朝井リョウのレビュー一覧
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ネタバレ「いつか誰かに生まれ変われると思ってる」
「自分は自分にしかなれないんだよ」
私はこれを、ずっと受け入れられないまま未だに生きているんだなと、向き合えていない現実を突きつけられた。突きつけられても尚、信じたくない。
『何者』は映画を先に観ていて、最後拓人のTwitterの呟きが怒涛のように流れ、舞台形式で拓人の内面が見えていく映画の構成と見せ方が好きで、SNSの見せ方って本だとどう表現するんだろう?と気になっていた。文でもすんなり入ってきたし、ギンジと隆良の比較が分かりやすかった。
正直、二宮拓人は自分に重なる部分が多すぎる。面接練習が恥ずかしくて耐えられないこと。気にしないようにして -
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ネタバレ自分は多様性に理解がある、という姿勢の傲慢さ、多様性、という言葉が誰かを追い詰めていること、正しさという名のナイフ。自分の浅はかさを気づくにいたったけど、じゃあどうすればいいのだろう。読者に問いを投げかける本だ。結局何もできないと思い至って行動を止めるのではなく、万人に受け入れられる行為はないのだから目の前から行動していくしかない。それで八重子は行動したんだけどね。八重子もマイノリティ側で悩んでいたはずなのに、圧倒的マイノリティの前ではマジョリティになってしまう。相対的に八重子の悩みも軽く見えてしまうのもどうなのか。そこにも問いが立つ。
生殖記もエッセイも読んだけど、遠藤周作との共通点を感じる -
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ネタバレタイトルの「メガチャーチ」は、たくさん人が来る教会のような意味で、宗教的な、たくさん広める的な推し活にぴったりだと思った。
一番共感できた、武藤澄香は推し活で変われる的なところが好きだった。
久保田慶彦は「孤独」が嫌いで、アイドルの、商売で使う駒の垣花道哉を友達と思うところが好きだった。
しかし、会いに行くと垣花道哉にはもう仲間がいた。
この二人は武藤澄香を経由して仲良くなれる気がする。
隅川絢子は視野を狭める物がなくなると視野が広くなることがわかる存在。
わたし的にTomoyoさんに影響された隅川絢子は推しに出会う前の武藤澄香の、行動力進化版。
要するに世界は大変なのに安全圏か -
Posted by ブクログ
ネタバレどれも面白かったんだけど、特に、初めてのバイトで結婚式場でお酒を頼まれた時にお酒の名前じゃなくてその人の名前を聞いて回ったエピソードで爆笑した。
そしてクライマックス。
『肛門記』
『尿道カテーテル。』
巨大なフォントにするのやめてwww
読んでるのが電車の中とかじゃなくてよかった。
…と安心したのが早かった。
―『スタバのストローよりは細い、だけどマクドナルドのストローよりは太い、系列でいうとドトールのストローほどの直径の管が、私の陰○からにょきりと生えている。』
きええええ!今まさに私ドトールでこれ読んでるんですけどwww
やめてやめてやめて!
…と悶絶した読書体験でした( -
Posted by ブクログ
最初から最後まで1日で一気読みしてしまった。
就活、社会人になる前の価値観や考え、未来への不安など、学生時代の最後の悩みの部分が、当時自分が大学生、あるいは社会人になりたての頃に読んでてたらもっと本の印象も変わったのかなあと思ったのが、最初。
ただ、読んでいくにつれて、これはどの年代の人でも就活を経験した人々にとっては、わかる!であったり、いたいたこんな奴〜!っていうようなエピソードが散りばめられており
普段生活の中で一瞬心の中で描いた考えや他人への否定や言葉に出来ない自分の思いをこぼさず拾っていく文章はさすが朝井先生と感じた。
これまで読んだ朝井先生の本は群像劇的で複数人のキャラ達がそれぞれ -
Posted by ブクログ
ネタバレ表題作、友達同士の価値観の違いを描いた話だったけれど、渡邊くんと雪子の距離感は心にくるものがあった。
身体が近付く描写が好きだった。性描写のシーンは虚しくて美しかった。渡邊くんと身体が交わっていく、お互いがお互いを愛おしく思っている、でも雪子は頭の中では音楽と向き合っている、そのコントラストが綺麗だった。決して渡邊くんを粗末に扱っているわけではないと感じる。なぜか、渡邊くんに集中していないとは受け取れないあたたかさがあった。
薫との価値観の違いは節々に描かれていたけれど、渡邊くんとの長い関わりがあるからこそ浮かび上がる違和感を自覚するシーンが苦しかったし、その寂しさが尊かった。