魚豊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
【あらすじ】
”陰謀論”を信じてはいけなかったのかー?
「人生が、始まってる気がしない」小さな不信感から始まり、傾倒した”陰謀論”。しかし嘘に裏切られ、手元に残ったのはいくつかの疑問だった。「なぜここでトラブルに遭ったんだろう」「なんであの子と出会ったんだろう」「なんで陰謀論を信じたんだろう」
”陰謀”と決めつけて蓋をした疑問に再び向き合い、答えのない問いに決着をつけることはできるのかーーー
『チ。』『ひゃくえむ。』の魚豊が示す、「運命」と「真理」の物語―――!!
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「陰謀論」って面白いですよね。どこの誰が考えたのかわからないけれど、よく出来てるな -
匿名
ネタバレ 購入済みレビュー数
前作の「ち」に比べて高揚感や感動はない。
陰謀論で何が語られているかを知ることができるが、あがるシーンがあまりなかった印象。
ここのレビュー数も少ないのもそれを物語っている。 -
ネタバレ 無料版購入済み
これだけだとまだ何とも……
残念ながら、主人公、悪徳セミナーっぽいのに引っかかってしまっていることに気づいていなかったようです。作者の過去作からしてもつまらない作品にはならないでしょうが、ここまでだやはり何とも判断しづらいです。一応試し読みしましたので登録だけしておきます。
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Posted by ブクログ
ネタバレ異端審問官たちは解放戦線の目論見が地動説を出版することだと気づき、アジトを突き止め急襲する。
直前に気づいたヨレンタは、ドゥラカから聞き取った文章と活字をメンバーに託し、自らは異端審問官をひきつけておいて、自爆する。
印刷所にたどり着いた一同は印刷を開始する。しかし書籍が完成する直前、メンバーの一人が寝返り、印刷所も急襲される。メンバーが白兵戦を挑むなかドゥラカとシュミットは相手の馬を奪い逃走する。
書籍を巡る歴史群像劇といったところか。活版印刷や火薬がテーマになっているあたり、ルター派がモデルってことですかね。それにしてもこの人の絵、どこまで読み進めても慣れない…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレC教正統派を打倒するために結成された異端解放戦線は火薬を使って教会を襲撃し、とらえられたメンバーを奪還する。
彼らの目的は地動説を論じた書籍を、活版印刷術を用いて世に広め、そのことでC教の権威を失墜させることにある。
遊牧生活をしている共同体のドゥラカは金儲けをして、その日暮らしの生活から抜け出したいと考えているが、叔父に連れられて行った廃村で偶然、地動説の書籍を読んでしまう。書籍は教会と解放戦線の戦いの途中で燃えてしまうが、ドゥラカは一度読んだら総てを記憶できる能力の持ち主だった。いまや書籍はドゥラカの頭の中にしかない。解放戦線はドゥラカを首領の下へと連れていく。首領はなんとヨレンタだっ -
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ネタバレオグジーとノヴァク達の対決。激戦の末、オグジーはとらえられる。
回復を待って尋問が始まる。しかしオグジーが連れられて行った部屋には、とらえられたバデーニが。ノヴァクはオグジーを拷問をかけることで、バデーニから隠された研究記録のありかを聞きだす。その後、二人は処刑される。
新人異端審問官の二人はアントニからヨレンタを異端審問するようにそそのかされる。アントニは娘を異端に仕立てることで、ノヴァクの失脚を目論んでいたのだ。しかし新人の一人は密にヨレンタを逃してやる。アントニはこの新人を捕まえ、火あぶりにし、その遺体をヨレンタだと言ってノヴァクに見せる。がっくりと崩れ落ちるノヴァク。
バデーニの -
Posted by ブクログ
ネタバレバデーニは試行錯誤の末、ようやく地動説を完成させる。
ノヴァクは新米の異端審問官に、容疑者への拷問を通じてその精神を叩きこむ。
バデーニとオグジーは酒場でヨレンタに接触。そこに二人が怪しいとの密告を受けたノヴァクがやってくる。ノヴァクとヨレンタは親子であることが判明。バデーニはノヴァクの求めに応じて研究をしているあずまやを見学させる。そこで地球儀のネックレスを発見されてしまう。
ノヴァクはひとたび小屋を去る。証拠隠滅と脱出の準備を始める二人のところに、手下を従えて帰ってくるノヴァク。バデーニが脱出する時間を稼ぐために、オグジーが身を挺して立ち向かう。
この作品、面白いんだけれど、パース -
Posted by ブクログ
ネタバレバデーニとオグジーはより多くの記録を手に入れるために、天文学の問題の張り紙を出す。その問いに回答してきたのは天文研究所の助手をしている少女ヨレンタだった。彼女は天文学についてのたぐいまれなる才能を持っているが、女であるがゆえにその功績は先輩コルベに奪われていたのである。
協力しはじめる3人に次ぎの一歩を提供したのは、天動説を強力に主張する天文学研究所の主催者ピャスト伯だった。高齢で視力を失いつつあった彼は満ちた金星という地動説ではどうしても説明できないものを観察するようにバデーニたちに求めるのだった。
オグジーが満ちた金星を観察したと報告すると、ピャスト伯は観察記録の詰まった図書室のカギを -
購入済み
人生、歴史なんて
ノヴァクと地動説の長きにわたる因縁がついに決着。その終局は、人生なんて、歴史なんてそんなもの、というような決着で締められることとなる。歴史とは必ずしもドラマチックに進められるわけではないという至極当たり前の事実を叩きつけてくる。
そしてラファウの人間性も少しフォーカスされたが、これには少々驚いた。
完結巻ということで、ひとまずは描いてくれた作者に感謝。アニメ化も決まっているということで、そちらにも期待したい。