魚豊のレビュー一覧

  • ひゃくえむ。新装版 上

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    ネタバレ

    まじでグロい。えげつないほどリアルな才能の問題を描いてる。情熱、それを冷笑する視点、だけど諦めきれない生々しい人間らしさ。才能のあり方が全然綺麗じゃないしなんか変に冷めてたり変に熱があったりするところがまた人間らしい。メンタリティと才能が合致しないと生きていくことがハードレベルになるんだなと思うと才能があることが呪いになる可能性ありと感じて複雑。でもやっぱ才能あるやつの贅沢な悩み事ではあるけどね。

    映画見たけど全然違うね。そりゃ原作好きはキレるわ。まじでどこもかしこも尺のために改悪されてるもん。まあ自分はほぼ初見だったからおもろかったけど。

    まだ出てきてないけど世界を舐めろってセリフは自分

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    2025年09月24日
  • ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ 1

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    読んでいて同族嫌悪というか、主人公に共感する部分が多くしんどいが、コメディ調な部分もあって読みやすい。陰謀論にハマっていく主人公目線で見せられるので、まるでヒーロー漫画の「成長」のようにも見える。滑稽であり、ゾッとする。
    人怖漫画であり、友情と恋と成長を描いた青春漫画であり、なんとも贅沢な作品だったなと思う。
    陰謀論というものについてだいぶ勉強されているのだろうな。陰謀論へのハマりやすさにはその人の学歴、身分や出自は関係ない。というフォローもさらっとあり、それがまた怖い。

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    2025年09月17日
  • ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ 1

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    岡田斗司夫がYoutubeで境界知能の人を語った回で、「貧困と脳」とともに紹介したのがこの作品。作中で境界知能という言葉は出てこなかったが、子供のころ一度褒められたことだけを自信にしていたものの、その後何かを身に着けるべく努力する描写はなく、社会では全く評価されず、簡単に詐欺にあい、教養のある人とはまったく話が合わず、自信喪失したり身の丈に合わない希望をもったりするのが見ていてつらい。
    心が弱っているときや共感羞恥しやすい人は避けたほうがいい作品。自分もやられる。

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    2025年09月16日
  • ひゃくえむ。新装版 下

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    上巻と合わせて劇場公開前に。
    こんなまっすぐなスポ根漫画でもやっぱり魚豊先生は面白い。
    個人的には海堂選手好きでした。

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    2025年09月07日
  • ひゃくえむ。新装版 下

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    まず最初に言いたい!
    巻末の『佳作』が、ただただ面白い笑
    おまけと思わずに読んで欲しいです。

    さて、『ひゃくえむ。』についての感想。

    「何のために走るのか?」
    「なぜ走るのか?」
    聞き方が違うだけの同じ問いだと思ってたけど、
    この作品を読んでたら、
    質が違う問いのように思えてきました。
    「なぜ走るのか?」のほうが、
    より個人的で利己的でわがまま…
    要するに、『熱い』

    あらゆる熱中に対する
    「なぜそれをするの?」の問いには、
    さしたる答えなんてないのかも。
    「分からない。でも好きだから。」

    「なぜ好きなの?」の問いにも、
    答えはないのかも。
    それを好きになることが、
    生まれた時から必然だ

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    2025年09月03日
  • ひゃくえむ。(5)

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    ネタバレ

    「現実逃避するには現実を見なければならない」が心に残った。他にも、心に響く言葉が出てきて読む手が止まらなかった。

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    2025年08月27日
  • チ。―地球の運動について― 4

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     時代は、1400年初めの頃。紀元前300年代にアリストテレスが終わらない「等速円運動の原理」に基づいて天動説を確立し、それを紀元2世紀にプトレマイオスが火星の逆行の矛盾を補完した。天文学は、暦を作る上で重要であった。紀元前45年にユリウス暦が確立した。1年間を365.25日として閏年を決めて、1年とした。実際は1年間は365.242日で、1000年越えると10日以上のズレが起こる。1582年にグレゴリオ暦に改定された。遠洋航海にとっても不可欠で、占星術にも必要だった。天動説では説明できないことがあった。ピャスト伯はそれを解明しようとした。

     ヨレンタと知り合い、ピャスト伯のおかげで、教会の

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    2025年08月25日
  • ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ 1

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    ネタバレ

    「チ。」魚豊先生の新作が完結したとのことで読んでみる。テーマは恋と陰謀論!?この間の選挙の時に強く感じたけど現代では何を信じて良いのか判断が非常に難しい。多くの人が共感していても、テレビで大きく取り上げられていてもそれが正しいのか疑い出すとキリがない。正しい情報を吟味し納得のいく選択をするには結局勉強するしかないのかな、なんて悩んでいた自分にはとてもタイムリーな内容。騙されやすそうな痛々しい主人公だけど、決してバカにできない。自分も騙されそう。正義はどちら?

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    2025年08月22日
  • チ。―地球の運動について― 3

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     バデーニは、「惑星の中心は太陽である。軌道は真円である。惑星は一定の速度で運行する。」ということに、不具合があることを感じる。そして、そのことの質問を掲示板に貼り出した。

     それを半日もしない間に、解答した少女ヨレンタがいた。
     女が学問をすることが許されなかった。ピャスト伯の講義にも参加できず、講義室の地下で聞いていたのだった。そして論文を書くが認めてくれない。自分の名前で出せないのだ。ヨレンタは絶望していた。

     そして、ヨレンタは、バデーニとオクジーに会うのだった。
     そのバデーニとオクジーの疑問を解決するには、一番資料を持っているピャスト伯に合わせるのだった。ピャスト伯は、プトレマ

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    2025年08月22日
  • チ。―地球の運動について― 2

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     主人公が、12歳の大学に進学する神童ラファウだと思ったら、第1集で亡くなってしまった。主人公が亡くなるなんてと思っていたが、主人公は「地動説」なんですね。
     
     第2集は、第1集の10年後。ラファウの残した資料の石箱をオクジーとグラスが見つける。オクジーは、そこから三つの穴が空いたネックレスを受け取ることに。
     どうも、第2集から主役はオクジーという代闘士になったようだ。ちょっと性格は暗く、下層民で、文字も読めない。とにかく、謝れば済むと思っている。オクジーは、天国に救いを求めている。それに対してポジティブな性格のグラスが先輩。グラスに「絶対の信頼がおける『希望』を見つけた」とオクジーに告げ

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    2025年08月22日
  • ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ 1

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    面白そうな予感
    言いたい事はあるのに、言葉にできない。悲しさ、とか、頭の良い人にそれを簡単に言語化されてしまう悔しさとかにすごい共感した。
    こうやって、本の感想を書くときも、それをとても感じることが多い

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    2025年08月20日
  • ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ 1

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    最初の方は、共感性羞恥心で読むのが苦しかったけど読み進めると面白くて止まらなくなり、一日で一気読みした作品。

    論理的思考力を強みとしている主人公だが、論理的プロセスを踏んでいない思考をしていることが特徴的。
    事象に対する結論にいたるまでのステップが、かなり恣意的に自分に都合が良く組み立てられている。自分も同じことよくやっているなぁと反省する反面で、そういった不都合な選択を思考しないということは幸福に直結するのではないかと思った。

    世の中の不都合な現実から目を背けるために、自分にとって都合の良い陰謀論を崇拝する。それは宗教に救済を求めている人間と似通ったプロセスだと思う。

    もちろん神の存在

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    2025年07月31日
  • ひゃくえむ。新装版 下

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    Takram Radioで対談しているのが面白くて、魚豊さんの作品に興味を持ち読みました。
    人心の奥底にある大事なところをグリグリと圧迫されるような感覚になりました。。
    何度か読み返したいと思える作品です。

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    2025年07月27日
  • ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ 1

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    いやぁもう、読んでてつらい、いたたまれないったらない。
    と同時に時々話が食い違ってるな、通じてないなという時は良くも悪くもこういうことなんだろう。
    「サバルタンは語ることができるのか?」

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    2025年07月25日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    本編の『チ。』も大変面白かったが、この本ほど、芸術作品の感想を他人と共有する面白さを感じた本はない。

    私自身はこの物語を、基本的には「物理学史の中で大きな出来事のひとつの地動説」として捉えており、それに付加される形で、想いを託す生き方、学問の暴力的な性格、倫理と迷いといったサブテーマを学んでいた。

    しかしながらこの本を読んで、とても哲学的な思考、それも大変深い洞察を与えてくれる漫画なのだと再実感した。

    この本を読んだ後にもう一度読むと、見方が大きく変わりました。

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    2025年06月16日
  • チ。―地球の運動について― 1

    匿名

    購入済み

    アニメを観て気になり全話購入しました。ラファウの合理性求めたり、平気で嘘をついて丸め込もうとする性格とは真反対の結末を自身で出す所に地動説の愛を感じました。名言が沢山ある作品です。

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    2025年06月09日
  • チ。―地球の運動について― 8

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    ガリレオ以前にこれほどの歴史とストーリーがあったことに、まず驚いた。
    この本を通して「人間賛美」をテーマとして扱っているのかなと解釈した。唯一考えることができる人間の素晴らしさ。そこには正義同士の争いや、自分に対する喪失感があるかもしれないがその迷いこそが人間の美しさという哲学を受け取ったきがした。

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    2025年06月01日
  • チ。―地球の運動について― 1

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    アニメで見たけど理解が難しく、漫画購入。
    オリオンベルトとか自転・公転とかようやく理解…
    1話の主人公12歳のラファウが1番印象的。
    窓から見える夜空が輝いて見える。

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    2025年05月19日
  • チ。―地球の運動について― 1

    購入済み

    ち、とは

    このタイトルにはいろいろな意味が込められているのだなあと、読み終えると分かりますが、細かいところ気にしなくてもエンタメとして面白いですを

    #ドキドキハラハラ #深い

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    2025年05月16日
  • チ。―地球の運動について― 1

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    ネタバレ

    「漫画」として読むのはつまらない。理由は字が多く、テンポが取りにくいから。ただ、「物語」としてならとても面白かった。
    登場人物の生い立ちは違うけど、みんな自分の信念や事実、希望に向かって突き進んでいくところに心を打たれた。
    一人ひとりの人生は歴史的に見ると小さなもので、1つのピースにすぎないけど、壮大さも感じられた。
    まずは疑え、そして信念に突き進め

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    2025年05月11日