朝井リョウのレビュー一覧

  • 何者

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    ネタバレ

    「いつか誰かに生まれ変われると思ってる」

    「自分は自分にしかなれないんだよ」

    私はこれを、ずっと受け入れられないまま未だに生きているんだなと、向き合えていない現実を突きつけられた。突きつけられても尚、信じたくない。

    『何者』は映画を先に観ていて、最後拓人のTwitterの呟きが怒涛のように流れ、舞台形式で拓人の内面が見えていく映画の構成と見せ方が好きで、SNSの見せ方って本だとどう表現するんだろう?と気になっていた。文でもすんなり入ってきたし、ギンジと隆良の比較が分かりやすかった。

    正直、二宮拓人は自分に重なる部分が多すぎる。面接練習が恥ずかしくて耐えられないこと。気にしないようにして

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    2026年07月12日
  • 何者

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    すごく胸に刺さる物語だ。
    自分が就職活動をしていた頃とはまるっきり違う様相だし、そもSNSなんてなかった。でも自分の存在をえぐられるような状況は変わらない。不思議なもので、就職試験に落ちると全人格を否定されたような気がするし、社会から「お前なんかいらない」って言われたような気になる。そんなこと全然ないのにね。
    本作では追い込まれた状況下で、自分自身を保つ方法がSNSの裏アカで本音を吐き出すことになってる。
    それだけ普段は人を慮った発言しかできないのが「今」なんですかね。

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    2026年07月11日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    推し活をテーマにした物語で、徐々に飲み込まれていく様子が中々のホラーでしたね。

    僕個人として、こう言う推し活とかはしたこともなければ、何かに熱中したこともないので、人が何故アイドルに熱中できるのか、多少なりとも学べました。
    今回は多分特殊なケースだと思うが、方向性を間違えば中々恐ろしいことなんだなと思う一方、後半の久保田さんの「ちょっと羨ましいですね」という言葉がなんか分かる気がしました。
    ラストの展開もハラハラしながら読めましたし、朝井リョウの作品は間違いないです!!


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    2026年07月11日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    「桐島」から15年 時代がだいぶ変わったなぁ と改めて感じた

    スクールカーストから視野狭窄の推し活へ

    コミュニティの下位層民の苦悩は深まるばかりなのかなぁ??

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    2026年07月11日
  • 正欲(新潮文庫)

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    ネタバレ

    自分は多様性に理解がある、という姿勢の傲慢さ、多様性、という言葉が誰かを追い詰めていること、正しさという名のナイフ。自分の浅はかさを気づくにいたったけど、じゃあどうすればいいのだろう。読者に問いを投げかける本だ。結局何もできないと思い至って行動を止めるのではなく、万人に受け入れられる行為はないのだから目の前から行動していくしかない。それで八重子は行動したんだけどね。八重子もマイノリティ側で悩んでいたはずなのに、圧倒的マイノリティの前ではマジョリティになってしまう。相対的に八重子の悩みも軽く見えてしまうのもどうなのか。そこにも問いが立つ。
    生殖記もエッセイも読んだけど、遠藤周作との共通点を感じる

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    2026年07月10日
  • 世界地図の下書き

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    この作品に出会えてよかった。
    初めて読んだ時のときの感動はもう二度と味わえないかもしれないけど、この本に出会えたように、この本と同じくらい感動する本に、きっとまた出会えるよね。
    と思わせてくれる作品でした。大切にしていきたい。

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    2026年07月10日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    おもしろーい!
    普通に笑っちゃう箇所が多すぎて、著者の言う通り頭空っぽにして読める本だった!
    こんだけ笑えるエッセイ書けたらいいよなあ〜
    お腹の調子が日々悪すぎて、人には色んな悩みがあるんやなあと思った笑

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    2026年07月10日
  • イン・ザ・メガチャーチ

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    ネタバレ

    タイトルの「メガチャーチ」は、たくさん人が来る教会のような意味で、宗教的な、たくさん広める的な推し活にぴったりだと思った。

    一番共感できた、武藤澄香は推し活で変われる的なところが好きだった。

    久保田慶彦は「孤独」が嫌いで、アイドルの、商売で使う駒の垣花道哉を友達と思うところが好きだった。

    しかし、会いに行くと垣花道哉にはもう仲間がいた。

    この二人は武藤澄香を経由して仲良くなれる気がする。

    隅川絢子は視野を狭める物がなくなると視野が広くなることがわかる存在。

    わたし的にTomoyoさんに影響された隅川絢子は推しに出会う前の武藤澄香の、行動力進化版。

    要するに世界は大変なのに安全圏か

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    2026年07月11日
  • どうしても生きてる

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    何かが分かったからといって、事態が大きく動くわけでも、物語のような劇的な結末が待っているわけでもない。そんな現実の重みを、静かに思い知らされる。

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    2026年07月10日
  • 生殖記

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    特殊な作品と思いきや、しっかりと社会問題に切り込んだ面白い内容だった。
    私たちが「善行」のつもりになっていることをブームと表現したり、かなり俯瞰して言語化しているけど語り手が人間じゃないからカドが立たなくて、すごい方法だなあと感服。

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    2026年07月10日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    ネタバレ

    何も考えずに笑える作品。
    他のエッセイも買う。あと、また新作もだしてほしい。
    本屋大賞のスピーチも練習しまくったんだろうな、、とほっこりした目線で見てしまう

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    2026年07月10日
  • 風と共にゆとりぬ

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    ネタバレ

    どれも面白かったんだけど、特に、初めてのバイトで結婚式場でお酒を頼まれた時にお酒の名前じゃなくてその人の名前を聞いて回ったエピソードで爆笑した。

    そしてクライマックス。

    『肛門記』
    『尿道カテーテル。』

    巨大なフォントにするのやめてwww
    読んでるのが電車の中とかじゃなくてよかった。

    …と安心したのが早かった。

    ―『スタバのストローよりは細い、だけどマクドナルドのストローよりは太い、系列でいうとドトールのストローほどの直径の管が、私の陰○からにょきりと生えている。』

    きええええ!今まさに私ドトールでこれ読んでるんですけどwww

    やめてやめてやめて!

    …と悶絶した読書体験でした(

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    2026年07月10日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    表題見て読む前はなんで桐島は部活辞めたんだろう?と読み出したら本人とうとう出てこなくて周りの高校生たちが抱えるいろんなエピソードがとてもリアルで清々しかった。
    朝井リョウ当時19歳でこれ書いたてすごいな。

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    2026年07月10日
  • 何者

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    最初から最後まで1日で一気読みしてしまった。
    就活、社会人になる前の価値観や考え、未来への不安など、学生時代の最後の悩みの部分が、当時自分が大学生、あるいは社会人になりたての頃に読んでてたらもっと本の印象も変わったのかなあと思ったのが、最初。
    ただ、読んでいくにつれて、これはどの年代の人でも就活を経験した人々にとっては、わかる!であったり、いたいたこんな奴〜!っていうようなエピソードが散りばめられており
    普段生活の中で一瞬心の中で描いた考えや他人への否定や言葉に出来ない自分の思いをこぼさず拾っていく文章はさすが朝井先生と感じた。
    これまで読んだ朝井先生の本は群像劇的で複数人のキャラ達がそれぞれ

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    2026年07月10日
  • 何者

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    ネタバレ

    留学で同級生と時間がズレたおかげで、就活では他人と自分を比べることが少なくて済んだ。だからこそ自分のペースを信じて進められて、結果的に順調に終わることができた。でも「何者」を読んでいて気づいたのは、自分の中にも人の頑張りを少し蔑むような心理が隠れていたこと。それは悔しさとか、不安からくる感情なんだと思う。本の中のキャラクターたちも同じように、見栄を張ったり人を下げたりしながら必死に自分を保とうとしてる。自分もそういう部分を持っているからこそ、その葛藤がすごく共感できた。もっと純粋に生きたいです!

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    2026年07月10日
  • 正欲(新潮文庫)

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    正欲とは、正しいとは何か。
    法律とは、罪とは、守るべきものとは何か。
    自分が彼らなら、どう生きるのか。
    社会、法律、言語、心理、教育、生物、文化、、全ての視点が必要だし、答えが変わってしまう気がします。

    苦しい、苦しいけど、知れて、考えさせられてよかったです。


    (にしても、朝井さんは若者の心理を描くのが上手で、心理描写が刺さります。周りにも自分にも振り回されながら生きてる感じが、ジワジワとグサグサと心にきます。)

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    2026年07月09日
  • 風と共にゆとりぬ

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    【尿道カテーテル】
    その読後感たるや「笑いと洞察のジェットコースター」という他ない。特に「肛門記」における壮絶な痔瘻体験談は、申し訳ありません不謹慎ながら爆笑を禁じ得ず、著者の身を削る覚悟に感服。また、オクラがもたらす人間ドラマは、思い出し笑いのトリガーとして脳裏に焼き付いている。鋭い観察眼と俯瞰的な視点から繰り出される言葉の数々は、日常の「あるある」を極上のエンターテイメントへと昇華させている、凄い!これは単なる読書ではなく、「文章を読む」という行為の醍醐味を再認識させてくれる、稀有な体験であった。

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    2026年07月09日
  • 風と共にゆとりぬ

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    一作目の「時をかけるゆとり」を読んだときにインパクトに残っている、知らない家族のトイレをダッシュでかりたり、就活をたいしてしていないのにそれに関する執筆をしたりと、なぜそうなる?学生時代がそうさせるの?
    と、笑い半分、?半分で読んでいましたが、
    今作もなぜ?と笑い半分で読ませていただきました。
    前作からの眼科医の先生の話が読めたのは面白かったが、電車や外出先で読むのはにやけるからオススメは前作よりできないかと思います。(特に肛門記)

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    2026年07月09日
  • ままならないから私とあなた

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    ネタバレ

    表題作、友達同士の価値観の違いを描いた話だったけれど、渡邊くんと雪子の距離感は心にくるものがあった。

    身体が近付く描写が好きだった。性描写のシーンは虚しくて美しかった。渡邊くんと身体が交わっていく、お互いがお互いを愛おしく思っている、でも雪子は頭の中では音楽と向き合っている、そのコントラストが綺麗だった。決して渡邊くんを粗末に扱っているわけではないと感じる。なぜか、渡邊くんに集中していないとは受け取れないあたたかさがあった。

    薫との価値観の違いは節々に描かれていたけれど、渡邊くんとの長い関わりがあるからこそ浮かび上がる違和感を自覚するシーンが苦しかったし、その寂しさが尊かった。

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    2026年07月09日
  • 時をかけるゆとり

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    友達におすすめされて読んだ本。
    くすっと笑ってしまうところが多くて、最後まで楽しく読めました。読む前は朝井さん=すごい人というイメージがあったけど、読後はそんな人いそうだな〜っていう、いわば身近な愉快な友達、という印象になり、親近感が沸きました。他のゆとりシリーズの本も読んでみたい!

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    2026年07月09日