魚豊のレビュー一覧
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なんてこった。
こんなにも知を探究する人間の性を描写できるとは。
新型コロナにも通じるところがありますね。
そこから着眼を得たのでしょうか?Posted by ブクログ -
他の方々がたくさんレビューされているので、いまさら書くことはないかなーと思いましたが、あえて一つだけ。
「こんなにも太字書体でかかれた名言の多いコミックスはたぶんないです。」
1巻につき10個前後あるので8巻で80個。
どれかはきっと刺さります。
以上です。Posted by ブクログ -
知性の探求
「神が世界を創り、人はそれを知りたいと願った。
これ以上に尊い欲望を僕は知らない。
「私は学者だ。
誰に言われても研究を棄てるつもりはない。
Posted by ブクログ -
100mを速く走る。小学生でもわかる圧倒的に才能だ。
生来の肉体に依る部分が多く、技術で補える部分は少ない。
絶対に勝てない奴がいる。全く届かない背中がある。
それでもなぜ走るのか??
才能にアイデンティティを求め、しがみ付いても振り落とされ、諦める諦められないとグダグダして吹っ切れた先の何か。
真...続きを読むPosted by ブクログ -
巻末のインタビュー必見!
「チ。」を先に読んでいたからか、こんなに若い作家さんだとは思いもよらなかった。
思考の深度に圧倒された。
天才、とおもったけど苦悩もされて、丁寧に感情を掬い取って、勢いに乗せて描いていると思う。
これからも楽しみ。Posted by ブクログ -
漫画だし、何も考えずするする読もうと思っていたけど、刺さる部分があったので。
「歴史」「正義」「真理」「感動」「解釈」というとても抽象的なテーマを、地動説の誕生物語の中で語られている。その描き方の面白さに、まさしく「感動」した。
人はなぜ真理を求めるのか。真理を求める時に何を犠牲するのか。何を守...続きを読むPosted by ブクログ -
【あらすじ】
真理に命を懸けた者達の物語、堂々完結。 「地動説」出版を目前に、審問官達に追い詰められつつも仲間の犠牲により包囲網を抜け出せたドゥラカとシュミット。しかしノヴァクが迫りくる!!一縷の望みを懸け、ドゥラカ達が向かう先とは。「真理」に命を懸けた者達の、そして「地動説」の結末は!?動かせ。歴...続きを読むPosted by ブクログ -
この巻の主人公が、平和に生きたい波風立てず生きたい。当然痛いのは嫌だっていう考えを持ってて、この主人公だけじゃなく影響を与えた異教徒も誰もがそう思っているのに、それでも真理を追求せずにはいられない。それを解き明かすためなら自死も厭わない。今まで読んだマンガの中で一番誰も彼もの人生が煌めいてて、本当に...続きを読む
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発売日に買ったのになぜかずっと読んでなかった泣泣
結局地動説は弾圧を繰り返される。しかし真実を追う知識者達の努力によってやがてそれが真実になる。その歴史の一端がここにあり、最高を見た。ラストに鳥肌立った。魚豊先生は天才。血、地、知。Posted by ブクログ -
今まで
チ。ってグロい作品でしょ?と勝手に偏見をつけてて読まなかった作品なんですが
最初シーシャ屋に行った時にたまたま置いてあって
読みたかったし、手持ちぶたさで読んでみるか。
と読んでみたら…!なんだこの作品は…セリフやキャラクターの行動原理やテーマがカッコ良すぎる…!!
正直こんな素晴らしい漫画...続きを読むPosted by ブクログ -
勉強することの意味や、歴史というものについて考えさせれます。研究者達の熱い姿勢、数多くの名言が見どころだと思います。天文的なことについて知らないというひとでもたのしめるとおもいます。
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長きに渡る時間をかけて踏み締めた道のりが、たとえば進む方向が間違っていたとして、進んだ道そのもの全ては果たして無駄であったのだろうか。費やした時間は、それまでに消費したものは、得た経験は、何の役にも立たぬがらくたであったのだろうか。
到達を強く夢見ていた者ほど、徒労に終わった事実は耐え難い苦痛とな...続きを読む -
知識欲と美意識を胸に抱いた人間たちの戦いの物語。理性では過ちだと思っていても、己が本能は解を求める。その本能は受け継がれ、やがて幾重に積み重ねられた屍の上に真実が見つけ出されることを心から願う。
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考え尽くした知が、流した血が、去りゆくものが踏み締めた地が、受け継がれていく。託されていく。「託す」とは、去りゆくものに残された権利である。