朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
やっぱり痺れる〜〜気づいていなかった現実を、気付かないふりしていた現実を、無理やり突きつけられるような感覚に陥った!
自分が安全な場所である多数派の側にいることを自覚しないまま、軽々しく「多様性」という言葉を使っていたのではないか、そんな恥ずかしさにチクリと胸の痛みを覚えた。
恋愛の形も幸せの形も人それぞれだとか、結婚は必ずしも必要ではないとか、今は多様性の令和の時代だよ?とか、そうした言葉を簡単に口にして生きてきた。けれど一方で、社会が異常と呼ぶものに触れた瞬間、自分の中に確かな嫌悪感がしっかりと生まれてしまった。その事実に気づいたとき、自分の中の矛盾に突き当たる気がした
自分が語ってい -
Posted by ブクログ
ネタバレああ、朝井リョウ。本当にだいすきです。自意識過剰なせいで腰が上がりきらずファンレターを送ったことがないけど、ファンレターを贈らずともあなたとはどこかで出会い友だちになれるのでは?!なりたいんですけど?!と、可能性に賭けています。だいすき。
「本書はなぜか書き下ろしです」ラストまで最高★
ただ何も考えず笑えてあーあおもしろかった〜っていうのが基本だったけど一つ取り入れたいわ!と思ったのは、旅先(それ以外もだな)での自分の期待値のコントロール?について。期待を下回ってきた時、「こんなものか〜」って素直に言いたい。それ以上でもそれ以下でもないからむやみに意味づけをしたりしたくない。私はそういうこ -
Posted by ブクログ
最後まで油断も隙もない!
しびれた!好きすぎる一冊
短編集で読みやすくて、色んなストーリーが収められているけれど、どの物語にも共通しているのは、後半からラストにかけて一気に180度世界がひっくり返るような展開。裏切られるというか、度肝を抜かれるというか、その瞬間がたまらない。
そして最後の最後!
想像のさらに斜め上をいく展開が待っている…。
まさか、そんな視点があるなんて、、と思わされた、、。
ここまで読んできた物語があるからこそ、最後の話がより強く響いた
むしろ、それまでの物語はすべて、このラストのための序奏だったのではないかとさえ感じた!
ぜひおすすめしたい一冊!
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ネタバレ 購入済み
色々な意味で刺さった
INFP気質があり、学生で、現在進行形でオタク仲間とオタ活に励んでいる自分には深く深く刺さりました。途中の描写は少し、いやかなりダメージを負いながら読みました。でも、その痛みも含めておもしろかった。
印象に残っているのは、久保田さんと道哉がカフェで会話しているシーン。道哉の台詞がつらつらと続く中で、「つまり何が言いたいの?」と思いながら読んでいたら、まさに同じようなことを久保田さんが漏らしていてびっくり。この時の道哉のような台詞って意図的に書けるものなんだ、と唸りました。朝井リョウさんの文章力に脱帽です。 -
Posted by ブクログ
自分にとって正しいことが他者にとっても正しいこととは限らない。よく耳にするとこであり、しばしば意識に上ることである。しかし、その想像力の乏しさを痛感させられた。
「マイノリティ」とあるグループを称することの烏滸がましさを感じた。社会的に「正しい」とされる側が設定するレーベルには、「正しくない」者に対する嫌悪感が少なからず含まれているのではないか。
自分には理解し難いもの。それは程度の差こそあれ誰しもが誰しもに感じることである。それを「一般的」な基準で区別し差別し、行動に移せば犯罪であると誰が取り決めることができようか。社会が当たり前とし、生まれた時からそこにある家族(それが完全な形でないとし