朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
偶然本屋で手に取った一冊。
ままならない、という言葉の意味を正確に理解していないかもな、この本を読んだら感覚的に理解できるかも、などと考えながら、完全にタイトルで選んだ。
思うようにいかない、他者は自分の思い通りにはならないし、自分自身の人生でさえ、そう。
理解ができないような発想や行動をとる他者にも、自分と同じように、その人なりの感受性や価値観の構成要素がある。
人それぞれ様々な違いがあるからこそ、苦労もあるけど面白い。非効率さの中に味わいがある。私自身はそういった価値観の持ち主であるが、AIと共存していくこれからの世界を生きる中で、この本で生々しく描かれる対比構造の一節を思い出すことが多そ -
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Posted by ブクログ
タイトルの桐島が作中に出てこない。
いつ出るのかと待っていた自分がいたが、読み終わって桐島が出ないことでこのタイトルを物語っているとも言える。
どの集団の中にも階層があり、学校という同年代の未成年が集う場所ではさらにそれが顕著にみられる。
自分が学生の頃は自分では中間層だったなぁ、
一軍にもいて、二軍にもいたなぁ、うーんよくわからない立場だったなぁと今思えばそう感じる。
自分は上手くやってたと思う方だが、ほぼ同じ地域の集団の中に紛れ込むのが難しい人もたくさんいるだろうし、逃げても良いと思う。
その点、映画部の2人はスクールカーストの中では「下位」の立場だが、今よりも未来を見据えてただ2人 -
Posted by ブクログ
文芸誌というものを初めて読んだ。
GOATは表紙も可愛いので知ってはいたけれど、なんとなく購入には至らず。
12月に2025Summerの第7刷が発行されたのを本屋で発見して、ついに文芸誌デビューとなった。
特集は悪。
ヒリヒリするような悪、わくわくするような悪、悪って面白い!
特に「あの子にしか行けない天国」は、一体この後どうなるのか?が気になってSTORY BOXで続きを読み漁った。
が、現時点で残念ながらまだ完結していない。
気になる!
早く先を読ませてくれ!
と思わずにはいられない…
魅力あるたくさんの作家の作品を読めるのが文芸誌のいいところだと思う反面、続きがあるとなかなか先を読めな -
Posted by ブクログ
「これからの時代はナンバーワンじゃなくてオンリーワンだから」大学の受験期に差し掛かる直前、中学のときに尊敬していた先輩にそう言われた。
ナンバーワンよりもオンリーワン、SMAPと全く同じ言葉に私はストンと納得し先輩に感謝の言葉を伝えた記憶がある。
(歌詞を書いたのは槇原敬之)
当時の私は受験期を前にして何もしていなかった。
何もしていなかった、くせに自分は周囲の人間とは違う、と信じて疑わないような能天気さと愚鈍さがあった。
それからしばらくして生まれついて運が良い私は運良く自分の行きたい大学を見つけ、運良く周りの人間に受験のサポートをしてもらい、運良く合格し、運良く親に消して安くはない(高い