朝井リョウのレビュー一覧

  • 星やどりの声

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    ネタバレ

    しりとり、上から見るための覗き窓。
    建築って残り続けるもので人の痕跡を感じられるから良いけど辛いのかもしれない

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    2026年08月02日
  • わたしの名店

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    実在の店について語られているから、ガイドブックにもなっています。

    書き手28名の中には物書きが本職の人もそうではない人も。中にはちょっと鼻につくなぁって感じであまり好きになれない人もいるけれど、総じて楽しい。

    余談ですが、数日前に『仮面ライダーゼッツ』でイカつ過ぎるミムラを見たばかりだったので、書き手の中に彼女の名前を見つけたときには笑ってしまった。ごめんなさい。

    私は大の酒好きゆえ、ついお酒の章に目が行きつつも、酒だけじゃアカン、美味しいものも食べたい。ほかの章との合わせ技で存分に楽しませてもらいました。

    コロナ下でアルコールの提供禁止になったとき、ノンアルコールの一人呑みじゃやっぱり酔えんのよと思いながらも、おかげで読書が捗ったことを思い出します。

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    2026年08月02日
  • 世界地図の下書き

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    地方の児童養護施設で暮らす子どもたちが主人公の長編小説。
    中学生がいじめで自殺したといった報道を見聞きして「(20代前半の)僕たちの世代と同じような生きづらさを感じているのではないか」と思ったのがきっかけとなり描かれた作品だそうで、感受性の塊。
    小中学生のときの、小さな世界のことが全てのように感じる逃げ場のない気持ちが上手く表現されていて胸がぎゅっとなりました。
    母としてのいまの自分と、かつて子どもだった自分の気持ち、どちらも刺激される作品でした。

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    2026年08月01日
  • 何様(新潮文庫)

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    何者の登場人物である光太郎のストーリーが一番キレイだった。そして、登場人物が上の空になったときの心のつぶやきが上手いなぁ…。いろいろリンクして思考をもっていかれる気がした。

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    2026年07月30日
  • 武道館

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    ネタバレ

    私も長年STARTOが好きなので、大好きなアイドルの話だけど、若い女性アイドルの葛藤や苦悩に心が締め付けられるような気持ちになる部分も多かった。
    歌って踊ることが大好きでアイドルになりたい自分と、大好きな人がいる自分、そのどちらも自分なのに両立しないのはなぜだろう
    アイドルである前に一人の人間なんだから人を好きになることだってあるじゃん!っていう気持ちも、
    プロなんだからもっと自覚持ってよ!メンバーやスタッフやファン、、迷惑をかける人たちのことを思い出さなかったの?!っていう気持ちもどっちもちょー分かるの。

    男性アイドルの方がアイドルとして長く活動するイメージがあるし、女性アイドル独特の文化は私の見ている世界と少し違うのかなと思うけど、アイドルだとプライベートで制限がかかってしまうのは同じだよね。
    私の好きなグループにも徹底してプライベートを隠し、世間にプロのアイドルと言われる人がいる。
    ファンとしてはとってもありがたいことだけど、その人の幸せはそこにあるのかな?その人はファンのために生きること、アイドルとしての自分を完璧に見せることを自分で選びとったのかな?選択したから正解にしないといけないと思っているのかな?と色々なことを考えてしまった。
    とにかく、推したちが幸せでいてくれればいいな。
    お互いがお互いの幸せを願っている場所、それしかない場所はアイドルの現場でもあるよ!と思いました。

    ラスト1期生が再集合してデビュー曲を歌う場面
    アイドル好きとして私もテンション上がりました
    アイドルと恋愛どちらも選ぶことは出来なかったかもしれないけど、6人で笑い合える未来があって良かったなと思った。

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    2026年07月28日
  • スター

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    映画はあまり詳しくないのですが、YouTubeが普及して複雑な思いを抱えている作り手の方は確かに居たんだろうなと想像できます。どんな風に着地するのか気になりながら読みましたが、流石朝井リョウさん。ここまで言語化されているのは凄い。「その空間にはその空間のルールがある」という視点は、何事においても大事だなと思います。

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    2026年07月27日
  • ままならないから私とあなた

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    朝井リョウさんの作品を読むと、なんとなく感じていた違和感や上手く言えなかったことが言葉にしてもらえたような気持ちになります。
    理想を信じたい気持ち、現実を引き受けようとする気持ち、どちらも自分の中にあって、そのバランスが大事なのかなと感じました。
    私が好きなものは、本、手帳、料理、花、刺繍、美しいものなど、言ってしまえばすぐに成果にならないものが多いのですが、「誰にとっても必要ではないけれど、私にとっては必要なもの」そういうものをこれからも大切にしていきたいな、と改めて思いました。

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    2026年07月27日
  • チア男子!!

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    最初は、チアリーディングのルールがあまり飲み込めなくて読むのに時間がかかってしまった。後半から、朝井さんぶしが出てきて、止まらず1日で読み切ることができた。兄弟関係うえのライバル視やプレッシャーは、どうしても生きてる、でも出てきたテーマ。朝井さんの中で特にピンとくるテーマなのかなと思ったりした。後半は感動して涙が止まらなかったけど、朝井さんの小説で涙が止まらないことはあまりなかったので、不思議ではあった。

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    2026年07月26日
  • 武道館

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    ネタバレ

    アイドルだろうと芸能人だろうと1人の女の子であることには変わりないんだなと改めて感じました。
    特に「どうして成り立たないのだろう。若くて、女の子で、歌うことと踊ることが大好きで、大好きな人も大好きだという状況はどうして成り立たないのだろう。」という1文にすごく考えさせられた。

    もう戻れない、ここを超えてはいけないとわかっていても一時の感情に身を委ねてしまう、しかもそれを自覚してしまっている。そんなのは若い女の子だからではなくて、大の大人であっても有り得る話で、実際に愛子の母のエピソードでも触れられていた。

    けれど、同じグループのるりかのようにそれを守ることが正しいとするメンバーもいれば碧のように愛子と同じ道を行くメンバーもいて、アイドルの中でもそれぞれ価値観はバラバラ。その対立というか意見が様々に存在するのも読んでいて面白かったし悩ましくもあった。

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    2026年07月26日
  • もういちど生まれる

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    ワタシの好きな、どこかで繋がってる短編は、「連作短編」と呼ぶらしい!こちらもそうでした。
    20才になる若者たちの話。何者でもないことを愁える、若者たちの話。のように、ワタシには感じられました。各キャラのお話が予想通りの展開だったので、☆みっつ。

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    2026年07月25日
  • もういちど生まれる

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    一見強そうに思う人も、複雑な感情を持っているんだなと感じた。
    若い人がそれぞれ輝ける場所や安心できる場所を求めて苦労している様子がとてもよくわかった。

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    2026年07月21日
  • どうしても生きてる

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    大人になると、痛い時には痛くないって言うし、辛い時は大丈夫って言う。それが大人だと教わってきたし。
    人は歳をとるとどんどん複雑になっていく。

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    2026年07月21日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    18歳になり成人したからといって
    あとはひとりで生きなさいねと言われたら
    どんなに心細く、孤独を感じることだろうか
    大学に通うには奨学金をうける?
    生活はバイト代で賄える?
    日々の出来事を気兼ねなく話せるひとはいる?
    病気や怪我の時に頼れる人は?
    これらが全くない生活を18歳で送らねばならなかったとしたら、今の人生とはどんなに異なる毎日だろうか
    もしも自分や夫に不幸があって
    子どもたちがそんな境遇で育つことになったら
    そんな思いを巡らせるひとがひとりでも増えれば世界は変わるだろうか

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    2026年07月20日
  • ままならないから私とあなた

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    正しい価値観同士を対峙させて、ぐちゃぐちゃになって、巡るめく歴史の一部なんだよという物語だった。本当に人間関係の歪なすれ違いをそのまま標本にしてるみたい。合理と人間臭さは確かに程度問題にするとどちらかに軍配は上がるけれど、どちらが正しい答えなのかではなく、人間同士のぶつかり合い自体に人の営みの価値を感じさせてくれる。解決ではなく、対話を重んじていて、どちらの言い分もわかるからこそ、人間は本当にままならないし、わかり合おうとすることしか今の所手立てはなくそれ自体が人間らしいのかなと感じた。やっぱりこの人の作品はそういう綺麗事で終わらせないぐちゃぐちゃさせて、そのぐちゃぐちゃが世界の至る所にあると思わせてくれるところが好き。

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    2026年07月17日
  • 学生時代にやらなくてもいい20のこと

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    朝井リョウさんのエッセイは面白すぎる。大学生はここまで自由なのかと。ダイエットドキュメンタリーを撮る、他学部の授業で絶望する辺りのお話が大学生感溢れていて1番好きだった。

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    2026年07月12日
  • どうしても生きてる

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    本のタイトルが、全ての話に共通していることであり、ズシンと心に来る一文だなと思った。
    どの話も終わり方はたいしてスッキリしないしハッピーエンドでもない。でもだからこそとてもリアルだと感じた。特に好転もしない、明らかな光が見えるわけでもない。不安も絶望も後ろめたさや後悔も、地続きでこれからも続いていく。でも、それでも。どうしても生きてる。
    それぞれの主人公や登場人物に対して、どうしようもないな、共感できないな、クズだなとか思う場面も多かったが、でもなんとなく分かるような。そんなもの悲しさ。
    最後の話の最後の二言が好き。私の立つ舞台。私の人生。

    朝井リョウはとにかくリアルな話を書くし、衝撃的な事柄や設定の自然な挿入も上手すぎる。そして伝えたいことが分かりやすく伝わってくる。

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    2026年07月03日
  • わたしの名店

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    食にまつわるエピソードを集めた短編集。
    大好きな三浦しをんの文字が見えたので、読んでみた。

    さらには髭男爵山田ルイ53世も短編もあり、私的に大興奮。
    しかも、ラジオ(髭男爵山田ルイ53世のルネッサンスラジオ)でも話していた内容なので、隠れ檀家(ラジオリスナーネーム)としては思わずニヤリ。

    今回は佐藤雫という作家が気になったので(源頼朝への愛をものすごく語っていた)、作品を読んでみようと思いました。

    こういう不思議な出会いがあるから、たまには短編集も読んでみるものですな。

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    2026年07月02日
  • 武道館

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    オタクになってから読み返すと、初めて読んだ時とは全く違う作品だった。
    印象に残ったのは、「正しい選択」とは何かという問い。正しい選択とは、自分で選んだ道を信じ続けて、正しかったと思えるように生きること

    絶対的センター碧や愛子の恋愛には共感する部分もあったが、オタクの立場からすると「それも全部承知の上でアイドルになったんじゃないの?」という気持ち
    だからこそラストには違和感が残った。脱退して別の人生を選び、その選択を信じて歩んできたなら、それも一つの正しい選択のはず。それなのに、13年後に初期メンバーとして武道館のステージに立つ結末は、作品のテーマと少し矛盾しているように感じた。

    もし自分が今のメンバーを応援しているファンだったら、正直あまり歓迎できない。武道館は今のメンバーが努力を積み重ね、13年間継続してようやく掴んだ夢の舞台。そのステージに立つのは、その道を歩み続けたメンバーであってほしい。過去のメンバーへの感謝はあっても、そのポジションはもう今のメンバーのもの。

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    2026年07月01日
  • わたしの名店

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    28名の著者によるエッセイ。もう一度行きたいと思わせてくれる一皿の数々。一編ずつにお店の情報とイラストが添えられている。この本をガイドに名店巡りをしてみたくなった。

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    2026年07月01日
  • どうしても生きてる

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    人間、生きにくくても生きなきゃいけないんだよなとか、生きにくくても頑張んなきゃいけないんだよなとか、希望というほど輝いてるものじゃないけど、人生を並走してくれるようなあったかさを感じた。

    六編の主人公たちの人生をもっと読みたいと思った。それぞれが長編化されても余裕で読めそう

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    2026年06月28日