朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
なんかすごい文芸誌が出たらしいと、文芸誌読んだこともないのに見たくなって買ってしまった。
たしかに本としても頑丈で紙も色々使われていて通勤時に毎日3週間くらい持って行っていたが、鞄が本当に重くなった(笑)
そして今回の特集は「悪」だったために、その内容はおかしい笑えるハッピーとは少し違った暗い、不幸せ、理不尽…などといったいわゆる比較的ダークサイドのお話がやっぱり多くて、帰りがけに読みながら快適な気持ちにはあんまりなりづらかった(笑)
「全身政治家」は割と面白く、「サンクトペテルブルクの鍋」に至っては、闇鍋のようなお話であって途中からうまく追えなくなってしまった。しかし短編の間に挟まれてい -
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Posted by ブクログ
著者による、いわゆる「ゆとり三部作」の三作目である。
題名からして「ゆとり世代とは何か」「現代日本の若者論」的な話を想像しがちだが、その期待はすぐにふ裏切られる。私はゆとり世代ではないから関係ない、などと敬遠するのはもったいないが、かといって「ゆとり世代の心の機微が分かるかもしれない」と思って手に取るのも、これまたおすすめできない。
なぜなら、この三部作、実態はほぼ排便三部作だからである。
話の大半は、排便してはいけない状況で突如として便意に襲われ、苦悶し、耐え、あるいは耐えきれず排便してしまう――その一点に、異様なまでの情熱を注いで描かれている。ゆとりも世代もあったものではない。あるのは便意