魚豊のレビュー一覧
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多面的にみなければ
拷問や処刑の可能性を承知の上で、真理を解き明かそうとする、すごいことだと思います。
一方で、そういったことができるのも、教会などが社会を安定させているからかもしれません。
食糧不足や治安が悪ければ、研究どころではなく、生きるのに精一杯になるはず。
生きることにリソースを割かずに研究に生きることができるのは、害を及ぼす可能性のある教会のおかげかもしれないと考えると、物事を多面的にみなければならないと思い、めんどくせぇ…。 -
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科学的根拠あり
チ。を読んでから知ったのですが、どうやら天動説は科学的根拠があったようです。
当時の観測技術では、地動説よりも天動説のほうが合理的に説明が出来たからだそうですが、目視で観測していたら客観性やら再現性もないので、仕方ないような…。 -
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陰謀論にハマる過程をある意味で追体験しつつそのメカニズムを知れる一冊。個別の事象の説明ではわずかに説得力を伴うものが混じりつつ、陰謀論への反証に対しては「それが彼らのやり方」、「否定こそ肯定と同義でありむしろ証拠のようなもの」と反応し、対話不能。その実、何も積み上げなくても帰属欲求、承認欲求、自己実現欲求を一貫して満たしてくれるツールとして機能しているだけであるが、そうであるが故に、それ以外の日常でこれらを満たせない者にとってその魅力は絶大。ということか。
先生のキャラが良すぎる。特に「わいフェス」での動きと、その後の主人公との絡み方も最高。
最後は、きれいで甘いけど、納得の終わり方だったし、コンパクトで情報の詰まった良い作品だと感じた。 -
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世間に流されながら人生の意味を見出せずに生きるフリーターの青年、渡辺を主人公とする物語。
魑魅魍魎の渦巻く現代社会を疑心暗鬼になりながらも
一人の人間として「幸せ」を目指す姿を克明に描く魚豊さんの描写スタイルは本作でも健在。
これまでの代表作3作品の中では、
もっとも日頃の私たちの生活に近い世界を描いている作品だと感じます。
4巻目では、陰謀論を肯定するとか否定するといった垣根を超えて、
渡辺自身が感じたこと、確信を得たこと、勇気を出して踏み出す一歩の大切さに気がついて、
ようやく自分の人生を少しずつ歩き始めます。
何が本当で、何が権力による巧妙な搾取構造なのか?
その判断を迫られているのは、
この物語の主人公である渡辺だけではなく、
現代社会を生きる私たちにも等しくその判断を迫られているのかもしれません。
あなたは、この現代社会の構造について
どう思いますか? -
Posted by ブクログ
世間に流されながら人生の意味を見出せずに生きるフリーターの青年、渡辺を主人公とする物語。
魑魅魍魎の渦巻く現代社会を疑心暗鬼になりながらも
一人の人間として「幸せ」を目指す姿を克明に描く魚豊さんの描写スタイルは本作でも健在。
これまでの代表作3作品の中では、
もっとも日頃の私たちの生活に近い世界を描いている作品だと感じます。
3巻目では、陰謀論を知り、自分で調べて多くの疑問の数々を知った渡辺が「世界を良くする」ことを決意するに至ります。
同じ志を持つ仲間との交わりの中で自分の居場所を見いだしていく渡辺ですが、
仲間が所属する組織も決して一枚岩ではないことを次第に知ることになり、
遂に、渡辺自身がどうするか、その決断を迫られることになります。
実在する団体名やグループを
次々と名指しで挙げていきます。
私は陰謀論には興味がない、というか
「考えても仕方がない」というスタンスですが、
その私でさえ、
「いくらフィクションとはいえ、ここまで露骨に表現して大丈夫なの?」
と心配になるほど露骨で、しかも、その元になっている内容が現実に指摘されている事柄と同じ。
よく出版されたなぁ、、、
というのが正直な感想です。
いろいろな意味で危険な本が出版されたように感じます。
・・・と言っても、まだ3巻を読み終えたところなので、この作品の全容をまだ今の私は知りません。
いよいよ最終巻、4巻目が楽しみになりました! -
Posted by ブクログ
世間に流されながら人生の意味を見出せずに生きるフリーターの青年、渡辺を主人公とする物語。
魑魅魍魎の渦巻く現代社会を疑心暗鬼になりながらも
一人の人間として「幸せ」を目指す姿を克明に描く魚豊さんの描写スタイルは本作でも健在。
これまでの代表作3作品の中では、
もっとも日頃の私たちの生活に近い世界を描いている作品だと感じます。
2巻目では、ふと続いた偶然から確信に変わりつつあった渡辺の“恋”が、ある陰謀論を説く人物との出遭いにより、渡辺の中で翳り始めます。
一見すると明らかに胡散臭い指摘、しかし聞けば聞くほど説得力があり人生の核心に迫っているようにも思える。
渡辺は動揺しながら、“恋”と“陰謀論”の狭間で大きく揺らぎ始め、悩む日々が始まります。
・・・私も、
「自分はロボットなのではないか」とか、逆に、
「私だけが人間で、周りは皆アンドロイドなのではないか」とか、
真剣に悩んでいた時期がありました。
今、「ありました」と過去形で言いましたが、
これらの疑念が今は払拭されたのか、と訊かれれば、全然そんなことはありません。
究極的には確かめる術のない事柄の一つだ、と理解し、その宙ぶらりんな状況のまま“保留”しておけるだけの耐性が私に付いただけのことです。
そうした宙ぶらりんな根本的な問いを
ありありと思い出させてくれる展開。
実際に現代社会を生きている青年の一つのリアルな姿が描かれている、と感じました。
と言っても、まだ2巻を読み終えたところなので
3巻目が楽しみです。 -
Posted by ブクログ
世間に流されながら人生の意味を見出せずに生きるフリーターの青年、渡辺を主人公とする物語。
魑魅魍魎の渦巻く現代社会を疑心暗鬼になりながらも
一人の人間として「幸せ」を目指す姿を克明に描く魚豊さんの描写スタイルは本作でも健在。
これまでの代表作3作品の中では、
もっとも日頃の私たちの生活に近い世界を描いている作品だと感じます。
まだ第一巻を読み終えたばかりで、おそらく序章に過ぎないと思いますので
続きを楽しみに読んでいきたい、と思います。
個人的には
「思い込みじゃ世界は変わらないかもしれない。
---でも、
でもきっと自分は変えられますよ。
それは世界を変えるくらい重要なことです。」
というセリフが強く印象に残りました。 -
Posted by ブクログ
私は、『チ。-地球の運動について-』を読んで、
名言の数々に感動して、同じ作者の一作目ということで気になり、『ひゃくえむ。』を読んでみることにしました。
まだ上巻だけを読み終えた段階ですが、
『チ。-地球の運動について-』で最初に登場するラファウと、
本作で最初に登場するトガシの顔つきが
似ていると感じました。
セリフに独特なルビが振られていることが多いのも、似ていると感じたと共に、
作者の魚豊さんの表現の深さを味わえる作品だと感じました。
もともとスポーツ漫画は読まないほうなのですが、
これほどシンプルなスポーツ漫画が他にあるのでしょうか。
挫折と栄光、そして絶望と屈折の日々。
特別なことは描かれていないけれども、誰にでも一回や二回は身に覚えのある経験を
「100メートル陸上」という生きかたを通して丁寧になぞってくれています。
余分な描写が一切なく、ストレートに描かれている清々しさも
『チ。-地球の運動について-』
と同じ作者なんだな、と改めて感じさせられるポイントでした。
誰もが経験したことのあるような、
息を呑む瞬間や葛藤、自分との闘い。
それらを丹念に描いた作品だと感じます。
下巻が楽しみです。 -
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地動説
様々な迫害を受けつつも地動説の証明に一歩一歩近づいていきます。
絵は決してうまくないのに引き込まれます。
ヨレンタのような少女には何も権利なかったんだよなぁ。