朝井リョウのレビュー一覧
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手段と目的が逆転してるんだよ
性格も行動も真逆に思える雄介と智也は何故縁が続いているのか、彼らの人生を追いながら現在の状況になった理由を紐解いていく物語
螺旋プロジェクトの「平成」を担うこの作品
大SNS時代である令和の今でも、今だからこそより刺さる作品だと感じた
誰が何をしているのか、どんな人生を送っているのかが現代は常にリアルタイムで見えてしまう
自分なりの人生を、生き方を!が素敵だとされる風潮だからこそ、その「自分なり」を見つけるために必死になって自分のやりたいことをSNSや誰かの話から見つけようとする、真似しているのかもしれないな
本来は自分のやりたいことがあってそ -
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あなたのマイルールは?っていう質問が出演者にたいして投げかけられるのだけど、これが面白い。とても一般的なことを答える方もいれば、え?それってどういうこと?と答えるような内容もある。ただ、どの回答も、よくよく話を聞くと、なるほどそうか。と思う内容で、上っ面でなくきちんと腹に落としたマイルールがあることがすごいなと。
こうしたルールは最初からあるのではなくて、インタビューや内省の過程で形作られているんだろうけれど、きっと作家さんというのはそういう過程をごく自然なこととして普段からされているんだろうな感じたし、その過程と表出した事柄が、私の関心ごとなんだな。って気づけた。 -
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学生時代に同じ映画サークルで監督をした2人。
二項対立する考え・強みをもつ彼らがそれぞれ同じ映画業界で全く別方向でもがいている姿をそれぞれの視点で描いている。
読んでいくうちに自分は絋派かもとか、尚吾派かもとか、自己の価値観を投影しながら"自分の中で問いを生み出せる"本。
実際に、作中で本物のスターは時代の流れや人々へ目配りをするのではなく"本質の問いを生み出せる"という内容が書いてあるが
最近はSNSとかもショートな動画で完結するものも増えて、相手に答えを考えさせる余韻をもたせたコンテンツって減ってるなぁとか
固有名詞も美容系youtuberのヒル -
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ネタバレオーディブルにて。大学時代、二人で撮った作品が、ぴあフィルムフェスティバルで入賞したショウゴとコウ。卒業後、ショウゴは有名監督の下で監督見習いを、コウはいったん地元の島に戻ったのち、高校時代の作品の被写体だったボクサーの要請でふたたび東京へ、SNS用の動画の撮影、編集をするようになる。自分の信じている映画の企画が資金不足で頓挫し、素人の撮ったSNS動画が万バズするような社会に、不満を抱くショウゴ。コウも、自分の撮影する動画に納得がいっていない。時間をかけ、芸術的なこだわりを追求したいが、求められるのは、人目を引く即効性である。
それぞれ、べつの形ではあるが、価値のある本物を追求する二人は再会 -
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Posted by ブクログ
ネタバレ施設で暮らす子どもたちが、それぞれの家庭の事情やクラスでのいじめなど困難に直面しつつも、互いを思いやり、支えあう様子を描いたストーリー。
同じ施設のお姉さん的な存在、佐緒里は家庭の事情で、高校卒業後、進学を諦め地元に戻って働くことになる。その前に佐緒里の夢を叶えようと、子どもたちは、学校でランタンを飛ばす計画を立てる。
施設を離れる子どもに対し、佐緒里が、
"私たちはまた私たちみたいな人に出会える"、"いじめられたら逃げればいい。笑われたら笑わない人を探しに行けばいい。逃げた先にも、同じだけの希望があるはずだもん"と語るが、最後に"そう思っ -