あらすじ
【正しい選択】なんて、この世にない。
「武道館ライブ」という合言葉のもとに活動する少女たちが、最終的に“自分の頭で”選んだ道とは――。
様々な題材を通して現代を描き続けてきた著者が今回選んだのは「アイドル」。
視聴者のあいだで物議を醸したドラマ化を経て、待望の文庫化。
解説には、音楽家として多くのアイドルをプロデュースしてきたつんく♂を迎える。
結成当時から、「武道館ライブ」を合言葉に活動してきた女性アイドルグループ「NEXT YOU」。
独自のスタイルで行う握手会や、売上ランキングに入るための販売戦略、一曲につき二つのパターンがある振付など、
さまざまな手段で人気と知名度をあげ、一歩ずつ目標に近づいていく。
しかし、注目が集まるにしたがって、様々な種類の視線が彼女たちに向けられるようになる。
そして、ある出来事がグループの存続さえも危うくしてしまい……。
「人って、人の幸せな姿を見たいのか、不幸を見たいのか、どっちなんだろう」
「アイドルを応援してくれてる人って、多分、どっちもあるんだろうね」
恋愛禁止、炎上、特典商法、握手会、スルースキル、無料文化、卒業……
この数年であっという間に市民権を得た言葉たちの中には、
アイドルという存在から発生したものも多い。
新しい言葉が生まれた場所から見えてくるのは、今を生きる人々の様々な一面。
現代社会での生き方を模索するすべての人へ送る、真摯な物語。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
8年ほど前の作品、アイドル像は少しは変わったのだろうか…。
長年生活に寄り添ってくれていたアイドルが活動終了し、なんとなく心に空白ができて、何かで埋めたいなとこの本を読みました。
朝井リョウさんの作品は何作目だろう。(もちろん作品の雰囲気には一貫性があるけれど)毎回主人公が自分史を語っているように、ほんとうにすんなりと心に入ってくる文章だと思う。
アイコもアオイも幸せそうで良かった。
こういう結末にしてくれた朝井さんに感謝します。
余談ですが、ケーキの描写がとても美味しそうで、さすが!と思いました。
Posted by ブクログ
アイドルオタクをしてる人には刺さると思う。
自分は、アイドルが縛られずに自由に過ごしてほしいけど、オタクに夢を見せてほしいって思ってしまうわがままオタクだなって思った。
Posted by ブクログ
アイドルをしている女の子目線で進む物語。自分自身アイドルを推しており、ファン心理も持っているのもあってとても面白かった。
この本全体で描かれているテーマとして「選択」があるが、終盤で碧が愛子にが語る「正しい選択なんてこの世にない。正しかった選択しかないんだよ」という部分や、愛子がるりかに語る「自分の頭で選び取ったものを信じてあげるしかない」という部分はアイドルではない私たちにも響くものがあると感じた。
結果的にNEXT YOUが選びとった選択は皆バラバラで、それでも最後の〇年後部分を読むと皆がそれぞれその道を正解にしていっているのだと私は読み取った。
愛子の高校生らしい等身大の部分も、その内でアイドルとしての自分と一個人の自分とでの葛藤も多く描かれており、アイドルも私たちと変わらない人間である所が分かる描写が良かった。
個人的には碧と愛子の会話の空気感、凄く好きでした。お互い何も言わないけど分かってる、最終的に碧は言っているけど通じあっている感じがリアルだった。
各メンバーの外見に関する描写はストーリーに関わる部分以外そこまで明確に書かれていなかった(と思う、読み落としているかも…)が、きっとこんな子なんだろうな〜と思いながら読み進めていて楽しかった。きっと読んだ人それぞれにあるんだろうな、私の中で愛子ちゃんはふわふわのロングヘアの可愛らしい見た目をイメージしていました!♪
Posted by ブクログ
朝井リョウくんと同じハロプロヲタクのワイとしては最高オブ最高でした、、
ドラマも観てたよ。
主人公のおとなになっていく様、心の葛藤、女のコのリアル、女のコの涙⋯
Posted by ブクログ
日高愛子というアイドル目線から描かれ、アイドルとは、アイドルファンとは何か、そして人生をどう取捨選択するかを考えさせられた。
純度100%で幼い頃からアイドルを夢見ていた愛子が、その夢を叶えアイドルとなり、武道館を目指す中で芽生える揺らぎや葛藤、そしてその残酷さが非常に高い解像度で描かれていた。
思春期の女の子をこんな丁寧に描ける朝井リョウまじですごい。
歌って踊るのが好きな自分と幼馴染の男子が好きな自分はどちらも紛れもなく自分自身なのにそれが成り立たない葛藤と苦悩の中で、愛子が自分にとってほんとうのことを探し、人生を選択し、その選択を自分で引き受ける姿にエールをもらったような気持ちである。
"正しい選択なんてこの世にない。たぶん、正しかった選択、しか、ないんだよ"
私の座右の銘に「納得はすべてに優先する」という言葉がある。
人生の選択の正解なんてものはないのだから、自分が納得して、その選択に責任をもって引き受けるしかないのだろう。
アイドルという文化がアイドルとファンの歪で特殊な関係で成り立っているものだと痛感したと同時に、ラストには朝井リョウが望むアイドルの在り方の理想形のようなものを感じた。
何でも無料になって、何でも手に入れられるようになって、いろんな情報に振り回されるけど、自分が正しいと思ったこと、ほんとうだと思ったことを見失わず、選択し続けたい。
Posted by ブクログ
色々考えさせられました。
音楽、動画が無料で手に入る今の時代、好きなものもそうでない物も全て同じ距離の所にあるから、自分の好きな物が何なのか分からなくなる。
そんな時代に、周りの声に踊らされず自分だけの真実を見付けて選択し、その選択に責任を持って、それを正解にしていく。
世間が批判しても、顔を出さずに批判する世間って誰?と思うので、自分の選択を信じるのが大切だと思います。
共感したのは、怒りに対する解釈。
一般的には怒り=悪だけど、その人の器の形が分かるし、とても人間らしい感情だと思う。
その裏に何かに対する愛情が隠れていたりもするから、怒りも悪と決めつけないでいたい。
表し方を間違えなければ、の話だけど。
あと、どんな命令にも従えないあの瞬間という感覚。
これに共感できるような経験をしてきて良かったなと思いました。
Posted by ブクログ
イン・ザ・メガチャーチから気になり読みました。
なんとなく誰もが分かっていること。
それを具現化したような一冊でした。
とても分かりやすく伝わりやすい小説だったので実写化してほしいな〜と思いました。
朝井リョウにドハマリ中だけどそろそろ全小説読み切ってしまう…
Posted by ブクログ
偶像崇拝、アイドルとは誰かの理想や夢を投影されてその通りに動くべき存在だと思う。アイドルとして活動している間はファンの期待に応えるような態度を求められるのは当たり前、ましてや1人の人間として恋愛に傾倒してはいけない。「ただの人間なんだから当然だろ」という態度が出てしまうとすっごく冷める。私の中で、そういう価値観が意識しないところであったんだなと感じた。
平成のトップアイドルグループ、特にジャニーズなどの大手アイドルグループではバラエティのチャレンジ企画なども成功させてるイメージが強い。失敗することもあるけど、失敗しても次は成功させてくる印象があり、「できるか」「できないか」ではなく「やるか」「やらないか」だと感じる。
本作は女性アイドルグループの話だが、女性アイドルは男性よりも活動できる期間が短くある程度の年齢になると卒業という選択肢が出てくる。主人公の心情を通して、アイドル側の感じ方がすごくリアリティがあり「華の十七歳」の時期を偶像崇拝される側になって過ごすと普通の十七歳では感じられないような体験を小説を通して擬似体験させられるような、そんな気がした。
Posted by ブクログ
選択、心や環境の変化、立場ではなく個人としてのあり方などを考えさせられる内容で、それまでの内容がしっかり後の感情に繋がる感じもとても読みやすいなと思った。
アイドル側のお話だけど、自分にも推している人がいるのでファンとしてのあり方なども考えさせられた。
Posted by ブクログ
序盤はあんまりかな?後半にかけての展開がおもしろすぎて一気読みしてしまった。最近推し活に勤しむ私には少々しんどい内容でした。アイドルも大変だ。。
Posted by ブクログ
本当にみんな幸せに生きてほしい、、
心からそう思った、、!
人にはそれぞれの幸せがあるけど、やっぱり恋愛っていいね
愛する人、愛してくれる人がいるってすばらしい
自分が推しているアイドルグループも、メンバーの一人がちょうど武道館ライブ前に熱愛スクープされて、その子は武道館のステージには立ってくれたけど、それを最後に脱退してしまって
ちょうどその子のカラーを担当する新メンバーのオーディションをしている最中だったから
この話や設定が全くフィクションとは思えなかった
現代のドロドロ、嫌な部分と、その中でひたむきに生きる人たちの姿を描くのが本当に上手、、
あったかい小説を読んだ後とはまた違った類の、今目の前にある小さな幸せを噛み締めて生きようという気持ちになる
まあでも、こう思うのは愛子と大地が幼馴染だったからで、また違った出会い方、相手だったら感想は違ったと思う、、、
Posted by ブクログ
《若い頃にしかできない選択は、時にあまりにも残酷だ》
「インメガ」本屋大賞受賞を機に、朝井リョウさんの「推し」に関する作品を読もうと思って手に取った。
こちらは推されるアイドル視点のお話✧*。
「武道館ライブ」を合言葉に活動してきた女性アイドルグループ「NEXT YOU」。彼女たちは徐々に人気と知名度を上げていくがー…。
こちら、刊行されたのは11年前。
読んだ方はきっと分かってくれると思うのですが、11年前にこのラストを描いた朝井リョウさん、すごくない!?天才すぎでは!?Σ( ˙꒳˙ )
今でこそ許容されてるのかな、と思うけど当時は絶対無理だったでしょ!!!
この構成もよかったなぁ✧*。
こちら、刊行当時のアイドル文化や空気感をかなり取り込まれた作品だな、と感じた。
作中で扱われている事件は、実在のあの事件を連想する読者は多いハズ。
完全なフィクションなのに、現実で見たことがあるような感覚がずっと続くところが怖い…!
特にSNSの空気とか、ファンの距離感とか、アイドル本人より周囲が物語を作っていく感じとかが妙に生々しくて。
剣道の試合とアイドル活動の対比がとても印象的だった。
剣道はルールが比較的明確で、勝敗も見える。
一方アイドル活動は努力したから報われるとは限らないし、評価基準も曖昧、好かれるかどうか、が大きい世界。
だからこそ、剣道の試合の場面の度になんか胸がギュッとなった。
剣道って「礼」で始まって「礼」で終わる競技なんですよ。
その誠実さと、アイドル業界の消費の速さ・残酷さの対比にもグサッときた。
アイドルって、自分の気持ちを歌っているようで、実際は与えられた言葉を歌っている側面もあると思っていて、その借り物の歌詞に、自分の人生や感情が重なってしまうのが切なくて苦しい。でも美しくもあるのかもしれない。
人生は取捨選択の連続であり、正しい選択はない。
自分で選び取ったものを、信じ続けるしかない。
そして武道館という場所は憧れの象徴でもあり、人生の通過点でもある。
彼女たちが選び取った人生とは…?刊行当時のことを懐かしみながら見届けてほしいです✧*。
解説がつんく♂さんというのが、またすごい!(ㅅ´∀`*) スゴイ
Posted by ブクログ
イン・ザ・メガチャーチからの流れで読んでみました。つまらなくは無いけど朝井リョウさんの作品ならもっと面白いものが他に沢山あるかな、と。
読んで感じたのは、アイドルという存在の不自然さのようなものであり、一部アイドルファンの矛盾を孕んだアイドルへの視線でした。
アイドルを応援している人はもっと別の感想になるでしょうね。
Posted by ブクログ
私にも推しがいて、推しのことが頭に浮かびながら読ませてもらいました。
なので、とても読みやすかった。
アイドルをやめたあとも、その人の人生は続いてく。
当たり前なんだけど、そのことを念頭において、応援していこうと思いました。
Posted by ブクログ
選択・決断 から逃げないことは、
自分 と向き合うことなのかな。
選ぶこと は 自分を表現することで、
それを蔑ろにしたくないなって、思った。
Posted by ブクログ
解説で書かれていた、アイドルは自分の代弁者、成り代わりというのが真理かな、と。なりたいけどなれなかった自分、手に入れたいけど手に入れられなかった自分が抱く不足感を満たすために、理想そのものとしてアイドルを見る。だから自分の欲と異なる言動をとられてしまうと裏切られた気になってしまう。
自分が何を好きなのかがわからなくなった主人公の気持ちにはとても共感。YouTube等が普及して、お金をかけずに手に入れられる物が増えた分、選び取らずに捨てることにも躊躇がなくなった気がする。サブスク契約はしてるのに、見たいものが浮かんでこなくなる。お金を払って手にするものを選ぶって、値段以上の価値が生まれるのかもしれない。
Posted by ブクログ
「イン・ザ・メガチャーチ」が推し活をする側、そして推し活をさせる側を主に描いたものであるならば、「武道館」はその中心にいるアイドルそのものの間に見え隠れする人間関係が描かれている、と思う。
舞台の外側にいた側が、やがて舞台に上がり、舞台を去っていく。そして再び舞台に戻ってくる。
自分自身は変わらないはずなのに、同じ行動をしていても、立場や年齢が変わると、周りの見る目は変わっていく。幸せの形も、変わっていく。
その残酷さとある種の清々しさのようなものが描かれている作品だと思った。
Posted by ブクログ
インザメガチャーチについての対談YouTubeにこちらの本の一文が書かれてるコメントがあり、気になって読みました。
2015年にこちらの本が出たそうですが、アイドルの恋愛に対する考え方が今と変わってきたかと言われたらそうではないのかもしれない、と思いました。
つい去年もあるアイドルの1人が武道館公演直前に熱愛報道が出されていて、
SNSで見守っていただけですが、
やっぱりアイドルが表立って恋愛は許されないことなんだと感じました。
しかし、ライブ中は彼女に対する歓声がすごく大きかったとか。
いつだって悪く言うのは何も知らない多数の画面越しに見ている人で、本人たちを目の前で見てきた人は、自身の中でマイナイスな気持ちはあるかもしれないが、本人を応援し、本人に勇気づけられているということは事実なんだろうなと思いました。
朝井リョウさんがどこかで、「人の目がどんどん変わっていく」「大切だと思っていたことが大切ではなくなる」と話していたのをよく覚えていて、それがすごく理解できた内容でした。
アイドルの恋愛問題、問題ではないけど、正解はなさそうですね。だから「自分で選んだこと」を正解にしていくしかない、んですかね。
Posted by ブクログ
遅れ馳せながら武道館を読破。
朝井さんのセリフに心を抉られる。
アイドルという存在に自己投影することへの功罪について考えさせられた。
“推し活”という言葉が当たり前になった今だからこそ、自己投影する相手は自分と同じ生身の人間であることを忘れずに居たいと思わせてくれる一冊。
今を切り取る
朝井リョウ先生の作品は「今」を切り取るのがとてもうまいと感じます。
この作品の中で特に共感したのが、「自分の中にいる複数の自分」です。
アイドルとしての自分、1人の女としての自分。どちらも同じ自分なのに、それが共立することを世間は認めてくれない。
価値観が多様化する現代、自分でさえ1つにまとまってくれない「今」の若者が描かれているのではと感じました。
朝井リョウ先生の作品が好きなのは、その今のところ答えが出ていない「今の問題」に答えの例を提示しているところ。
それが綺麗事でも理想論でも予定調和でもなくて、1人の人間の決断であること。
生きにくい現実を生きるヒントを与えてくれます。
Posted by ブクログ
オタクになってから読み返すと、初めて読んだ時とは全く違う作品だった。
印象に残ったのは、「正しい選択」とは何かという問い。正しい選択とは、自分で選んだ道を信じ続けて、正しかったと思えるように生きること
絶対的センター碧や愛子の恋愛には共感する部分もあったが、オタクの立場からすると「それも全部承知の上でアイドルになったんじゃないの?」という気持ち
だからこそラストには違和感が残った。脱退して別の人生を選び、その選択を信じて歩んできたなら、それも一つの正しい選択のはず。それなのに、13年後に初期メンバーとして武道館のステージに立つ結末は、作品のテーマと少し矛盾しているように感じた。
もし自分が今のメンバーを応援しているファンだったら、正直あまり歓迎できない。武道館は今のメンバーが努力を積み重ね、13年間継続してようやく掴んだ夢の舞台。そのステージに立つのは、その道を歩み続けたメンバーであってほしい。過去のメンバーへの感謝はあっても、そのポジションはもう今のメンバーのもの。
Posted by ブクログ
駆け出しのアイドルグループが武道館に立つまでの話し。高校生活との両立、幼なじみとの恋など、アイドルの表裏を成す。アイドルとして、ひとりの人間として、各々の意思がぶつかりながら、今日もステージに立つ。それだけでプロフェッショナルな気がする。
Posted by ブクログ
女性アイドルグループの売れるまでの心の葛藤を描いた物語。ありきたりだが、自分の気持ちを優先させるのか、アイドルとしての矜持を優先させるのか、いかに。
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朝井リョウさんの作品を読破したいという気持ちが湧いており選んだ作品。
アイドルのリアルが詰まった物語。終盤に向けてどんどん面白くなっていき後半一気読みした。10年程前にドラマ化もしており過去の動画を検索したりもした。
細かい心理描写はさすが!
アイドルも普通の人間なんだなぁとこれから見方が変わりそう。
Posted by ブクログ
朝井リョウがアイドルをどう思っているのか、アイドルと大衆の関係性をどう思っているのか、みたいなものが描かれてたなあと思う。アイドルものとしては終わり方が主人公脱退、センターも脱退、って感じだからあんまりだな…… アイドルと大衆、芸能人と大衆、ってこういう関係で最悪だよねみたいな話だなと思った
Posted by ブクログ
何者や桐島と比べ、時代の代弁者たるマス受けのテーマや書き方だったなと感じる。
悪く言えば、もっと陰キャ寄りの鋭い視点がみたい。その言語化こそが彼の真骨頂だと思う。
今回のは、なんか、週刊誌の記者がプライベートで書いているようだった。
Posted by ブクログ
インザメガチャーチに心を奪われた後にこの作品を見つけ、アイドル側の視点の物語ということで期待していたが、インザメガチャーチほどの感動はなかった。
歌って踊ることが好きなアイドルの愛子が、武道館を目指す中で、本当の自分がなりたい姿や選びたいものに葛藤しながら、幼馴染の大地との恋を最後には選ぶという物語。
そこに登場する、同じグループの少女たちもまた様々な葛藤があり、無理なダイエットに励む子や、アイドル業にのめり込みすぎて友達も失いながら盲目に突き進む子、アイドルを本当に続けたいのか悩みながら愛子と同じように恋愛の道を選ぶ子。グループ内の様々な人間模様が描かれているのだが、朝井リョウワールドが本作はイマイチハマらず、何だか上手いような抽象論が描かれているんだろうなあとは感じるが、エモさや刺さる感じは無かった。
朝井リョウの作品は、自分の考えをうまく代弁してくれていることが多いと思ったが、今回は「何が言いたいんだろう」と思う部分が多々あり、読み進めたら伏線回収されるのかと思ったけど、そうでもなくスッキリ感が味わえなくて残念だった。
Posted by ブクログ
正欲からの武道館。
タイトルが直球だから読み易いかなと読み始めて。
やっぱり浅井りょうさんの作品だなと。
目を背けたくなるような言葉の表現が
いい意味で作家性がでてるなと。
個人的には
インザメガチャーチとか正欲とかの方が
読み易いかなぁ。
この作品には関係ないけど、
「生殖記」はタイトルからして身構えてしまっているので、しばらくしたら読む予定です。
Posted by ブクログ
この小説は「アイドルの裏側を描いた物語」の皮を被った「青春群像劇」であり「選択な物語」だった。いい意味で期待を読みながら裏切られていく気持ちよさがある。そして、アイドルだけでなく、武道館が物語をつなぐ要石として存在する、この切り口と繋げ方が朝井リョウだなあ、の感じた。朝井リョウぽさ全開。選択の物語であるという点が深く刺さった。正しい選択などない。でも選択をしていかなければならない、それが人生だ。そこがもしかしたら1番言いたかった部分なのかもしれない。