あらすじ
”陰謀論”を、信じた先にあったのは――
正義のため、真実のため、
勉強を重ね、努力を続けてきた。
人生の何よりも、夢中で取り組んできた。
そんなものが、もし嘘だったら―――
『チ。』『ひゃくえむ。』の魚豊が紡ぐ、
「信念」と「疑惑」の物語ーーー!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
渡辺さんは、一般市民はわかりやすいお金や数字にコントロールされ、騙されているという趣旨のもと陰謀論を説いたが、その彼もまた先生に騙されていたという皮肉。
匿名
セミナーでの渡辺君の演説は、すごくよかっただけに皮肉的で切なかったですね。
この巻ではラブコメ成分が下がってしまい、全体的に「最終回直前」の感じが強かったです。
Posted by ブクログ
世間に流されながら人生の意味を見出せずに生きるフリーターの青年、渡辺を主人公とする物語。
魑魅魍魎の渦巻く現代社会を疑心暗鬼になりながらも
一人の人間として「幸せ」を目指す姿を克明に描く魚豊さんの描写スタイルは本作でも健在。
これまでの代表作3作品の中では、
もっとも日頃の私たちの生活に近い世界を描いている作品だと感じます。
3巻目では、陰謀論を知り、自分で調べて多くの疑問の数々を知った渡辺が「世界を良くする」ことを決意するに至ります。
同じ志を持つ仲間との交わりの中で自分の居場所を見いだしていく渡辺ですが、
仲間が所属する組織も決して一枚岩ではないことを次第に知ることになり、
遂に、渡辺自身がどうするか、その決断を迫られることになります。
実在する団体名やグループを
次々と名指しで挙げていきます。
私は陰謀論には興味がない、というか
「考えても仕方がない」というスタンスですが、
その私でさえ、
「いくらフィクションとはいえ、ここまで露骨に表現して大丈夫なの?」
と心配になるほど露骨で、しかも、その元になっている内容が現実に指摘されている事柄と同じ。
よく出版されたなぁ、、、
というのが正直な感想です。
いろいろな意味で危険な本が出版されたように感じます。
・・・と言っても、まだ3巻を読み終えたところなので、この作品の全容をまだ今の私は知りません。
いよいよ最終巻、4巻目が楽しみになりました!
Posted by ブクログ
思想の沼にハマると、抜け出すことが困難。
再び周囲の声を聞き入れることができるようになるのか。
先生の頬から顎にかけての、つやつや感が気持ち悪い…
Posted by ブクログ
感想
陰謀論やばいけど、よく見ると人を騙そうとしてないし、お金も取ってないから変な宗教よりもマシなのかな。
あらすじ
渡辺は先生に弟子入りし、DSにのめり込んでいく。かつて自分が騙された金融セミナーを潰す。
先生の計画はW大のわいフェスでTVをジャックして自分の主張を流すことだった。
渡辺はデモに参加し、FACT本部に招待される。先生も怪しく思えてきて、一人でDSに立ち向かう決意をする。
匿名
レビュー数
前作の「ち」に比べて高揚感や感動はない。
陰謀論で何が語られているかを知ることができるが、あがるシーンがあまりなかった印象。
ここのレビュー数も少ないのもそれを物語っている。