朝井リョウのレビュー一覧

  • イン・ザ・メガチャーチ

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    言葉にできない心の模様を細かく分析されたような、突かれたくないようなところを突かれてしまったような…気持ちになりました。本当に面白かったです。相変わらず読んだ後の余韻がすごかったです。

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    2025年12月19日
  • 正欲(新潮文庫)

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     何がふつうかとか、現実的だとか、もう何も言えない。無意識のうちに自分は大きいほうに収まろうとしていたと気付かされた。「みんな不安」だから、同じ流れに沿って生きたくなってしまうんだな。
     多様性という言葉だけで、想像もせず知ったかぶりしていた。知ったかぶりや無自覚は相手を傷つけうる。この本を読んでいるとき、どの登場人物になっても「お願いだからほっといてあげてよ!」と叫びたくなった。
     でもそれじゃ生きていけない。繋がらないと…。

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    2025年12月18日
  • 正欲(新潮文庫)

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    良かった。
    正しいってなんなんやろな。

    朝井先生の本は、生殖器しか読んだことなくて
    あれ、、?笑 合わへんかも、、って思ってたんやけど
    んーと思いながらも、この本を手に取って
    レジに並んだあの時の私を褒めてあげたい。笑

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    2025年12月18日
  • 正欲(新潮文庫)

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    “正的な欲動は訓練することができず、その訓練もあるいは過剰になったり、あるいは不足しすぎたりする。”

    正欲が支配する社会に適応できずに孤独になった学生時代を思い出しました。 何が間違いで正しいかは誰にも分からない。 あらゆる事象は事実とは異なり歪曲して解釈されてしまったりするし、自分も含め決めつけで人を判断してしまったりすることがあるし、ますます世界には正解なんてないんじゃないか、、と思い知らされました。

    文庫になったのでようやく読んでみましたが、文章も美しく時間を忘れるほど読み入ってしまいました!
    最後の、現在の世間から見れば“異常”とされる関係である佳道と夏月の歪だけど美しい絆に心揺さ

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    2025年12月18日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    どうしてこんなに色々なタイプの人間の心情をピンポイントに書き分けられるんだろう、というのが最初の感想だった。

    高校生における「上」と「下」のグループ。
    それぞれの立場が胸にせまるほどリアルに描かれていて、のめり込むように読んでしまった。

    序盤の章で出てきた人物が、後の章で別視点から書かれていたり、読んでいくうちに物語全体の輪郭がはっきりしていく物語だった。

    自分が好きと思ったものは、人が何と言おうと好きでいい。自分の中に確固たる「やりたいこと」がある人物は、見た目がどうであれかっこいい。

    物語全体から、そんなメッセージを受け取りました。読んで良かったです。

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    2025年12月17日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    某オーディション番組を観ていたので、重なる部分があり面白い。
    自分も軽く推し活をしているので、のめり込む側の気持ちは少しわかる気がする。
    視野を狭めて物語にはまっていく事って楽しいんだよね…

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    2025年12月17日
  • 何者

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    朝井リョウ、彼は一体『何者』なんだろう。この小説は最高にヤバい、そしてグロい。血は出ないし誰も死なないのに、心がずっしり重くなる。
     私達は元々、心に傷を持っている。その傷口が広がらないように、自分ですらわからない、どこか暗い場所に隠す。朝井リョウはあろうことか、わざわざその傷を見つけ柔らかい刃物でえぐってくる。彼は文才という名の銃を乱射しているのだけれでも、全て的に当ててくる。
     『何者』を読む前に戻って分析を楽しみたい。ああ、もう批評もできない。

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    2025年12月17日
  • 正欲(新潮文庫)

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    理解されない欲

    世の中ではあり得ないと思われる欲を抱えるという、普段生きてるだけじゃ到底思い付かない、思考に驚きです。それを表現する文章がやけに刺さるから面白い。

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    2025年12月17日
  • 生殖記

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    生きづらい世の中をどう生き抜いていくのかを、面白い観点から描いた作品。周りのしがらみの中、多かれ少なかれ、自分の幸せを求めて人は生きている。主人公がこの生活を幸せだと思うなら、周りがとやかくいう問題ではない。たとえ共感できなくても。

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    2025年12月16日
  • ままならないから私とあなた

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    私は、朝井リョウの本に出てくる、二者の意見の対立シーンがいつもすごく好きで、私はこっち寄りだしこっちに共感するけど、だけどもう片方の意見もわかるし、うううううって気持ちになる。他者である限り分かり合えない部分はあるし、自分と相手は全く別の人間であり人生を送っているという、あたりまえの事実をはっきりと感じさせてくれる。

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    2025年12月16日
  • GOAT Summer 2025

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    BS番組「あの本読みました?」の文芸誌特集で取り上げられているのを見て興味を持ち、まずはこの第2号を取り寄せました。

    朝井さん、一穂さんをはじめとする既読の作者だけでなく、名前は知っていても未読の作者もずらーッと並ぶラインナップで、「もっと読んでみたい」という気持ちが駆り立てられました。

    特に今号では「悪」をテーマにした短編に引き込まれました。話の中身も紙質を含めた本の装丁も興味深く、ウキウキしながらページを捲っていきました。

    雑誌をこんな気持ちで読むのは、幼いころに手にした漫画の月刊誌以来ではないかなと思ってしまいました。第3号の方ももちろん手に取りたいと思います。

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    2025年12月16日
  • 生殖記

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    最初は、なんだろうと思いながら読み始めたけど、少しずつ主人公(たち)と距離が近づいていく感覚になって面白かった。

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    2025年12月15日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    いやー、とても面白かった。
    現実に身近にあるけど、なかなか会えない人たちの「心の叫び」みたいなのを知った気分になれた

    離婚した妻が引き取った娘とのWEB面談
    推し活友達の30代女性
     会社の人を家に入れることはないが、オタク同士となれば、会社の人どころか初めて会った人だって家に入れてしまう。。。こんなにも心のハードルが下がるのは、何故??

    我を忘れて何かに夢中になっているほうが、楽だから、、、
    ずっと我に返ったまま生きるには、この世界は殺伐とし過ぎているし、人間の寿命は長すぎる!

    中年期の男性は孤独に弱い傾向にあります。あと、これまでの人生における後悔。この二つを刺激する物語には、特に呑

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    2025年12月19日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    朝井リョウさんの本が好きで、これまでに何冊か読んできました。エッセイも面白いと聞き、2025年時点で刊行された最新のエッセイである本書に興味を持ち、読み始めました。

    小説とは異なり、少しぶっ飛んだ人となりが垣間見え、朝井さんのことがより身近に感じられる一冊でした。お腹が弱いことや旅行でのエピソード、物事の捉え方にも親近感が湧き、文章そのものもとても面白かったです。

    この一冊を通してエッセイの面白さを改めて感じ、他にも興味を持った作家のエッセイに手を伸ばしてみたいと思うようになりました。自分の読書の幅を広げてくれる、良いきっかけとなりそうな一冊です。

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    2025年12月15日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    心の拠り所を求めている、人との繋がりを求めている。ネットで簡単に玉石混交の情報に触れることができる時代。
    メガチャーチの枠が重なり合う中でそれぞれにどっぷり浸かったりかすめたりしながら生きているんだろうな。

    私はウイスキーが好きで次々出る限定品を買って消費に走っている。消費に走る自分も好きだけど、一歩引いたところで酒は健康に悪いし、カッコつけたいだけとか知識ひけらかしたいだけみたいな気持ちもある。
    のめり込んだり俯瞰したりイン・ザ・メガチャーチです。

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    2025年12月15日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    上手い!面白い!

    相変わらず、お腹?いや肛門話がますます大輪の花を咲かせ、カッコいいダンスレッスンを受講し一回目で心折れまくったり、勿体無い精神が発動したのでバンジージャンプに挑戦して白目剥いたり、師走の中クリスマスケーキをホールで五個続けて食べたり、おもしろ海外旅行の予定を組んで自分で同行者の友達にトイレ税を払ったあげくトイレを詰まらせたり、、、

    私の一生分の面白いことを100倍やってるし、それをエッセイ三部作に残してくれるなんて、なんて素敵な人なんだろうか!
    エッセイを読んでから、YouTubeで朝井氏を検索しまくり、寝る前に10分観ることが日課になるほど、ファンになってしまった。

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    2025年12月14日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    ネタバレ

    最後の高揚感からの二重の絶望。現代の宗教ともいうべき、推し活のすごみが感じられた。一気読み。男性も女性も老いも若きも、コミュニティ=仲間と熱中すべき対象を求めている。

    最後、おじさんが男性アイドルを訪ねるが、そこで心の交流とはならないのが、悲しい。しかし、これが現実だし、当たり前だ。

    希望はない。この物語には。

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    2025年12月14日
  • 何者

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    うん、すごい。一気に読んでしまったし、失礼ながらこういう日常系リアル小説で続編やスピンオフが読みたいと思ったの初めて。痛い。思い当たることが多すぎて痛すぎる。メタ認知のレベル感の闘いな気もするけど、社会人二桁年でも刺さってしまう鋭さがある。

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    2025年12月14日
  • 正欲(新潮文庫)

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    「多様性ってなんだろう?本当に必要?」
    この本は、多様性が無条件に善として捉えられている社会に対して、ものすごい課題提起をした小説だと思う。

    私も日系大企業でグローバル組織に属しているため、日々感じていた違和感。私たちの言うダイバーシティって本当の全体からみたらものすごく限られたエリアの多様を語ってるに過ぎないよね。

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    2025年12月14日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    ずっと面白いです(笑)。
    ちょっと面白いエッセイ読みたいな〜となったら気軽に読めます。

    頭を空っぽにしていつでも楽しめます!

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    2025年12月14日