朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
何者、正欲に引き続き!
朝井リョウさんの作品は、読んだあとにもやもやしてしまうところが癖になる。。自分の考えをまとめるのに時間が掛かって、何回も読み返してしまう。
比喩がすごく綺麗だった。
性別や性格が異なる人物たちの描写が巧妙。
他の登場人物が語る章も読んでみたいと思った
翔多が形容されていた言葉、「大学生っぽい」ってなんだろう。飲み会して、合宿して、バイトして、授業に遅刻するような?
対照的に描かれていた礼生やハルは、才能ある「特別」な存在で、大学生っぽくない。。?
でもそんな「特別」に見える人も、「何者か」になりたいっていう不安があって、理想と現実を埋めれない虚しさがあって、そう -
Posted by ブクログ
3.8くらい!
感動させられているのは分かるけどこういう怒涛の体言止め朝井リョウ節が好きで最後らへんはあやうく涙でるところだった
共感はそこまでないけど、こういうのがすき
また生殖記系とは異なる良さがある
一人一人の持つ感情の器に何かが堆積していくこと、そして容量を超えると感情が外側に溢れ出すこと
これが自然現象としてあるべき人間の姿だよねと若干押し付けがましい態度に過干渉すら感じはした
コンポストみたいな容器の人もいるよ、とりあえず全部詰め込んで蓋をして分解されるのを待つのでも許してほしい、それを何かが壊れていると形容するのは乱暴な気がする。そういう人が何かを失ってしまっている温かみのない -
Posted by ブクログ
言われてみれば、「アイドルをアイドルたらしめるものってなんなんだろう」って考えさせられる本だった。嵐が活動終了を発表しても、キムタクが結婚して子供を産んでも、アイドルとしていられるのならば、なぜ大人は彼らに恋愛を禁止する、もしくはタブーとして教育するのだろうか、という朝井さんの主張が伝わった。
中高に比べてアイドルのことはもう全然追ってないけど、確かに恋愛のスキャンダルってあんまりない。それだけみんな抑えて生きているのかなあ。と思ったら大変な世界だなあ、、
最後は愛子も碧も自分たちが正しいと思った選択をし、グループを脱退する。正しい選択はきっと誰かの「◯◯すべき」に従った先じゃなくて、「ち -