朝井リョウのレビュー一覧

  • どうしても生きてる

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    生きていく上で不条理なこと、理不尽なことに向き合わなければならないときがある
    それでも人は立ち向かって生きていく
    そんな現実をリアルに描いた短編集でした
    セリフのひとつひとつ、登場人物の考え方が胸に刺さって、抜けない棘のようでした
    今のわたしにはちょっと鬱がすぎました
    同時に、やっぱり朝井リョウさんは令和という時代を表現させたらピカイチの作家さんだなと思いました

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    2026年09月21日
  • 正欲(新潮文庫)

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    ・どんな人でも同じ悩みを持つ誰かと繋がれたら、きっと、ずっと生きやすくなるはず

    ・まるで満を持して宇宙へ放たれるロケットのように、

    ・どんなふうに生まれたって、どんな道を選んだって新しい友達とか、社会とか、そういうもの繋がりながら生きていける世界のほうがいいなって、思う

    ・生き抜くために手を組みませんか

    ・人間がずっとセックスの話をしているのは、常に誰かと正解を確かめ合っていないと、不安なくらい、輪郭が、わからないものだから

    ・全然違う頭の中の自由をお互いに守るために、もっと繋がって、もっと一緒に考えたい。

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    2026年09月27日
  • スター

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    なかなか楽しめた。
    この人は作品の作り方がうまい。長いセリフ回しの間にも地の文を入れて飽きさせないようにし、行き過ぎず浅すぎずを丁寧に理解した表現技法を使っているから、読んでいて不快になることがほとんどなかった。現代社会におけるコンテンツについての下調べも十分で、資料集としてもそれなりの価値を持っていると思えた。

    何より面白かったのが、作中において暗に批判されている「ないものをあるように」、「世間の風潮に応じて作風を変える」という風潮そのままにこの作品の執筆が行われていることだった。これ以上の皮肉があるだろうか。
    深みに嵌まらないように注意しながら掘り下げ、とってつけたように昔から言われていたような理論を振りかざす。こうすると中身がたっぷり詰まった作品に見える。それをこの著者は、なんと自分の作品で実演してみせたのだ。

    これは新手のメタフィクションかな?と興味深く読ませてもらった。しっかり参考にさせてもらおうと思う。

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    2026年09月21日
  • 武道館

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    面白かったけど、まあうーん。アイドルは人並みに好きだけどライブ行ったりCD買ったり、いわゆる推し、って人がいたことがないしもちろん自分が芸能界にいるわけでもないからあんまり親近感がなく、といったかんじ。でもアイドルは恋愛しちゃいけない、とかずっと思ってたけどなんでなんだろうって思う。夢を壊さないため、とか言っても、ねえ、ってかんじ

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    2026年09月21日
  • スター

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    現代の移り変わりの激しい時代に飲まれる感覚と、それに疑問視を抱く感覚を練るように考え言語化された話。
    自分自身が社会人として働き始め、自分の歩み方に疑問視を抱く中、より崇高に誠実に悩み考え道を見つけていく様子が眩しく、真面目だなと感じた。

    物語は映画サークルに属する対局的な二人の青年の対比から始まっていく。生真面目な技術力を持ち古き良きを崇拝して映画に向き合う子と、単純に美しいものを残し広めたいと感覚的に動く子。そんな中、メディアの形が変わり人々は細やかなクオリティーより、単純明快な娯楽物へ流れていく。
    自分の追い求めていた「いいと思うもの」が周りからは求められていない、表面的な現代を生きる葛藤。段々と自分の求めていたものと世論の間に挟まり迷っていく様が細かく描かれている。

    始めは物語要素が強くサクサク読めるが、段々と現代の、細分化された嗜好と表面的なものを好む傾向に陥っている風習について、疑問定義から解釈までを語る形になっていく。めんどくさい人たちだなと感じたが、目まぐるしく移り変わっていく現在において何が素晴らしいかを主張したり、現在を嘆いたりするのではなく、自身が求めていることはなんなのかを沢山立ち止まって考えていくことしかできない世の中なのだと思う。

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    2026年09月20日
  • 生殖記

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    主人公の行動を主人公の生殖器がずっと解説するという珍しいタイプの物語。この物語は創りが面白かった。
    内容的には、生きるモチベーションというものがなく、自分を殺して生きてこなければいけなかった共同体への還元が嫌で社会貢献はしたくない。そんな中で、0に保ち続けるためにはどうしたらいいのかというのを考え続けながら生きている個体。それ以上でもそれ以下でもない物語。
    幸せって人それぞれだよねというのが1番の感想。他者の幸せを否定しないように自分は自分の幸せを見つけたいなと思った。

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    2026年09月20日
  • 何者

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    人の嫌なところが滲み出るような本だなと思った。
    結局人は自分が信じたいものを信じて、信じたくないものは否定する。人間はその理由や根拠を構築できてしまう。
    メタ認知が得意である、という主人公の二宮は、言葉に反して無意識に自分がメタ認知したいと思っている理由に目を背け続けているように思えた。現実を直視するのが怖いから無意識的に目を逸らし続けているという現実を、物語で俯瞰して認知した時、自分ももしかしたらそうかもしれないという嫌な汗をかいた気がする。
    俯瞰して見る自分すら俯瞰するのは難しいし辛いよなと思う。

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    2026年09月20日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    私は多分“男はいいな、女社会よりはマシだろう”と思っていたんだと思う。それは、私が「上」の男子しか見ていないという証明でもあるし、それを自分が俯瞰して見えてしまったのがすごく苦しかった。
    誰もが感じたことのある人間関係についての悩みがすごく丁寧にそれぞれの立場から描かれている。
    男女双方お互いのことを「羨ましい」とどこかで思っている気がするというのを見透かされた上で、“逃げ場なんてない”と言われている気分。人には人の悩みがある、なんてことはわかっているはずなのに、それをもう一度突きつけられるような作品。

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    2026年09月20日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    宛先不明のマウント魂

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    転職してここ数ヶ月、本を読む余裕(インプットする余裕) が全然なかったので、リハビリがてら手に取った一冊。
    期待通り、頭使わずゲラゲラ笑いながら読めた〜

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    2026年09月19日
  • スター

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    朝井リョウさんの文章って、情報が凄くて個人的に、少し読み疲れてしまう。この本もそう感じる部分があって、なんかスッキリ読めなかった。

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    2026年09月16日
  • もういちど生まれる

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    5人の物語の短編集。同じタイミングで描かれているので、あの時の発言の意図が後の短編集で明らかになる。
    普段は短編ごとに一息つきたくなるけど、繋がりがある以上読み続けてしまい、結果一気見。
    大学生あるあるのような、青春のような。大人になればそれもまた思い出になるなあと。
    当時は悩んでもそれも青春。楽しんだもん勝ち。自分がもし大学生に戻れるんなら、さらに全力で365日✖️4年を過ごしたい。

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    2026年09月16日
  • もういちど生まれる

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    人と比較して自分の価値観を自分で判断して苦しむことや本当に向き合いたいことにぶつかる勇気がなくて 代わりのもので済まそうとしたりでも結局はそういった 自分にごまかした行動というのは自分で自分を許せなくなり そしてどんどん 辛い気持ちになる だからもう一度生まれるというキーワードで再び歩き出す そういったメッセージが込められているのかなという風に思う人はいつだって悩んだり 苦しんだりするけれども そこから 立ち止まらずに歩くことができる生き物なんだと思う

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    2026年09月14日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    朝井リョウさんってこういうお話も書くんだ〜と思いました。児童養護施設で育った5人のお話。それぞれの背景も感じながら、温かいけど寂しくなるお話でした。涙する場面もちらほら。

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    2026年09月12日
  • 星やどりの声

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    家族を環にして章だてして順番に読ませて最後は泣かせる家族愛。
    まあ、なんと言うか最後は涙したけれどそれだけではあるが涙する。
    涙したらいい話かと言われると違うが…まあ涙した。
    そんな本

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    2026年09月12日
  • 武道館

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    ネタバレ

    朝井リョウさんが10年以上前に描いていた、アイドルとその周りを取り巻く環境。
    歌って踊ることにこだわる子、別の道を選ぶ子、そもそもアイドルを目指してなかった子、容姿批判に悩む子、感情を消すのに慣れてしまった子。一度にアイドルと言っても、それぞれが抱えるものがある、いや全員同じような悩みを抱えているがその比率が違うだけなのかもしれないと感じた。
    私は特に、最年長の波奈の描写が印象的であった。「怒ることでわかるその人の器」、波奈は彼女自身がこの器の形を見失ってしまっていた。このとき、本を閉じて一度、自分が何に対して怒りやすいのかを考えた人は多いのではないだろうか?好きなものに対しては沸点が低くなるというのは見事な着眼点だと思う。
    ラストシーンでは、彼女たちの未来が描かれているが、メンバー、ファン、部外者の誰にとっても、あの頃の出来事は「所詮、過去のこと」となっている。あの頃は、それが「人生の全て」であったのに。
    アイドルというテーマに託す形で、人間の盲目さ、責任転嫁、狂信性を描ききっている。

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    2026年09月11日
  • イン・ザ・メガチャーチ

    購入済み

    エッセイ以外で

    本屋さん大賞マニアとしては
    著者さんの小説を初めて拝読

    刺さる部分もありましたが
    う〜ん自分が小説に求めるのとは
    少し違うかも?

    喋りは大好きなので推しではありますが
    そんなに課金はしないかもゴメン

    #シュール

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    2026年09月11日
  • もういちど生まれる

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    大学生の青春小説。それぞれの登場人物の視点の物語。短編集。個人的にはもういちど生まれるの椿と梢の話しが良かった。椿に徐々に焦点があたっていって、もういちど生まれるのところで一番身近な梢の視点から椿をみる。椿と梢の対比、梢の心の動き、監督の優しさ。ここまで読んでもう一度はじめからこの本を読み直そうと思った。

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    2026年09月10日
  • 世にも奇妙な君物語

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    ネタバレ

    帯に書いてある通り、短編集だけど頭から順番に読んでほしい作品。章タイトルを入れる場所も本家のそれっぽくて、こだわりが感じられた。

    印象に残ったのは1話と5話。
    1話は終盤の「ここにいるみんな、そうなりたくてなったわけじゃないんだよ」がやるせなさすぎて、心にズシンときた。
    5話は「なるほど!」という設定で、思わずそれまでの話を見返してしまった。脇役の「あるある」分析が細かすぎて、今後映画やドラマを見るときに意識してしまいそう笑 あと、実在の俳優さんをモデルにした登場人物たちで笑ってしまった。

    オチがわかってると面白さ半減な気がするので、再読はないかもしれない。

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    2026年09月08日
  • 公式トリビュートブック 『チ。 -地球の運動について-』 第Q集

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    山口一郎さんと魚豊さんの対談が良かった!真摯にものをつくるということの尊さを感じた。単にもっとがんばらなくちゃと思った。

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    2026年09月08日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    ●感想
    桐島が部活をなぜ辞めたのか、についてはわからない。桐島を取り巻く友達への影響、直接友達ではないものにまで、微妙に影響していき、揺れる。

    失敗するかもしれないものに本気になる、
    気持ちに正直になるって
    改めてかっこいいと思った。

    ●本概要

    17歳の一瞬のきらめきを描くオムニバス
    バレー部の主将桐島が、突然部活をやめた。そのことで、同高校に通う5人の生活に小さな波紋が広がり…。至るところでリンクする17歳の物語。瑞々しい感性が光る第22回小説すばる新人賞受賞作

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    2026年09月06日