衝撃です。
    登場人物たちの人生の疾走感がとてもすごくて作品自体も駆け抜けていく印象があります。
    ちょうど、この辺の時代に興味あったので次の最終巻もすごく楽しみです。
  • チ。―地球の運動について― 2
    1巻から時を経てまた新しい人物たちへ。
    邪魔な光がなく、澄んだ空を見上げる人々にとって
    現代以上に夜空は謎に満ちた惹かれる存在だっただろうな。
  • チ。―地球の運動について― 1
    かつては天動説が主だったという事実。
    知識としてあっても深く知ろうとはしていなかった、
    宗教との関係、定説を覆す困難の一部を垣間見れる。
  • チ。―地球の運動について― 4
    永久に未完成の海を漂い続けることになっても。間違いを正解と信じ込むよりマシでは? ――面白い、という表現が合っているかはわからない。価値観が変わる瞬間。それが凄くゾクゾクさせる。
  • チ。―地球の運動について― 5
    神の怒りに触れたバベルの塔みたいに、“わかった”時には、積み上げた全てを壊されてしまう。しかし、残った煉瓦をまた、誰かが積み出す……