朝井リョウのレビュー一覧
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ネタバレ「あんたもさ、子どもができたって言われてから今まで、うれしいって本気で思った一秒くらい、あったでしょ?すぐ別の気持ちに呑み込まれたのかもしれないけどさ、でも、その一秒だって誠実のうちだと思うよ」
「っていうか、いきなり百パーなんて無理じゃん!誠実への一歩目も、誠実のうちに入れてあげてよ〜」
何者で出てきたキャラクターやその周りの人たちの過去とそれからの話、といえどれも単体でも十分楽しめる短編集だった。
この作品を通して朝井リョウ先生の、どこにでもいる人の、日常の中で人に話せない、伝えにくいけど本人にとっては無視できない感情を掬い取るのが本当にうまいなあと思った。
・中高生が気軽に口に -
Posted by ブクログ
2026.06.02
『イン・ザ・メガチャーチ』を買いに行った書店で『ゆとり3部作』を見つけてしまい、先にこちらを手に取った。
なんなの、この方は。カットモデルとか島旅行とかコンカフェとか、こんなにもキラキラな大学生活を送っていたはずなのになんでこんなにずっこけてるの。特別真摯にでもなく、かといって世を上から見下ろすわけでもなく、ごくふつうにふつうに何にでも向き合ってきたからこその、それを俯瞰したらおもしろかったという感じだろうか。
たぶんそれほど話は盛ってないだろうに、まあおもしろい。おもしろすぎて声出して笑ってしまうので外読みはお勧めしない。笑い倒して気持ちよく安らかに眠りにつくため -
Posted by ブクログ
やっぱり言語化力が優れすぎている。自分がうっすら思ってたと思われることが明確な言葉にされていて、言語化されたことで本当は違う可能性もあるのに、自分は元々そう考えていたって思っちゃう。そういうレベルの言語化の高さだった。
以下は、はっとした文章
できないことができるようになっていくなんて、もちろんワクワクする。世の中はどんどん便利になっていくし、目標の達成に費やす時間や手間だって大幅に省ける。だけど、だからといって、これは意味がないから、これは無駄だから、とあらゆるものを削ぎ落としていったら、そこに残るのは、誰にとっても必要なもの、誰にとっても意味があること、それだけだ。たったそれ -
Posted by ブクログ
ネタバレあらすじによると、「【何者】に潜む謎が今明かされる」とのこと。謎なんて潜んでいたっけ? と思いながらページをめくったけど、確かに『何様』を読んだあとは『何者』に厚みが増している気がした。
明かされる謎というのは、
第一話は「なぜ光太郎は出版社ばかり受けているのか」。『何者』でも言及されていたけど、本当の話だったのか。爽やかで心洗われるよう。ただ、翻訳家になりたいならアメリカより国内の文学部に行ったほうが早いよなとは思う。翻訳は英語力より日本語力なので。
第二話は、「なぜ理香たちは付き合って間もないのにルームシェアをしているのか」。まさかルームシェアから始まった付き合いだったとは。『何者』か