あらすじ
新人の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した尚吾と紘。二人は大学卒業後、名監督への弟子入りとYouTubeでの発信という真逆の道を選ぶ。受賞歴、再生回数、完成度、受け手の反応──プロとアマチュアの境界線なき今、世界を測る物差しを探る傑作長編。
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Posted by ブクログ
確かに電車とかの時間で動画類を消費してるなあ。見たいものを探してみることもあるけれど。映画館に年1アテもなく行くのも私は好き。
騙されていたい気持ちもすっごいわかる。個人的には娯楽はそれで良い。
うまくまとまらないけど色々考えてしまったーー
みんなの今後がきになるよおお
Posted by ブクログ
章ごとに共感できる部分があって、ちょくちょく読む手を止めては一人でぼーっと創作について考えてしまった。そのとき思ったことを書き留めておけば良かったなーと少し後悔。
小説や映画を見た後、ときどき「自分だったらどんな作品を作ろうかな」と考えるけど、毎回行動には移せない。それはおそらく、怖いからなんだろうなとこの作品を読みながら思った。もし心血注いで作った作品が見向きもされなかったら。もし一時注目されたとしてもすぐに忘れ去られたら。そういうことを考えてしまっているから一歩が踏み出せないんだなぁと。
『中身より状態を見てる』というセリフを見たとき、結局自分は作品の内容とは別にその作品がいかに評価されるかとか、自分自身はどういう評価を受けたいかみたいな余計なことも考えてるなと耳が痛くなった。
作り手と受け手の距離感が無いに等しいほど近くなった現代においての「創作」について深く切り込んだ作品で、読んでいてすごく面白かった。
次回再読するときはメモしながら読む!
Posted by ブクログ
面白くて読みやすかった。
時代は変わり価値観も変わるけど、周りを気にしつつも自分の信念というか根元にあること、見つめ直したくなりました。流されやすいので。
Posted by ブクログ
時代の変遷とともにプラットフォームの在り方も多様になり、従来の在り方を尊重する立場と新しい場で活躍する立場、それぞれの苦悩が同じ考えに帰結するといった対話を通して葛藤や悩みが昇華されていく様が面白かった。
相手に対しての意見を自分に当てはめた時の落ち度や矛盾からの改め方、価値観の擦り合わせの過程が良かった。
Posted by ブクログ
面白かった、そうかわたしも古い人間かもしれないってすごく思った…。
多様性だよね、でも1つの基準だけじゃない様々な基準があるよね。
考えさせられる話だったなぁ。
Posted by ブクログ
理性のリボンで口をギュッと結ぶってすごい表現だよなぁ君たちはどう生きるかで宮崎駿が伝えたかったことを表現した作品にも感じた。
沈黙が降るって表現かなり好みでした。
以下本書を読み終えてですが、かなりいい本でした。単純な各業界の過熱媒体について問題提起してる、とかそういった単純な話ではなくどう咀嚼していくべきか、そもそも土俵が違うと言った視点、説得力もありかなり腹落ちしました。
Posted by ブクログ
audibleにて。現代版キッズリターンみたいな。ラストの締め方も非常に気持ちよかった。ストリーマーだったりyoutuberなど発信をしている方には共感できる部分があったり、改めて考えるきっかけになりそうな作品でした。
Posted by ブクログ
長い沈黙を経てから満を持して登場する本質彼女かっけえ
フルコースの件にめっちゃ悩んで新たな視点を手に入れる姿は素晴らしい
何を好きかどこにこだわるかは自分で決めて、何が良いかは比べるべきではないって事で一旦消化する事にする
ただ悪い遺伝子はどうしたら良いんだというのはある
抗った絋は立派だが利益を上げるのはどうしても会社側になってしまう
これをそういうものかと終わらせるのは悔し過ぎる
Posted by ブクログ
現代をよく表してるなぁと感じた。昔は映画館にいって品質のいい映像を見て満足するというのが定番だったけど、ここのところは品質よりも無料で気軽に見られることに重きを置いているような気がする。その方が再生数は多いかもしれないけど、品質のいい映像を見たときのような高揚感とかは得られにくい気がする(そりゃ当たり前か)
何が正しいのかをすごく問われる話だなぁと思った。
Posted by ブクログ
自分が演劇という映画とよく比較されがちな芸術に携わるものとして身近に感じながら読んだ。終盤の千紗と尚吾のシーンはここまで苦しみに共感し読んできた自分への優しい光のようなカタルシスを感じて、スーッと心が落ち着いていった。願わくば彼らの物語をもっと読んでいたかった。
Posted by ブクログ
オーディブルにて。
同じ映像の世界でも別々の道に進んだ2人。その中でもそれぞれ抱える思いはあり、自分の中での信念を貫くが、その信念は正しいのか。
多種多様なジャンル・方法があるからこそ比べられないし、同じ世界で同じ視点に立って初めて比べられる土俵に立つ。
抽象的に書くと分かりづらいが、自分達の視点でわかりやすくスッと理解させてくれる朝井リョウさんの文章が流石。
↓以下抜粋。
ーーー知名度と価値、創作者の人格と創作物の質、それとこれとは繋がらないはずのものを繋げる、新たな不格好な統合にぐるぐる巻きにされていく。
ーーー本当は比べられないものを比べ続けてたら、いつか、本当は切り捨てちゃいけないものを切り捨てちゃいそうな気がする。
ーーー誰かにとっての質と価値はもうその人以外には
判断できないんだよ。それがどれだけ自分にとっては認められないものだったとしても。
ーーー最近のしょうごは自分の作るもの、質を高めようとしてるっていうより、自分はしないって決めたことをしてる誰かを糾弾することに忙しそうだった。自分の知ってる頂点はそんなことしてないんだからって。
Posted by ブクログ
自分にも新しくて軟派だと感じるものを受け入れたくないという考えになる時はあるから、尚吾に共感できた。自分が正しいと思いたいがために新しいものを貶すことは良くないとは思ってるんだけど。 物事に優劣をつけるのではなくて、自分がただ誇れる行動をすればいいっていうのは良い考え方だと思った。
インザメガチャーチと一緒でストーリー的には気になる終わり方だけど、話の本質というか作者の言いたいであろうことはしっかり描き切ってくれるから満足できた。
Posted by ブクログ
彼の作品には、相反する価値観や立場の人物を配置して、それらを交錯させていくような構造が多いのだけれど、この作品もそのような感じだった。
先に読んだ「イン・ザ・メガチャーチ」も、今回の「スター」も、辿り着く地点は似ているのに、そこに至るまでの過程、どの高さの視座で描くかという点に、朝井リョウの真骨頂があるのだと思い知らされる。
このモヤモヤを、そのような角度で表現してくるのか…と、張り倒されそうになり、とても楽しかった。
結論だけ抽出したいのであれば、おそらくアドラー心理学の本を読めば良いのだけれど、やっぱり物語を通じると、腹落ちさせることができるなと思う。
Posted by ブクログ
新人映画監督の登竜門となる映画祭でグランプリを受賞した尚吾と紘。大学卒業後、尚吾は映画監督・鐘ヶ江のもとに、紘はYouTuber として、対照的な道を歩み始める…
映画とYouTube、対照的なメディア。
今や映画もネットでしばらく経てば、見れる時代。
個人の価値観が多様化している時代。
どちらが優れているとは比較できない。
古き物には古き物のよさがある。
誰が何を求めるか…
時代の移り変わりは激しい。
その時代に、流れに、乗り遅れないようにしなければ、『スター』は『スター』でなくなる。
昔に比べると『スター』が小さくなってきたのかもしれない。
誰もが『スター』になれる可能性も広がってきている。
それぞれが自分が得意とするところ、好きなところ…で、輝けばいいんじゃないかと。
それぞれが『スター』で。
また尚吾と紘が一緒に仕事ができるようでよかったな…
Posted by ブクログ
いわゆるオールドメディアとSNS、それぞれの道を歩む若者二人の葛藤が描かれたストーリーであった。
その両者は対立するものではなく、互いに批判することは意味がなく、それぞれのもつ役割を全うすることに意味があるのだと思った。
Posted by ブクログ
単純に、尚吾と絋の関係性も感性も生き方は私には出来ていないことのように思えて、グサグサくるシーンもあれば、葛藤に共感を得るシーンもあり、心を揺さぶられる場面が多かった。
周りに流されそうになる時にまた読み返したい。
Posted by ブクログ
多様化していく需要とそれに伴う価値の変化。
尚吾と絋の2人がそれぞれの進路で躓き悩みながら時代や価値を考えていく姿を見ているからこそ、終盤少しずつ言語化されていく2人の想いや考えにこそ価値があるのかなと思った。
Posted by ブクログ
朝井さんの時代を捉える力みたいなのはほんとに凄いし、アウトプットの仕方がとても好きです
上も下もない、いろんな種類があるるだけ
良いものは越境していく
今の時代、物事の移り変わりも早くていろんな情報に流されそうになるけど、私も自分の好きなものは自分で選んでいきたい
Posted by ブクログ
よいものは、よい
こだわりを持っている
と自分は思っていても、人の言動でブレる
けど、結局は自分がよいと思うものを求める
3周回って元に戻るみたいな
それが大切
自信をもて
と背中を押してくれるような
Posted by ブクログ
何か創作活動をしている人には刺さることが多い作品なのではないかと思った。
自分はその中におらず、YouTubeや動画配信サイトを享受している側の人間だか、そういう人を見て、この人たちは一般人なんだよな、とか、これでお金をもらってるんだよな、という感情を持ったことがないわけではない。
その感情がいいものかと言われたらそうではない。羨望、妬み、軽蔑、、よくないどろっとしたような感情で、それを味わうのが嫌で、最近はYouTuberが配信する動画からは距離を置いていたこともある。
この本は、そういった感情との向き合い方について、自分なりに考え直すことができた気がする。
"騙されたい"と思っている人が先にいる。
質ではなく、ステータスが先行する。それを巡って生まれるビジネスや新しい面白さがある。
皆見ている星は違って、描き方は違う。
コンテンツが溢れる中で、飲み込まれそうになる時に、この言葉を思い出したい。また、コンテンツや作品に限らず、人と人を比べたくなってしまう時、自分がやっていることに自信を持てなくなった時、この本をまた読みたい。
誰でも発信できる世の中になり、私も何か発信したいと思った時、自分のやりたいことと周りの状況のギャップに悩む時にはこの言葉を思い出したい。
Posted by ブクログ
「何を大切にするか?」を考えさせる小説だったと思う。相変わらず朝井リョウの文章は自分には難しくて、面白いんだけど分かんなくなる。分かるんだけど分からないというか。
毎回考えさせられる主題。今回も映画監督というのを軸に、色んな価値観があってそれぞれ正解なんてないけど色んなしがらみや時代の流れで色んな道があって...みたいな?むずい。朝井リョウは今の令和の時代にとても合ってると思う。"多様性"の時代に。
Posted by ブクログ
尚吾と紘、それぞれの道での悩みや葛藤が、とても「今」だと感じた。
悩みながら進む2人に向けられた周囲の人達の言葉が、現在の価値観のモヤッとしたところをスッと見やすくしてくれた。
今、自分が何かを作り出し表現する時や誰かが何かを作り出し表現する物に向かい合う時、一つの心の在り方として自分の中に留めておきたいと思った。
その場で誰もが輝けるチャンスがあるのは良いことだと思う。
ただ、この価値観も何年か後には変わっていくのだろうなぁ
Posted by ブクログ
はじめはクリエイターって葛藤がありすぎるな、なにを信念にするのかで同じ仕事でも振り幅が大きいな、自分の気持ちと仕事の内容がマッチすることって難しいんだな、、、
色々思ったけど、よく考えればクリエイターだからではなく、どの仕事も当てはまるよなって。
自分が本当に信じるもの、目指すものは何か。
その感性を磨いていかなければならないな。
Posted by ブクログ
映像作品を作ることに情熱がある2人。
いくら質が良くても、世の中に周知されなければ、意味がない。マーケティングの上手さによって、質の低い作品が、チヤホヤ評価される時代。自分の方がもっと愛や情熱がある、本質をわかっているのに、という悔しさ。どの分野でも同じかも。
最後メッセージ性が強い割に駆け足だったので、自分の中で消化しきれていない部分もあり。
でも朝井さんはやはり時代を描くのが上手いな、と感じた。
Posted by ブクログ
映画サークル出身の二人、尚吾と紘。
正統派の映画作りで「本物」を目指す道と、
YouTubeという戦場で「数字」を掴む道。
私は、不器用なまでに愚直な尚吾の「報われなさ」に、どうしようもなく胸が締め付けられました。
でも、時代の寵児となった紘もまた、自分という人間をコンテンツとして切り売りする地獄の中にいて…。
自分が信じている「価値」は、今の世界でどれほどの重さがあるんだろう。
創作をする人だけでなく、SNS社会で「自分」をどう見せるかに疲れているすべての人に読んでほしい一冊です。
Posted by ブクログ
学生時代に同じ映画サークルで監督をした2人。
二項対立する考え・強みをもつ彼らがそれぞれ同じ映画業界で全く別方向でもがいている姿をそれぞれの視点で描いている。
読んでいくうちに自分は絋派かもとか、尚吾派かもとか、自己の価値観を投影しながら"自分の中で問いを生み出せる"本。
実際に、作中で本物のスターは時代の流れや人々へ目配りをするのではなく"本質の問いを生み出せる"という内容が書いてあるが
最近はSNSとかもショートな動画で完結するものも増えて、相手に答えを考えさせる余韻をもたせたコンテンツって減ってるなぁとか
固有名詞も美容系youtuberのヒルドイド事件とか、質より毎日投稿にこだわるYouTubeとか、釣り動画、オンラインサロンとか出てきて
現実社会のリアリティが描かれていて
朝井リョウは本当に現代風刺を皮肉で書くのが上手いなぁと(褒め言葉)
目まぐるしい世の中だけど、自分の感じたことことを信じて曲げない事も、こだわってきプライドを時には捨てて一歩引いた視点で見て時代の変化に合わせて自分なりの落とし所を見つけていく事もどっちも大事
Posted by ブクログ
オーディブルにて。大学時代、二人で撮った作品が、ぴあフィルムフェスティバルで入賞したショウゴとコウ。卒業後、ショウゴは有名監督の下で監督見習いを、コウはいったん地元の島に戻ったのち、高校時代の作品の被写体だったボクサーの要請でふたたび東京へ、SNS用の動画の撮影、編集をするようになる。自分の信じている映画の企画が資金不足で頓挫し、素人の撮ったSNS動画が万バズするような社会に、不満を抱くショウゴ。コウも、自分の撮影する動画に納得がいっていない。時間をかけ、芸術的なこだわりを追求したいが、求められるのは、人目を引く即効性である。
それぞれ、べつの形ではあるが、価値のある本物を追求する二人は再会する。SNSで、誰もが作品を発表し、人気を得ることが可能な社会において、本物とは何か、必要なのかという問いについて、ともに考えてゆく。料理人を目指しているショウゴの彼女が、それに答えを与える。
趣味が細分化された現代。本物ではなくても、今は騙されておきたい、それで安易なエンタメに群がる人たち。朝井さんの小説は、現代の風潮に鋭い視線を当てていて、最初のほうはものすごく、ぐさぐさ刺さる。今回は創作に対することだったので、特に。けど、全方向に気を配って叩かれないようにしているというか、いろんな意見を掬い取っているので、最終、うーん、と思ってあんまり納得がいかない。たぶん、そういうことしか書けない世の中。それが賢い意見なのだと思うのだけれど。
Posted by ブクログ
はなから小さな空間に向けて差し出したものだとして、それがどんな1点から生まれたものだとしても、素晴らしいものは、自然と越境していく。だから、どんな相手に差し出すときでも、想定していた相手じゃない人にまで届いた時に、胸を張ったままで居られるかどうか。
表現する者にとって素敵な言葉だとおもった