朝井リョウのレビュー一覧

  • 世界地図の下書き

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    ネタバレ

    「泉ちゃんもきっと変わらんってこと。ぼくらが全校分のランタンを作ったとしても、人をいじめるやつはいじめ続ける。約束とかそんなん、あいつらには関係ないんや」
    いじめてくる奴らは一生変わらない。
    「いじめられたら逃げればいい。笑われたら、笑わない人を探しに行けばいいの。」
    逃げることは悪いことではない。
    自分も子供の時を思い出しました。
    子供にも子供同士の人間関係があって、悩みがある。

    新しい場所はどうなるのか分からなくて怖いと思うけど、この子達が希望を持って強く生きていってほしいと思いました。

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    2025年02月25日
  • 星やどりの声

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    メイクと自転車の理由がわかってブワッって涙が出た

    ファミレスにいるだけで…ふんわり疑惑を持つくらいはいいけど確信的?
    あと、長女さんにお願いしすぎ…と思ってしまった

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    2025年02月13日
  • どうしても生きてる

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    ネタバレ

    朝井リョウさんの現実の切り取り方、理解の深さには毎回ハッとさせられる。
    身近にいるけど何考えているのかわからない人って、実際は多分こんなこと考えているのかな。
    と思わせてくる。
    最後の、引き当てるというテーマが誰しも共感できるだろうし、私も刺さった。
    なんで私がこんな目に、という不運を肯定的に捉えようという自己啓発本とかはたくさんあるけれど、この話は結論としては似たようなところに落ち着いているんだけど、そこまでのプロセスが人間味をすごく感じた。
    下を見ることで世の中の理不尽さを肯定するような。
    生きているなと突きつけてくる解像度の高さが朝井リョウ全開で読み応えがありました。

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    2025年10月12日
  • 桐島、部活やめるってよ

    匿名

    購入済み

    「桐島、部活やめるってよ」の原作小説は実質、不朽の名作といっていい位置にもうきていると思うし、映画の方は神木隆之介の代表作の一つになっていると思う。
    しかし、少女漫画はその時代の流行り廃りの問題なのか、今読むとなんか辛いものがあったような気がする。
    ただ、巻末の作者コメント、「桐島〜」で本来伝えたかった事について書かれた文章は一読の価値があったと思う。

    #憧れる #感動する

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    2025年02月03日
  • 少女は卒業しない

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    高校最後の日をそれぞれの想いを持って過ごす人たちの話。基本的に淡々と進んでいくけど、ギュッと胸が締め付けられるようなエピソードも多い。

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    2024年12月25日
  • チア男子!!

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    王道の青春いい話なことはわかるんだけど、なんか登場人物多いし、話の流れに意外性とかそんなにないし、読むのが大変なくらい合わなかった。いい話なんだけどね。みんなそれぞれチア男を通して最高の仲間に出会い幸せに慣れてよかったと思う。

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    2024年12月10日
  • わたしの名店

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    著名人達が自分のお気に入りのお店を、エピソードともに描く。それぞれ個性が出ていて面白いし、一話がちょうど良い短さで終わるので、とても読みやすい。

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    2024年12月03日
  • スペードの3

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    一つ目のスペードの3が1番良かった。題名の回収などもあって、最後にはなるほどねとなる展開だったと思う残りの二つは取ってつけたような感じがしてしまった。結局ハート2、ダイヤのエースが何を表すのか自分は読み取ることができなかった。
    三つの作品どれにも言えることとして、変わる瞬間というのは突然やってくるということだ。確かに変わるきっかけはちょっとずつはあったが、最後のひと押しは突然やってくる。結局そこで踏み出せるかどうかが変われるがどうかだと思った。その一歩を踏み出すためにこの本があるのだと感じた。

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    2024年11月26日
  • わたしの名店

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    おいしい一皿と題されてはいるが、決してグルメ店巡りの内容ではない。
    28名の著名な方々にとって、思い入れのあるお店を紹介しながらその由来をエッセイとして綴られている。
    三浦しをんさんを筆頭に、西加奈子さん、瀬尾まいこさん、藤岡陽子さんたちが自分だけの大切なお店を語っておられるのだ。
    単なる食事処ではあるのだが、やはり食と人生の繋がりは人それぞれにあるものだと、読書後に思い至った。

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    2024年11月16日
  • 世界地図の下書き

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    朝井リョウさんのエッセイが好き。小説は「何者」に続いて2作目。

    特別擁護施設の子供達の話とは知らず、「世界地図の下書き」というタイトルに惹かれて読んでみた。

    とてもいいストーリーだと思うけど、読んでいて心苦しくなったので星3つ。もしも私と夫が死んでしまったら、自分の子供達もこの本に出てくる子達のような思いをするのかもしれない、とどうしても考えてしまいました。

    後書を読んで、著者が何でこの話を書いたのか知ることができ、なるほど、と思った。

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    2024年11月09日
  • スペードの3

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    ネタバレ

    悪くはないけど「何者」と比べると落ちるかなという評価。「何者」が良すぎてハードル上がっていたというのはある。

    どの話の主人公もどこか捻くれていて作者らしさがあり、表題作でのミスリードの誘い方も流石に上手い。
    ……んだけれども登場人物の言動に対する説得性や女性の描き方の2点が少し弱いと感じた。

    具体的にそれが顕著だったのが「ハートの2」
    ①登場人物の言動に対する説得性
    むつ美は自身の過去を振り返るなかで、表題作ではむつ美に声をかけていた(はずの)美知代の名前すら出てこず、反対に小学校時代にむつ美に話かけている描写があまりなかった愛季の名前はしっかりと出てきている。
    「何者」では二宮拓人が終盤

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    2024年11月05日
  • わたしの名店

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    そのお店が好きなんだなぁと伝わる内容だったと思うけど、時間がたって、覚えているのは朝井リョウだけ…。

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    2024年10月27日
  • 世界地図の下書き

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    ネタバレ

    これからどんな道を選ぶことになっても、その可能性は、ずっと変わらないの。どんな道を選んでも、それが逃げ道だって言われるような道でも、その先に延びる道の太さはこれまでと同じなの。同じだけの希望があるの。

    逃げることは弱いこと。
    そう思って今いる場所で無理をしている人はたくさんいると思う。そんな人に逃げ道を選んだって良いし、その先にある未来の可能性はどの道を選んでも変わらないと勇気付けてくれる作品。

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    2024年10月26日
  • スペードの3

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    自分を変えたいのに変えられないと思ってる人の背中を押してくれるようなストーリーでした。3つの連作で、どれもおもしろかったです。

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    2024年09月17日
  • 死にがいを求めて生きているの

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    他作品との競作作品で、海族と山族の争いというベースを置きながら、平成を生きる人間を描く物語。軸は雄介という何かへの争いを求め現場への反発を繰り返す人物と、その幼馴染で雄介を見守る智也という人物で、それらの周りの視点から物語が進む。(最終章は智也視点)

    少し競作の軸である海族、山族との紐付けが朝井リョウらしくないファンタジーさを出していたが、その中でも現代のリアルを描く非常に面白い作品だった。
    ナンバーワンからオンリーワンが重視されるようになり、競争から調和へと学校教育など社会が変わった。競争の時代では、他社から明確に優劣を定められることに苦しんだが、調和の時代は自らで自らの優劣を決める必要が

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    2025年12月12日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    中のことを実際わずかながらも知っているだけに、読んでいて苦しかった。
    読んでいる間、フィクションとノンフィクションの狭間で心が動いていた。

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    2024年08月08日
  • 少女は卒業しない

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    先に映画を観てたので、だいたいのストーリーは知ってました。個人的にたしか映画に入ってなかったと思う二篇がよかったので、映画観た方にもおすすめです。

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    2024年08月01日
  • 世界地図の下書き

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    じんわりくる作品。施設に預けられた子供達の物語。

    すべてがハッピーエンドではなく、現実的。

    朝井リョウは心の機微を描くのが上手い。

    ダメなら逃げるのもいい。希望は減らない。ところで、太輔の叔母とはどうなったの?

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    2024年07月30日
  • スペードの3

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    あっという間に読めたが、作者が伝えたかったことは何か?

    自分は変わらないといけない?

    変わらなくてもいい?人それぞれ悩みがある?色々考えさせられた。

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    2024年07月30日
  • 世界地図の下書き【電子特別版】

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    ★★★ 読めて良かった

    両親を事故で失い、伯母夫婦に引き取られたものの虐待を受けるようになってしまった太輔は、児童養護施設で母のような佐緒里、同級生の淳也、その妹麻利、おしゃまな1つ下の美保子と出会い、数年の月日を過ごした。高校卒業を間近に控え、受験に向け準備を進めていた佐緒里だったが、彼女の進学の夢は親戚からの就職の指示により絶たれてしまう。そんな彼女の願いを少しだけでも叶えるべく、太輔たちは作戦を始める。

    児童養護施設を舞台にしているだけあり、いじめや虐待など、それぞれの抱える問題は重い。その重さを、安易なハッピーエンドには落とし込まず、かといって希望のない終結ではないのが良かった。

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    2024年07月29日