加藤拓也の作品一覧
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Posted by ブクログ
何気ない会話や和やかに思えるシーンにもさりげなく変化が織り込まれていて、何度読み返しても面白い作品だと思った。「ここが海」。帯には「心をふりしぼり、潮目を変える。」とあるけれど、なんでタイトルに海を選んだんだろう。「怖いって思ってるって思われたくない」男性的な岳人は海を怖がっているけれど、そこも関係あるんだろうな。「景色のいい観光地」のときも思ったけれど、あとがきを見ながらしみじみ振り返ることができるのは楽しい。
性別違和という昨今増えてきたテーマで、だけど(私的には)珍しい終わり方をしている作品だと思う。かなり好き。読者とか観客に考える余地を与えてくれる作品って大好き。「当事者」だから正解が出せるわけじゃなくて、岳人も友里も真琴だっていろんなものに板挟みになっていろいろ考えて、ってそういうのが静かに伝わるお話だった。
まだまだ読み直したい。考察できるほど賢くないけど、私なりに何度でも味わいたいなと思えた。
ただやっぱりどうしても、現地で観たかった……!!!どんな演出だったんだろうとかここどんな風に発声してたんだろうとかめちゃくちゃ考えちゃうよーーーーー演劇としても台本としても楽しみたかった…!!!
そういう意味では今度初観劇するのが余計楽しみになった、っていうのも感想のひとつかも……。