朝井リョウのレビュー一覧

  • スペードの3

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    ヅカのOG会の代表、そのOG会に入ってきた代表の小学校の同級生、そしてOGの短編連作集。
    共感できる人はいないんだけど、こういう人たちいるよね、とこういう人たちが作り上げてるコミュニティというなんか妙な納得感。
    実際はもっとさっぱりしてそうだが。

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    2025年11月07日
  • どうしても生きてる

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    記述にリアリティがあって、そのリアルさから読んでいてしんどくなってくるが、そうした想像力を読者にもたらすことは、小説の良さだろう。

    「どうしても生きてる」ってこういうことだよね、あるいはこういうことでもあるんだな、って思う。

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    2025年11月07日
  • 正欲(新潮文庫)

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    色々と考えさせられる本だった 。
    最後にかけて話が1つになっていく感じが面白かった !!
    この小説読み終わった直後は心に重りがついた感覚( •︠ˍ•︡ )
    気づきが沢山あった。
    この本を読んで
    生まれながらに持ったそれぞれの〝正〟があるんだなって、自分は多数派なんだなって、でもそうじゃない少数派の人達のことを一概にも否定しちゃダメだなって勉強になった。(人に迷惑をかけるようなことじゃなければ)
    最近は恋愛対象が異性じゃなくても受け入れられる世の中になってきたな〜って感じてたけど、
    この本に出てきた本当の少数派の人たちからしてみれば〝多様性〟って本当に都合良い言葉だよなって感じた。
    正解がないか

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    2025年11月05日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    各登場人物の視点での物語進行のなかで、時々現れる海族山族という物語が不穏さを感じさせる。それもそのはず、この作品は「螺旋プロジェクト」という海族山族の対立の物語を8人の作家が描いた競作であり、この朝井リョウさんは対立という構図が表面上は消失した平成という時代を表現している。

    学校では成績を提示したり、運動会での順位付けが行なわれなくなったゆとり教育が主流となり、テレビではSMAPが「ナンバーワンよりオンリーワン」と唄っていた時代、そのような競争や対立が失われていく状況を憂う一人の主人公として堀北雄介が登場する。彼はスポーツ万能で成績も良くクラスの人気者であったが、やりがい・生きがいを求めるこ

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    2025年11月05日
  • 武道館

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    ネタバレ

    巻末のつんくの感想は、やはりプロデューサー視点だなという感じで、実際に作ってきた人の書評だった。

    読み始めは、幼馴染と最後武道館で剣道かアイドルのコンサートどちらが行われるか、みたいな話しの流れになるかと思いきや、異なる終わり方だった。

    印刷の発注の下請け会社の人の話しとか、ちょっとなんでこれ話しに入れたのか、振り返ってもあんまりわかってない。

    アイドル同士がグループ内でたこ焼きパーティするような仲って、実際にあり得るのかなという疑問は読み進めながらあった。

    背負わされすぎる足枷の多さに対して、夢を売る仕事だから。というのは、やはり酷なことに感じられる。一挙手一投足見られて、そこまでス

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    2025年11月04日
  • 風と共にゆとりぬ

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    さくらももこ大先生のエッセイを読んで育った身として、さくらももこマインドを持つ朝井リョウさんのエッセイにハマらないわけがなかった。
    後半なんて特に、肛門の話しかないのについつい読み進めてしまう、くだらないからこそ何も考えずに脳みそ空っぽの状態で読んで楽しめる。
    この感覚がたまらないです。
    プロムナード掲載分からの肛門記の高低差もお気に入り。

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    2025年11月04日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    う◯この話がメインです!ここまでくると、本当に大変だなァと思い、自分の強いお腹に感謝。
    二冊目の風と共に‥は笑うばかりでしたけど、今回はところどころで著者の気付きとか学んだこととかに結構納得。それにしてもなんだかんだアクティブですごい。ダンススタジオの件は居た堪れない気持ちに‥ 木こり

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    2025年11月04日
  • どうしても生きてる

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    好きな一節を抜粋

    痛いときに痛いって大きな声で言えることが、気持ちいいんだよ
    (中略)
    心のままに泣いても喚いても叫んでも驚かない人がひとりでもいれば、人は、生きていけるのかもしれない

    ---

    自分が子どもと関わる仕事を選んだ理由ってコレだなぁ。コレをする子どもの姿を見ると、羨ましさも混じりつつスカッとする感じが好きなんだな〜

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    2025年11月03日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    第22回小説すばる新人賞

    どうやら映画とは展開が全然違うよう。
    小説は結末らしい結末がなく、閉鎖的な学校生活の日常を描いていて、学校生活がまるで人生の全てのような時があったなと思いだされた。
    誰もが経験するスクールカーストがリアルに描かれている鋭い作品。
    だけど大人になった今はルックスや運動神経で決まるスクールカーストなんて関係なく、全く違う視点から評価されていくのを知っている。
    だからこそあの特殊な時期を描くことに意味があるのだと思うし、これからの子どもたちには無事に乗り越えて欲しいと思う。
    映画の主題歌、高橋優の「陽はまたのぼる」が大好きで、この小説を読むと聴きたくなった。

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    2025年11月09日
  • 何者

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     平成24年第148回直木賞受賞作。
     なかなか本音を言い合うことのできない現代。そして、SNSでは常に誰かに見られていることを意識してしまい、ある意味息苦しく思えてしまう。そんな時代だからか、裏アカというものが存在し、時々流出してしまい大問題にも発展してしまう。
     本作は、なかなか自分を曝け出すことのできない就活とSNS上のやりとりにスポットを当てて描かれている。
     仮面に覆われた自分は何者であるか、何者になりたいのか、本音や自意識が炙り出される恐怖も交えて語られている。後半はスッカリ物語に引き込まれてしまう。

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    2025年11月02日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    audibleにて。朝井さんの著書は何冊か読んだことがあるが、本質を捉えた鋭い表現で現代の人間を描くと思う。ブッ刺さる表現が毎度心地よくて癖になる。
    本書は朝井さんの日常の失敗談、恥ずかしい話など等身大の姿を見れるエッセー集。面白い、本当に面白い。どの話も情景が浮かんで引き込まれるし、自虐ネタが盛りだくさんでニヤニヤしながら聞き入った。自身も経験したことがあるような、あるあるな状況が多く、すごく共感できる。それをユーモアある表現で、笑い話としても昇華できるところは素敵だなと思えた。
    audibleでは特に声優の渡辺 紘さんのナレーションによって臨場感がさらに増し漫談を聞いているような気分で楽し

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    2025年11月02日
  • どうしても生きてる

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     生きていれば自分ではどうにもできないことに陥ることがある。それは、はずれくじのように起こることも少なくないからやるせないし、辛くて救いようがない。自分では間違っているとわかっていても、簡単には抗えない大きな存在に従い、飲まざるを得ないことまである。
     この短編の物語のような状況のみならず、もっと様々な八方塞がりなケースが存在していて、それには誰もが陥る可能性があるが、人によって本当にあらゆる受け止め方があるのだろう。ただ、人が苦しさをあまり感じずに生きていくには、呼吸をするように素直に本音を吐き出すことができるような存在がそばにいてくれることが必要なのではないだろうか。それを見つけられない私

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    2025年11月01日
  • チア男子!!

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    笑顔の真剣勝負。
    息子が大学で男女混合チアリーディングをやっているので読んでみた。
    朝井リョウ初挑戦。チアリーディングに励む男子たちの青春ストーリー。誰かを応援するためにそれぞれ心に傷のある男子の心が次第にシンクロしていく。
    2分30秒に込められた思い、最終章は圧巻。

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    2025年11月01日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    禁読期間を終えて一冊目に選ばれたのがこちら。
    今回はクスッでした。
    〜1ヶ月後〜
    合格発表後にまた読みましたが、あれ?爆笑(笑)やっぱり読むときの精神状態で変わりますね。良い精神状態のときに読みたいものです。

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    2025年11月29日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    前2作に続いて朝井リョウワールドである。
    思わず声に出して笑ってしまうが、本当にかれのチャレンジャー精神は素晴らしい。

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    2025年11月01日
  • 風と共にゆとりぬ

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    第一作であまりに衝撃を受けたので、最後の「肛門記」もすんなりと読めたが、やはり只者ではない作家である。
    ただただのんびりするのが好きな出不精と言うのに、なぜ過酷な部活まがいのバレボールに走るのか?
    留学までしてしまうのか?
    それもこの作家なりの理由付けがあるのだか、その言い訳を考えるのが彼の趣味なのだろうか?
    次作が楽しみである

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    2025年10月31日
  • 風と共にゆとりぬ

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    前作に引き続き、電車の中で読むものじゃないシリーズ。笑

    全部面白いですがホームステイの話しが好きですねぇ。シーンが浮かぶというか、笑っちゃいます。

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    2025年10月30日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    会話のテンポがよくてめちゃくちゃ読みやすい。
    登場人物の心の声とかズレた会話がリアルで笑えるし、気づいたらニヤニヤしてました。
    深く考えなくても楽しめるし、ちょっと疲れた日に読むのにもぴったり。

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    2025年10月29日
  • GOAT Summer 2025

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    短編小説がたくさん読める幸せ。
    紙やデザインもお洒落でなんと税込510円は破格。
    『車止め』と『あの子にしか行けない天国』が好みです。
    この重さと厚さでは自宅で読む一択になりましたが
    書見台が欲しくなりました。
    あと4段構えになった作品は少々目にきつかった(苦笑

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    2025年10月28日
  • 何者

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    後半になるにつれて、面白かった!序盤は展開とか少なくて読んでて飽きた感じがあった。実はこの前半部分で2回は挫折した、、
    しかし後半では登場人物の腹の中が表に出てきて、人間誰しも一度はこの感情になったことがあるなあと感じた。この本を読んだ時の僕の年齢が20歳で就活を考える歳になったから、こうゆうことがあるのか〜という視線でも見てた。
    理想の自分になるために誰かにかっこ悪いと思われてようが、それしか方法がないからやってる!
    それができないなら何者にもなれない!
    自分自身に対して火力高めのメッセージ性が良かった!!

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    2025年10月28日