【感想・ネタバレ】チ。―地球の運動について― 8のレビュー

あらすじ

真理に命を懸けた者達の物語、堂々完結。

「地動説」出版を目前に、審問官達に追い詰められつつも仲間の犠牲により包囲網を抜け出せたドゥラカとシュミット。しかしノヴァクが迫りくる!!
一縷の望みを懸け、ドゥラカ達が向かう先とは。
「真理」に命を懸けた者達の、そして「地動説」の結末は!?

動かせ。歴史を、心を、運命を、――星を。

地動説は美しい、命をかけても惜しくないほどに。

皆さんは地動説:太陽を中心として地球など惑星が回っているという学説を当たり前に知っているかと思いますが、それが当たり前ではない時代がありました。

それまでは天動説:地球を中心に太陽などが回っている説が当たり前という認識でした。
天動説は宗教的にも正しいとされ、それ以外の考えは異端思想であり、最悪火炙りの刑に処されてしまうこともありました。

この作品はそんな時代に生まれながらも、地動説の美しさを信じ、時代に抗った人々の物語です。

この作品の一番の魅力は地動説を信じ、己の意志を貫こうとする登場人物たちであり、読んでいて胸にこみ上げてくるものがあります!
歴史や科学好きだけではなく、現在に生きるあなたにきっと刺さる作品です。どうぞお手にとって読んでみて下さい。

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4.5
Rated 4.5 stars out of 5
Rated 5 stars out of 5
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Rated 3 stars out of 5
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Posted by ブクログ

おもろすぎる、、、

こんな時代があったから、今の私たちがいるんだなあ。「"善"への鈍く果てしないにじり寄りに参加」した結果が今なんだなあ。

1
2023年01月25日

匿名

購入済み

一気読み

拷問などエグい表現もありますが、それでも一気に読んでしまいました。命をかけられる感動があるだろうか、自分の意思で生き方を選択できるだろうか、心に迫るものがあります。

#感動する #エモい #深い

1
2022年12月18日

Posted by ブクログ

一気読みしました。
迫害されても「想い」や「感動」を引き継げ。何のために生きるのか?自分の信じているものは真実なのか?真理とは?問いを持て。
画力が稚拙なのにメッセージの伝え方が抜群にうまい。拷問などの残虐なシーンも多いが思わずのめり込んでしまうのは、コマ割りが効果的なのか...とにかく熱い想いがぐいぐい伝わってくるし、自分自身の立ち振る舞いについて、後ろめたい想いと共に、信じることに対する希望も湧いてくる。すごく良い作品だと思います。

迫害されたとしても、自分の信じるものと、未来に希望を持って満足して死にたい。

0
2025年03月18日

ネタバレ 購入済み

22年この漫画が凄い

2022この漫画が凄いに選ばれた作品。当時は2巻の途中で挫折してしまい、しばらく読んでませんでした。絵が好みじゃなかったのが大きな理由かなあ。
アニメ化され、やっぱり凄いドラマだと気づきまた読み始めました。見づらかった画面がアニメ化によって頭の中で整理され、ドラマが素直に頭に入り、キャラクターに感情移入しました。
哲学的な部分が多々ありますが、その時代の人間の信念だったり欲望だったりが、歴史に翻弄されながら生きたり死んだりしていく様が、凄いスケールで描かれています。

歴史は現在に続いていて、ドゥラカの、暴走した文明に歯止めをかけ、異常な技術も乗りこなせる知性になる、というセリフの通りになればいいなあと思いました。

#エモい #深い #タメになる

0
2025年02月02日

Posted by ブクログ

地動説や天動説は自分にとってさほど重要な意味を成さず、これまで深くは考えてこなかった。ましてや、日本という無宗教国に生きているからこそ、ある種の哲学的な思想と宗教の繋がりなんぞ皆目見当がつかなかった。しかし、本書を通して地動説とは何か、また、好奇心こそが人を突き動かし、死をも乗り越えて代々に歴史を、生き方を、考え方を伝えてくれるエネルギーなんだと思った。“哲学”とは日本人にとっては馴染みの深いものではないが、本書に描かれているようにこれほどにも深く、人の心を動かすものだと初めて知ることができた。本書に出会えたことを大変嬉しく思う。

0
2025年01月28日

匿名

購入済み

『チ。』レビュー

語り尽くせないくらい
あちこちにグッとくる場面が
たくさんある。

話が進むにつれて
どんどん面白くなっていく。
面白いって笑えるとかじゃあないやつ。

🌏12歳の神童 ラファウ
主人公のラファウが捕まり、
拷問を受ける前日の夜。

異端審問官のノヴァクとの会話が
印象に残っている。

#切ない #感動する #深い

0
2025年01月26日

Posted by ブクログ

小学校向けではありませんが、中高は大丈夫そうだし…なにより素晴らしいマンガだったので登録します。


感想
・人生を捧げられるくらい夢中になれるものを見つけた人は幸せなのかも

・あらゆることに対して「これは長い年月、たくさんの偶然、とんでもない数の人々が関わった結果うまれたものなのかも…」そんな想像力が持てる

・表紙のデザイン、なんでWikipedia?と最初思っていたけど、市井の人々の集合知を表しているのかな?
人々が集まって知は形成される…何世紀も前の話でなく、現代も変わらないぞっていう…


うまくまとめられないので箇条書きです。
本当に素晴らしいマンガをありがとうございました。


(余談ですが、『チ。』を読んでから『君と宇宙を歩くために』を読んだらそれぞれのマンガがより味わい深いものになります!)

0
2025年01月30日

Posted by ブクログ

娘のヨレンタが地獄に堕ちても良いと思えるものを見つけられたことを喜ぶ反面、自分の価値観の中では最上である天国へいくことを願うノヴァクが印象的でした。親の解像度が高すぎますね。

0
2025年01月11日

匿名

購入済み

哲学的な漫画

あらゆる人々によって繋がれた地動説のバトンがついに終着点にたどり着く。これまで空を見上げていたのは物語の登場人物達であったが、最終巻の表紙は読者が見上げている目線で描かれている。最後は、私達が登場人物かのよう。地動説は、今も続いている。

#切ない #感動する #深い

0
2024年12月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
フィクションとノンフィクションのバランスというか、現実との接続のし具合が絶妙だった。
名作。

0
2024年12月19日

Posted by ブクログ

考えてみてください。
歴史上、この考えが弾圧された前例を聞いたことがありますか?
果たして この説は本当に異端的なのですか?

僕らは気付いたらこの時代にいた。
別の時代でもよかったのにこの時代だった。
それは ただの偶然で無意味で適当なことで、
つまり奇跡的で運命的なことだ。
僕は同じ思想に生まれるよりも、
同じ時代に生まれることのほうがよっぽど“近い”と思う。
だから、絶対そんな訳ないと思いつつも、
感情と理屈に拒絶されようとも、こう信じたい。
今、たまたま ここに生きた全員は、たとえ殺し合う程憎んでも、同じ時代を作った仲間な気がする。

好気心は人を飲む。研究なんていずれ自己目的化して暴走する。
早い話、関わらないほうがいい。

アリストなんちゃらは こうも考えたらしいな。
人は自分の特性を活かしている時が
一番幸福だーーーーーと。
趣味ってのは神様が与えてくださった使命だ。
自分が自分でいられる場所だ。だから隠すな。

疑うのだ。
自分の知識も世界の常識も、動機も方法も。
探究心は歯止めがきかなくなる。
世界を決定的に変えてしまう、取り返しのつかない怪物を作り出してしまうかもしれない。

信じろ。
自分の直感を。世界の絶美を。
僕は何があろうと、君の好奇心を否定しない。

聖アクイナスは知性を、
一方では物体的で
他方では非物体的と提えました。
身体と魂、理性と信仰、哲学と神学、疑うことと、信じること。
これらの矛盾は両立します。
何故かーーーーー?
それが、人間だからです。


以上はネタバレでは無いですが、
第8集に出てくる、深い名言の数々です。

本書のシリーズは全8冊ですが
とても内容の濃い、現代人向けの実践的な哲学書
だと私は感じました。

個々の登場人物が、出自も考えかたも価値観も違うのに、
それぞれ相互の関係性を通して自問自答しながら
生きかたを模索し続けていく。
その姿に感銘を受けました。

まだ読んだことのないかた、
漫画でもアニメでも構いません(どちらも、それぞれのよさがあり素晴らしいです)、是非ご一読ください、、、!

0
2024年12月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

読み終わった。こんな終わり方するんだーと思った。
劇的な感じじゃないけど、しっかり歴史とか感動とかが受け継がれていてすごく良かった。。。
そしてみんな死に際が美しすぎるよ。
一番お気に入りなのは、オクジーって思ったけどヨレンタもすごく好き、、、、♡
そして名言多過ぎる

0
2024年11月29日

匿名

ネタバレ 購入済み

最高作品だった。一生忘れない好きな作品に入った。一からまた読み直したい。展開もスピードもイラストも全て良かった。

0
2024年10月20日

購入済み

生きている間にこの感動作に出会えてよかったです。この作品の良さを言葉で伝えるのは難しいです。
是非、原作やアニメを観て感じてください。
いろいろ考えさせられる、とてもおもしろい作品でした。
ありがとうございました!

#アツい #感動する #深い

0
2024年10月16日

Posted by ブクログ

地動説、とは単なるテーマのひとつでしかなく、それに魅せられた人間たちの感動を繋ぐ歴史の物語だと感じた。今ある全ての事象は、人間たちが知を振り絞り血を滲ませて紡いできたものなのだと、この漫画を読むとそう思わざるを得ない。もうこれ以上先に道はないと思うことがあっても、感動が潰えることはなく、私たち人間を何度でも奮い立たせてくれる。その感動はきっと今日まで地続きになっている。私もその感動の上に立って生きているのだと実感する漫画だった。

0
2024年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ま、しょうがないですよ。それぞれの状況の中でやれることをやった。お互いにね。

お互いじゃない。君と私は大きく違うんだ。同じ立場じゃない。地動説が異端じゃないと言われて、気付いたよ。
私は、私はこの物語の悪役だったんだ。
クソ、全く驚きだ。

確かに、僕らは敵対した関係でしたね。
この世の中には様々な人がいる。正直者も、嘘吐きも、情けない奴も、勇敢な奴も。さらに驚きなのが、一人の人間にそのすべての要素が入ってることもざらにあるし、それが日々変化したりする。こんなに大勢いるのに誰一人、同じ人はいない。そりゃ争いは絶えないでしょう。
でも、だけどです。
過去や未来、長い時間を隔てた後の彼らから見れば、今いる僕らは所詮、皆 押しなべて"15世紀の人"だ。
僕らは気付いたらこの時代にいた。別の時代でもよかったのにこの時代だった。それはただの偶然で無意味で適当なことで、
つまり奇跡的で運命的なことだ。
だから、絶対そんな訳ないと思いつつも、感情と理屈に拒絶されようともこう信じたい。
今、たまたまここに生きた全員は、たとえ殺し合う程憎んでも、同じ時代を作った仲間な気がする。


面倒くさがって感情を無視してはいけないよ。

最後の日の出が差し込んでくるシーンで号泣した。

私のアレテーは?じゃあお前のは?
アリストなんちゃらはこうも考えた。人は自分の特性を活かしている時が一番幸福だ、と。

告解室っていいな、。

タウマゼインは、
この世の美しさに痺れる肉体のこと。そして、それに近付きたいと願う精神のこと。つまり、「?」と、感じること。

知が人や社会の役に立たなければいけないなんて発想はクソだ。知りたいからやる。それだけだよ。
そしてねアルベルト君。これだけは覚えていてくれ。
真理の探求において、最も重要なことだ。
信じろ。自分の直感を。世界の絶美を。僕は何があろうと、君の好奇心を否定しない。

僕が家庭教師をさせてもらってるが、彼の聡明ぶりには驚くよ。まるで、この少年の内には手練の論理学者が入っているようだ。
だけど、それより注視すべきはその好奇心の強さだ。学術の未来において、これが何より重要な才能だ。

聖アクィナスは知性を、一方では物体的で他方では非物体的と捉えました。身体と魂、理性と信仰、哲学と神学、疑うことと、信じること。これらの矛盾は両立します。何故か、
それが、人間だからです。

奇跡が貴方が生きる場所だったのに、です。

でも、いくら悩んで問うても神は口を開かない。

そうですよ。だから永遠に、私達は考え続けられるのです。私はそれを、幸福だと思いたい。


最後に一つ質問です。
硬貨を捧げれば、パンを得られる。税を捧げれば、権利を得られる。労働を捧げれば、報酬を得られる。なら一体何を捧げれば、この世のすべてを知れる。と、思いますか?その答えを探してください。


今の私は、"圖囚圉国(ずしゅうぎょこく)"を捧げる、と答えよう。

0
2024年09月30日

Posted by ブクログ

なんで8巻だけ、こんな真っ黒の表示なのかと思っていたら、黒ではなく夜空だった。今までの表紙の人物達はみんな星を見上げていた。

登場人物もセリフも多く、読み解くのが難しい漫画。登場人物の視点しか無い。ただし、事実は過去の巻に示されている。解説とセットで読みたい。

二項対立の間のどこに立つかが教養であるなら、やはりアルブレヒトなり懺悔室の神父なりが教養人だと思う。

0
2024年09月30日

Posted by ブクログ

いろんな要素が混ざっていて、いろんなことを考えさせられた。

何が正しくて何が間違っているかなんて、生まれた時代や場所で、誰が権力を持っているのかで変わってしまう。権力の世代が変わるだけで変わる。時代や環境が変れば変わる。妄信していて裏切られることもある。ノヴァクのように。その時代に生まれたのは運命。同じ時代にもいろいろな考え方の人はいる。

その中で権力に屈さず、知的探究心で真理を追求しする人たちがいる。自分がダメでも次に伝えようとする人たちがいる。その姿や内容に感動して手伝う人たちがいる。ラファウ、フベルト、グラス、オクジー、バデーニ、ヨレンタ、ピャスト伯。それに巻き込まれるノヴァク、異端審問官、ドゥラカ。

地(動説)と、知(的探究心)と、血の物語。

この物語では、最後は実在したアルベルト・ブルゼフスキにつながる。コペルニクスの先生だった人らしい。アルベルトのお父さんは天体に関する重要な資料を持っていた。子供の頃の家庭教師がラファウ。パンを届けに行って懺悔室で長く話した司教は、たぶん異端審問官でノヴァクの部下だった二人の新人の片割れ。そしてドゥラカが送った手紙を受け取って、その話をしている住人の前を通る。本の題名が「地球の運動について」だと聞こえてきたときにアルベルトは「書き違いかな?運動するのは天球だし」と呟きながら頭に「?」が浮かぶ。タウマゼイン。

アルベルトは子供の頃ラファウ先生から言われた。「夜空を見ていると感じるだろ?タウマゼインを。それは、古代の哲学者曰く、知的探求の原始にある驚異。簡単に言い換えると、この世の美しさにしびれる肉体のこと。そして、それに近づきたいと願う精神のこと。つまり『?』と感じること」と。アルベルトが地動説へ辿り着く伏線。

フィクションからノンフィクションへつながれた。そして活版印刷の発明が、ルネッサンスと宗教改革につながっていくのだろう。

多様性が尊重されないと世界は発展しなくなる。争いが絶えなくなる。拒絶より寛容が大切。と言われているように解釈した。

7巻で、ヨレンタがドゥラカに語る歴史観が好き。

0
2024年08月24日

Posted by ブクログ

いろんな人の気持ちが紡がれていく様子がヒヤヒヤしながらも楽しく読めた。
当たり前と思ってた地動説の裏側にこんなストーリーがあったのかも。と思うと面白い。

0
2024年07月14日

Posted by ブクログ

ずっと気になってた「チ。」を全巻読みきれた。
地動説や天動説なんてなんの理解もなかったし天文学すら興味があるというレベルのものでしかなかったのにすごく楽しめた。
なにより人間が生まれる意味や存在している意味、成すべきことや自分という存在の在り方を考えさせられた。
私はずっと死ぬだけの人間がこの世界に生まれることが謎だった。だけどこの漫画を読んでいくと、生まれてくることには歴史を紡ぐという大きな意味と、知性によって人間を「善」に導く大義がそこにはあると思うようになった。
何を信念として信じて生きるか。何を疑って自分をという人間を生きていくか。それは人それぞれだからこそその「想い」を受け継いで伝えてそうやって記憶を次の命に引き継がないとなと思った。
あー読み終わりたくなったけど読めてよかった。
感動した。この感動を誰かと共有したい。

0
2024年02月04日

Posted by ブクログ

地動説を巡る本当に存在したかもしれない人々の物語。好奇心と心理の追求。託され繋がっていく奇跡。壮大さに打ちひしがれながら読みました。幅広い世代に読まれてほしいなぁ。アニメ化も決定されてるそうで楽しみです。
作品とタイアップした amazarashiの「1.0」「カシオピア係留所」は作品を読んだうえで聴くとさらに深みが増す。「痛みの堆積が歴史だ」という歌詞が心に響く。

0
2024年01月06日

ネタバレ 購入済み

完結

最後はスッキリ終わることはできなかったが、切なく深い終わりになったなと思います。地動説について考えさせる漫画でした。

#深い #タメになる

0
2023年11月21日

Posted by ブクログ

時代的に、宗教革命の以前の世界観の作品である。
当時の固定観念やC教下で暮らす人々の空気感が分かりやすく描かれていて、読み手が想像しやすく、かつダイレクトに伝わる。
いかに常識という目に見えないものが世界を支配しているか、人の命でさえ簡単に握りつぶせるものか、よく分かる。
その世界の中で、命が燃え尽きても、燃え尽きない同じ信念を持った人たちが、まるでバトンリレーように、次世代にその想いを受け継いでいく歴史を描いている。

非常に面白い作品であった。
文章量と登場人物の一言一言の言葉の重みがハンパないが、その一癖がたまらなく好奇心が刺激される。

8巻の前半と後半で物語が別れるが、とても絶妙にフィクションと史実が混じっていて面白い。コペルニクスの地動説には「もしかしたら」このような人達の努力があって、地動説を思いついたものかもしれない。
そう思うと、コペルニクスというただ一人の天才がいた。と考えるより、我々が感動でき、今私たちがどう生きるか思考をする機会が与えられた気持ちになる。

0
2023年04月14日

Posted by ブクログ

全巻まとめ買い&読み。名作であることは間違いないと思う。終わりがやや解釈が分かれるところか。もう一度読もうと思う。

0
2023年04月05日

Posted by ブクログ

新大学生。受験を終えてやっと勉強から解放されたと思っていた。しかし。

・怖くない人生などその本質を欠く。
・不正解は無意味を意味しない。
・文字はまるで奇跡。
・夢があると1週間くらいは悲劇に耐えられる気がする。
・全てのモノには"アレテー"がある。
→意:自分の得意なこと,自分にしかできないこと

教員になりたいと考えている自分にとって、学ぶ事の尊さや大切さを改めて感じることが出来た。
一生物のバイブルになるだろう。

0
2023年02月16日

匿名

ネタバレ 購入済み

地動説を異端として迫害していたのはノヴァク一人だった⁉
狭いコミュニティー、狭い視野が生んだ無意味な粛清だったのだと知らされる。

0
2022年12月15日

cEo

ネタバレ 購入済み

ノヴァクの最後のセリフが印象的でメタ的に見えて会話として成立しているところに感動します。
託すことで、ある意味ぶつ切り的に繋がっていく物語の中で縦軸として存在し、途中からは家族を含めて巻き込まれていく様はまさに裏の主役でした。
故に彼の退場後の話はエピローグでしか無かったですが作者の『知』に対する論理的解釈を見させてもらいました。
また次回作期待しています。

0
2022年07月24日

購入済み

人間の業

ずっとこの物語は暗黒時代と呼ばれた中世ヨーロッパのC教の知恵への弾圧の話だと思っていた。
でもそれは一部の人間の思い込みとそれの手足のように使われた道具の話であった。

きっとこれは善悪の話じゃない。
最後まで読むと人間の業の話だと思わざるを得ない。
今も繰り返される「正義」と「正義」のあらそい。
それには善も悪も無い。
きっとそうやって同じ愚を繰り返し繰り返し行いながら少しずつ進んでいくのだ。

願わくば己の信ずる「正義」を疑う勇気のあらんことを。

#切ない #深い #タメになる

0
2022年07月03日

購入済み

現代にも通ずる

現代でも地動説と同様なことは存在しており、歴史は繰り返すことを、本作は想起させる。社会風刺として、秀逸な作品と評す。作者に感謝したい。

0
2022年07月02日

購入済み

おもろい

おもろい

0
2022年07月02日

匿名

購入済み

作中はどんどん時間が進んでっちゃって、単行本のタイミングで追ってるのと私の記憶力がないのとも相まってキャラクターが全然覚えられなかったので一気読みがいいかも…?
でも、ここが繋がるんだ〜とか読み返すの楽しかったし、とてもいい作品でした!

1
2022年07月17日

購入済み

ただ淡々と

とても話題の本だったので、気になっていました。
凄く哲学的なので人を選ぶかもしれません。

ただ人は己の疑問と向き合って、好奇心を捨てられないのだな、と私は感じました。

それぞれの信念を貫いて

最後には泣きました。

#エモい #深い

0
2025年01月22日

Posted by ブクログ

いろんな史実とフィクションと現代思想が混じっていて突っ込みどころはあったけれど、全編通して信念や祈りが軸にあって好きだった。

0
2024年10月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

地動説で有名な「コペルニクス」や「ガリレオガリレイ」が生まれるもっと前に、 
常識であり、法律的でもあった天動説。 
それを疑うことは神への冒涜でもあり、裏切りでもあるとすら考えられていた。
それでも真実を突き詰めるうちに、神の言う常識が間違いであることに気づく人がいた。
その人数や信念は時代を経て大きくなっていく。

自分の命と引き換えてでも、真実を突き詰めた人たち。
だけど、その中に結論に辿り着いたものはいなかった。

このほかにも現代における沢山の常識について、
歴史に名を残す人物以外にもたくさんの人の命や信念や熱い思いが繋がって、
私たちの当たり前の知識として活かされているのかもしれない。

0
2024年08月29日

Posted by ブクログ

ネタバレ

感動し、少し救われ、また新しい視点を与えてくれた言葉を長すぎてフレーズに残せなかったのでここに残す。


この世には様々なひとがいる。正直者も、嘘つきも、情けない奴も、勇敢な奴も。
さらに驚きなのが、一人の人間にそのすべての要素が入ってることもざらにあるし、それが日々変化したりする。
こんなに大勢いるのに誰一人、同じ人はいない。
そりゃ争いは絶えないでしょう。

でも、だけどです。
過去や未来、長い時間を隔てた後の"彼ら"から見れば、今いる僕らは所詮、皆押しなべて"15世紀の人"だ。

僕らは気付いたらこの時代にいた。別の時代でもよかったのにこの時代だった。
それはただの偶然で無意味で適当なことで、
つまり奇跡的で運命的なことだ。

僕は同じ思想に生まれるよりも、同じ時代に生まれることのほうがよっぽど"近い"と思う。
だから、絶対そんな訳ないと思いつつも、感情と理屈に拒絶されようとも、こう信じたい。

今、たまたまここに生きた全員は、たとえ殺し合う程憎んでも、同じ時代を作った仲間な気がする。

0
2024年07月18日

Posted by ブクログ

娘だと受け入れた時のカルタシス
物語としてはそこがピーク

あとは人間の本質について考えたり...

人によって考えたり感じることは違いそう
示唆を与えてくれる感じ

0
2023年09月20日

Posted by ブクログ

知と血、真理と信念と信仰を巡る、あり得たかもしれない物語。

真理は人を動かす。何代にも渡り。渡そうとせずとも受け継がれるバトン。歴史に敬意を払う。

・言葉は奇跡
・迷いの中で倫理が生まれる

0
2023年08月25日

Posted by ブクログ

知ったり学んだりすること、自由、信念、信仰、人間の考え方や「常識」の変遷の歴史とかについて考えさせられる。
純粋な好奇心が持つ力って凄いなと思った。

また、作者が自分よりもだいぶ若い方だと知って驚いた。どんな人生を送ってこの物語を描くに至ったのか興味深い。

0
2023年08月13日

Posted by ブクログ

2023/6/3
ラファエウがなんか2回出てきたか?
ノヴァクが自分は敵役やったと悟ってしまうのなんか美しいな。結局、理論よりは想いが伝わって物語が継承されていってという。
15:13

0
2023年06月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歴史に名を残すのは最後のランナーで、それまでにどんなランナーがいて、彼らがどうやってバトンを繋いだか(或いは繋げなかったか)はわからない。その空白を、筆者の想像と史実を組み合わせて見事に描いている。バトンを受け取った人はそれだけの感性と信念を持っていて、彼らのセリフにも考えさせられることが多かった。

作品中の「他者の意見にさらされることで、真実に近づく」という話はその通りだと感じた。そのために、地動説の美しさと根拠を文字に残し、時代を超えて他者に託す必要があったのだろう。またこれは、”集権化し過ぎた社会は、(他者との対話・議論がなくなり)選択の軌道修正ができなくなる”という話にも通じる気がした。

0
2023年01月13日

購入済み

ムズカシ〜!

セリフが哲学的で、文字が多くて、難しい。
しかもドゥカラが死んで、伝えてきた鎖が切れちゃった。
もう伝える人がいなくなっちゃった。
え、終わり?
最終回?
ノヴァクが悪役だったことに気が付いて良かった。
最後まで絵がキレイにならなかった。

0
2022年10月11日

emi

購入済み

読んでよかった

思わぬ人の死に泣いてしまった。
途中で???となるところもあったけど、この物語を最後まで読めてよかったと思った。

#泣ける #切ない #深い

0
2022年07月28日

購入済み

超大作を見終わった気分

最後まで漫画という媒体での表現や主張の力を見せつけた作品だった。数十年にわたる弾圧の連鎖も断ち切られて、知の前に善悪の区別なくみんなが時代の中の1ピースとして収まっていく様に圧倒される。心なしか絵が粗くなった気がするが、最後に地動説が歴史の表舞台に出るところまでを描き切ってきれいにおわったように思う

0
2022年07月04日

ネタバレ 購入済み

最終巻

最終巻です。
まさか終わるとは思ってなかったので、びっくりしました。
もう少し続いてほしい作品でした。

0
2022年06月30日

Posted by ブクログ

いつ面白くなるのかと思って読んだけど、結局あんまり面白くならずに終わった。
良さが分からずにスンマセン。
群像劇?はあまり好きじゃない。
セリフ多すぎ。
あと絵がいまいち。

0
2025年03月02日

Posted by ブクログ

一巻からまとめて。
思っていたよりずっと複雑なストーリーで、不思議な内容だった。
知とは、人とは。知るとは、学ぶとは、本とは。色々に考えさせられる。
でも、好みではなかった。
セリフの文字をフォントで強調するのは、漫画効果として有効だと思うけど、ここまで多用されると煩いし、絵で描き、語ることから逃げているようにしか見えない。しかもセリフがくどい。

0
2024年07月20日

Posted by ブクログ

一気読み。ちょっと頭がいっぱいいっぱいで追いつかない。。
チ。 というタイトルにしてる理由はよくわかった。

15世紀。
宗教、天体、意思を紡ぐ、感動、信念、
地獄に落ちる覚悟ができるものに見つかったのか
という言葉が、印象的だった。

白黒つける必要ないのになぁとか思う。
違うから迫害だとか、排除だって
戦争のこととかを思い出しました。
ほんとはもっと深いなぜ学ぶのか、考えるのか、というテーマだと思うけど、今の情勢と被り思うことは上記でした。
それぞれの正義に従ったのだなぁと。


(ネタバレ)
ヨレンタと、パパの再会があの一瞬だと思うと胸が痛い。
文字は奇蹟、というのも印象的で、
奇蹟 という文字を使ってるのも積み上げ感を感じてこだわりを感じる。

0
2024年01月19日

Posted by ブクログ

うーむ。命をかけて信じる道を行く人ばっかりだなぁ。それにみんな頭が良い。私だったら、地動説を説明されても、まず理解出来ないな。。
その上、天動でも地動でも、私の生活には影響ないしな。どっちでも良いけど、どっちにしても宇宙は凄いなと思ったろう。。(こんなんじゃ話にならないね笑)

0
2023年02月24日

購入済み

人生、歴史なんて

ノヴァクと地動説の長きにわたる因縁がついに決着。その終局は、人生なんて、歴史なんてそんなもの、というような決着で締められることとなる。歴史とは必ずしもドラマチックに進められるわけではないという至極当たり前の事実を叩きつけてくる。
そしてラファウの人間性も少しフォーカスされたが、これには少々驚いた。

完結巻ということで、ひとまずは描いてくれた作者に感謝。アニメ化も決まっているということで、そちらにも期待したい。

0
2022年08月25日

ネタバレ 購入済み

うーん

チ。は面白かったんやけど
最後のラファウがなんか一巻のラファウがしそうにないことをしてるのがなんかうーんって感じがしてなんとも言えなかったです…

0
2022年07月05日

購入済み

前半と比べて

尻つぼみ。
異端審問官のオッサンがちょっとエンタメし過ぎたのか?
最後はあーだこーだ言って終わり。
で、内容はリフレイン。
を少し進化させる。

惜しいね。

でも、コレは傑作だよ。8巻以外は。
血=知=チは何処に向かったのだろう。

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2022年07月12日

ネタバレ 購入済み

ん?

結局、生きてた?あれ??どうやって?もうちょっと経緯詳しく!初期〜中期の盛り上がりに比べてひゅんと終わってしまったような… うーん。。読み返したらわかるかな。

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2022年06月30日