魚豊のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ第一に「神は存在しない」神に支配される必要は無い。
第二に「考えろ」そのために文字を学べ。考えるために文字を学べ。その過程に知性が宿る。知性があれば、留まる勇気と踏み出す度胸が得られる。
第三に生まれるものが「信念」ってやつだ。コレがあれば不安に打ち勝ち泣きやめる。
この本で、大稼ぎできる気配を。
基本から考えよう。大稼ぎする為には広く人に受け入れられる必要がある。そもそも受け入れられるってなんだ?史上最も人に受け入れられたのは、おそらく、神だ。では、神は何故こんなにも受けてる?
それはきっと皆、「不安」だからだ。
将来や死後など、人は未知なものや不確かなものを恐れる。そのきゅうさいとして絶 -
Posted by ブクログ
ネタバレ誰もが簡単に文字を使えたらゴミのような情報で溢れ返ってしまう。そんな世の中目も当てられん。
文字跋扈する現代、乱世、混沌、無秩序。原初地球を想起させる。混沌から偏りがミニ偏が組み上がる。理想像の生まれ合い。真理探求者にとって、これ程自由で笑みこぼれる謎に満ちた世界は無いだろう。尽きぬことない宇宙、将棋もそうなのだろうか。
託すの本質。
託すとか任せるとか一見 聞こえはいいけれど、思い通りにいくわけじゃない。でも実は、寧ろ反論や訂正をされることが託すことの本質というか、自分の思い通り行かない誤解とか事故とか予想外の存在とか、教会にとっての異端者が。天動説にとって、地動説が。そういう他者が引き -
Posted by ブクログ
100メートル走という、10秒くらいで終わってしまう競走をテーマに、人生について考えさせられるエッセンスを凝縮している。
何のために走るのか?言い換えれば何のために頑張るのか?
たとえ気を紛らわすためにやっていても、一心不乱にやっていれば、格好悪くても成長する。
何か一つ秀でたものがあれば、周囲の見る目は変わる。
明確な目標を持った人は成長が早い。しかし迷いが生じると泥沼にハマる危うさを持つ。
ネガティブなことを考えるとパフォーマンスが落ちる。ポジティブなことを考えると、どこからか力が湧き出てくる。
凡人は自分の地位が危うくなると、対抗する相手を嵌めようとする。スルーすればいい。だ -
Posted by ブクログ
いろんな要素が混ざっていて、いろんなことを考えさせられた。
何が正しくて何が間違っているかなんて、生まれた時代や場所で、誰が権力を持っているのかで変わってしまう。権力の世代が変わるだけで変わる。時代や環境が変れば変わる。妄信していて裏切られることもある。ノヴァクのように。その時代に生まれたのは運命。同じ時代にもいろいろな考え方の人はいる。
その中で権力に屈さず、知的探究心で真理を追求しする人たちがいる。自分がダメでも次に伝えようとする人たちがいる。その姿や内容に感動して手伝う人たちがいる。ラファウ、フベルト、グラス、オクジー、バデーニ、ヨレンタ、ピャスト伯。それに巻き込まれるノヴァク、異端 -
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TBS Podcastのぶくぶくラジオ(2024年2月23日)にて紹介され、読みました。
魚豊さんの作品は『チ。』『ひゃくえむ。』など好きな作品ばかりで、今回のも期待どおり面白かったです✨
チ。は、真理を命懸けで追い求める物語でしたが、今回のは真理とは真逆の陰謀論にハマってしまう、振り回されてしまう話で、2巻も楽しみです。
主人公の渡辺は、コミュ力や、教養、周りに相談できるような人、友達など満足に得られないまま大人になってしまった。
これは、渡辺が努力してこなかったせいだというという自己責任論で片付けることもできるが、それは正しいことなのか。
飯山さんとの対比も見ていて辛く考えさせられる -
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チ。とは?
「―地球の運動について―」という副題から「チ。」とは地動説の「地」のことだと思いこんでいた。しかしここまで読み進めていって、真実を知りたいという「知」であり、真実を表す「智」であり、代償としての「血」であるということに気づき、慄然とさせられた。