魚豊のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレラファウにジャン・バルジャンのようなしぶとさがなかったのが新しい。人でなく真理こそがみゃくみゃくと生き残る。そしてノヴァクがジャベールのような結末を迎える。
だから私の信仰は私が考えて決めること。他の人の信仰はたとえそれがどんなに眉唾もののちゃっちいものだと思えても、その信仰の対象を馬鹿にするのでなくその人の信仰を尊重しよう。自分の信仰を盾に他の人の信仰を迫害してはならない。真理はあなた方を自由にする。真理は神がお作りになったものなのだから、私が擁護しようとしなかろうととてもしぶとい。私は自分が真理から離れていないかだけを全力で気にするべきだ。他の人の人生は私のものではない。
-
Posted by ブクログ
ネタバレ岡田斗司夫のYouTubeを観て読みました。
動画の中で承認格差について言及していて、エリート同士はお互いを承認し合う土壌があるから、承認欲求が満たされる。けれど、この本の主人公のような若者は、教養もないため承認欲求を満たせない。
よくよく考えると至極当然の話ですが、スマホの普及でこの分断がより進むとのことでした。
岡田さんはエリート側の親父に一切嫌味がないと言っていましたが、私には、わざと分かりにくい聞き方をして、相手を試しているように見えました。
本の感想というより、岡田さんの視点を検める形になってしまいました。
次の巻も読んで様子を見たいと思います。