朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
出色の出来。2012年刊行のため、SNSがTwitterメインなのは時代を感じるが、就活事情はおおよそ今も変わってない。就活生のマインドも6人の登場人物とほぼほぼ変わってないはず。むしろアルゴリズムに毒されて選民意識が加速しているかもしれない。また、今は「冷笑系」というワードが人口に膾炙したが、当時もそんな人間はいたし、むしろ誰しもが一歩引いて、斜に構えて他人の行動や言動を蔑む一面は持っている。ただその一面に足を掬われるのも事実だと、就活を10年前には終えた30代になって痛切に感じる。
それぞれの心情に甚く共感できるが、やはり最後は真摯に誠実に向き合うことなのだと、この作品は伝えたかったのでは -
Posted by ブクログ
ビジネス書から小説へ。私の価値観を根底からひっくり返した一冊。
もともと、読書にハマったきっかけは自分の知識をアップデートするためでした。
仕事に役立つビジネス書ばかりを読んでいたのですが、最近になって小説の面白さに気づき、今はすっかり小説を読みふける日々を送っています。
そんな自分だからこそ、単なるエンタメにとどまらない、確かな「気づき」をくれる小説が好きなのですが、まさにこの本がそうでした。
読み終えた今、自分のこれまでの価値観が根底からひっくり返されたような心地がしています。
「興奮するものが人と違う」
たったそれだけのことで、この世界は一気に生きづらくなる。
世間一般の「普通」と欲 -
Posted by ブクログ
ネタバレ多様性という言葉が流行っているが、それは自分の尺度でしか物事を見ることができず、自分の想像にも及ばないものがたくさんある。物事を自分の尺度で善悪に分けるんじゃなくて、無関心が1番の優しさなのかもしれない。自分が理解できない考え方があるっていうことを知っておくことが大切である。自分が全て理解できると考えることは、自分にとってはそれは優しさであり正義であり多様性なのかもしれないが、ある人にとっては迷惑であり理解不能なことになる。それは自分自身が満たされるだけの行為である。
自分の考え方が社会と全く異なり、ほとんどの人から理解されなかったらほんとに生きづらい。それを少しでも紛らわすために、同じような -
Posted by ブクログ
朝井リョウが送るユーモア系エッセイ集。気軽に読めて、どこか心に残る夏休み前にぴったりの1冊でした!個人的には『地獄の100キロハイク』がお気に入り。僕も100kmウォーク大会に出ているので、休憩所まで「あと少し」から長かったり、深夜の辛さから来る「何で出たんだろう」という後悔、それでいて途中で諦めるのは「今後も何も成し遂げられない気がする」という奮起、どれもが共感できて嬉しかったです。
筆者自身はバスローブの仮装で雨に打たれゴールしたそうですが、これは本当に凄すぎます。気力、体力を容赦なく奪いに来る雨に打ち勝ってやろうという強い精神が、重厚な長編小説の執筆を可能にするのでしょうか。
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