魚豊のレビュー一覧
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購入済み
地動説じゃない
今回は地動説からちょっとズレて、三種の神器の誕生秘話みたいな感じ。
天体の話は一切出てこない。
しかし相変わらずデッサンが狂ってたりする…。
馬車のサイズに対して、室内空間のサイズが広すぎ!
そんな広い部屋を馬に引かせるの?
ま、それはいいとして、ヨレンタ最後に出てきた~!
ヨレンタなら自分で地動説の本、書けるのでは? -
Posted by ブクログ
ネタバレ地動説を巡る物語、第3章の開始。
今巻はまず、冒頭から登場する、異端解放戦線の「自然主義者」・シュミットのキャラクターが刺さる。
理屈っぽいながら感覚派。知的で論理的だけれど、「何かを理解しようとする人の知性とやらを信用してない」男。本作が(タイトルでも台詞でも示してきたように)「人の知性」を重視する中、味方側にこのような人物を配置するという構成は興味深い。
本章のもう一人の主役・「“神”を信じてない」ドゥラカの潔さも小気味よく、ラストで、ほぼ1巻越し(作中時間では25年越し)に登場するヨレンタの表情もまた感慨深かった。
巻を増すごとに面白くなってきているとしみじみ感じる。次巻の展開が今か -
結構面白かった
本屋さんに行った時表紙だけ見て買うか迷ったのがこれでした。
その日、我慢してまた違う本屋で見かけたら買おうと思いました。
このアプリで見かけて読みたいって思ったので読んでみたところ、私の好きなタイプの本でした -
購入済み
重いのに漫画として面白い
地動説がいかに既存の価値観を揺るがし、それに人々がどのように反応するかというベースは変わらないが、時代が流れ新しい登場人物達が価値観や信念をぶつけ合う様はいつものことだが重いのだが漫画としてちゃんと面白い。最後に見知ったキャラクターが出てきて次の巻が楽しみ。
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購入済み
何を信じるか、というお話
異端の中でもまた神への信仰や解釈のあり方が細かく分かれていくのが面白い。日本では一神教の感覚が理解しづらいから、古い話でありながらとても新鮮に見える。
現代の日本に生きる僕たちからしたら、得体の知れないものに命をかけ、人生を賭しているのは滑稽にすら感じてしまうかもしれない。でも、神がいる科学的証明ができないように、神がいない科学的証明ができない以上(そもそも科学で神を認識できない前提があれば無意味だが)、どちらが正しいも無い。やはり、無神論者や多神論者は、「たった一人の神などはいない」と信じているに過ぎない。
何を信じているかで、これほど人生が変わっていく時代も珍しいのかもしれない。だから作者 -
ネタバレ 購入済み
自由
自由を求める心を誰も止めることはできない。
ノヴァクによってオクジーとバデーニが処刑される。
まさかオクジーがこんなにも自分の意思を持つようになり、バデーニがオクジーに一種の愛情を寄せることになるとは思わなかった。
比較的長く続いた二人の物語も終わり次の世代に受け継がれることになるだろう。
逃亡したヨレンタとの物語がまた交差することが楽しみ。