朝井リョウのレビュー一覧

  • 何様(新潮文庫)

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    謙遜もなく、虚勢もなく、20代という年代の疑問なり、葛藤なりを素直に描いていると思った。
    学生とは違う、社会人として20年過ごしてきた人とも違う、これからどのようにでも選択できる危うさと自由を持つこの年代の不安げで挑戦的な行動と考えがすごくみずみずしく、まぶしい。

    読むのは2度目なのだが、何歳の時に読むと共感できるのか、感動できるのか、嫌な気持ちになるのかは人それぞれだと思うけれど、私は今読んで好きな話と、なんとなく気持ちが沈む話は入れ替わっているような気がした。

    何様!何様?といつの間にか経験を積んだと思っていた、人生の荒波を乗り越えてきたと思っていたけれど、それはとても危うくて、自分勝

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    2025年12月07日
  • 風と共にゆとりぬ

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    何気ないことでも捉え方で面白い話になってしまう。
    自分のことも少し俯瞰で見て、面白い体験として語れたら良いと思った。

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    2025年12月07日
  • GOAT Summer 2025

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    ネタバレ

    気になったところからつまみ読み。

    三浦透子さんのエッセイ、これは時を置いてまた読みたい。
    私も、”自分の倫理観を育てる努力”を見習って実行しよう。
    また、三浦さんがいつか振りがざすかもしれない大きな刀とやらを見てみたい、そんな気もしている。

    最近、短歌を読み始めた。
    千早茜さんのエッセイ中にある日記を読みながら、この感覚短歌になりそう、と思う箇所についつい付箋を貼った。
    歌を沢山読みたくなった時、まずは日記を認めてみる、その中からこの感覚忘れたくないと思う場面を短歌にしていく。
    旅に出たら、やってみよう。

    掌編とはなんぞや、それも知らずに読んだ方丈貴恵さんの「落書き」。
    うん、掌編を知ら

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    2025年12月07日
  • 何者

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    当時の就活生だったせいか、あの自意識とか足の引っ張り合いがグサグサ刺さって痛い!
    私に友達がいない理由もわかって余計に痛い。
    『桐島』のようなスクールカーストを避けたくて、『何者』のような上辺の付き合いを避けたくて、その中に身を置いていたら絶対に自分も同じような奴になる素質があるとわかってたからこその防衛本能だったんだ。
    でもそれって逆をいうと逃げてただけで、そんな社会の中でも仲間づくりの努力を怠ってきたからだと、これまた自分の深いところにブーメランが返ってきてとにかく痛いよ!!!

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    2025年12月07日
  • 何者

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     人間ってものを表した小説だと思った。
     自己顕示欲や嫉妬など、自分の事を棚に上げて、会話してしまった事を思い出して反省してしまった。
     三浦大輔さんの解説で、朝井さんは、この作品を自分の戒めではなく、多様な人材の存在を肯定していると解説していた。解説を読むことでありのままの自分も大切にすべき思った。
     俯瞰して物事を見ること、もがいて生きること二つとも場面を見ながら行わないといけないと感じた。

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    2025年12月06日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    エッセイはあまり読まない。作家個人より、物語の方に興味があるし、その人が人として魅力がなかったら、作品まで魅力を失うから。でも、これは読んでよかった。エッセイで声が出るほど笑ったのは初めて。

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    2025年12月06日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    エッセイ本っていいなァ~と久しぶりに読んで思った(^^)
    旅の話も全てウンピに帰着する点も自分の人生にはない視点だったので、大変面白かったなァ~
    メディアで見る朝井リョウさんガリガリに見えるけど意外と体重増加してた時期があるのね~パーソナルジムの話が1番共感したカナ(^^)、そやねん目標ない勢はしんどいねん

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    2025年12月06日
  • そして誰もゆとらなくなった

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    何回読んでも最高に面白いです。さくらももこさん目指して、無限にエッセイ書き続けてほしいです!お願いします!

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    2025年12月05日
  • 桐島、部活やめるってよ

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     きたごやたろうさんにオススメしてもらい、手にとりました。

     青春〜
    教室カースト 1軍 2軍 
    イヤな感じがする。 経験というか 感じながら生きてたなと振り返る。

     今の学生さん達も、そんな経験しているのかな〜
    みんな一生懸命に生きてるだけなんだと思うんだけどな。


     映画化もされ、この本も知ってはいたけど、今まで手にとらなかったことを後悔・・・。

     1人で生きてない 少しずつどこかで関わりながら生きてるんだなと感じた。

     宮部実果、ぎゅっとしてあげたい!

    きたごやたろうさん、ありがとうございました!
     
     

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    2025年12月05日
  • スター

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    ネタバレ

    私はYouTubeを拠点に活動するバーチャル配信者…VTuberだ。

    そして同命者(≒私の中の人)は、まがりなりにも、とある別の創作活動をしている。
    そんな同命者は、自身もむかしは尚吾のような考えを持っていた……。
    そのことを、思い出させられたみたいだ。

    「歴史に名を残したい。
    一流のものに触れるべき。
    クリエイターたるものストイックたるべき。」……。

    ただ、大人になった今、作中尚吾に覚えていたのは、ある種の同族嫌悪だったのかもしれない。
    あるいは嫉妬だったのだろうか。

    その教えをまさしく実行し、実現せんとする一人の青年に対しての。

    同命者は、その「べき」を頭の中で盲信しつつ、実行で

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    2025年12月04日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    ネタバレ

    読み終わった後に、もう一度序盤のページを開いて読み直した。
    p22の雄介のセリフ
    「小さなころからずっとずっと一緒で、二人でいろんなことを助け合ってきたのに、あの瞬間だけ、助けることができなかったんです。二十年間の中で、あの一瞬だけ、俺はどうすることもできなかったんです。そのことがずっとずっと許せなくて…こいつの人生が止まった瞬間に何もできなかったから、せめて、こいつの人生がもう一度始まる瞬間には、絶対に立ち会いたいって、そう思ったんです」
    この言葉の背景を知ってしまった今、もちろん素直には受け止められない。
    自分本位過ぎるほどの裏面を知ってしまった今、
    ここに純粋な友情は見えない。

    オンリ

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    2025年12月03日
  • 何者

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    これめっちゃ好き。
    映画が好きだったから購入。

    映画とはまた違う、自分の想像で読めた。
    だけど、佐藤健や有村架純、菅田将暉、二階堂ふみが頭にずっといて、映画を文字で読んでるみたいだった笑

    でもやっぱりこの書籍は好き。
    自分も就活で悩んだ分、リアルで良かった。

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    2025年12月02日
  • 世界地図の下書き

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    ネタバレ

    ただ重いだけの話じゃなくて希望が見える素敵なお話

    最後に太輔くんがみんなに行かないでって言えたことが、ずっと本心を黙っていた太輔くんにとって大きな成長だと思った。よかったね

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    2025年12月01日
  • 風と共にゆとりぬ

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    肛門の話だけで、こんなにボリューミーで面白く描ける人がいるんだと思った。
    疲れた時、集中できない時、読みたい本になった!

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    2025年12月01日
  • 風と共にゆとりぬ

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    大好きなシリーズです。

    エッセイなのに、しかも面白い話ばかりなのに、
    ボリュームが多過ぎてびっくりしました。

    痔瘻にはなりたくないと、ひしひしと思います。

    でも個人的に前作の方が声を出して笑ってしまった。
    やっぱり大学生という生き物が、この世で1番面白いのかな

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    2025年12月01日
  • 時をかけるゆとり

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    とにかく笑える本
    思わず声を出して笑っちゃうので読む場所注意

    このシリーズを読み進めると痔に詳しくなれます。
    気をつけようと思います。
    個人的にお母さんのお話が1番好きです。

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    2025年12月01日
  • 星やどりの声

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    朝井リョウさんの過去作を読んでみたくなり、この作品を読みましたが、まさに大満足でした。

    表題の「星やどり」という名前の喫茶店を舞台に、6人兄弟姉妹の視点で物語が進んでいきます。

    家族であり、長い時間をともに過ごしているからこそ他者には、言えない気持ちを抱えている。
    物語が進むにつれ様々なきっかけにより気持ちが爆発してしまう。そんな場面の表現が素晴らしいので、ぜひ読んで欲しいです。

    映画での映像でも見てみたい作品でした

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    2025年12月01日
  • スター

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    ネタバレ

    自分の好きな作品について、どうかその作者が作りたいものを作れていて、それによって生活も満足に成り立っていると良いと思う。

    ただ現実はきっと作りたいものを作っているだけじゃない。
    プロとして生活のために制作を選ぶことは、自分の好きなことだけをやれるわけではない。
    安定したクオリティ。予算内での模索。定められた期間。
    何よりも、売り上げ。
    需要を満たし、経済活動となること。
    それによって自分が生活していけるということ。

    主人公の尚吾と紘は、共作映画で受賞してから方や伝統的な監督路線へ、方やSNS中心のファストコンテンツの方向へと向かっていった。
    前者は裏打ちされた信頼があるものの多様化する社会

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    2025年12月01日
  • 時をかけるゆとり

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    インザメガチャーチを読んでからの時をかけるゆとりでした。朝井リョウってこんな面白い人なの!?電車や休憩時間に読むべきじゃなかった。本を読んで笑ったのは初めてでした。

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    2025年11月30日
  • 桐島、部活やめるってよ

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    ほんとうに表現が秀逸すぎる(泣)
    特に前田涼也回の描写に、ぐわあああってなる

    大きく目を見開いて、その目の中に、これでもかと言うくらい僕を写して、立っていた
    僕もなんとなく、そのふたつの綺麗な目を見つめたままでいた

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    2025年11月30日