国内小説作品一覧

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  • 陰陽師 榊原朧のあやかし奇譚
    -
    祖父の死から怪奇現象に悩まされる志波(しば)明良(あきら)22歳。幽霊に襲われたところを絶世の美貌を持つ陰陽師・榊原(さかきばら)朧(おぼろ)に救われる。榊原に除霊してもらった志波だが、高額な除霊料に加え、大事な壺を割ってしまう。借金のかたに彼の下で“シバコロ”と呼ばれ、こき使われるが…。榊原は腕は一流だが、実はかなりのくせ者!そんな榊原の無茶ぶりに振り回されながらも、依頼主たちの心に潜む“謎”を解くため奔走する志波。凸凹コンビは皆の救世主になれるのか…!?
  • 変な女の書いた101行の小説
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 妄想と現実の境界で溺れ続ける主人公。その狂気が加速していく様を、101行の文章で表現した小説。この物語の主人公は、「私」に仮託された亜妃ではない。深い闇から薄明を経て徐々に白んでいく世界の明るさを浴びざるを得ない「あなた」自身である。101行の文章で構成されたページたちに横たわる、膨大な行間と行白に漂う「文字のない世界」に記されるはずだった言葉たち。彼らを探す時間は、この本に小説を読む新しい楽しみ方を教えてくれるだろう。ノンブルはKの濃度表記も兼ねているので、電子書籍用カラーチェッカーとしても便利にお使いいただけます。
  • 許してよ、ダーリン
    -
    彼女は言う。「あの頃から早希は変わったよ」と。 彼は言う。「早希は変わってる」と。 「好きな人の一番になるよりも、二番がいいに決まってる」 早希は、一体何者なのか? ――これは四人の視点から語られる、ひとりの女の物語。
  • 輪が廻る
    5.0
    高校時代の友達が3人、東京の家に来る。1人は半年ぶりに会う仲良し。もうひとりは普通。最後の1人は……。 7年ぶりに会う友達は、用事があったようだ。わざわざ田舎から東京に来てまで頼みたい用事とは……。
  • バタフライは笑わない
    完結
    -
    全1巻550円 (税込)
    競泳選手として将来を有望視されていた夏子。高校生になったばかりある日を境に彼女の生活は一変した。他人の視線に怯え、引きこもる日々。そんなある時、夏子は小学校の同級生・沙耶花と偶然再会する。以前とは違う生き生きとした沙耶花、その独特のペースに夏子は巻き込まれてしまう。実は沙耶花は…⁉ 少女の心が解き放たれる、真夏の三日間の物語。第2回文芸社文庫NEO小説大賞受賞作。
  • 鍵屋の隣の和菓子屋さん つつじ和菓子本舗のつれづれ
    3.0
    多喜次は兄が営む『鍵屋甘味処改』のお隣、『つつじ和菓子本舗』の看板娘・祐雨子に絶賛片想い中。祐雨子と兄は幼なじみで、彼女はかつて兄に恋をしていた。少しでも自分を見てほしいとプロポーズした結果、答えは保留。断られたわけではないし、諦めるつもりはない。そして高校卒業後は『つつじ和菓子本舗』へ住み込み、和菓子職人として修業の日々が始まるが…?
  • お嫁さま!~不本意ですがお見合い結婚しました~
    3.5
    恋に奥手な25歳の桃子。叔父のすすめで5つ年上の久人と見合いをするが、その席で彼から「嫁として不足なければ誰でも良かった」とまさかの衝撃発言を受ける。しかし、無礼だけど正直な態度に、逆に魅力を感じた桃子は、彼との結婚を決意。大人で包容力がある久人との新婚生活は意外と順風満帆で、やがて桃子は彼に惹かれていくが、彼が結婚するに至ったある秘密が明らかになり…!? “お見合い結婚”で結ばれたふたりは、真の夫婦になれるのか…!?
  • 君が残した青をあつめて
    -
    同じ団地に住む、果歩、苑子、晴海の三人は幼馴染。十三歳の時、苑子と晴海が付き合いだしたことに嫉妬した果歩は、苑子を傷つけてしまう。その直後、苑子は交通事故で突然この世を去り……。抱えきれない後悔を背負った果歩と晴海。高校生になったふたりは、前を向いて歩もうとするが、苑子があつめていた身の回りの「青」の品々が残像となって甦る。晴海に惹かれる心を止められない果歩。やがて、過去を乗り越えたふたりに訪れる、希望の光とは?
  • 探し屋 安倍保明の妖しい事件簿
    3.0
    ひっそりと佇む茶房『春夏冬』。アルバイトの稲成小太郎は、ひょんなことから謎の常連客・安倍保明が営む"探し屋"という妖しい仕事を手伝わされることに。しかし、角が生えていたり、顔を失くしていたり、依頼主も探し物も普通じゃなくて!? なにより普通じゃない、傍若無人でひねくれ者の安倍に振り回される小太郎だったが、ある日、安倍に秘密を知られてしまい…。「君はウソツキだな」――相容れない凸凹コンビが繰り広げる探し物ミステリー、捜査開始!
  • そういふものに わたしはなりたい
    4.5
    優等生で人気者・澄香が入水自殺!? 衝撃の噂が週明けクラスに広まった。昏睡状態の彼女の秘密を握るのは5名の同級生。空気を読んで立ち回る佳織、注目を浴びようともがく小森、派手な化粧で武装する知里、正直でマイペースな高田。優しいと有名な澄香の恋人・友。澄香の事故は自殺だったのか。各々が知る澄香の本性と、次々に明かされていく彼らの本音に胸が掴まれて…。青春の眩さと痛みをリアルに描き出す。櫻いいよ渾身の書き下ろし最新作!
  • 野獣は甦える
    4.0
    アメリカに潜伏していた伊達邦彦が日本に帰ってきた! 国家安全保障局の罠に陥ち、その指揮下に置かれた邦彦は、組織の情報提供者として日本に滞在する。だが、返還までに日本に拠点を築こうとする香港マフィア「珠江」が接触をはかってきた!? 宿敵の総会屋・秋月との対決、非情の野獣が甦る傑作。
  • 月を撃つ男
    -
    かつて、戦闘機で夜空を翔(か)け昇り、月を撃ち落とそうとした大尉がいた。その孫である刑事・貴舟玄舟(きふねげんしゅう)は、ある日、何者かに拉致され一億円で命を賭けた死のゲームを受け、旅立つ。逃避行中、彼は偏屈な老人や謎の美女に救(たす)けられ、追走劇の裏で蠢(うごめ)く組織を知る。玄舟は、組織の巨大な謀略を暴(あば)こうとするが……。壮大な構想で描く、長編ハード・サスペンス。
  • 台風全号
    -
    この身体に新しい生命を宿したい。宿すためには身体をリセットしなければ。団地に近づく台風に反応する身体。台風に近づけば、身体をリセットできる。女は勢力の強い台風が上陸する、フィリピンへ旅立つ。彼女の身体に変化は起こるのか――一枚の皮膚と窓ガラスをはさんで、東洋医学と西洋医学が同居する新感覚小説。(青木淳悟氏直筆のイメージイラストを付録として収録。)
  • イールズ播地郡
    -
    夫と息子を事故で亡くしてまもない主婦に、ある日ドラフトの通知が届く。しかしそこにあったのは見たこともきいたこともないスポーツだった。自分の古里も様変わりしていく。そして自己も……これはきっとすべてが夢なのだ――著者初の長篇にブラッシュアップを重ねた完全版。(青木淳悟氏推薦。青木淳悟氏直筆のイメージイラストを付録として収録。)
  • 踊りませんか、榊高ノブといっしょに
    -
    原稿用紙十四枚の短篇「関誠」しか書いたことがないのに作家志望をきどっていた、わたし。二〇〇七年春、そんなわたしは大学院にあがった ―― 榊高ノブという一人の文学フリークとの出会いを機に、故・中上健次氏が創設した熊野大学にも参加し、短篇への講評も初めて受ける……文学とはいったい何なのか? 文学に憧れ、文学にたじろぎ、文学に嗤い、文学に振り回され続ける〝 二人 〟のドタバタ珍道中。(青木淳悟氏直筆のイメージイラストを付録として収録。)
  • ログインØ
    3.0
    先生に恋する女子高生の芽衣。なにげなく市民限定アプリを見た翌日、親友の沙希が行方不明に。それ以降、ログインするたび、身の回りに次々と事件が起こり、知らず知らずのうちに非情な運命に巻き込まれていく。しかしその背景には、見知らぬ男性から突然赤い手紙を受け取ったことで人生が一変した女子中学生・香織の、ある悲しい出来事があって――。別の人生を送っているはずのふたりを繋ぐのは、いったい誰なのか――!? いぬじゅん最大の問題作が登場!
  • 神様の居酒屋お伊勢 ~〆はアオサの味噌汁で~
    4.0
    爽やかな風が吹く5月、「居酒屋お伊勢」にやってきたのは風の神・シナのおっちゃん。伊勢神宮の「風日祈祭」の主役なのにお腹がぷよぷよらしい。松之助を振り向かせたい莉子は、おっちゃんとごま吉を引き連れてダイエット部を結成することに…! その甲斐あってお花見のあとも春夏秋とゆっくり仲を深めていくふたりだが、突如ある転機が訪れる――なんと莉子が実家へ帰ることになって…!? 大人気シリーズ、笑って泣ける最終巻!ごま吉視点の番外編も収録。
  • 若者たち ~心の旅はひとりきり~
    完結
    5.0
    全1巻550円 (税込)
    学生運動が盛んだった1973年、大学では講堂建設に反対する過激的集団「愛と平和」による活動が活発化していたが、僕はそれを尻目にアメリカン・シネマやフォークソングにのめりこんでいた。ある日、「愛と平和」のカリスマ的リーダーの呼びかけにより、講堂に立てこもった学生たちは、周囲を取り囲む警察と対峙する。僕はその様子を、ひそかに恋心を抱く同級生のサチコと見物する。学生運動の意味とは何だったのか。『いちご白書』の時代を、新たな感性が描き出す。
  • 昏き日輪
    -
    ボルネオ島上空で15名の日本人を乗せた飛行機が忽然と行方を絶った。母親、恋人の捜索に刑事の白川武秋、ヤクザの宮田雷四郎、医師・剣持雅晴の奇妙な組み合わせの3人が現場へ飛んだ。そこで彼らは、娼婦街で得た情報を頼りに密林深く分け入るが、その前に謎の軍団が……。陰謀渦巻く熱帯の地を舞台に、性の乱舞と暴力の極致(バイオレンス)をダイナミックに描く。〈宮田雷四郎シリーズ〉
  • 夢想幻戯(めくらまし)
    1.0
    房中術を極め、自ら玄道聖人と名乗って玄道院を設けた宮田雷四郎であったが、その玄道院も破壊した。女にこりて再び玄道の修行に入って二年、ついに天下随一夢想幻戯流を会得。性行商売に厭きた雷四郎は、新しい商売を思いついた。世界最強の猛者を相手に闘う儲け試合だった――。さらにグレードアップ、雷四郎の超人的パワーが冴える!
  • 不敵な男(上)
    -
    1~2巻550円 (税込)
    石川豊太(いしかわぶんた)は身長192センチ、体重90キロの巨漢。山羊(やぎ)を相手に自慰(じい)にふけるうち、急所を蹴られて巨根(きょこん)の持ち主となる。人生何が幸いするかわからない。女にもてた。苦学の末、弁護士になり、その間に覚えた経済のカラクリと勘のよさで、次々と事業を成功させていった。彼の巨根はその都度(つど)、大いに役立ったのである……。痛快ビジネス小説。
  • 盗難車~短編一年に一つ×25(中)~
    -
    光栄にも、私の場合、デビュー以来、ずっと『年度別推理小説代表作選集』(日本推理作家協会編)に作品が収録されている。この収録作品だけを集めて、文庫として出したいという希望を持っていた。今回の文庫化にあたって、一作ごとに、執筆の事情、当時の思い出、あるいは私にとっての意味などを書いてみた(著者)。『尾行』『最後の夜』と織り成す傑作短編シリーズ三部作。
  • 黒い作戦
    -
    響(ひびき)三郎は国際犯罪を追って世界の舞台に颯爽と登場! 日本警視庁の超エリートでありながら、国際刑事警察機構の特別捜査員(スペシャル・エージェント)に起用されたからだ。本書は、このスーパー・スター響三郎シリーズの第一弾で、東京・港区で発生したコールガール射殺事件が国際犯罪組織の解明へ発展する。日本版007の期待十分な超傑作アクション。
  • 追憶
    4.0
    「新世界を象徴する通天閣みたいな男や」――剃り上げた頭に女郎蜘蛛の入れ墨。二メートル近い巨体。フリーの極道・ソクラテスの名は天王寺界隈で響き渡っていた。しのぎは、地の者の諍いや災難の始末を請け負うこと。渋い任侠道とは縁遠い、暴力付き人生相談所のような、けったいなしのぎが多いのだが……。地べたを這うような日常の喜怒哀楽を描く痛快+感動の傑作!(『さよならソクラテス』改題)
  • 絶望の挑戦者
    -
    武田進は、アメリカ三大自動車メーカーの一つ、クリンガー社の秘密工作員になった。クリンガーは東和自動車の乗っ取りを画策していたが、手口のあまりの卑劣さに、武田は叛旗を翻し、すべてを暴露する。だが、クリンガーはCIAをバックにもつ殺人組織であった。彼らは報復として武田の妻子を惨殺した!……血に飢えた復讐鬼と化す武田、米国巨大資本に挑む!
  • 裁くのは俺だ
    -
    毒島徹夫は、保守党の大物・川崎信夫に雇われた怪文書屋だ。今度の仕事は、川崎と敵対する江川首相らの致命的醜聞(スキャンダル)をマスコミに流すことだった。だが、毒島は政界の黒幕に捉えられ、拷問を受ける羽目に! 頼みの川崎も毒を盛られ、瀕死だという。辛くも脱出した毒島は、政財界の権力者たちを相手に、ただひとり、復讐の狼煙(のろし)をあげた! 不朽の大藪アクション登場。
  • 俺に墓はいらない
    5.0
    「国際特別情報機関」の秘密特務工作員・鷹見徹夫。女優との情事の最中、彼は緊急指令を受けた。日本防空体制の中枢にあたるシステムを破壊したうえ、政府に巨額の金塊を要求してきた「世界快楽同盟」の正体を探れというのだ。コルト・パイソンとハンティング・ナイフを手に、鷹見は闘いを開始する! 巨大組織に挑む猛獣。大藪ホット・アクションの決定版!
  • ごろつき
    -
    暴力団有栖川組の一員となった大門瞳(あきら)と倉科涼。同い年の二人は妙に気が合った。やがて、下積み修業が始まり、怒鳴られ殴られの生活に嫌気が増す瞳と涼だったが、なぜか悪の魅力に惹かれていく。だが、組は対立暴力団との抗争を余儀なくされ、二人にヒットマンへの運命が! 綿密な取材をもとに、変貌する現代ヤクザ社会に生きる若者の生態を描く傑作異色長編!(『悪友(ごろつき)』改題)
  • ジャーロ No. 69
    -
    1巻550円 (税込)
    ●新連載!:我孫子武丸「凜の弦音2」 ●ミステリー魂に刮目せよ! 連作&連載:大崎 梢、笠井 潔、近藤史恵、坂木 司、東川篤哉、前川 裕、イクタケマコト ●スペシャル・ゲスト:天祢 涼、山口雅也 ●〈特別対談in京都〉綾辻行人×道尾秀介 ●新人発掘企画「カッパ・ツー」第二期・入選作決定! ●第19回「本格ミステリ大賞」受賞記念トークショー
  • ぶたぶたのティータイム
    3.9
    ふだん離れて暮らす母親を喜ばせようと、お邸のアフタヌーンティーにお呼ばれした凪子。新緑の庭に、英国風のお菓子とおいしい紅茶を運んできたのは、想像を超えた、とてもユニークな人物(?)だった――(「アフタヌーンティーは庭園で」)。中身は中年男性、見た目はキュートな、ぶたのぬいぐるみ。おなじみ山崎ぶたぶたが、周囲に温かい気持ちを広げていくファンタジー!
  • 土佐日記
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 1986年に重文指定の「為家自筆本」を底本にした、最も新しい「土佐日記」。男もすなる日記という物を、女もしてみんとてするなり……紀貫之が土佐守を解かれ、京へ帰る船旅の模様を、女の筆に仮託し仮名で綴った日記。諧謔性にとむ文体と劇的構成で、仮名文学の先駆的作品。定家自筆本との校異を付した決定版。
  • 満月の夜に君を見つける
    4.0
    家族を失い、人と関わらず生きる高1の僕は、モノクロの絵ばかりを描く日々。そこへ不思議な雰囲気を纏った美少女・水無瀬月(ゆえ)が現れる。絵を前に静かに微笑む姿に、僕は次第に惹かれていく。しかし彼女の視界からはすべての色が失われ、さらに“幸せになればなるほど死に近づく”という運命を背負っていた。「君を失いたくない―」彼女の世界を再び輝かせるため、僕はある行動に出ることに…。満月の夜の切なすぎるラストに、心打たれる感動作!
  • 週末カフェで猫とハーブティーを
    4.7
    彼氏に浮気され、上司にいびられ、心も体もヘトヘトのOL・早苗。ある日の仕事帰り、不思議な猫に連れられた先には、立派な洋館に緑生い茂る庭、そしてイケメン店長・要がいる週末限定のカフェがあった! 一人ひとりに合わせたハーブティーと、聞き上手な要との時間に心も体も癒される早苗。でも、要には意外過ぎる裏の顔があって…!? 「早苗さんは、特別なお客様です」――日々に疲れたOLと、ゆるふわ店長のときめく(?)週末の、はじまりはじまり。
  • 明日死ぬ僕と100年後の君
    -
    やりたいことがない“無気力女子高生”いくる。ある日、課題をやらなかった罰として1カ月ボランティア部に入部することに。そこで部長・有馬と出会う。『聖人』と呼ばれ、精一杯人に尽くす彼とは対立ばかりのいくるだったが、ある日、有馬の秘密を知り…。「僕は、人の命を食べて生きている」――1日1日を必死に生きる有馬と、1日も早く死にたいいくる。正反対のふたりが最後に見つける"生きる意味"とは…?魂の叫びに心揺さぶられる感動作‼
  • 蜻蛉日記(上)
    -
    1~3巻550円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 その美貌と、歌才で謳われた藤原道綱の母。受領の娘に生まれ、世を時めく藤原兼家の妻となり、当代の女性として稀にみる強烈なエゴと、豊かな感受性をもって成立した、現代になお新しい告白的自叙伝。従来の、契沖本に依拠し過ぎた研究に対し、それを批判的に摂取しつつも、新規点に立った、50年余の結実。川瀬一馬の校注・現代語訳でお贈りします。<上中下3巻 上巻>
  • 時の過ぎゆくままに
    -
    クラスでふたりは際立っていた。英語をきれいに発音できる少女と、訳出が上手な少女。ふたりの奇妙な友情は、大人になり、互いの社会的条件がちがってきても、独得の心理で表向き続いていたが……。洗練されたセンスと鋭い感性に裏うちされ、優美と毒とを巧みに織りまぜる、秀作12編。惜しまれつつ急逝した短編の名手の、「忘れがたみ」というべき作品集。女同士の友情に潜む毒の凄み! 鋭い感性で、人生の光と影を描き出す都会小説集。
  • たとえばいつかそれが愛じゃなくなったとして
    値引きあり
    -
    1巻550円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 Twitter 、Instagramで大人気! 稀代のクリエイター  ごめん・待望の初書籍。
  • 花散里
    -
    舞踏家・鹿野艶子、近代的未亡人・朝吹頼子、俳人・立川喜和……おんなの夕映えともいうべき年齢の3女性が、日常生活を律する倫理を超えた、性の神秘を経験していく過程を通じて、艶やかに人生の無常をうたう名作。
  • ラストは絶対、想定外。~スターツ出版文庫 7つのアンソロジー2~
    5.0
    その結末に、あなたは耐えられるか…⁉「どんでん返し」をテーマに人気作家7名が書き下ろす、スターツ出版文庫発のアンソロジー、第二弾。寂しげなクラスの女子に恋する主人公。彼だけが知らない秘密とは…(『もう一度、転入生』いぬじゅん・著)、愛情の薄い家庭で育った女子が、ある日突然たまごを産んで大パニック!(『たまご』櫻井千姫・著)ほか、手に汗握る7編を収録。恋愛、青春、ミステリー。一気読みして驚いて、また最初から読み返し…。ハッとする。グッとくる。今年一番の衝撃短編、ここに集結!
  • ひだまりに花の咲く
    4.8
    高2の奏は小学生の頃観た舞台に憧れつつ、人前が極端に苦手。ある日誘われた演劇部の部室で、3年に1度だけ上演される脚本を何気なく音読すると、脚本担当の一維に「主役は奏」と突然抜擢される。“やりたいかどうか。それが全て”まっすぐ奏を見つめ励ます一維を前に、奏は舞台に立つことを決意する。さらに脚本の完成に苦しむ一維のため、彼女はある行動に出て…。そして本番、幕が上がる――。感動のラストは心に確かな希望を灯してくれる‼
  • 京都花街 神様の御朱印帳
    4.3
    父の再婚で家に居場所をなくし、大学進学を機に京都へやってきた文香。ある日、神社で1冊の御朱印帳を拾った文香は、神だと名乗る男につきまとわれ…。「私の気持ちを届けてほしい」それは、神様の想いを綴った“手紙”だという。古事記マニアの飛鳥井先輩とともに届けに行く文香だったが、クセの強い神様相手は一筋縄ではいかなくて!? 人が手紙に気持ちを託すように、神様にも伝えたい想いがある。口下手な神様に代わって、大切な想い、届けます!
  • 星降り温泉郷 あやかし旅館の新米仲居はじめました。
    4.2
    幼い頃から“あやかし”を見る能力を持つ大学4年生の静(しず)姫(き)。そのせいで卒業間近になるも就職先が決まらない。絶望のなか教授の薦めで、求人中の「いざなぎ旅館」を訪れるが、なんとそこは“あやかし”や“神さま”が宿泊するワケアリ旅館だった! 驚きのあまり、旅館の大事な皿を割ってしまい、静姫は一千万円の借金を背負うことに⁉ 半ば強制的に仲居として就職した静姫は、半妖の教育係・葉室(はむろ)先輩と次々と怪異に巻き込まれてゆき…。個性豊かな面々が織りなす、笑って泣けるあやかし譚!
  • 象を撃つ
    -
    腐った貝を食べ、辺境に置き去りにされた老人たちが、妊婦を輪姦する――自らを「想像力の技術師」と信じこむ入院患者の描く、悪夢のような虚構の世界=小説。いっぽう、その彼が看護婦を妊娠させたという噂が、彼の抗弁をはねつけ、病院内に拡まる。想像力を超える非難と指弾という現実の荒廃を描出し、「小説とは何か」を追求した意欲作。
  • P+D BOOKS ア・ルース・ボーイ
    3.0
    1巻550円 (税込)
    生きる意味を探す元エリート少年の青春小説。 性悪な英語教師をブン殴って県下有数の名門進学校・I高を中退した17歳の斎木鮮は、中学時代の恋人だった幹とアパートで一緒に暮らし始める。幹もまた父親の分からない子を産んだばかりで女子高を退学していた。 さまざまな世間の不条理に翻弄されながらも肉体労働での達成感や人間関係の充足を得て徐々に人として成長していく鮮――。 幼少期に性的悪戯を受けた暗い過去や、母親との不和による傷に苦しみながらも鮮は一歩ずつ前へと歩みを進めるのだった。第4回三島由紀夫賞受賞作品で、解説を文芸評論家の池上冬樹氏が特別寄稿。
  • タカラモノ
    4.4
    何歳になっても短いスカートが似合うママは、今日も娘をそっちのけで、恋に仕事に忙しい。「幸せになりたいんやったら、誰かのせいにしたらあかん」。自由奔放なママに翻弄されるわたしは、反発しながら、それでも愛しながら、次第に大人になっていく――。著書累計220万部超のビジネス書作家が贈る、感動の親子小説!! (※本書はポプラ社より『ママの人生』として単行本刊行された作品を改題・改稿したものです)
  • はじける
    -
    「全てに絶望してしまわないために、たった一つでいい、手つかずのまま残しておきたいことがある。そこに希望を託していたいと私まで思うようになったのは、いつの頃からだろう。」雑誌やチラシから文字を切り抜き続ける文彦と生活をともにする数子。いまある日常から抜け出す術もなく、静かに絶望が忍び寄ってくる。あらゆるものが廃れていくこの街で明るい未来はどこにあるのだろう。不器用に生きる二人にとっての希望とは――。
  • いない
    -
    21歳の僕は「物語」の中を生きていた。同じ大学に通う恋人の香澄、彼女と同郷の先輩、プラネタリウム、そして失われた文庫本。手の中に果実はない。未来など見えない。見えるはずがない。しかし、何かを知っている人は何かを知らない人に伝えなければいけないのだ。不在を抱えて生きる若者の、追憶と哀しみを描く。
  • サマートリップ
    -
    そういう考え方もないわけではない――。婚約者とデパートの宝飾売場に出かけた僕は、ある女の子と出会う。真帆と名乗った彼女の誕生日にホテルの一室で、祖母そして父親との奇妙な思い出話を聞く。その思い出を辿り富山の港町に旅立つのだが……。理屈抜きに惹かれる女性に導かれ、過去と現在、ネガとポジが入れ替わるひと夏の旅に出る物語。
  • 元気丼 For The Ball Games
    -
    1巻550円 (税込)
    漁港のある銚南は野球の町だ。幾重にも重ねられた野球に込めた喜びや悲しみが、この銚南の町かもしれない。そして、豊富な魚貝類。古鬼家で食べられてきたのが元気丼だ。感覚が萎えつつある家族が抱える悲しみと喜びを、野球そして元気丼を通し描いた心温まる物語。
  • 一揆論 情念の叛乱と回路
    -
    鮮烈な詩魂と曇りない批評精神で、独自の創造世界を築く、異才・松永伍一が、一揆を題材として、民衆の情念の暗部を探った好著。いわゆる一揆の研究書ではなく、詩人の鋭い直観で、新たに発掘された史料に新たな角度から光を当て、叛逆を志向する日本人の心的構造と土俗的エネルギーの原質を解明。人間の反逆の心の回路をさぐり、その肉声をみごとに捉えた、意欲の論考全4章――鋭い直観力で、新たに発掘された史料の裏面を照射し、民衆の情念の暗部と、日本人の土俗的エネルギーの核心・原点を浮き彫りにした、問題の書!
  • 別宅
    -
    1巻550円 (税込)
    「別宅に行って来るよ」 誰にも阻害されない自分だけの空間が欲しいと思っていた。 日常から解放された特別な場所で、少しの痛みもなく、 身体が骨だけを残して少しずつ消失してゆく……。 ありふれた日々に寄り添う、不思議な短編18話を収録。
  • ジャーロ No. 68
    -
    1巻550円 (税込)
    ●話題沸騰!:宮部みゆき「女神の苦笑」シリーズ最新短編 ●ミステリーの最先端を疾る連作&連載:大崎 梢、恩田 陸、近藤史恵、坂木 司、東川篤哉、前川 裕、イクタケマコト ●スペシャル・ゲスト:辻 寛之 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞第一作 ●第19回「本格ミステリ大賞」受賞作決定&全選評! ●柄刀 一 ロング・インタビュー〈作家生活20年とデビュー前を振り返る〉
  • レインの匂い
    -
    1巻550円 (税込)
    レインがぼくをこわしてもかまわない。願いが叶わないのであれば、おなじ――。真冬の深夜、「ぼく」は自分の部屋の鍵を落とし、アパートの廊下にすわりこんでいた。ひと晩泊めてくれた隣人の部屋で見かけた、Rainという名のお香の匂いは、懐かしくせつない遠い雨の記憶を呼び起こそうとするが...。いとおしく、恋しく、かなしい。雨の日のまどろみにも似た恋愛文学。(同時収録『ラヴレター』)
  • 南の島の、チィーリン・ハウス 第1話
    -
    1巻550円 (税込)
    南の島の、北の海岸にあるチィーリン・ハウスと呼ばれる家がある。この物語は、その家に住む家族を巡る町の人々との緩やかで、そして厳しい日々の生活を描いた作品です。
  • あかね色の空に夢をみる
    完結
    4.5
    全1巻550円 (税込)
    同級生・宮里の突然の死を未だ受け入れられない茜は、彼女との思い出を繰り返し夢に見ていた。家族との問題に苦しみながらも、自分が変わってしまえば宮里を本当に失くしてしまいそうで、一歩を踏み出すことができずにいた。茜の葛藤を描いた青春小説。第1回NEO大賞受賞作品『あかね色の空に君を想う』とその後の物語『思い出のハンバーグ』を併録。
  • ヨハネの剣
    3.5
    世界最前衛赤軍の組織者の一人で、自らを「天草四郎の再来」と信じる男が組織の金を奪い、情熱の闘牛の国スペインへと逃走した。やっとのことで彼を見つけた追跡者の私に、彼は、「ぼくは救世主の到来を告げる預言者ヨハネの役にすぎなかった」と言う……。神に肉迫する研ぎ澄まされた超常能力に挑戦する表題作ほか、8編を収録。冒険、悪夢、スーパーヒーローなどなど、鬼才の「神の眼」が見た様々な世界!
  • 余命10年
    完結
    4.9
    全1巻550円 (税込)
    第6回静岡書店大賞 映像化したい文庫部門 大賞受賞作 20歳の茉莉は、数万人に一人という不治の病にかかり、余命が10年であることを知る。笑顔でいなければ周りが追いつめられる。何かをはじめても志半ばで諦めなくてはならない。未来に対する諦めから死への恐怖は薄れ、淡々とした日々を過ごしていく。そして、何となくはじめた趣味に情熱を注ぎ、恋はしないと心に決める茉莉だったが……。涙よりせつないラブストーリー。 カバーイラスト・loundraw
  • 生きてさえいれば
    完結
    4.8
    全1巻550円 (税込)
    「生きていなくちゃ、悲しみや絶望は克服できないのよ」――大好きな叔母・春桜(はるか)が宛名も書かず大切に手元に置いている手紙を見つけた甥の千景(ちかげ)。病室を出られない春桜に代わり、千景がひとり届けることで春桜の青春の日々を知る。春桜の想い人(秋葉)との淡く苦い想い出とは? 多くの障害があった春桜と彼の恋愛の行方と、その結末は?
  • 冬のひまわり
    -
    1巻550円 (税込)
    毎年、夏になると鈴鹿サーキットに通い続けてきた麻子。それは耐久レースを観るためではなく、スタンドのはずれの海の見える場所で、森谷透に会うためだった。出会いは、麻子が16、森谷が20歳のとき。それから二人は愛し合いながらも、森谷は単身イタリアに渡り、麻子は小学校の教師と結婚をする。その後、再会した二人は7年間も同じ日同じ場所で逢瀬を重ねてきた。20年に亘る愛の奇跡の結末は……。『浅の川暮色』も収録。
  • 模範郷
    -
    1950年代、6歳から10歳まで台湾にいた「ぼく」。日・米・中・台の会話が交錯する旧日本人街「模範郷」。そこは間違いなく「ぼく」の故郷であり、根源であった。何語にも拠らない記憶の中の風景が変わり果てたことを直視したくない「ぼく」は、帰郷を拒んでいた。だが知人の手紙を機に半世紀ぶりにかつての家を探しに行くことを決意する。越境文学の醍醐味が凝縮された一冊。第68回読売文学賞受賞作。
  • 枇杷の季節
    -
    「異郷人」の自覚は、すでに彼には親しいものだった。父の転勤のたびに繰り返した転校、いつも身近にあった戦争の翳、渾沌としたそれらの日々に訪れた、人生への早い目覚めがうながしたものは……。原点としての幼少年時代とその心の領域の移りゆきを、よく醒めた文体で感銘ふかく描きつくす好短篇集。5篇を収録。
  • 大地の冬のなかまたち
    -
    クラス委員でありながら、遅刻常習犯のサブ。ある日学校へつくと、サブの席に炭鉱からきた和男がすわっていた。なまいきでひねくれた和男と競い合いながら、サブはやがて和男に興味をもっていく。『天使で大地はいっぱいだ』に引き続き北海道の大自然を舞台に、たくましく成長していく子どもたちの姿を描いた長編力作。野間児童文芸推奨作品賞受賞。
  • クチュクチュバーン
    3.6
    ある日突然、世界のすべてが変わる。 蜘蛛女、巨女、シマウマ男に犬人間……地球規模で新たな「進化」が始まる。 小説界を震撼させた、芥川賞作家の驚異のデビュー作。 解説・椹木野衣
  • 哀しみの女
    -
    1巻550円 (税込)
    エゴン・シーレの作品「哀しみの女」という作品が、わたしの心を捉えて離さない。わたしは、五つ年下のイラストレーター、章司と同棲している。ずっと昔、板倉さんという雑誌記者に銀座のクラブを紹介してもらい、上京して出会ったのが章司だった。章司は板倉さんの伝手で挿画を描かせてもらい、他社からも声が掛かるようになった。が、章司の心がわたしから離れていく。シーレのモデルで愛人だったヴァリーの人生と重なるように。
  • 天使で大地はいっぱいだ
    -
    北海道・石狩平野に住む森谷三郎(サブ)一家。サブたちの担任・キリコ先生を中心に、けんかあり友情あり、たくましく成長する子どもたち。また、彼らの悩みを真剣に受けとめ、ともに考えるおとなたち。厳しく、またやさしい自然の中での人々の出会いと別れ……。貧しくともおおらかに生きる子ども群像をえがく、長編力作。
  • 黄金郷の河
    -
    1巻550円 (税込)
    詩誌「コールサック」に連載された「前略、お前たちよ。生きろ」、文芸誌「覇気」連載の「エレクトアリス」ほか、10年にわたり創作された珠玉の24篇からなる短編集。電子書籍化でリイシュー。
  • 京都祇園 神さま双子のおばんざい処
    4.7
    京料理人を志す鹿池咲衣は、東京の実家の定食屋を飛び出して、京都で料理店の採用試験を受けるも、あえなく撃沈。しかも大事なお財布まで落とすなんて…まさに人生どん底とはこのこと。だがそんな中、救いの手を差し伸べたのは、なんと、祇園でおばんざい処を切り盛りする、美しき双子の神さまだったからさあ大変!? ここからが咲衣の人生修行が開幕し――。やることなすことすべてが戸惑いの連続。だけど、神さまたちとの日々を健気に生きる咲衣が掴んだものとはいったい!?
  • 君がいない世界は、すべての空をなくすから。
    3.0
    母子家庭で育つ高2の凛。心のよりどころは、幼少期を過ごした予みノ島で、初恋相手のナギと交換した勾玉のお守りだった。ナギに会いたい――。冬休み、凛は意を決して島へ向かうと、いつも一緒に居た神社に彼は佇んでいた。「凛、おかえり」小さく笑うナギ。数カ月前、不慮の事故に遭った彼は、その記憶も余命もわずかになっていて…。「ナギ、お願い、生きていて!」愛する彼のため、絶望の淵から凛が取った行動とは? 圧巻のラストに胸打たれ、一生分の涙!
  • 誰かのための物語
    5.0
    「私の絵本に、絵を描いてくれない?」――人付き合いも苦手、サッカー部では万年補欠。そんな立樹の冴えない日々は、転校生・華乃からの提案で一変する。華乃が文章を書いて、立樹が絵を描く。突然始まった共同作業。次第に立樹は、忘れていたなにかを取り戻すような不思議な感覚を覚え始める。そこには、ふたりをつなぐ、驚きの秘密が隠されていて……。大切な人のために、懸命に生きる立樹と華乃。そしてラスト、ふたりに訪れる奇跡は、一生忘れられない!
  • きっと夢で終わらない
    3.0
    友人や家族に裏切られ、すべてに嫌気がさした高3の杏那。線路に身を投げ出そうとした彼女を寸前で救ったのは、卒業したはずの弘海。3つ年上の彼は、教育実習で母校に戻ってきたのだ。なにかと気遣ってくれる彼に、次第に杏那の心は解かれ、恋心を抱くように。けれど、ふたりの距離が近づくにつれ、弘海の瞳は哀しげに揺れて……。物語が進むにつれ明らかになる衝撃の真実。弘海の表情が意味するものとは――。揺るぎない愛が繋ぐ奇跡に、感涙必至!
  • 青い僕らは奇跡を抱きしめる
    3.4
    いじめに遭い、この世に生きづらさを感じている“僕”は、半ば自暴自棄な状態で交通事故に遭ってしまう。“人生終了”。そう思った時、脳裏を駆け巡ったのは不思議な走馬燈――“僕”にそっくりな少年・悠斗(ゆうと)と、気丈な少女・葉羽(はばね)の物語だった。徐々に心を通わせていくふたりに訪れるある試練。そして気になる“僕”の正体とは……。すべてが明らかになる時、史上最高の奇跡に、涙がとめどなく溢れ出す。第3回スターツ出版文庫大賞にて堂々の大賞受賞!圧倒的デビュー作!
  • きみを探した茜色の8分間
    5.0
    私はどこに行くんだろう――高2の千花は学校や家庭で自分を出せず揺れ動く日々を送る。ある日、下校電車で蛍と名乗る男子高生と出会い、以来ふたりは心の奥の悩みを伝えあうように。毎日4時16分から始まる、たった8分、ふたりだけの時間――。見失った自分らしさを少しずつ取り戻す千花は、この時間が永遠に続いてほしいと願う。しかしなぜか蛍は、忽然と千花の前から姿を消してしまう。「蛍に、もう1度会いたい」。つのる思いの果てに知る、蛍の秘密とは?驚きのラストシーンに、温かな涙!
  • 昼休みが終わる前に。
    4.5
    修学旅行当日、クラスメイトを乗せたバスは事故に遭い、全員の命が奪われた。ただひとり、高熱で欠席した凛々子を除いて――。5年後、彼女の元に校舎の取り壊しを知らせる電話が。思い出の教室に行くと、なんと5年前の修学旅行前の世界にタイムリープする。どうやら、1日1回だけ当時に戻れるらしい。修学旅行までの9日間、事故を未然に防いで過去を変えようと奮闘する凛々子。そして迎えた最終日、彼女を待つ衝撃の結末とは!? 「第3回スターツ出版文庫大賞」優秀賞受賞作!
  • 秘密の神田堂 本の神様、お直しします。
    3.0
    『神田堂を頼みます』――大好きな祖母が亡くなり悲しむ菜乃華に託された遺言書。そこには、ある店を継いでほしいという願いが綴られていた。遺志を継ぐため店を訪ねた菜乃華の前に現れたのは、眉目秀麗な美青年・瑞葉と……喋るサル!? さらに、自分にはある“特別な力”があると知り、菜乃華の頭は爆発寸前!! 「おばあちゃん、私に一体なにを遺したの?」… 普通の女子高生だった菜乃華の、波乱万丈な日々が、今始まる。「小説家になろう×スターツ出版文庫大賞」ほっこり人情部門賞受賞作!
  • Voice -君の声だけが聴こえる-
    3.0
    耳が不自由なことを言い訳に他人と距離を置きたがる吉澤詠斗は、高校2年の春、聴こえないはずの声を耳にする。その声の主は、春休み中に亡くなった1つ年上の先輩・羽場美由紀だった。詠斗にだけ聴こえる死者・美由紀の声。彼女は詠斗に、自分を殺した真犯人を捜してほしいと懇願する。詠斗は、その願いを叶えるべく奔走するが――。人との絆、本当の強さなど、大切なことに気付かせてくれる青春ミステリー。2018年「小説家になろう×スターツ出版文庫大賞」フリーテーマ部門賞受賞。
  • それから、君にサヨナラを告げるだろう
    5.0
    社会人になった持田冬香は、満開の桜の下、同窓会の通知を受け取った。大学時代――あの夏の日々。冬香たちは自主制作映画の撮影に没頭した。脚本担当は市之瀬春人。ハル、と冬香は呼んでいた。彼は不思議な縁で結ばれた幼馴染で、運命の相手だった。ある日、ハルは冬香に問いかける。「心は、心臓にあると思う?」…その言葉の真の意味に、冬香は気がつかなかった。でも今は…今なら…。青春の苦さと切なさ、そして愛しさに、あたたかい涙が止まらない!
  • 1095日の夕焼けの世界
    4.3
    優等生的な生き方を選び、夢や目標もなく、所在ないまま毎日をそつなくこなしてきた相川茜。高校に入学したある日、校舎の裏庭で白衣姿の教師が涙を流す光景を目撃してしまう。一体なぜ?…ほどなくして彼は化学部顧問の米田先生だと知る茜。なにをするでもない名ばかりの化学部に、茜は心地よさを感じ入部するが――。ありふれた日常の他愛ない対話、心の触れ合い。その中で成長していく茜の姿は、青春にたたずむあなた自身なのかもしれない。
  • あやかし心療室お悩み相談承ります!
    -
    ある理由で突然会社をクビになったリナ。お先真っ暗で傷心気味の彼女に、父親が見つけてきた再就職先は心理相談所。けれど父が勝手にサインした書面をよく読めば、契約を拒否すると罰金一億円!? 理不尽な契約書を付きつけた店主の粟根(ルビ:あわね)という男に、ひと言物申そうと相談所に乗り込むリナだが、たどり着いたその場所はなんと、あやかし専門の相談所だった……!?
  • 体育館、12時25分、君に恋をした。
    -
    高1の亜希は、クールでカッコいい佐伯先輩にずっと片想いしている。気になりだしたのは、偶然、雨の日に先輩が泣いているのを見てから。その後、昼休みに体育館でバスケをしている先輩を見るのが日課になった。大好きだけど告白する勇気もなく、見つめるだけで精いっぱいの亜希。ある日、スマホを体育館のギャラリーに落としてしまったことがきっかけで、先輩と急接近。先輩は不器用ながらも亜希を気遣い優しくしてくれるけど、亜希は自信のなさから、思うように行動できない。さらに、先輩も過去の傷に苦しんでいて――。じれったくて切ない恋に泣きキュン!!
  • 俺の方が、好きだけど。
    -
    高2の花梨は、1年間片想いしていた高野君に失恋したばかり。泣きたい気持ちを笑ってごまかす花梨だけど、隣の席の王子様系ゆるふわ男子・キヨ君に気づかれてしまう。よくからかってくるくせに、ピンチの時には助けてくれて、つらい時にそばにいてくれるキヨ君のおかげで、花梨は失恋から立ち直ることができた。そして、いつのまにかキヨ君を目で追っている自分に気づく。でもキヨ君は、花梨が今も高野君が好きだと誤解していて…。じれったすぎるふたりの一途なピュア恋に泣きキュン!
  • 幼なじみじゃイヤなんだ。
    5.0
    幼なじみの流瑠と一緒に高校生になった桜。家族みたいに大切でいつも一緒だった流瑠がどんどんモテはじめる姿を見て、モヤモヤする桜。さらに、クラスメイトの上坂に告白され、流瑠が男の子として好きだと気づいていく。そんな中、流瑠が女子に『桜はただの幼なじみ』と言っているところを聞いてしまい、ショックを受ける。実はそれは、桜を守るために流瑠がついた嘘で…。誰よりも好きなのに、でも伝えられない。ふたりの想いがじれったい純愛物語!
  • 陽だまりをくれたきみが好き。
    -
    過去、イジメられた経験から、容姿に自信がない麻衣は、入学した高校でも心を閉ざし、ひとりで過ごしていた。しかし、クラスメイトで爽やかイケメンの早瀬と、美少女の玲香が「ほっとけない」と声をかけてくれた。そんな中、早瀬と玲香の幼なじみ・晶と出会う。入学式以来、学校に来ていなかった晶。見た目はチャラくて怖く、はっきりとものを言う彼だが、捨て猫の世話をするなど優しい面を見て、麻衣も心を開き、彼の前では素でいられるようになる。心の距離が縮まっていくけど、彼の過去にも、秘密があって――?
  • 世界はきみに恋をしている。
    -
    高2で美術部のミウは、過去のある出来事によって心に傷を負い、絵を描くことができなくなった。もう二度と絵を描かないと思っていたミウだけど、派手な髪色、服装の個性派男子・ノガミが美術部に入部してくる。徐々にふたりは仲よくなり、ミウはノガミに心を開いてく。ノガミはミウに「お前が抱えてるもの、俺に吐き出してよ。全部受け止める」と伝えるが、ミウは過去の秘密を打ち明けることができなくて…。不器用におたがいを思いやるふたりのピュアな恋と結末に大号泣!!
  • もう一度、キミのとなりで。
    3.0
    高1の蛍は中学時代に付き合っていた初恋の人・碧空のことが今でも忘れられないでいるけれど、その気持ちは心の奥底に封印している。同じ高校に進んだ碧空とは、クラスは違うものの、見かける度に切ない想いでいっぱいになる。あることをきっかけに、碧空とまた話をするようになって、彼の優しい笑顔に、蛍はやっぱりドキドキしてしまうけれど、過去の辛い経験がよみがえり、素直に想いを伝えられなくて…。ピュアで切ない、一途な想いに泣きキュン!
  • ずっと前から、お前だけ。
    5.0
    咲花はひっこみ思案な女の子。ある日、同じクラスの怜くんの生徒手帳に、咲花を含めた女子の写真が挟まっているのを見つけ、ドキッとする。怜はクールで無愛想だけど存在感があって、クラスでも特に目立っている男子。そんな怜の秘密を知り、咲花は彼のことが気になりはじめる。怜との距離が縮むたびに彼に惹かれ、咲花は初めての恋をするけれど、写真を持ち歩くほど好きな子がいるのだと思うと、気持ちを伝えることができなくて…。切なくて、でもキュンとする初恋の物語。
  • あの日から、今もずっと好きです。
    4.0
    中学の頃、青はバスケ部で仲のよかった間宮にずっと片想いをしていた。周りの友達から「絶対両想いだよ!」と言われていた青は、勇気を出して卒業前に告白するものの、返事は「ゴメン」だった。青は、間宮への告白をなかったことにしようとする。その後、同じ高校に進学したふたり。青は同じクラスの美少女・マリカと仲よくなるけど、マリカの好きな人は間宮で、ふたりは幼なじみだった。青は親密なふたりの姿と、間宮への忘れられない想いに苦しむけど、間宮にも、気持ちに応えられない切ない理由があって――。切ない恋に涙!
  • 春が来たら、桜の花びらふらせてね。
    5.0
    限られた人以外の前では言葉が出なくなってしまう“場面緘黙症”に苦しむ冬菜は、イジメられた経験に苦しみ、ひとりでいたほうが楽だと思っていた。しかし、入学した高校で明るく人気者の夏樹と出会う。夏樹は冬菜が話せないことをなぜか知っていたが、気にせず話しかけてきて、春には桜の花びら、夏には朝顔など、いろいろな贈り物をする。冬菜は夏樹に心を開いていくけど、夏樹はたまに苦しい表情を見せる。じつは、冬菜に言えない過去を抱えていて…。心がちぎれそうな恋に大号泣!!
  • 恋する僕らのひみつ。
    -
    家の事情で女嫌いの幼なじみ・湊とヒミツの同居をすることになった結雨。ある日、結雨の彼氏の浮気が発覚し、彼に復讐するために湊と偽装カップルになる。いつもそばにいた湊とのカレカノの関係にとまどう結雨だが、だんだん心が傾いていく。しかし、湊の女嫌いの原因を知っている結雨は気持ちを伝えられなくて…。それぞれの悲しいヒミツのワケを知ったとき、涙があふれだす!
  • こっちを向いて、恋をして。
    -
    1巻550円 (税込)
    高2のひかりはサッカー部の朝日に想いを寄せているけれど、朝日はひかりの親友・優衣のことが好き。切ない気持ちを抱えながらも、所属する調理部で作ったお菓子に想いを乗せて朝日に渡し続けるひかり。あるきっかけから一緒に行くことになった遊園地で、ひかりは朝日にキスをされる。朝日の好きな人は自分じゃないはずなのに、そんなことをされたひかりの気持ちは複雑で…。片想いの連鎖が起こす、恋の結末に泣きキュン!!
  • 君しか見えない
    -
    高校生の十羽は、中学の時に転校で離ればなれになった、いつも優しく支えてくれた幼なじみの楓に会うため、街に戻ってきた。しかし、再会した楓は、過去の傷により毒舌のチャラ男に変貌していた。「もう、十羽が知っている俺じゃない」と冷たく突き放すものの、十羽はあきらめず楓に会いにくる。そんな十羽に心を開き、十羽に対する想いがあふれるけれど、十羽には、楓のために隠した切なすぎる秘密があって――?ラスト、恋の奇跡に大号泣!!
  • それはきっと、君に恋をする奇跡。
    5.0
    高1の陽菜は両想いだと思っていた初恋の人にふられ、なかなか立ち直れずにいた。悲しみから抜け出せない日々の中、何かとかまってくるのはいつも明るくて学校一のモテ男な蒼。時におかしく、時に真剣に元気づけてくれる蒼に、陽菜はいつの間にか特別な感情を抱いていた。けれど蒼には、ある重大な“秘密”が。しかもそれは、陽菜の初恋相手と関係しているようで――。ふたりの切ない恋と、辛すぎる真実に大号泣!!
  • 柊くんは私のことが好きらしい
    -
    クラスメイトその13くらい、地味な陽鞠は、クラスの人気者・柊くんにいきなり告白される。陽鞠は返事を保留にするけど、柊くんは「文化祭一緒に回ろう」と誘ったり、陽鞠を妬む女子から守ったりと、いつでも優しい。そんな柊くんにドキドキしつつも、陽鞠は自信のなさから「ごめんなさい」とに告げてしまう。それでも「あきらめないよ」と言う柊くんに、勇気がほしいと思うけれど…?不器用なふたりのピュア恋に泣きキュン!!
  • 今夜、きみの手に触れさせて
    -
    おとなしくてまじめなタイプの青依は、親友から紹介したい人がいると言われ、それが同じクラスの矢代純太だと聞いてびっくり。彼は最近学校にきていないし、派手な子たちと仲がいい、青依とはまるで別世界の人。でも無愛想だけど実は優しい一面を知り、青依はだんだん惹かれていく。ふたりの想いは通じるけれど、純太の抱えるある事情により、すれ違ってしまい…。純粋で不器用、切なくてキュンとする、初恋の物語。
  • 32回、好きって言うよ。
    -
    高2の茉桜は3年の翼先輩にひと目惚れして以来、1年以上片想いをしていた。クールでイケメン、完璧な先輩だけど、どんな子でも容赦なくフることで有名。でも、茉桜はあきらめずに「好き」と、何度も伝える。そのたびに、知らなかった先輩の優しさや意地悪なところ、可愛さを知って、距離も縮まっていく。想いも大きくなるけど先輩の元カノが現れて…?ふたりのピュア恋に泣きキュン!!
  • 放課後、ずっと君のそばで。
    -
    高3の莉子は吹奏楽部のトランペットパートで、サッカー部で幼なじみのコウにずっと片想いをしている。ふたりは小さな頃から、それぞれ全国大会に出場するのが夢。しかし、莉子は家庭の事情から練習に集中できずにいた。そんな時、コウは莉子を励まし、莉子はまた頑張ろうと決意するものの、コウが練習中にケガをしてしまう。莉子はコウを支えようとするけど、すれ違ってしまい…? 甘くて切ない青春ラブに涙!!
  • わらって、すきっていって。
    -
    陸上部の本城にひとめぼれして以来、こっそり片想い中の小町。高3ではじめて同じクラスになり、同じ委員になった。彼と同じ時間をすごすたびに、好きな気持ちはふくらんでいく。しかし、彼には過去の事故がきっかけで結婚を約束した幼なじみがいた―。どれだけ泣いても傷ついても、忘れられない想い。この恋の結末は…?
  • ハチミツみたいな恋じゃなくても。
    -
    1巻550円 (税込)
    高3の花音は他校に通う初恋の人に再会。でも彼には彼女がいた。どうしてもあきらめられない花音は、彼の親友の圭太に「俺と付き合えば、いつでも会いに来れるよ」と言われ、付き合っているふりをすることに。意地悪だけど意外と優しい圭太には、ありのままの自分を見せられて、なんだか居心地がいい。さらに実は花音のことが昔から好きだったという彼に、「絶対好きにさせる」と宣言されて…?
  • おはよう、きみが好きです。
    4.0
    高校生の泪は、“過眠症”のため、保健室登校をしている。1日のほとんどを寝て過ごしてしまうこともあり、友達を作ることができずにいた。しかし、ひょんなことからチャラ男で人気者の八雲と友達になる。最初は警戒していた泪だったが、八雲の優しさに触れ、惹かれていく。だけど、過去、病気のせいで傷ついた経験から、八雲に自分の秘密を打ち明けることができなくて……。ラスト、恋の奇跡に涙が溢れる――。
  • 早く俺を、好きになれ。
    -
    高2の咲彩は同じクラスの武富君が好き。彼女がいると知りながらも諦めることができず、切ない片想いをしていた咲彩だけど、ある日、隣の席の虎ちゃんから告白をされて驚く。バスケ部エースの虎ちゃんは、見た目はチャラいけど意外とマジメ。昔から仲のいい友達で、お互いに意識なんてしてないと思っていたから、戸惑いを隠せず、ぎくしゃくするようになってしまって…。
  • 君のいいところ、1つしか思いつかない。
    -
    高2の紗月は冷たい雰囲気で近寄りがたい蓮に片想い中。しかし、蓮には好きな人がいる。蓮の真剣な想いを知り、諦めるしかないとわかっていても、想いを断ち切れない紗月。そんな中、チャラくて有名な晴に蓮への片想いを見抜かれ、さらに大学生に絡まれているところを助けられたことから、距離が縮まっていく。“顔”しかいいところがないと思っていた晴の優しさに戸惑う紗月は……? 連鎖する片想い。それぞれの想いが交差するラストに涙!!

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