朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
折り目が大量
ひとつのテーマに対して複数の視点が入れ替わりながら、心の動きを描いている朝井リョウらしい小説構成
途中何度も胸が詰まった
テーマである、映像業界の変化
過去自分が目指していて、かつ飛び込んだものの早期離脱した業界だったから、もしも別の世界線だったら、、、という疑似体験ができた気がする
YouTuberも映画もどちらも好きな立場からして、読み進めるのが興味深かった
主人公2人のどちらにもとても共感できたし、どの登場人物にも共感できた
時代の変化に適応するのが正しいのか、時代遅れと言われようが古き良きを大切にし続けるのが正しいのか、正解は無い
自分が本当に大切にしたい信念は -
Posted by ブクログ
ネタバレ吾輩はちんこである、っていう話。ほぼ哲学。
生きるために監視カメラを求めていて、ちゃんと共同体の一部にならないと食っていけない、ああ、資本主義社会を生きる人間だなって思った。
いわゆるマイノリティの人たちは、なんでそんなに自分たちを自分たちで差別するんだろうって思ってた。現実は、拡大発展成長をあたりまえに望める人、右ききの人が生きやすい社会なのか…と納得した。
あと、人が恋愛を語りたがる理由もわかった気がする。大好きな友達と恋人の違いは何?結局みんな生殖器なんだ。
行動しなかったことによる後悔と、人へのねたみ、あるのかな〜?やっぱ思い立ったら行動すべき?
颯とランチした時から何かあるか -
Posted by ブクログ
ネタバレ再読。私は正欲を読んでから、気軽に多様性という言葉を言えなくなった。読んだ人みんな分かると思うけど。
帯にあったけど、読む前の自分には戻れないよねぇ。暴力的に自分の中に入り込んでくるよねぇ。
私は共感できるような登場人物はいない。最初傍観しながら第三者目線で読んでた、マイノリティの気持ちも分かりますよって気持ちで。そしたら、殴られたねぇ。なんで気持ちを理解する側なんだって。
2回目読んで、八重子と諸橋くんは最後分かり合えそうだったんだと初めて気付いた。途中から八重子のことちょっと引きながら読んでたけど、大事な登場人物だった。あぁ〜面白かった!
どうして朝井リョウさんはこんな本も書けるんだろう -
Posted by ブクログ
作者と年齢が近いこともあり、Twitterの感じとか当時の就活の辛かった状況がめちゃくちゃリアルにフラッシュバックして、ずっと心が痛いまま読みました。
精一杯やってるのに、なかなか内定が出ず、みんな余裕がなく不安だから友達同士なのに、マウント取ってみたり、自分を肯定するために他人を遠回しに否定してみたり、自己分析すればするほど自分が分からなくなるうえで、自分が何者かであることを他人に伝えないと受からないのではないかという渦の中にいることが本当に辛かった。
とにかく不安で焦燥感に押しつぶされそうで、周りや自分の状況と距離を置いて、全て分かったような態度で、他人を小馬鹿にすることで、なんとか自 -
Posted by ブクログ
ネタバレこんな素晴らしい作品あるなんて知らなかった!
なんで話題になってないの??
もしや知らない間になってた??
なんとなーく目に止まって読み始めました。
本当に朝井リョウは、私たちが日頃感じてるけど、
言語化できていない複雑な気持ちを
解像度高く表現してくれますね^_^
自分が正しい!数字が1番!
人と比べたい!人に勝ちたい!という性格の私に
ぐさっと刺さる本でした、、、
多様化な現代、それを受け入れような現代
だからこその悩みを描いた内容。
10年後はこんなこと当たり前で悩みすらしないのかな?
◯誰かがしてることの悪いところよりも、自分がしていることの良いところを言えるようにしておきた -
Posted by ブクログ
ブラボー!!これはおもしろい!
映画祭でグランプリを受賞したコンビが、それぞれ名監督への弟子入りと、YouTubeの製作者という真逆の道を選ぶ設定が、純粋にすごく興味を持てるし、結末を楽しみに読めた。
正統な映画作りで品質を追求すれば、世に出すまでのハードルが高く、高価格で、持続可能性が問題になる。
YouTubeは無料ゆえに拡散されやすいけど、消費されるスピードが早く、質の担保が難しい。
2人がそれぞれの道でぶつかる困難や、自分とは違う方向性の人に対して抱いてしまう反感など、起こりうるだろう事が詳細にたくさん描かれていて、作者の鋭さと想像力に脱帽。
単純に別の道を歩んだ2人だけでなく、