朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
感想を書くとなると過去一難しいかもしれない。
水に性的興奮を覚える者たち、男性恐怖症、性行為が進むにつれ妻が涙を目に溜める姿を見て性的興奮を覚える人など様々な人物が関わり合いひとつのストーリーを作っていくのが面白かった。
そして各自が自分自身の正欲をぶつけ合って知らないうちに相手を傷つけてしまっているところに私もそうなっているのだろうなと思い恐怖を抱いた。
性的マイノリティや多様性という言葉は、打ち明けても周りから引かれない者が使える表現で、多数派が想像しえない性欲を抱いている者は内にずっと秘めておかなくてはならないというところが非常に印象に残った。
多数派を踏み抜いていかなければならないとい -
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かつてのスター像は、誰が見てもスターと認めざると得ない何か1つのことに特別秀でた、そんな人だった。じゃあ、現代のスターって?
往年のスターに憧れたショウゴとチサ、自分の価値基準で物事を選び取るコウ、要領よく時代を乗りこなす泉。そして、バズや数字を優先する現代的な大人たち。
プラットフォームの変化によって、自分が信じてきた価値観が通用しなくなっていく中で、ショウゴは「正しいこと」や「質の高さ」だけでは作品を世に残せない現実に苦しむ。
印象的だったのは、最終的にショウゴが他者の価値観を否定するのではなく、それぞれに異なる基準や居場所があることを理解したうえで、それでも「越境しますよね、素晴らし -
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ネタバレ衝撃的。多様性に対する考え方が変わる。ガツンときた。
自分が想像できる"多様性"だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよなーー。
これに尽きる。
多様性とは自分とは違う他者を理解することではなく、自分の理解を超えた他者が存在することを認めることである…と感じた。
物語冒頭、逮捕された3人がなぜ逮捕されたのか…全然分からないまま物語は進む。むしろ物語は容疑とは逆ベクトルは進んでいく。
あの結末へどう繋がるのか、想像もできないところが凄い。
検察の寺井は自らの性欲から目を逸らし、他者の性欲も否定し、そしてこの物語に終止符を打つ。この物語を否定することでテー -
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朝井リョウ版「世にも奇妙な物語」。どの作品も想像を超えた結末で圧巻だった。
解説によると、5つの短編から成る本作品もはテレビ番組の「世にも奇妙な物語」の2時間5本立ての構成を意識したとそうだ。世にも奇妙な物語への愛が伝わる。
作者のあとがきによると、作者は 「どうしてこの小説を書いたのか」と物語に背景を求めてしまうことに苦痛に感じていると言う。
一方、世にも奇妙な物語は、理由を求めなくていいため、「深く呼吸ができるオアシス」だそうだ。
生き生きと書いている作者の姿を想像してしまう。
中でも『リア充裁判』が面白かった。
舞台は「コミュニケーション能力促進法」
が成立した日本。「日本人らし -
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映画の方は1年ほど前に見たが小説は初。朝井リョウは久しぶりだったが衝撃を受ける作品だった。
途中から顕著だが登場人物が意志を持って動いている。本当に「生きている」。一人一人が信念から行動しており、その情熱がひしひしと伝わる。それに加え、彼の文章にも殴られる。小説を書くのがうますぎる。会話の中に挟まれる文が真髄を捉えすぎていて開いた口が塞がらない。結論が出ない話ではあるが、それでいいと思わせられる。『何者』もそうだったが朝井リョウは現代に求められすぎている作家だなと。東野圭吾や村上春樹とは違った形で現代小説の権威となるべき存在だなとこの作品を通して感じた。