朝井リョウのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレいい話で、面白かった。
朝井さんの書く高校生や大学生の内情はほんとうにリアリティがあって感動する。小春が祐介と付き合った理由がとても胸に刺さる(彼氏の夢=アタシの夢、とつい依存してしまいそうだけど、真逆から始まって最後には自分を見つける小春は強い)。
ただ、朝井さんが極めてお若い頃の作品だけあって、「親」の描写には違和感が…
フィクションだからもちろんリアリティがなくてもいいんだけど、子ども達のリアリティが色濃過ぎて、そちらと比べるとどうしても。
最後の琴美の物語がほぼ「親」のストーリーになるので、ラストは涙ぐんだけど、読後感はあまり良くなかった。
いくら実家の家族が大事でも、妊娠初期にフル -
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Posted by ブクログ
ネタバレ悪くはないけど「何者」と比べると落ちるかなという評価。「何者」が良すぎてハードル上がっていたというのはある。
どの話の主人公もどこか捻くれていて作者らしさがあり、表題作でのミスリードの誘い方も流石に上手い。
……んだけれども登場人物の言動に対する説得性や女性の描き方の2点が少し弱いと感じた。
具体的にそれが顕著だったのが「ハートの2」
①登場人物の言動に対する説得性
むつ美は自身の過去を振り返るなかで、表題作ではむつ美に声をかけていた(はずの)美知代の名前すら出てこず、反対に小学校時代にむつ美に話かけている描写があまりなかった愛季の名前はしっかりと出てきている。
「何者」では二宮拓人が終盤 -
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Posted by ブクログ
★★★ 読めて良かった
両親を事故で失い、伯母夫婦に引き取られたものの虐待を受けるようになってしまった太輔は、児童養護施設で母のような佐緒里、同級生の淳也、その妹麻利、おしゃまな1つ下の美保子と出会い、数年の月日を過ごした。高校卒業を間近に控え、受験に向け準備を進めていた佐緒里だったが、彼女の進学の夢は親戚からの就職の指示により絶たれてしまう。そんな彼女の願いを少しだけでも叶えるべく、太輔たちは作戦を始める。
児童養護施設を舞台にしているだけあり、いじめや虐待など、それぞれの抱える問題は重い。その重さを、安易なハッピーエンドには落とし込まず、かといって希望のない終結ではないのが良かった。
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Posted by ブクログ
28人の著名人が紹介する大好きなお店。食べ歩きが趣味の人にピッタリの本でした。餃子が美味しそう。食べたいっ
美味しい物を食べる時ってほんとに幸せ。外で食べると、意外な食材の組み合わせとか、味付けとか参考になる事がいっぱい。帰ってから、新メニューに挑戦するのもいいな。
私のお気に入りの和食屋さんは、マスターが骨折してしばらくお休みだったけど、今週から再開。今が旬の鱧食べたいなぁ。年に一度のお楽しみ。スーパーの湯引きは細かな骨が気になり残念な時があるけど、こちらは骨切りが上手い。生肝を胡麻油と塩で。揚げたらサク、ふわ。煮ものとの優しい味わい。しゃぶしゃぶは、さっとくぐらせ、はながひらいたら食べ -