朝井リョウのレビュー一覧
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エッセイを読むのは久しぶりな気がする。
最近SNSばかりを見ていて本から離れていた。久しぶりに小説を読んでみたら何だか文字が上滑りして全く読めなくなっていた。ちょっと怖くなるぐらいに本が読めなくなっていたので、小説に没入出来ていた頃に戻りたくて読書のリハビリの為に、何にも考えなくて良くなおかつ面白くて読み進められるものをと探したら何となくこちらに辿り着いた。
ちゃんと面白かった。痔の話がつらつら続き面食らったが読み終えた。
1冊読み終わる頃には本を読む感覚が戻り浅井さんが変な人だと解った。
浅井さんの他のエッセイも小説も読んでみたい。
また小説に浸れるのが嬉しい。 -
Posted by ブクログ
『バレーボールと私』『退職あれこれ』などは、自意識の沼でアワアワしてる感じで面白い。『肛門記』は夜中に声出して笑ってしまったし、痔瘻の体験記としても興味深い。
同郷(岐阜)、同世代(ゆとり)、公立進学校、そして大のさくらももこファン。共通のタグは多い。だが、読み進めるほどに、決定的な違和感が残る。
ーー宗教観の違い、である。
さくらももこの本質は、自意識なんて知ったこっちゃない「無」の境地にある。自分も他人もただの物体として眺める、老荘思想的な冷めた視線。それを「お笑い」の糖衣で包んで、誰でもサラッと食えるようにしたのが彼女の凄みだ。
対して朝井さんは、大垣北高バレー部仕込みの体力を、 -
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ネタバレ桐島、全然出てこないー!!!
と思いながらずっと読み進めていました。
読む前から、朝井リョウさんといえば、『桐島、部活やめるってよ』が有名と認識していて、『桐島、部活やめるってよ』が有名、『桐島』が有名、『桐島』『桐島』……こんなに頭の中が『桐島』で満たされるんだから、桐島バイアスかかりながら読んじゃいますよね。
そして、冒頭に戻ります。
「桐島、全然出てこないー!!!」
いや、まぁ出てはくるんですよ。「桐島が〜」「桐島って〜」とか人伝に。章ごとに一人称がコロコロ変わる作品なので。でも肝心の『桐島』の一人称が出てこない……
桐島が突然部活をやめた、というところから、それぞれ他の人物にちょ -
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雄介の何事にも首を突っ込んで夢中になろうとする姿勢は最初こそ無理して生きがいを作るためのものだと思ったが行動をしている状態というよりも行動したという実績を求めているように感じたことを踏まえると"生きがい"よりも死に際になっても残る"死にがい"という言葉の方がしっくりくる気がした。
智也も感じていたように自分は外的環境によりたまたま夢中になれるものがあっただけで1歩間違えば雄介のようになっていたかもしれないというのは最もだと思った。
普段生きがいを考えながら生活をしていなかったがそれはそれで幸せなんだろうと思った。生きがいを作ることに夢中になってしまう -
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ある家族の日常を、柔らかなタッチで描いていました。
朝井リョウさんはメディアでお見かけした事はありましたが、小説は初めて読みました。
朝井さんの優しそうなお人柄が感じられる一冊でした。
読み終わると、あったかい気持ちになって、大切な人に会いたくなるような本でした。
大切な人が亡くなった後も、日常は続いていきます。
様々な手続きはあるし、学校も仕事も待ってはくれません。
だけどいつもの日常に戻ったつもりでも、なにか違う気がするんですよね。
【いつもの日常】と【自分だけの日常】の2つができてしまったみたいな。
ふと、自分だけなんだか止まってるな、と思ったりします。
大切な人を失った悲しさや